ドラえもん のび太のSTARWARS   作:断空我

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ドラえもんの映画が来年まで延期というのが残念。

楽しみにしていたんだけどなぁ。




暗殺者を追え

『そういうことでは仕方ない。今回の任務は私一人で赴こう』

 

「すいません、マスター」

 

『気にすることはない。パダワンよ。お前は久しぶりに友と語らうといい』

 

 コムリンクを使ってのび太はマスタークワイ・ガンと会話をしていた。

 

「マスターはこれから、ドゥークー伯爵の追跡を?」

 

『あぁ、あの人に教えを受けた身ではあるから適任と判断されたのだろう……ノビタ。キミは不思議な力を持っている。もし、何かあれば、その力を使うのだ。ためらう必要はない』

 

「わかりました。マスター」

 

『そろそろ行くとしよう。オビ=ワン達によろしく頼む。フォースと共にあらんことを』

 

「フォースと共にあらんことを、マスター」

 

 通信を終えてのび太は歩き出す。

 

 空を見上げると多数の乗り物が飛び交っている。

 

 戦争になれば、これらの光景も変化してしまうのだろう。

 

「……戦争か」

 

 まだ地球にいた頃、ピリカ星の戦争を止めるために奮闘した。鉄人兵団と戦う為にザンダクロスと仲間達と共に戦った。

 

 あれも戦争。

 

 この銀河が戦争になる。

 

「それは、嫌だなぁ」

 

 ぽつりと呟きながらのび太は目的の場所へ入る。

 

 エレベーターで目的のフロアにあがると懐かしい人物と遭遇する。

 

「あら、ノビー!?」

 

「久しぶり、ジャージャー」

 

 ジャージャー・ビンクス。

 

 ナブーの戦いの後、重役に出世していると聞いたときは驚いた。

 

 そんな彼はやってきたのがのび太だとわかるとあっさりと通してくれる。

 

「キミを殺そうとしている奴は必ず見つけるよ。パドメ」

 

「命令を逸脱してはならんぞ。若きパダワン」

 

 通してくれた部屋にたどり着くといつものように揉めているオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーがいた。

 

「でも、僕らは護衛ですから襲ってきた相手を捕まえるのは問題がないのでは?」

 

「ノビタ!」

 

 のび太の登場にアナキンは笑みを浮かべてオビ=ワンはため息を漏らす。

 

「……やれやれ、トラブルコンビの面倒を見なければならないのか」

 

「マスターケノービ、トラブルコンビだなんて」

 

「最高のコンビですよ。ノビタがいればマスターヨーダ百人力だ」

 

 口をとがらせるのび太。

 

 アナキンは久しぶりの親友との任務にテンションがあがっている。

 

「評議会から聞いている。アミダラ議員の護衛だな」

 

「はい、後……パドメの付き人から呼ばれていて」

 

「コーデね?本当に感謝しているわ。ノビタがいなければ、彼女やみんなはどうなっていたか」

 

「いやぁ、すべてはドラえもんのひみつ道具があったからで」

 

「パドメ、もう大丈夫。僕とノビタがいればすべて解決だ」

 

「勘弁してくれ。お前達が一緒にいると命がいくつあっても足りない。二人に殺される」

 

「そんな!兄や親の様に思っているマスターを殺すなんて」

 

「よく言うよ。お前だけでも苦労しているのに、これでノビタまで加わったら……私は忘れていないからな? お前達と一緒の任務に出て、巨大昆虫に追いかけられ、終いにはある惑星の陰謀を阻止するなど……」

 

「ノビタの言葉を借りるなら大冒険ですね」

 

「あんなことはジェダイに必要はない。ジェダイは冒険をするためにいるわけじゃない」

 

 パドメを置いて白熱するオビ=ワンとアナキン。

 

「あの二人はいつもあぁなのですか?」

 

「えっと、まぁ?」

 

「まぁ、あなた方がいることでこの脅威渦巻く謎を解明してくれることでしょう。よろしければ、休ませてもらいます。ノビタ、コーデはこちらよ」

 

「あ、はい」

 

 二人が去って、のび太が戻ってくるまで二人の議論は続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アニーに会えてミーは嬉しいよ!」

 

「ジャージャー、彼女は僕の事をわからなかったよ。僕は片時も忘れなかったのに」

 

 アナキンとの再会を喜ぶジャージャーだが、アナキンは覚えていてもらえなかったことにショックを受けているようだ。

 

「きっと、色々なことが重なっていたんだよ」

 

「……ノビタの言う通りだ」

 

 優しくオビ=ワンが励ます。

 

 なんだかんだいいながらこの二人は最高のコンビだとのび太は思う。

 

 二人に言われてアナキンは少しだけ元気を取り戻したようだ。

 

「我々は護衛なのだが、なぜ、監視カメラが映らないんだ?」

 

「議員がオフにしているようです」

 

「これでは護衛にならない」

 

「じゃあ、スパイカメラセット使う?」

 

 のび太が四次元ポケットから球体とテレビの道具を取り出そうとしたがアナキンは止める。

 

「いや、R2もいるし、カメラを切っているってことはみられたくないってことじゃ」

 

「それでは護衛ができないだろう。彼女は命を狙われているんだぞ?」

 

「……ですが、女性の寝室を覗くというのはどうなんです?」

 

「アナキン、確かに彼女と再会できたことは嬉しいが、私情を挟みすぎじゃないか?」

 

「そんなことはありません。僕は他人のプライバシーを覗きすぎることはよくないと」

 

 白熱する二人。

 

 のび太が止めようとした時、三人はあるものを感じた。

 

「今……」

 

「マスターも?」

 

「僕も、嫌なものを感じた」

 

「寝室だ!」

 

 オビ=ワンに言われてのび太とアナキンはパドメが眠る寝室へ飛び込む。

 

 薄暗い室内。

 

 隅で待機しているR2。

 

 寝ているパドメのベッドの上を移動する三匹の虫。

 

「毒虫だ!」

 

 アナキンとのび太は同時にライトセーバーを起動。

 

 二匹の毒虫を青い刃が、一匹を緑の刃が切り落とす。

 

「動かないで」

 

 突然の事に動揺しているパドメにアナキンが優しく声をかける。

 

「あそこ!」

 

 のび太が窓際に浮遊しているドロイドを発見する。

 

 近くにいたオビ=ワンは窓へ突撃してドロイドを両手で捕まえた。

 

「僕達に任せて!」

 

「議員が襲われました。僕達は襲撃犯を追いかけますから彼女を頼みます」

 

 のび太が事情をコーデ達へ説明して外に飛び出す。

 

「先に行くよ!」

 

「僕は良い乗り物を確保する!」

 

 のび太は頭にタケコプターをつけて一足早く空へ。

 

 アナキンは急ぎスピーダーの選定をはじめる。

 

 タケコプターで飛行しているのび太は空を飛び交う乗り物に激突しないように注意しながらオビ=ワンを探す。

 

 フォースに意識を集中させると少し離れたところでドロイドにしがみついているオビ=ワンの姿があった。

 

「あっちか」

 

 のび太が速度を上げて向かうと赤い光がドロイドを撃ち抜いていた。

 

「ヤバイ!」

 

 暗殺者がドロイドにしがみついているオビ=ワンに気付いたのだ。

 

 狙撃で爆発するドロイド。

 

 掴むものがないオビ=ワンは引力によって落ちていく。

 

 のび太はタケコプターの速度を上げてオビ=ワンの手を掴む。

 

「の、ノビタ!」

 

「ぐぐぐぐぐ!」

 

 顔を真っ赤にしながらオビ=ワンの落下を阻止しようとするのび太。

 

「ノビタ!手を放せ!このままではお前も」

 

「嫌だ!そんなことは、嫌だ!」

 

 のび太の脳裏を過ったのは十年前。

 

 助けられなかったシスの戦士が過る。

 

「あんなことにならない為に僕は」

 

 遠くから豪快なエンジン音をあげながら一台のスピーダーが接近してくる。

 

「ノビタ!」

 

「アニー!」

 

 運転席にいるアナキンに気付いてのび太は手を放す。

 

「お、おい!」

 

 オビ=ワンが息を飲み、落下するというタイミングでアナキンの操るスピーダーの助手席に収まる。

 

「遅くなり申し訳ありません」

 

「危うくお前達に殺されるところだった」

 

「そんな!マスターを殺すなんてことは」

 

「暗殺者を追うぞ!あっちだ!」

 

「ノビタは先回りを頼む!」

 

「わかった!」

 

 動き出すスピーダー。

 

 のび太はタケコプターで暗殺者の乗り物を追いかける。

 

 夜のコルサントで暗殺者とジェダイの追跡劇が幕を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジェダイです。ごめんなさい。ここは危険なので近づかないで」

 

 追跡を開始して数十分ほどして、暗殺者の乗り物は地面に落下して機能停止している。

 

 のび太はタケコプターをポケットにしまうと近づいてくる野次馬を追い払う。

 

 暗殺者の乗り物を破壊したアナキンは落下の際に離れた場所へ落下していたらしい。

 

「大丈夫?」

 

「オビ=ワンに怒られるよ。ライトセーバーを落とした」

 

「そうみたいだね」

 

「見ていたのか?」

 

「いや、後ろ」

 

 嫌な予感がして振り返るアナキン。

 

 振り返った先にアナキンのライトセーバーを持って怒っている顔のオビ=ワン・ケノービの姿がそこにあった。

 

「あぁ、マスター、その」

 

「アナキン!何度言わせるつもりだ!ライトセーバーを手放すな!自分の一部だと思えと」

 

「マスターケノービ、アニー……アナキンもそのことは理解しています。ただ、その、えっとぉ、実践することに苦労をしていまして」

 

 のび太のフォローに少し落ち着いたのか悲観の息を吐くとアナキンへセーバーを渡す。

 

「次落としたら、これじゃすまないからな」

 

「はい……それより、暗殺者ですが、奴は素顔を変えられるようです。あのバーへ逃げ込みました」

 

 アナキンが情報を伝えて三人は店の中へ入る。

 

「アニーの情報通りだとすると見つけるのは苦労しそうだね」

 

「そうでもない」

 

「何か考えが?」

 

 オビ=ワンは笑みを浮かべるとカウンターを指さす。

 

「私は一休みする。お前達は周辺を探すんだ」

 

「……わかりましたよ」

 

 指示に従ってオビ=ワンと別れるのび太とアナキン。

 

「探すといわれたけど、どうしょう?たずね人ステッキでも使う?」

 

「こんなところで使っても目立つだけだ。マスターの指示通り探すしかないな」

 

 アナキンと共に店の中を探す二人。

 

 店内はギャンブルに興じている者、酒を楽しんでいる者、何やら怪しげな取引をしている者達がいた。

 

 怪しげな取引をしている者についてはフォース・マインドを用いて「人生考えなおせ」と伝えた。

 

「マスター!」

 

 アナキンの叫びにのび太が振り返るとオビ=ワンが暗殺者をライトセーバーで無力化させるところだった。

 

「騒ぐな。ジェダイだ」

 

「楽しんでいるところごめんなさい。犯罪者を探していて……店員さん、これ、迷惑代です」

 

 のび太は四次元ポケットからお金を取り出して店員へ渡す。

 

「足りるかわからないけれど、お客さんへ」

 

 小さく頷いた店員を確認してからのび太は外に出る。

 

 外へ出るとオビ=ワンとアナキン、そして、干からびたミイラのような死体があった。

 

「それは?」

 

「クローダイト、パドメを狙った犯人だ」

 

「死んでいるのは……」

 

「伏兵がいた。手がかりは残っているが……」

 

 オビ=ワンの手の中にはクローダイトの女性を始末した毒矢が握られていた。

 

 アナキンの話によると外で尋問しようとしたらジェットパックを背負った伏兵によってクローダイトの暗殺者は始末されたのだという。

 

 

 

 

 




オビ=ワンとアナキンはよく揉めますが、それがよりバディらしさを出せたらいいなぁと思っています。

ちなみに、のび太はアナキンに大冒険の話をしており、オビ=ワンも全部ではありませんが知ってはいます。

エピソード3以降について

  • IF展開で行く(死亡キャラ生存等)
  • 原作通り(些細な変化あり)
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