ドラえもん のび太のSTARWARS   作:断空我

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遅くなり申し訳ありません。

オビ=ワン・ケノービのドラマをみていたり、ゆっくり休んでいたりしたらこうなりました。


夢幻三剣士のエピソードに入ります。

話数的に3~4で終わらせる予定です。

次のエピソードについては、七割書きあがっているので、余裕があれば、今月中に投稿できるはず。



夢幻三剣士Ⅰ

クローン戦争中期。

 

 激しかった戦争が膠着状態になりつつあり、のび太とアナキンはジェダイ聖堂へ呼び出されていた。

 

「子供たちが?」

 

「そうじゃ、戦争の影響かわからんが、イニシエイトの者達が悪夢に魘され眠れなくなる者達がでておる」

 

「そんなことが」

 

「戦争によって子供たちの心が乱れておる。これでは修業以前の問題で心を病んでしまう」

 

「失礼、マスターヨーダ、それと僕達が呼び出された事に何の関係が?まさか、子供たちの治療をしろというわけではない、ですよね?」

 

「お前達は特別な力を持っておるじゃろ?その中に悪夢をなんとかするものはないのかの?」

 

「……それは」

 

「戦争をしているから、その力を使えというわけではない。苦しんでいる子供たちを助ける為にその力を使ってほしいのじゃ、できんかの?うん?」

 

「……少し考えさせてください」

 

「僕も」

 

 ヨーダのいる部屋を後にしたのび太とアナキンは自室へ戻る。

 

「マスターヨーダに言われたけれど、どうする?そもそも、そういうものがあるのか?」

 

「一つだけ、あるにはあるんだ。なぜか」

 

 言葉を濁すのび太にアナキンが首を傾げる。

 

「そんなものあったか?」

 

「これなんだけど」

 

 のび太は四次元ポケットから一つの道具を取り出す。

 

「気ままに夢見る機っていう道具なんだ。でも、これ……前にドラえもんが回収してもらった筈で」

 

「それはどういう道具なんだ?」

 

「この機械に専用のカセットを入れる事で好きな夢がみれる道具だよ」

 

「使えるじゃないか、これがあれば悪夢を解決できるじゃないか」

 

「そうだね。でも、危険なカセットもあって」

 

「だったら危険なカセットを使わなければいいんじゃないか?どのカセットがいいかって……これは、ノビタの世界の言葉か」

 

「うん」

 

 カセットの一つを手に取って困ったという表情を浮かべるアナキン。

 

「言葉を勉強しているとはいえ、使用者は僕かノビタ……後はアソーカくらいか?」

 

「そうだね」

 

 適当なカセットを手に取ってアナキンは尋ねる。

 

「このジュラシック・プラネットって、なんだ?」

 

「恐竜が住む惑星の夢がみられるんだ。予告編があるからみてみる?」

 

「よくわからないが、頼む」

 

 のび太はカセットを入れて予告編を開始する。

 

「待った、顔がないんだが?」

 

「このスイッチに顔をイメージしながら押すと変更できるよ」

 

「それなら」

 

 アナキンがスイッチを押して選んだのはオビ=ワン・ケノービ、メイス・ウィンドウ、クワイ=ガン・ジンの三人。

 

 のび太は爆笑しそうになることを堪える。

 

「これ、狙ってやったでしょ?」

 

「誰かをイメージするんだろう?そうしたらこうなった」

 

 苦笑するのび太へ笑いながら答えるアナキン。

 

 しばらくして予告編を終えてアナキンは唸る。

 

「確かに夢として楽しめるものだが、女の子の反応がダメかもな?」

 

「じゃあ、こういうのもあるけれど?」

 

 バームクーヘンマンのカセットをみせる。

 

 それから一時間ほど、カセット談義が続き。

 

 女性の意見を聞こうという事でアナキンのパダワン、アソーカを呼ぶことに決まった。

 

「マスター、そのチョイスはないよ。それって、イニシエイトより幼い子達向けだと思う」

 

 呼ばれてきたアソーカはアナキンがチョイスしたカセットの内容を聞いて顔を顰める。

 

「悪夢を見ている子供たちはイニシエイト以外にもいる。こういうものの方が無難の筈だ」

 

「そうかもしれないけど、うーん、この言葉がわからないからなんともいえないけれど、こういう場合、見る子供たちに選んでもらう方がいいんじゃない?」

 

「それは一理あるな……フエルミラーで機械は増やせる。アソーカ、お前にも手伝ってもらうぞ」

 

「子供たちが悪夢を見て苦しんでいると聞いたら放っておけないよ。でも、カセット選びは私もするから」

 

 アナキンとアソーカがカセット選びをする横でのび太は機械を増やす作業を開始する。

 

「ん?」

 

 ふと、カセットを見ていたアナキンは気になるものがあって、動きを止める。

 

 一つ、そう並んでいるカセットの中で一つだけ目立つものがあった。

 

 赤いカセット。

 

 他にも似たようなカセットはあるのだが、何故かアナキンはそれがひどく気になった。

 

 まるで、そのカセットを手に取れとフォースが囁いているように。

 

 手を伸ばしたアナキンはカセットを手に取る。

 

 赤いデザインで表面はドラゴンらしき生き物が描かれていた。

 

「ノビタ、これは」

 

 のび太を呼ぼうと振り返るが、彼の姿がない。

 

 マスターヨーダへ報告しに行っているのだろうか?

 

 いないのならば仕方ない。

 

 タイミングを見計らってこのカセットの事は聞いてみるとしようと懐へ仕舞う。

 

「夢幻三剣士か……時間があれば、僕はこの夢をみてみるかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、マスター!」

 

 気ままに夢見る機を使用してから二日目。

 

 アナキンがカセットを持っていることに気付いてアソーカが声をかける。

 

「それ、夢見る機のカセットよね?何かみるの?」

 

「あぁ、イニシエイトの子達は落ち着いているようだし、機械が余っている。このカセットが少し気になっている」

 

「なんて読むの?」

 

「夢幻三剣士だ……ノビタのところの言葉を学んでなんとか読めた」

 

「へー、どんな話?」

 

「さぁな、ノビタが任務で一時的にコルサントを離れているからな。聞きそびれた」

 

「今日の夜に試すの?」

 

「そのつもりだ」

 

「いいよ!私が機械の操作をしてあげる」

 

「ほう、珍しいな。何を企んでいる?」

 

「企んでいるなんてひどい!マスターがチャレンジして面白そうなら私もやりたいだけだよ!」

 

――そういうのを企みというんだとアナキンは心の中で思いながら外から操作してもらえるなら助かると気づく。

 

「そうだな。やらせるかどうかは置いておくとして操作してもらえるのは助かるな」

 

「そうでしょ?」

 

 アナキンは肩を竦める。

 

「どんな夢か楽しみだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日の夜。

 

 皆が寝始める時間にアナキンは気ままに夢見る機を部屋の中に置く。

 

「部屋の中、掃除したらどう?」

 

「前にやったさ」

 

「スピーダーのパーツとか、いっぱいだね?」

 

「道具を改造したりしているからな。必要なパーツだ。まぁ、また片付けないといけないけど」

 

 夢見る機を起動してアナキンは夢幻三剣士のカセットをセットする。

 

「それじゃあ、僕は眠る。ナビゲートを頼むぞ」

 

「任せて!っていっても、ヤバいと感じたらオフにするくらいしかできないけれど」

 

「それだけで十分だ。夢の内容については入って楽しむ」

 

「オッケー、楽しんでね」

 

 アソーカに操作を任せてアナキンは眠りについた。

 

 アナキンが眠りについたことで気ままに夢見る機のシステムが起動する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 薄暗い闇の中、アナキンは立っていた。

 

「はじまりはこんな感じなのか?」

 

 闇の中を見渡しながらアナキンが呟いていると景色が明るくなってくる。

 

「お、いよいよはじまるようだな!」

 

 アナキンが笑みを浮かべた瞬間、目の前に砲弾が迫ってくる。

 

「は?」

 

 突然の事に呆然としながらもアナキンは咄嗟に砲撃を躱す。

 

 気付けばドロイドとクローンの戦場の真ん中に立っていた。

 

「嘘だろ!?」

 

 目を白黒させながらアナキンは飛来する砲弾を回避していく。

 

「いつものような光景が起こる夢なのか!?」

 

『あー、マスター?』

 

 空間にぽっかりと穴が開いてアソーカの顔が現れる。

 

「アソーカ!?お前、何かしたのか!?」

 

『違うわよ。普通にマシンを操作してカセット入れただけ!この夢、もしかして、いつもの日常からはじまるとか、そんなのじゃないの?』

 

「僕は毎日こんなドンパチやっていないぞ!?」

 

 飛来する砲弾を躱して走っていた直後、急に時が止まったように動きが止まる。

 

「なんだ、皆、固まったぞ?」

 

「貴方は夢の世界へ飛び込んだのです」

 

 桃色の光がアナキンの周りを浮遊する。

 

「ようこそ、白銀の剣士、ノビタニャン。私は貴方が来るのを待っておりました」

目の前に現れた光はやがて人の形となって、羽を生やした少女へ姿を変える。

 

「パドメ!?」

 

 現れた人物はアナキンの愛する人であり妻であるパドメ。

 

「違います。私はシズク。貴方をユミルメの国へ案内するためにやってきました」

 

「ユミルメ?」

 

 シズクと名乗る妖精の話によれば、ユミルメの世界は妖霊大帝オドロームと彼の率いる軍隊によって侵略を受けている。

 

 侵略に対抗するため、大勢の者達の中から強い心を持つ白銀の剣士をユミルメへ派遣する役目をシズクは請け負っている。

 

「なんとも壮大な夢だな」

 

 ぽつりと呟くアナキン。

 

 彼女の話の通りなら自分は白銀の剣士ノビタニャンとしてユミルメを救わねばならない。

 

「(夢の中でジェダイの真似事か……)」

 

「さぁ、この靄を抜けた先がユミルメよ」

 

 シズクの言葉で前を見るアナキン。

 

 桃色の靄を抜けた先。

 

 夜空の真ん中だった。

 

「は?」

 

 まさかの事態にアナキンは間抜けな声を漏らす。

 

「あら、困ったわ」

 

「困ったわじゃないだろ!?スピーダーとか、そういうものぐぅ!?」

 

 落下していく事に慌てるアナキンだったが、何かに激突する。

 

「良かったわ。月が出ていて」

 

「キミはいい加減だな。パドメと顔が似ているだけだと理解したよ」

 

 彼女は勇敢だが、ここまで無責任な女性でない。

 

 少し落ち着きを取り戻したアナキンはすぐ近くであがってくる煙に気付く。

 

「これは?」

 

「大変、街が燃えているわ!妖霊軍の仕業よ!」

 

 シズクの指さす方向を見る。

 

 城が燃えており、その先に弓矢や剣を携えた人ならぬ者が多くの人間を倒している。

 

「これは酷い……すぐ助けに」

 

「無茶よ!貴方は生身の人間なの!白銀の剣と兜がないと」

 

「じゃあ、それのある場所を教えて……あれは何だ!?」

 

 城から翼を生やしたクリーチャーが迫ってくる。

 

 アナキンは知らないがのび太がみれば、翼を生やした像だと騒いだことだろう。

 

「って、こら、逃げるな!ここから移動する方法は!?」

 

「もう、人間って不便ね!」

 

「自分だけ逃げようとして言う事か!?」

 

 アナキンを置いて逃げようとするシズクだったが、呼び止められて渋々、戻ってきたかと思うと月の先端を引きちぎった。

 

「なぁあああああああ!?」

 

 千切れた先端から猛烈な空気が噴き出して月ごとアナキンは吹き飛ばされていく。

 

「くそ、逃げられたか」

 

 妖霊大帝の幹部が一人、ジャンボスは逃がした事に悪意をつきながら占領した城へ戻っていった。

 

 

 

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