賛否両論あるでしょうが、このまま行きます。
通りぬけフープを使って監房から脱出したルーク達は幸運にも別のフロアにたどり着いていた。
トルーパーを警戒しながらアーマーを脱ぐルークとソロ。
装備を確認しているレイア。
ドラえもんはしずか達と情報の共有をしていた。
「そうか、三人は帝国に捕まっていたんだね」
「レイアさんに聞いたけど、帝国は銀河を支配しているって」
「武力で支配しているんだ。それに反抗している人達もいる。僕とルークさんはここにいないオビ=ワンさんと一緒にオルデランへ向かう途中で、このステーションに引き寄せられたんだ」
「どうやって脱出するんだよ」
「オビ=ワンさんがこの基地の牽引ビームを解除してくれるから、僕達がのってきた船で逃げるんだ」
「よし!ドラえもん、何か道具をだしてくれ」
「毎度おなじみ、空気砲、ショックガン、ひらりマント……でも、みんな、気を付けて、これは遊びなんかじゃない。一歩間違えたら命の危険に繋がるから」
彼らのやり取りを見てレイアは不思議そうに傍にいたソロへ尋ねる。
「ねぇ、あの青いドロイドはなに?見たことのないものを出しているけど」
「さぁね?俺も出会ったばかりで知らない。あっちへ聞いてくれ」
話をしていると警報が鳴り出して怯えるチューバッカ。
「全く」
「気付かれる!」
レイアが止めるのも聞かずにブラスターで警報装置を破壊する。
「貴方がどこの誰か知らないけれど、これからは私の命令に従ってもらうわ!」
「冗談じゃない!俺は俺の好きなようになる!あんたの指図は受けない!」
もめ始める二人。
ルークは呆れながら通信機で3POへ連絡を取る。
「自己紹介は後にして、まずはファルコン号へ戻るんだ!」
ひみつ道具を手にとり通路を歩いていたところでトルーパーの集団と装具する。
「ドカン!」
咄嗟にドラえもんが空気砲を使う。
空気砲を受けて倒れるトルーパー達。
「先に行け!ここは俺とチューイに」
「俺も手伝うぜ!」
ソロの後にひらりマントを手に続くジャイアン。
「三人で引き受ける!」
「行くわよ!」
レイアがしずかに手を引いて、ルークの後をドラえもん、スネ夫が追いかける。
牽引ビームのシステムをオフにしたオビ=ワンはルーク達と合流するためにファルコン号があるベイ327へ向かっていた。
彼は強いフォースを感じて腰に下げていたライトセーバーを手に取る。
通路の真ん中にライトセーバーを抜いて立っているダース・ベイダーの姿があった。
ベイダーの姿を見て、静かにライトセーバーを構えるオビ=ワン。
「待っていたぞ、オビ=ワン、ついに再会したな。宿命の環が閉じる。儂はさらなる力を手にした」
「悪の力を、か」
二人は同時にライトセーバーを振るう。
「力が衰えたな」
数回のセーバーで斬りあい、ベイダーは察する。
オビ=ワンは歳をとった。
技術は衰え、昔ほどの力はない。
「お前は勝てん、打ちのめしても私はさらに強くなる」
だというのに、オビ=ワンは余裕の表情を崩さない。
「殺されに戻ったか?」
振るった一撃が躱されて、青い刃がベイダーの肩を掠める。
「お前に負ける私ではないぞ。この悪魔め」
再びライトセーバーの剣激がぶつかりあう。
あの後、無事に合流した彼らはファルコン号のある場所の近くまで来ていた。
「ドラえもん」
「ジャイアン、無事だったんだね?」
「俺様があの程度で負けるわけないぜ?でも、ひらりマントがボロボロだ」
多くのブラスターをかわしたひらりマントだが、流石に数が多かった事もありところどころ破けている。
「あれがドラちゃん達の乗っていた船?」
「ソロさん達のミレニアム・ファルコン号だよ」
「うわぁ、カッコイイ」
「良いデザインだぜ」
ファルコン号をみて感嘆の声を漏らすスネ夫とジャイアン。
しかし、レイアは目を丸くしている。
「あんなボロ、良く飛べたわね」
トルーパー達の意識が向いていない隙をついて、全員でファルコンへ向かう。
「ベン?」
途中、ダース・ベイダーと戦うオビ=ワン・ケノービの姿を見つける。
オビ=ワンはルークをみると、笑みを浮かべて上空へ掲げるようにライトセーバーを構えた。
好機とみたベイダーの一撃がオビ=ワンを捉える。
瞬間、オビ=ワンの体が消えて、ジェダイローブとライトセーバーが床へ落ちた。
「ベン!」
「ルーク!急いで!」
ブラスターを構えて叫ぶルーク。
気付いたトルーパー達へ撃つルーク。
レイアとしずかがルークをファルコンへ連れて行こうとした時、反対側の通路から一人の男が現れる。
赤い瞳をランランと燃やした男は腰に下げていたダブル=ブレードライトセーバーを起動した。
「くそっ!」
最初に気付いたソロがブラスターを撃つがライトセーバーに弾かれてしまう。
「尋問官よ!ベイダー卿直属、帝国で最強の実力を持っているわ」
「情報ありがとよ!」
「この!」
「ドカン!」
ドラえもんが空気砲、スネ夫がショックガン、チューバッカやレイアもブラスターで応戦する。
しかし、それらすべてを弾かれたばかりか、フォースプッシュで皆がなぎ倒されてしまう。
「これはまずい、すぐに逃げよう!」
ソロは分が悪いと判断して急ぎ足でファルコン号へ乗り込む。
ルークはオビ=ワンが殺された事に怒りを感じながらブラスターを撃つ。
しずかがルークの腕を掴む。
「ルークさん!逃げましょう!レイアさん達を連れてここから逃げないと!」
ちらりとしずかを見て、ルークは冷静さを取り戻したのか、ファルコンへ向かおうとする。
「逃がすか」
尋問官が笑いながら地面を蹴り、しずかの眼前に降り立つ。
しずかがショックガンを構えるもダブル=ブレードライトセーバーによって先端を斬り落とされる。
「シズカ!」
「しずかちゃん!」
レイアがファルコン号のハッチからブラスターを構えるが間に合わない。
「帝国に歯向かうものは死ね!」
尋問官がセーバーの刃を振り下ろす瞬間。
「む」
オビ=ワンの亡骸を探していたベイダーは強いフォースを感じ取る。
「強いフォースの集中……何だ、これは、この感覚は」
ベイダーが慄いていた瞬間。
オビ=ワンのライトセーバーが回転して飛んでいく。
ライトセーバーを手が掴んだ。
手から徐々に光が集まっていき、まるでその場に元からいたようにフードで素顔を隠した人物がゆっくりと現れる。
その光景にレイアやドラえもん、セーバーを振り下ろそうとしていた尋問官すら動きを止めた。
「貴様、何者だ」
赤い刃を向けながら問いかける尋問官。
「ジェダイの騎士」
フードを被った人物を脅威と判断した尋問官が標的をしずかから切り替える。
ダブル=ブレードライトセーバーを振り上げる。
オビ=ワンのライトセーバーを起動して攻撃を防ぐと地面に落ちているトルーパーのブラスターを片手に取り、振り返らずに発砲する。
ブラスターの光弾が操作パネルを壊してベイに侵入しようとしたダース・ベイダーを隔壁が阻む。
「愚かな、ジェダイは滅びた。生きていたとしても我々、尋問官がすべて始末する」
「……僕がキミ達を倒して、これから殺されるかもしれない多くの命を救う!」
尋問官の前でライトセーバーを振り上げると共にダブル=ブレードライトセーバーの片側の刃を破壊する。
驚く尋問官の顔へフォースプッシュを放つ。
多くのトルーパーを巻き込んで倒れる尋問官。
「だけど、まずはここから脱出する」
ジェダイの騎士と名乗った彼は呆然としているしずかとルークの手を引いてファルコン号の中へ入る。
「発進するぞ!牽引ビームが解除されていることを祈っている」
チューバッカと共にソロはファルコン号を操作してデス・スターから高速で脱出する。
「オビ=ワンは死んだ」
足元のジェダイローブを足蹴にしながらベイダーは閉ざされている隔壁をみる。
最後のジェダイマスターである彼が死ねば、後は取るに足らない存在、尋問官によってジェダイ残党は根絶やしにされるだろう。
そう、考えていた。
「だが、余計な者が現れた」
グググとセーバーを握る手に力が入る。
「間違いない、あのフォース……奴だ!」
黒い仮面に覆われている中でベイダーの瞳は激しい憎悪の炎を灯す。
「オビ=ワン・ケノービ、奴に希望を託したのだろう、だが、すべては無駄な事、儂が、すべてを葬ってやろう。このように!!」
怒りを吐き出すようにライトセーバーを目の前の隔壁に乱雑に叩きつけるベイダー。
様子を伺おうとしていた将校とトルーパー数名は彼の怒りが発散されるまで、しばらく近づかないようにした。
「ノビタ・ノビ……貴様は必ず殺す!」
「ベンが……」
シートに腰掛けているルークはオビ=ワンが死んだことにショックを受けていた。
レイアはルークへ何と声をかけていいかわからず困惑している。
「彼はキミに希望を託したんだ」
「希望を?」
落ち込んでいるルークへ声をかける。
「そうだ。彼はキミがジェダイの騎士になって銀河の平和を取り戻すと信じて、後を託したんだ……」
「助けてくれたことに感謝はしているわ。でも、貴方は誰なの?」
レイアは警戒を抱きながら目の前の人物へ尋ねる。
ジャイアンは気づかれないようにブラスターを手に取って、身構えていた。
「……僕はマスターケノービと同じ、ジェダイの騎士」
彼はフードをとる。
フードの中から覗く素顔にドラえもんは目を丸くする。
成長しているがかつての面影が残っている。
見間違えるわけがない。
彼は。
「僕はノビタ・ノビ……久しぶり、ドラえもん、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫」
「「のび太!?」」
「のび太さん!?」
「の、のび太君!?」
フードを脱いだのび太は小さく微笑みながら再会を喜ぶ。
「え、でも、のび太君がジェダイ!?どういう」
「積もる話もあるけど、まずは」
ちらりとのび太が近づいてくる足音の方へ視線を向ける。
「追手が来る。手伝ってくれ」
レイアが行こうとしたがルークがファルコン号に設置されている砲台の場所まで走る。
「この騒動が終わってからかな?」
「無事に敵を撃退したよ」
「お疲れ様です。ルークさん」
ハン・ソロとルーク・スカイウォーカーの手によって追手を撃退して一息をつけることになった。
皆が喜んでいた時、グゥゥゥゥゥゥと大きな音が鳴る。
「何の音だ?」
「悪い、俺だ。閉じ込められてから碌に飯食ってなくて」
苦笑しながら答えるのはジャイアン。
ジャイアンのお腹の音に全員が笑みを浮かべる。
先ほどまでオビ=ワンが死んだことでショックを受けていたルークも笑顔だ。
「じゃあ、ご飯にしようか」
ドラえもんが四次元ポケットに手を入れてグルメテーブルかけを取り出す。
「待ってましたぁ!」
「いやぁ、まともなご飯が食べられる」
「そんな布切れを食べるのか?」
ソロの言葉にドラえもんは苦笑しながらメニューを告げる。
カツ丼、ステーキ、大盛ナポリタン。
次々と現れた料理にソロだけでなくレイアとルークも目を丸くしていた。
「これは素晴らしいですね」
3POとR2が感嘆の声を上げる。
「いやぁ、久しぶりだね。この料理も」
のび太は笑みを浮かべながら座って料理を手に取る。
皆も料理を手に取って食べ始めた。
「のび太君、今までどこで何をやっていたの?」
ドラえもん、しずか、スネ夫、ジャイアンの四人は食事を終えるとのび太へ尋ねる。
のび太は閉じていた瞳を開ける。
「スネ夫に映画の自慢をされて悔しかった僕はタイムマシンに乗って未来へ向かおうとしたんだ。そこで、時空乱流に巻き込まれて、気付いたらこの銀河へ来ていた」
「映画の自慢?あぁ、あれか」
「ね、ねぇ、その映画の事でみんなに伝えないといけないことがあるんだ」
おずおずとスネ夫が告げたのは宇宙救命ボートを襲撃した船の事、それらを公開予定だった映画と似ているという。
「STARWARSっていう映画なんだけど」
「……もしかしたら」
スネ夫の言葉にドラえもんはある可能性を考える。
「前にアラビアンナイトの世界へ入るためにバグダットへ行った事があったよね?物語に登場した人物たちと繋がりがある場所、そこへ向かったことで物語の世界へ入り込んだ。もしかしたら、その時と同じような――」
「これが映画の世界であったとしても、ここで生きている人達は皆、本物だよ」
ドラえもんの言葉を遮ってのび太が真剣な言葉で告げる。
「当たり前のように生きて、死んでいく。ここが映画とか、そういうことは関係ないよ」
「のび太さんの言う通りだと思うわ」
「だな」
同意するしずかとジャイアンにのび太は感謝する。
「それより、のび太君。キミは今までどこにいたの?オビ=ワンさんに聞いたらクローン戦争に参加したって、それにジェダイの騎士って」
「……僕とアニーはシスの暗黒卿と戦った。けど、敵が強くて、僕達は命を捨てる覚悟で戦いを挑んだ結果、フォースの爆発で僕はフォースの中に飲み込まれてしまったんだ」
「どういうことだ?」
ぽかんとするジャイアンに「こことは違う世界に飲み込まれちゃったんだ」と説明する。
「じ、じゃあ、どうやって、ここに戻ってこられたんだ?」
「マスターケノービのおかげだよ」
のび太はオビ=ワンのライトセーバーを手に取る。
「マスターケノービがフォースと一体化する瞬間、彼の強い思いが僕に届いた。そして、僕はフォースの中から戻ってこられた」
「どんな、世界だったの?」
「皆が笑顔で幸せの世界だった。リルルやピッポ、ルリやフー子、いなくなったみんなが笑顔で幸せな日々……僕は徐々に、この世界の事を忘れていたんだ。でも」
ドラえもんに触れる。
「ドラえもんやしずかちゃん、ジャイアンやスネ夫にまた出会えて僕は嬉しい」
「僕も」
「心の友、助けに来たつもりが、助けられちまったな」
「ま、まぁ、のび太のくせに元気そうでよかったよ」
「ありがとう、のび太さん」
再会を喜ぶ一同。
「なぁ、のび太、俺達もフォースって奴は使えるのか?」
落ち着いたところでジャイアンがのび太へ尋ねる。
「え?」
「いやよう、ジェダイの騎士っていうのはフォースを操るんだろ?俺達もできたら役に立つのかってな!」
「そうそう!ぼくちゃんだって」
「それは、厳しいかな?フォースを操るってことはフォースの流れを理解しないといけないから、ジャイアンとスネ夫はその術をわかっていないし、長い年月を経てマスターしているから、そうやすやすとはいかないよ」
「なんだ~」
「ちぇっ」
「しかし、驚きだ。ドジで飽きっぽいのび太君から特訓って言葉が出るなんて」
「まぁ、僕も三十歳くらいになれば、色々と思うよ」
「「「「三十歳!?」」」」
「フォースの中にいた時間は老化していないんだけど、もし、普通に生きていたら四十歳か五十歳くらいになっていたかもね」
「……マジかよ」
「驚き」
「再会したと思ったらまさか」
「そういえば、みんなはどうやってこの銀河へ?」
ファルコン号が目的地へ着くまでの間、情報を交換し続けた。
すべてはフォースで片付ける。
フォース万能説でいきます。