ドラえもん のび太のSTARWARS   作:断空我

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友の行方

 

ヤヴィン第4衛星から脱出した反乱軍は帝国の追跡を避けながら氷の惑星ホスへ基地を設立することにした。

 

年中、雪と氷に閉ざされたこの惑星は夜になると氷点下を超えて、生き物が住めない惑星となる。

 

本来ならかなりの日数を要する基地の設営だが、ドラえもんのひみつ道具の手助けによって予定より早く完了しそうだった。

 

「本当に行くんですか?」

 

Xウイングの調整をしているのび太へルークが声をかける。

 

「うん」

 

「貴方がいなくなることは反乱軍にとって」

 

「別に反乱軍から抜けるわけじゃないよ。やらなければならないことを……果たさなければならないことをするんだ。それが終わったら必ず戻るよ」

 

のび太は反乱軍が一応の落ち着きをみせたタイミングで将軍達に別行動をとることを伝えた。

 

偉大なジェダイの騎士でありクローン戦争の英雄が抜けることに誰もが反対するも、最終的にのび太の一時的な離脱を認める。

 

「何をするのですか?その、果たさなければならないことって?」

 

ルークの問いかけにのび太は作業を止めて振り返る。

 

「ルーク、キミは自分の父親について、その、どのくらい聞いている?」

 

「父さんの?ベンは偉大なジェダイな騎士だって、オーウェン叔父さんやシミお祖母ちゃんはあまり教えてくれなくて」

 

「そっか……キミのお父さんはマスターケノービが言う様に偉大なジェダイの騎士だった。誰よりも前に出て多くの人を守るために戦い、勝利を勝ち取った。そして、パイロットとして優秀だった。何度も助けられた」

 

「……」

 

「僕にとってアニー、アナキン・スカイウォーカーは大事な親友」

 

「……父は死んだのですか?」

 

「その答えを僕は見つけに行きたいんだ」

 

「答え?どういうことです?その答えはどこに?」

 

「一つだけ、アナキンの行方の答えを教えてくれる人のところへ、あそこへ行けばわかるかもしれない。だから、ナブーへ僕は行く」

 

「そこへ父の手がかりが?」

 

のび太は頷く。

 

「それなら、僕も、いや、でも」

 

大事な家族の手がかりがあると知って動揺するルーク。

 

だが、彼は既に反乱軍のローグ中隊を率いる隊長。

 

そう簡単に反乱軍を離れるわけにいかない。

 

「その、僕は」

 

「ルーク、キミはお父さんと同じでとてもやさしい子だ」

 

ルークの肩へ手を置きながらのび太は微笑む。

 

「僕に任せて」

 

短い言葉けれども、力強いものを感じる。

 

ルークは頷く。

 

「前に教えた型を続けるんだよ。キミに合う型、鍛錬を続けるんだ。そうして、フォースを感じて」

 

「はい」

 

立ち上がったのび太はXウイングへ乗り込む。

 

「マスター!」

 

のび太へ声をかけるルーク。

 

「フォースと共にあらんことを」

 

「あぁ、フォースと共にあらんことを」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホスから飛び立ったXウイングはハイパースペースに入り、惑星ナブーへ辿り着く。

 

惑星ナブーをみて、のび太は昔を思い出す。

 

タトゥイーンでアナキンと共に彼に見いだされ、惑星ナブーでライトセーバーを握りモールと戦ったあの日の出来事。

 

いつでも鮮明に思い出せる。

 

「帝国の船はいないみたいだね。とりあえず船は街から離れたところへ着陸させよう」

 

R3と話し合いながらのび太はXウイングを首都から少し離れた森林に隠す。

 

フードを被り、のび太は森の中を歩く。

 

帝国による蹂躙を受けながらもナブーはまだ嘗ての面影が残っている。

 

ストーム・トルーパーがいないか警戒している時、懐かしい感覚をのび太は掴む。

 

「懐かしい顔だな」

 

聞こえた声にのび太はフードを脱ぐ。

 

「お久しぶりです。マスタークワイ=ガン」

 

「久しぶりだな。ノビタ。古き友よ」

 

森の中、切り株に腰掛けるジェダイマスタークワイ=ガン・ジンは小さく微笑む。

 

膝をついたのび太は腰に下げていたライトセーバーを地面へ置いた。

 

「オビ=ワンのものだな?」

 

「はい」

 

「そうか、彼は逝ったか」

 

「はい。僕は彼のおかげで戻ってくることが出来ました」

 

クワイ=ガンはオビ=ワンのライトセーバーを手に取ると涙を零す。

 

「私よりも先に逝ってしまったか……」

 

クワイ=ガンは涙を零しきった後、のび太をみる。

 

「ノビタよ。キミは最後の戦いでアナキンと共にフォースの中に飲み込まれたのだな?」

 

「……そうだと思います。僕とアナキンはパルパティーンと戦い、フォースの爆発の中に飲み込まれました」

 

「だが、オビ=ワンによってキミは戻れた」

 

「はい」

 

のび太は少し間を置いてから本題を切り出す。

 

「マスター、教えてください。僕はどうすれば、どうやれば、アニーをフォースの中から連れ戻すことができるんでしょうか?どうすれば、僕は彼と会えるんでしょう!」

 

「嘗てのジェダイならば、執着と捉えたかもしれないだろう。だが、今の私からみれば、キミ達の友情は素晴らしいものだと思う」

 

クワイ=ガンは立ち上がる。

 

「絶対とは言えないが、一つ、可能性がある。ついてきなさい……後ろにいるキミも」

 

「え!?」

 

驚いて後ろをみるのび太。

 

そこにいたのはドラえもんだった。

 

「どうして」

 

「ごめん、どうして、のび太君が心配で……」

 

「ここにいるとトルーパーがやってくる。私の家へ行こう」

 

 先を行くクワイ=ガンの後を二人は追いかける。

 

 

 

 クワイ=ガンの家でのび太とドラえもんは用意された椅子に腰かける。

 

 奥の方で何かを探しているクワイ=ガンをみながらドラえもんがぽつりと話しか

ける。

 

「ごめんね。のび太君」

 

「いいよ、反乱軍のみんなは……?」

 

 

「ファイヴスさんが古い伝手を頼ってくれるって事で戦力の補充はなんとかなるって」

 

 

「そっか、なら、大丈夫だね」

 

「怒っていないのかい?」

 

「怒っていないよ。まぁ、その、びっくりはしたけどさ。ドラえもんが僕の事を心配してくれていたっていうのが嬉しいんだ」

 

「のび太君」

 

 嬉しそうに笑みを浮かべるドラえもん。

 

 

「それは?」

 

「古い時代、シスの暗黒卿が作成したと思われる書物……フォースについて記されたものだ」

 

「そんなものが?」

 

「古いシスの遺跡で見つけたものだ。このナブーに」

 

 クワイ=ガンはパルパティーンの出生を調べる為にナブーに身を隠した。

 

 勿論、帝国の尋問官に見つかる危険性もあった。

 

「どうやら皇帝はここへ不用意に近づけさせたくはないらしい。色々と調査することができた」

 

 クワイ=ガンはため息を零す。

 

「この書物を読むと、どれだけ我々ジェダイの思考が停止していたのかよくわかったよ」

 

 書物のあるページを開く。

 

「お前とアナキンは同じフォースを宿している。二人は一つというべき、本によれば同じ存在が嘗て存在したことがあるという、同一の存在、その者達はフォースによってどれだけ遠く離れていても繋がることができた」

 

 だからこそ、とクワイ=ガンは伝える。

 

「ノビタ、キミがアナキンを呼び戻す鍵である」

 

「僕が?」

 

「試してみよう。フォースに繋がりながらアナキンの事を思うんだ。過去の事、彼と過ごした事、色々な事を思い出しながら」

 

「わかりました」

 

 のび太は修業の時と同じように座禅をして意識をフォースの中に委ねる。

 

「のび太君は何を?」

 

「フォースと繋がろうとしているのだ。ジェダイはフォースを操れる。その術を学んだ者はあぁやって意識を集中させる」

 

 フォースに身を委ねながらのび太は思い出す。

 

 アナキン・スカイウォーカーと出会った事。

 

 彼と共に修業した日々、

 

 任務で訪れた先で起こった冒険の事。

 

 その中でのび太はあることを思い出す。

 

 

 

 それは――。

 

 




次回からスピンオフならぬ番外編です。

数話で終わらせたいところですが、まだ書き終わっていないのでなんともえいないところです。

オビ=ワン・ケノービのドラマをみました。

個人的に良かったと思います。

その調子でバッドバッジやマンダロリアンをみております。

本編に絡むかどうかはおいておいて。

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