執筆はしているのですが、何分、リアルでドタバタありまして。
今回はゲームであったシナリオです。
あれはシューティングゲームだったから話としては短いけれど今回は多少、オリジナル展開を追加しております。
「急いで!帝国の艦隊が迫っているわ!」
デス・スターを破壊して勝利の美酒に酔い潰れる。
そんな日は長く続かず、帝国にこの拠点がバレた反乱軍は脱出の準備をしていた。
デス・スターでターキンが死亡した事により、我先に手柄を得ようと、帝国軍の様々な連中が行動を起こす。
その中で一番早くに行動を起こした者はダース・ベイダー。
彼は大尋問官へ艦隊を与えてヤヴィン第4衛星の基地を襲撃。
脱出を始めていた反乱軍は逃走を第一と考えて貨物船へ人員を乗せていく。
その中でルーク、ウェッジ、サークリィの三人はXウイングの編隊を組んで攻撃してくるTIEファイターを撃ち落としていく。
別の場所でのび太の操るXウイング、ジャイアンとスネ夫が操る戦闘機と共に敵の降下船を撃墜する。
『数が多すぎる!』
『だからってここで逃げられるかよ!』
通信機からスネ夫の悲鳴とジャイアンの怒鳴り声が響く。
「反乱軍の船が脱出をはじめている。僕達は航路を切り開くんだ」
背後から不意打ちを仕掛けようとしているTIEファイターに気付いたのび太は旋回しながら撃ち落とす。
「輸送船は発進していくね」
くるくるとXウイングを回転させながら地表の様子を確認していたのび太。
その時、通信機に連絡が入る。
『ノビタ将軍、通信を聞きましたか?』
「うん、レイア姫としずかちゃんたちが司令室に閉じ込められているみたいだね」
ルークからの言葉にのび太は頷く。
先ほど、通信が入り、最後の輸送船で脱出する予定だったレイアと司令官達が閉じ込められてしまった。
『レイアを助けに行きます』
「わかった、僕も行くよ」
『え、でも、将軍が輸送船にいれば』
「暗黒面の力を感じる。おそらく、尋問官がきている。姫を助けるなら急いで行動しないと」
『のび太とルークさんだけじゃ心配だ。俺達も行くぜ!』
『ぼ、僕も怖いけど』
「いや、ジャイアンとスネ夫、ウェッジとサークリィは輸送船の護衛をお願い」
『けどよぉ』
『アンタ達二人だけでなんとかできるっていうのか?』
心配の声を漏らすジャイアンと非難の声をあげるサークリィ。
「危険なのは輸送船の護衛が少ないことだよ。輸送船が一隻でも落とされると僕達が不利になる。だから、お願い。しずかちゃん達は必ず僕とルークが助けるから」
譲らないのび太の言葉にジャイアンが頷いた。
『わかった。輸送船は俺達に任されよ!』
『のび太!無茶するなよ!』
『ルーク、気を付けて!』
仲間達の応援を受けてのび太とルークのXウイングは司令室があるゲート前に着陸する。
既に敵の揚陸艦が着陸してトルーパー達が基地に侵入をしていた。
二人のXウイングに気付いたトル―パーがブラスターで攻撃するもコックピットから飛び出したのび太が腰に下げていたライトセーバーを起動。
空中で回転しながら着地すると傍にいたトルーパー達をセーバーで切り裂く。
「えぇ!?」
のび太の動きに驚きながらコックピットから降りたルークはブラスターでトルーパーを攻撃する。
「あぁ、そっか……ライトセーバーの型とか教わっていないんだね」
ルークはフォースを多少操れるようになったとはいえ、ライトセーバーを振るう為の型を知らない。
縦横無尽に動き回るのび太によってR2とR3がウイングから降りたタイミングですべての敵を蹴散らした。
「その動きもジェダイだからですか?」
「ジェダイというよりフォースと一体化しているから出来ることだよ。ルークもフォースについて学べばできるようになる」
「えぇ」
奇天烈な動きを見せたのび太みたいに自分が動く姿をイメージできず困惑した表情を浮かべるルーク。
二人は増援が来ないことを確認して基地の中に入る。
帝国軍の攻撃で動力を破壊されている為、一部の施設を壊しながら二人は司令室を目指す。
司令室に近付くと先行しているトルーパーから攻撃が激しくなっていく。
「この先にレイアが」
「うん……止まって!」
ルークに呼びかけてのび太は正面を睨む。
反乱軍の兵士の首を掴んで漆黒のアーマーに身を包んだトルーパーが現れる。
只のトルーパーじゃない。
のび太は経験から相手を警戒する。
「ジェダイか。貴様はここで殺す」
ジェダイを抹殺することを目的として育成された尋問官配下パージ・トルーパーがエレクトロ・スタッフを構える。
「ルーク、ライトセーバーの型を教えるよ」
「ここで!?相手は強いんじゃ」
「そうだけど、ブラスターだけだと、キミも危ない。僕がこれからみせるものは第一の型、基礎的なものだ」
「何を話し込んでいる。死ね」
パージ・トルーパーがエレクトロ・スタッフを繰り出す。
のび太は第一の型を使って相手と戦い始める。
もし、並のジェダイが一の型でパージ・トルーパーに挑んだ場合、すぐに殺されはしないが苦戦するだろう。
だが、フォースの空間に長く居た事で感覚などが研ぎ澄まされたのび太にとってパージ・トルーパー相手に第一の型で挑んでも問題なかった。
「続けて、これが第二の型、ジェダイがシスと戦う時に生み出したとされる攻撃的スタイルだよ」
基礎的な動きから攻撃的な型に切り替わった事で防戦一方になるパージ・トルーパー。
「そこか!」
エレクトロ・スタッフで隙をついたと思った途端、ライトセーバーで防御される。
「次が第三の型、防御に重きを置いているんだ」
「貴様、ふざけているのか!?」
距離をとったパージ・トルーパーはヘルメットの中で怒りに表情を歪める。
のび太は平然としながらライトセーバーをくるりと回転させた。
「ふざけていないよ。キミはこれから倒すし」
「ほざけ!ジェダイ!」
激昂と共に迫るパージ・トルーパー。
しかし、のび太は冷静にエレクトロ・スタッフを持っている両手を斬り落として背後に回り込む刃を突きさす。
アーマーを貫いて伸びる青い刃。
苦悶の声を漏らしながら地面に崩れ落ちるトルーパー。
同時にR2によって解除された隔壁が音を立てて開いていく。
「凄い」
「簡単な動きを見せたから、後は型を体に覚えるまで使うんだ。さて、先を急ごうか」
「僕も、できるでしょうか?ベンや貴方の様に」
「なれるかじゃないよ。キミはなるんだろ?ジェダイに」
のび太の力のこもった言葉に驚きながらもルークは頷いた。
二人は通路を進んで司令室にたどり着く。
司令室を爆破しようとしたトルーパーを撃退して中に入るとブラスターを構えたレイアがいる。
「うわ、待った!撃たないで!」
レイアは二人に気付くとブラスターを放り投げてルークに抱き着いた。
「信じていたわ!」
「キミが無事でよかったよ」
話し合うルークとレイアの横でしずかが瞳に涙を浮かべながらのび太に駆け寄る。
「のび太さん!」
「しずかちゃん、大丈夫?」
「えぇ、でも、司令官さんが腕を」
「儂は大丈夫だ。それより脱出を」
「敵は蹴散らしています。すぐに行動しましょう」
のび太の言葉にルークから離れたレイアも頷いてXウイングを止めているゲートの前まで向かう。
二人のXウイングが見えてきたところで爆発が起こる。
「あれは……」
「ウォーカー!」
二機のXウイングを破壊したのはAT-ST。
砲撃をしながらゲートを壊そうとしていた。
のび太が駆け出そうとした時、ウォーカーが爆発する。
「あれはサークリィ!」
サークリィの操るXウイング、ミレニアム・ファルコンが下りてくる。
『隊長、助けに来たぞ』
『ルーク!姫さん、迎えに来たぞ!さ、乗り込みな!』
『のび太君!しずかちゃん!無事でよかったよ!』
ミレニアム・ファルコンの下部の砲撃でウォーカーを撃退して緊急着陸する。
「さぁ、急いで!」
ルーク達がファルコンへ乗り込もうとした時。
のび太は振り返る。
基地の奥からダブル=ブレードライトセーバーを起動して近づいてくる者がいた。
「あれは尋問官よ!」
「ノビタ!急いで!」
ルーク達が叫ぶ中、尋問官が地面を蹴って急接近する。
のび太はオビ=ワンのライトセーバーで攻撃を防ぐ。
「貴様が生き残りのジェダイか……始末してやる!」
「どこかで見た顔だね?」
冷静なのび太に尋問官は顔を歪めながら赤い刃を繰り出す。
次々と繰り出される刃をのび太はフォースとより一体化しながら防ぐ。
ルークやレイア達が捉える事すらできない怒涛の攻撃。
『おい!そろそろ脱出しないとヤバイぞ!』
ソロが周りを見ながら叫ぶ中、のび太が視線を逸らした瞬間をチャンスをみた尋問官が刃を繰り出す。
瞬間、尋問官の眼前へ掌を突き出す。
フォースプッシュが繰り出されて吹き飛ぶ尋問官。
のび太はライトセーバーの刃を収納すると急ぎ足でミレニアム・ファルコン号へ駆け寄る。
「ごめんごめん、急いで脱出しよう」
全員が乗り込んだ事を確認してミレニアム・ファルコン号と輸送船が大空へ飛翔する。
「のび太君!」
「将軍、御無事でよかったです」
「ドラえもん、ファイヴス、助かったよ」
ファルコンの砲撃を担当してくれたドラえもんとファイヴスへ感謝の言葉を告げながらのび太はシートへ腰かける。
「びっくりしたよ。あんな危ないことするんだから」
「あの程度、いつものことだよ」
心配だというドラえもんに対して、のび太は肩を竦める。
「将軍が変わりなく懐かしく思いますよ」
「ファイヴス、反乱軍の行動が落ち着いたらだけど」
「はい?」
「行きたいところがあるんだ」
「どこへ?」
ファイヴスへのび太は短く告げる。
「ナブーだよ」
次回でEP.4は終了して、前から話をしていた映画版の話を入れる予定です。
その後は帝国の逆襲になります。