ドラえもん のび太のSTARWARS   作:断空我

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新たにアンケートをだしました。

一応、クローンの攻撃はあと、三話か四話くらいで終わる予定。

一つ目のアンケートについては、もう少し続けます。

まぁ、あの結果を見る限りIFでいくことになりそうですけど。



隠された座標

「あれ、これは何だろう?」

 

 暗殺騒動の翌日。

 

 のび太は調子が悪いライトセーバーのメンテナンスをしていた。

 

 パドメ・アミダラを狙ったクローダイトの暗殺者が放った毒虫をライトセーバーで切り裂いた時に出力にブレがあることに気付いた。

 

 どこかのパーツが摩耗したのではないだろうかと考えたのび太はライトセーバーのメンテナンスを始めたのだ。

 

 ライトセーバーのバッテリーカバーを外すと入れた覚えのないパーツが入っている。

 

「これって、マップかな?」

 

 首を捻りながらのび太はパーツを置いて点検を始める。

 

 十分立たずにライトセーバーを元に戻す。

 

 アナキンと一緒にひみつ道具の改造を手伝っていた影響か、昔よりも手先が器用になっていた。

 

「問題は、これか……公文書館で調べてみようかな?」

 

 のび太が向かったのは公文書館。

 

 宇宙の様々な情報が記録された巨大な図書館のようなもの。

 

 勉強が得意でないのび太はあまり利用したくないのだが「知識は重要だ」とあるマスターに諭されてからというもの、適度に訪問していた。

 

 今回はライトセーバーにあるチップを調べること。

 

「おや、こんなところでノビタと会うなんて明日はブラスターの雨かな?」

 

「そんなことないですよ。僕だって適度にここは利用しています」

 

「嘘でも真面目に利用していると言ってほしかったね。ところで何を調べているんだ?」

 

 ため息を零しながらオビ=ワンはのび太へ尋ねる。

 

 のび太はライトセーバーに覚えのないパーツがあったこと。

 

 そのチップにある惑星の座標が記されている事を話す。

 

「ほう、それはおかしな話だな」

 

「カミーノという惑星みたいなんですけど、情報がなくて」

 

「ふむ、それはおかしな話だ。ところで例の暗殺者を殺した者の情報がカミーノにあるらしい。ノビタ、同行するかな?」

 

「はい!……あ、パドメの護衛は」

 

「それはアナキンに任せても大丈夫だろう……そもそも、お前達二人が一緒に護衛をしているという姿は私にとって不安でしかない」

 

「そんなに僕達、トラブルメーカーにみえます?」

 

「今までの事を思い出してほしいものだ」

 

 のび太のぽつりと呟いた言葉はしっかりとオビ=ワンの耳に入っており、自覚してほしいと正面から告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 狙われているパドメ・アミダラはアナキンと一緒にナブーへ避難することになった。

 

 ナブーであれば、コルサントより安全で襲撃者も迂闊に手を出せないだろうという評議会の判断でもある。

 

 のび太はオビ=ワンと共にスターファイターに乗ってコルサントを離れてライトセーバーに記されていた座標“カミーノ”へ向かった。

 

 カミーノは惑星の七割が水で覆われた星であり、カミーノ人はクローン技術において素晴らしい技術を持っているという。

 

「(なんで僕のライトセーバーにその座標があったんだろう?このライトセーバーのメンテナンスは確か前に亡くなったサイフォ=ディアスに教えてもらったんだよね)」

 

 記憶を探ろうとするのび太だが、まるですっぽりと抜け落ちたようにサイフォ=ディアスと何をしていたのか思い出せない。

 

「不安に揺れているようだな」

 

「そうみえます?」

 

「あぁ、お前は顔に出やすい。フォースがなくてもわかるぞ」

 

 オビ=ワンに言われてのび太は困った表情を浮かべる。

 

「なぜ、お前のセーバーにカミーノの座標があるのか、その謎はこれから解き明かしていけばいい。議員の護衛をアナキン一人に任せるのは心配だが、さぁ、行こう」

 

「マスターケノービも少しくらいアナキンを信用すればいいのに」

 

「信用はしている。ただ、無茶ばかりやらして心配なんだ。今の若者達に多い傾向だ」

 

「そう、かな?」

 

 のび太は知らないことだが若い世代のジェダイにおいて、実力を過信して慢心する者は少なくない。歴代のマスター達もその点で苦労を重ねているらしい。

 

「まぁ、その点はクワイ=ガンも似たような部分があったからなんともいえないが」

 

「あははは」

 

 苦笑いを浮かべるのび太。

 

「でも、アニーは成長していると思う。マスターも少しアナキンを認めてあげてほしいな」

 

「……」

 

 のび太の言葉にオビ=ワンは少し考える。

 

「前向きに検討しよう」

 

「ありがとうございます」

 

 オビ=ワンの言葉に嬉しそうにするのび太をみて、彼は心の中で思う。

 

「(ノビタとアナキン、二人がいるとトラブルメーカーだが、強い信頼関係があるのかもしれん。少し羨ましいと思う自分がいて驚いてしまうよ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 赤いジェダイ・スターファイターと緑のジェダイ・スターファイターは惑星カミーノへ向かう。

 

 アウターリムの向こう側、水に覆われた惑星カミーノ。

 

 水に覆われた星を見て、のび太は地球を思い出す。

 

 ジェダイになるための修業や任務で色々な惑星へ向かったが地球はみつからない。

 

 広大な宇宙、すぐに見つからないことはわかっている。

 

 だが、もう十年も経っていた。

 

「ドラえもんやみんな、何しているかなぁ?」

 

 会いたくないといえばウソになる。

 

 一つの戻れる可能性をのび太は思いついていたが実践していない。

 

 それをした場合、本当に戻れるという保証がない。

 

 そして。

 

「(あの夢、あれが本当に起こらないか、僕は心配なんだ)」

 

 のび太が暗い宇宙を見ていた時だ。

 

「アニー?」

 

 どこからかアナキンの悲しみの感情が伝わってきた。

 

「アニーに何か起きている?」

 

 のび太は目を閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ノビタ?」

 

 アナキン・スカイウォーカーは絶望の中にいた。

 

 何年もあっていない母の苦しんでいる姿を夢でみることが多くなり、その夢を愛しい人であるパドメに打ち明けた。

 

 すると、パドメは会いに行こうと決める。

 

 彼女と共に故郷タトゥイーンへ戻ったアナキン。

 

 ワトーから母の行方を聞きだすと水耕農夫ラーズの後妻となっていることがわかった。

 

 奴隷から解放されていることに喜びながらラーズの下へ向かったアナキン。

 

 しかし、母は砂漠の民、タスケンレイダーに誘拐されていたことが分かった。

 

 一人でタスケンの集落へ向かい、母を見つけることはできた。

 

 しかし、タスケン達の暴行によって母、シミ・スカイウォーカーは弱っている。

 

 アナキンに母を助けることが出来ない。

 

 その事実に苦しんでいた時、彼の前にのび太がいた。

 

「どうして」

 

「アニーの、悲しんでいる声が聞こえたんだ。どういうこと?」

 

「母さんが死にそうなんだ。タスケン達に、でも、僕は何も」

 

「大丈夫!それなら」

 

 のび太は四次元ポケットへ手を入れる。

 

「お医者さんカバン!」

 

「それは……?」

 

「これがあれば、アニーのお母さんを助けられるよ!だから、諦めちゃだめだよ!」

 

 元気づけるのび太の言葉にアナキンの心から悲しみが消えていく。

 

――まだ、母を助けられるかもしれない!

 

「ノビタ!やってみる。母を助ける!」

 

「うん!信じているよ」

 

 数度、瞬きするとのび太の姿はどこにもない。

 

「……え?」

 

 幻をみたのか?と戸惑うアナキンだが、横たわっているシミの傍にお医者さんカバンが置かれている。

 

「ありがとう、ノビタ」

 

 アナキンはお医者さんカバンを使ってシミを助ける。

 

 様態が安定したところでタスケンに発見されるという事態になりながらもアナキンはライトセーバーでタスケン達を無力化させて、母を連れて集落を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あれ?」

 

 スターファイターに接続しているR3からの呼びかけにのび太は目を開ける。

 

 いつの間にか眠っていたらしい。

 

「さっきの夢?」

 

 ぽかんとしながらカミーノへ到着していることに気付いたのび太はハッチをあける。

 

 既に外へ出ていたオビ=ワンへ追い付くと入口が開いてカミーノ人が現れた。

 

「マスタージェダイ、ジェダイパダワン。ラマ・スー閣下がお待ちしております」

 

 カミーノ人の言葉にのび太とオビ=ワンは互いの顔を見る。

 

 どうやら事態は思った以上に悪い方向へ向かっているかもしれない。

 

 スターファイターをアストロメク・ドロイド達に任せて中に入るとラマ・スーと思われる人物と謁見する。

 

「よく来られましたジェダイのお二人。何年も交信が途絶えて諦めていたところです」

 

「それは申し訳ありません」

 

「お久しぶりですね。ノビ。貴方と再会できたことが契約続行しているという何よりの証明だ」

 

「え?」

 

「対価は期待してよろしいでしょうね?」

 

 ビジネスライク的な喜びをぶつけられて戸惑うのび太だったが、咄嗟にポケットの中へ手を入れて“もしかしたらの時の為”に貯金していたクレジットを差し出す。

 

「ひ、ひとまず、これで」

 

「!?」

 

「その様子を見る限り、あなた達は商品の、クローンの状態を確かめに来ただけのようですね。正式な報酬は後日という事ですな」

 

「えぇ、報酬はきっちり支払いますとも、これだけ長い間、待たせていたんです。オーダーはしっかりと誠意をみせますよ」

 

 のび太だけに任せるとボロを出しかねない。そう判断したオビ=ワンが頷いた。

 

 その後、話の断片だけだがクローン兵士を受注したのは数年前に死んだジェダイマスターサイフォ=ディアスだということ。驚くことにのび太も何度かサイフォ=ディアスと共に訪問をしているという。

 

 全く記憶がなかったのび太だったが、ラマ・スーが「預かっていた」と言われるひみつ道具をみて謎が解けた。

 

 

――ワスレンボー

 

 

 ぶつけた相手の記憶を忘れ去れるひみつ道具。

 

「その道具が事実だというのなら、口が軽いノビタの口から情報を漏れることを懸念したサイフォ=ディアスがワスレンボーで記憶を消した。ただ、自分にもしもがあった時の為にノビタのライトセーバーにカミーノの座標を残したという事だな」

 

「口が軽いって」

 

「事実だ。ノビタは口が軽いところがある」

 

 オビ=ワンの身もふたもない言葉にがくりとショックを受けながらクローンの生産ラインを見学する。

 

 遺伝子操作された幼体から成長を調整して一定の年齢へ引き上げたクローン達。

 

 純白のアーマーを纏い、隊列を乱さない兵士達。

 

 のび太とオビ=ワンは製造されているクローンたち、戦うクローンたちの姿をみて驚きの表情を浮かべていた。

 

「彼らの遺伝子ホストは?」

 

「賞金稼ぎのジャンゴ・フェットです」

 

「え?」

 

 告げられた名前にのび太は驚きの声を漏らす。

 

「知っているのか?」

 

「はい、前にホグデンの月で一度だけ……射撃の腕が凄かったです」

 

 その際にギャンブルについても教えてもらったということは言わない。

 

 言えば四次元ポケットの中にあるクレジットについてばれてしまう。

 

「彼は今どこに?」

 

「ここにいますよ。彼は報酬として自分と同じクローンを要求した」

 

「それは成長速度も?」

 

「えぇ、変わっているでしょう?遺伝的に純粋な複製、もう一人の自分です」

 

「寂しかったのかな?だから、息子を求めたんじゃない?」

 

「寂しい?」

 

 のび太の言葉にオビ=ワンが目を見開く。

 

「閣下、ジャンゴ・フェットは妻帯者ですか?」

 

「いいえ、独身だったかと……あぁ、つまり、彼はジェダイでいう弟子が欲しかったのですね」

 

「あの人は凄腕の賞金稼ぎだったから、自分の後継者が欲しかったとかじゃないかな?」

 

「閣下、ジャンゴ・フェットと謁見を望むのですが」

 

 ラマ・スーの取り計らいでジャンゴ・フェットと謁見することになった。

 

 のび太はオビ=ワンの指示でカミーノについての報告をするためにスターファイターへ戻る。

 

「ひゃあ、凄い雨」

 

 降り注ぐ雨に身を守るようにしながらのび太はR3へ声をかける。

 

「R3、評議会へ連絡を!」

 

 軽快な音声を出しながらR3は了承する。

 

 ホロ再生装置を使って聖堂にいるヨーダへ連絡を繋いだ。

 

『ノビよ、何事じゃ?』

 

「マスターケノービに代わって報告します。惑星カミーノをみつけました。それでなんですけど」

 

 のび太は惑星カミーノで起こった出来事をすべて伝える。

 

 ワスレンボーで自分が記憶を失っていた事、ライトセーバーにカミーノの手がかりが隠されていた事、クローン兵士達、ホストであるジャンゴ・フェットのこと。

 

『ふむ。事態は我々の想像を超える極めて深刻のようじゃ。ノビよ。黒幕についてどうおもう?』

 

「少なくとも辺境の星の人じゃないと思います。もしかしたら、コルサントにいるかもしれない」

 

『儂もそう思う。じゃが、まずは目先の事じゃ。オビ=ワンに伝えよ。ジャンゴ・フェットの身柄を抑えて情報を聞き出せと』

 

「……え、本気ですか?」

 

『何か問題があるのかの?』

 

「前にジャンゴ・フェットと一度だけ戦いましたけど、並のジェダイなら瞬殺されてしまうほどの早撃ちです」

 

『じゃが、お主は生きておるのじゃろう?』

 

「それは敵対していなかったからで……あぁ、いや、一応、勝負はしましたけど」

 

『相手が手ごわいことは理解した。じゃが、お主一人で戦うわけではない。ナイトのオビ=ワンもおる。命は大事じゃが、恐れて立ち止まっていてはいかん』

 

「わかりました。マスターケノービとすぐに行動します」

 

『よろしい。何かあればすぐに知らせるのじゃぞ』

 

「はい」

 

『フォースと共にあらんことを』

 

 ヨーダの通信を終えるとのび太は足早にオビ=ワンの下へ向かおうとすると、ドアが開いてオビ=ワンがやってきた。

 

「あ、マスター」

 

「ノビタ、オーダーに連絡はついたか?」

 

「はい、マスターヨーダからの指示でジャンゴ・フェットを確保せよと」

 

「わかった」

 

「後、相手は早撃ちの名人です。気を付けてください」

 

「キミが言うのなら用心しよう」

 

 オビ=ワンはのび太がセーバーよりもブラスターの方の技術が高いことを知っている。

 

 そんな彼が警戒するように伝えるのなら心して挑まなければならない。

 

 部屋へ向かうと既にもぬけの殻だった。

 

 バレて逃走するのかもしれない。

 

 オビ=ワンとのび太が発着場へ向かうと荷物を運ぶジャンゴの息子、ボバと目が合う。

 

「パパ!」

 

 ボバの言葉にマンダロリアンのアーマーに身を包んだジャンゴ・フェットが振り返る。

 

「危ない!」

 

 のび太が咄嗟に前へ出てセーバーを振るう。

 

 ジャンゴがホルスターからブラスター・ピストルを抜いて発砲。

 

 オビ=ワンの眉間に直撃するはずだった光弾が弾かれてしまう。

 

「チッ、こんなところで好敵手に会うとはついていない」

 

「大人しくしてください!さもないと」

 

「斬るか?悪いが報酬をもらっていないんでね。これからクライアントのところへいくのさ」

 

「その前に我々と同行してもらう!」

 

 ライトセーバーを起動させてジャンゴへ接近するオビ=ワン。

 

 のび太も後を追う。

 

 こうして、一人の賞金稼ぎと二人のジェダイによる戦いがはじまった。

 

 

 




R3

のび太が廃棄置き場から拾ってきた壊れていたアストロメク・ドロイド。

部屋に運んでアナキンと共に修理。

ひみつ道具で修復&強化がされており、R2と同じくらい高性能ドロイドとなっている。

クローン・ウォーズをする場合、のび太にパダワンは必要か?(期限は次話投稿まで)

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