比良坂結羽介物語〜虹ヶ咲学園〜   作:naogran

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ここは、本当の弱い彼女を抱き締めてくれた大切な場所。だが、もっと・・・もっと・・・




ある日の虹ヶ咲学園。

女子生徒A「果林先輩!」

果林「ん?」

下校途中の果林に、2人の女子生徒が走って来た。

女子生徒B「あ、あの・・・サインお願い出来ますか!?」

2人は果林に色紙を差し出した。

果林「良いわよ。」

彼女は色紙にサインをした。

果林「はい。どうぞ。」

女子生徒A「ありがとうございます!」

女子生徒B「ライブあったら絶対行きます!」

2人はサインを貰ってこの場から去った。

果林「モデルじゃなくて、スクールアイドルの方なのね。」

結羽介「よう。モデルさん。」

そこに結羽介が果林を見付けて寄って来た。

結羽介「人気者は大変だね。」

果林「そう言う結羽介君も、圧倒的に人気者じゃない。」

結羽介「いやぁ〜、人気者は大変だねぇ〜。」

せつ菜「はぁ!はぁ!」

するとそこにせつ菜が走って来て、果林の後ろに隠れた。

果林「ん?どうしたの?」

結羽介「せつ菜?」

せつ菜「着替えてる最中に、他の生徒に見られそうになって・・・」

結羽介「そうか。せつ菜の正体は俺達しか知らないもんな。」

果林「でも、別に良いんじゃない?生徒会長ってバレても・・・」

せつ菜「それは困ります!それに最近、正体を明かさないスクールアイドルって、変身ヒーローみたいで良いかなと思いまして・・・」

果林「そうかしら?」

結羽介「変身ヒーローねぇ〜。俺、参上!的な。」

果林「ん?」

目の前を見ると、女子生徒達がこっちを見ている。横にも女子生徒達が。

結羽介「見事に囲まれちまってる。」

果林「良い感じに上がってるみたいね。同好会の人気。」

せつ菜「!」

果林「それに、更に人気高まってるね。結羽介君も。」

結羽介「君達、僕に釣られてみる?」

女子生徒達「キャァーー!!」

周囲から歓声が上がった。






スクールアイドル同好会部室。

かすみ「皆さ〜ん!可愛い写真が撮れたので、お裾分けしちゃいますねぇ〜!」

ぬいぐるみを抱いてウインクしてるかすみの写真。

歩夢「うわぁ〜!」

璃奈「キュン!」

果林「あら。可愛いわね。」

結羽介「今回のかすみは、可愛さ倍増だな。」

かすみ「えへへ〜!もっと褒めてくれても良いんですよ〜!」

果林「パンダの方よ。」

かすみ「かすみんを見て下さいよ!!」

結羽介「黙ったら可愛いのにな。」

かすみ「ただの悪口じゃないですか!!」

彼方「最近ねぇ、色んな人に声を掛けて貰えるようになった気がするよ〜。」

果林「皆もそうなのね!」

しずく「最初の頃は同好会の存在すら知られてなかったのに。PVも璃奈さんの影響でしょうか?」

愛「皆頑張ってるもんね!」

エマ「うん!良い感じだよね!」

結羽介「いやぁ〜、ここまで人気が高まるとは・・・お前達の強さに俺が泣いた・・・」

果林「泣いてどうするのよ。」

せつ菜「順調だからこそ!先の事を考えなくては!」

全員「?」

せつ菜「少しずつではありますが、私達はソロアイドルとして成長していると思います!」

結羽介「だが、お前達はまだ何も成し遂げていない。それが課題だ。」

彼方「私達のライブ〜。」

しずく「活動を再開した時に、皆で話しましたよね!」

エマ「今なら実現出来るかな?」

愛「もう1度皆で話してみようよ!」

全員「はい!」

”ピロリンピロリン"

彼方「ん?・・・あ!」

エマ「どうしたの?」

結羽介「誰からのメールか?」

彼方「遥ちゃんが!」




しばらくすると、遥がやって来た。

遥「お邪魔します。」

彼方「何時でも大歓迎だよ〜!」

結羽介「遥さん。今回はどうしたんだ?」

遥「実は・・・」

???「大事なお話がありまして。」

全員「?」

そこに、1人の少女がやって来た。

果林「あなたは?」

姫乃「初めまして。藤黄学園スクールアイドル部の、綾小路姫乃と申します。」

しずく「籐黄って・・・」

結羽介「この前虹ヶ咲との合同演劇祭でお世話になった女子校じゃねえか!」

姫乃「突然ですが、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の皆さん。私達と一緒に、ライブに出ませんか?」

全員「ええええーーーーーー!?」

結羽介「ライブに!?」


第9話「仲間でライバル」

かすみ「ダイバーフェス?」

 

結羽介「それ、毎年お台場で行われている音楽イベントじゃん!」

 

遥「はい!色んなジャンルのミュージシャンが参加するんですよ!」

 

結羽介「俺過去に出場した事があるんだ!懐かしいなぁ〜!」

 

姫乃「今年はスクールアイドル枠に、籐黄学園と東雲学園が呼ばれたんですけど、遥さんと相談して、虹ヶ咲学園の皆さんを推薦させて頂いたんです。」

 

彼方「んん〜〜〜〜・・・・遥ちゃ〜〜〜ん!!ありがと〜〜〜!!」

 

嬉しくなって遥を抱き締めた。

 

遥「えへへ〜。」

 

しずく「でもどうして綾小路さんが?」

 

姫乃「この前の合同演劇祭で、あなたの歌を聴いたのが切っ掛けです。」

 

しずく「!!」

 

姫乃「皆さんがどんなライブをするのか、見たくなったんです。特に、朝香果林さんは雑誌でよく拝見していましたし、人気の読者モデルがスクールアイドルをするなんて凄く魅力的じゃないですか!」

 

果林「・・・」

 

かすみ「こここここれって!すっごくお客さん来るんですよね!?」

 

遥「はい!」

 

結羽介「観客数はざっと3000人だ!」

 

かすみ「3000!?ヒョエーー・・・!!出ましょうよ!こんな大きなライブに出るチャンスなんて、早々無いですよ!!」

 

遥「でも、1つだけ問題があって・・・」

 

かすみ「ほえ?」

 

結羽介「問題?」

 

遥「私達スクールアイドルが披露出来るのは、全部で3曲だけなんです。東雲と籐黄はグループなので問題は無いんですけど・・・」

 

結羽介「となると、虹ヶ咲はソロアイドルだから・・・」

 

侑「9人で、9曲?」

 

結羽介「つまり、この9人の中の誰か1人が出場出来るって事か。」

 

遥「はい。なので、正直お誘いするか迷ったんですけど・・・」

 

姫乃「でも、出来たばかりの同好会にとっては悪い話ではないですよね?」

 

璃奈「それは・・・」

 

しずく「確かに・・・」

 

果林「・・・」

 

 

 

 

 

 

その後。校舎裏で話し合う事に。

 

エマ「メドレー形式とかどうかな?」

 

愛「それなら1曲だよね!」

 

結羽介「待て待て!9人で歌ったら軽く10分超えるぞ!」

 

全員「ん〜・・・」

 

侑「どうしたもんだろうねぇ・・・」

 

果林「あれこれ考えるだけ無駄よ。」

 

結羽介「果林の言う通りだ。今回のステージに立てるのは9人の中でたった1人だけ。誰が出るか決めるのが今の課題だ。」

 

全員「・・・・」

 

結羽介「誰か、出場したい人は居ないか?」

 

全員が恐る恐る手を挙げようとするばかり。

 

歩夢「く、くじ引きとかどうかな?」

 

エマ「そ、それが良いかも。」

 

果林「互いに遠慮し合った結果が運頼み。そんなので良い訳?」

 

せつ菜「ですが私達は!!」

 

結羽介「衝突を怖がる気持ちは分かる。だがそれが足枷になるんじゃ意味無いぞ。」

 

せつ菜「・・・・」

 

果林「結羽介君の言う通りよ。それが本当に、ソロアイドルとして成長したと言えるの?」

 

せつ菜「・・・」

 

果林「遥ちゃんは兎も角、綾小路さんは好意だけで私達を誘った訳じゃないでしょうね。」

 

彼方「え?」

 

璃奈「そうなの?」

 

結羽介「まぁ何れ、今回はお前達の同好会が試されるライブになる。だから本気で立ち向かえるメンバーを選抜するべきだ。」

 

全員「・・・・」

 

果林「今日は帰るわね。」

 

彼女は帰って行ってしまった。

 

結羽介「・・・」

 

エマ「果林ちゃん・・・?」

 

 

 

 

 

 

休日。果林はTACSのスタジオでモデルの仕事を始めた。

 

果林「お疲れ様でした〜。」

 

 

 

 

次の仕事へ向かう。だが。

 

果林「また道1本間違えたかしら・・・?」

 

こう見えて彼女は方向音痴な一面もあり。

 

果林「ん?・・・ええ?」

 

スマホのマップで調べるが、分からなかった。

 

果林「はぁ・・・エマに助けて貰おうかしら・・・」

 

???「あれ?」

 

果林「っ!?」

 

彼女の後ろに、結羽介、侑、歩夢、せつ菜の4人が。

 

せつ菜「果林さん!」

 

結羽介「おっす!」

 

歩夢「お買い物ですか?」

 

果林「いやぁ・・・」

 

せつ菜「もしかして、果林さんもこう言うの好きだったんですか!?」

 

果林「え?」

 

横にある紅蓮の剣姫の主人公の等身大パネルを見せた。

 

果林「あぁ・・・」

 

 

 

 

GAMERS。

 

せつ菜「ありました!!買って来ますね!!」

 

最新刊を買いにレジへ向かった。

 

結羽介「せつ菜の熱中は相変わらずだねぇ〜。」

 

果林「・・・ん?」

 

横の棚に、東雲学園と藤黄学園のスクールアイドル部のメンバー達のうちわがあった。

 

果林「これって・・・」

 

侑「最近スクールアイドルのグッズも取り扱い始めたらしくて。」

 

歩夢「だから、せつ菜ちゃんに連れて来て貰ったんです。」

 

結羽介「俺も誘われる羽目になっちまって。」

 

果林「へぇ〜。」

 

侑「ああ!東雲と藤黄のもある!綾小路さんだ!凄いなぁ〜!」

 

せつ菜「お待たせしました〜!」

 

結羽介「よう。お帰り。」

 

果林「ねぇ、あなたのグッズはないの?」

 

せつ菜「え!?ないですよぉ〜。ちょっと悔しいですけどね。何時か私達も、ここに並べるようになりたいです!」

 

果林「・・・うん。」

 

侑「あ!皆見て!」

 

写真集コーナーに、結羽介の写真集があった。

 

結羽介「あ!俺の写真集じゃん!」

 

歩夢「凄い・・・最近入荷されたばかりなのね・・・」

 

結羽介「皆買ってくれてるんだ。ファンの皆、ウルトラ感謝お申し上げますぞ!!」

 

 

 

 

GAMERSから出た後。

 

果林「私、そろそろ行かなきゃ。」

 

歩夢「用事あったんですか?」

 

せつ菜「引き止めてしまってすみません。」

 

果林「いいのよ。時間通りに着くと良いけど・・・」

 

侑「ここから遠いんですか?」

 

果林「そんな事はないはずなんだけど・・・何だか分かり難い場所にあって・・・何処だか分かる?」

 

スマホのマップを見せた。

 

侑・歩夢・せつ菜「ダンススクール・・・」

 

結羽介「ジーラピー・・・」

 

4人は顔を見合わせ、歩夢が果林の後ろに指を差した。

 

歩夢「もう着いてますよ。」

 

果林「っ!?」

 

真後ろに目的地があった事に、果林が気不味くなった。

 

結羽介「・・・果林。」

 

果林「はっ!!」

 

せつ菜「気付いてなかったんですか?」

 

歩夢「地図を見ても分からないなんて・・・」

 

侑「もしかして方向音痴?」

 

結羽介「新たな一面発見かも。」

 

果林「わ、悪い?」

 

侑「意外だけど、可愛いです!」

 

果林「っ!?」

 

結羽介「クールに見えて、結構可愛いなぁ〜。」

 

果林「・・・・・」

 

せつ菜「ダンス習ってるんですか?」

 

果林「偶々仕事で、ここの先生に会っててね。」

 

侑「流石果林さん!!」

 

せつ菜「そうですね!陰で努力してるなんて、尊敬します!」

 

結羽介「良い事だ!」

 

果林「・・・はぁ。努力しなきゃ、ライバルに追い付けないからね。あなた達の事よ。」

 

歩夢・せつ菜「!!」

 

果林「何て言うか、手を抜けないのよぉ。折角部活に入ったんだから、楽しみたいって気持ちはあるんだけど・・・だから、昨日は言い過ぎたかも知れないわ。ごめんなさい・・・」

 

結羽介「俺も、昨日は言い過ぎた。すまない!」

 

せつ菜「謝らないで下さい!」

 

果林「え?」

 

侑「果林さんと結羽介さんは正しかったんだと思います!」

 

歩夢「私達はソロアイドルだもんね!」

 

せつ菜「えぇ!お互い切磋琢磨して行かなくては成長出来ません!それなのに私は、また皆さんに迷惑掛けたくなくて・・・遠慮してました・・・」

 

侑「多分、同好会の皆もね。」

 

せつ菜「ちゃんと言って頂いて、ありがとうございました!」

 

結羽介「どういたしまして。」

 

果林「・・・クスッ。生真面目ね。」

 

侑「果林さんもだよね!」

 

果林「え?」

 

侑「何だかんだ言って世話好きだし。」

 

結羽介「以前だって、エマを悲しませたくないって色々努力してくれてたし。」

 

歩夢「そうかも!」

 

果林「そうかしら・・・?」

 

せつ菜「まだ少し時間ありますか?」

 

果林「え?えぇ。」

 

せつ菜「誰がダイバーフェスのステージに立つか、皆で相談しませんか?」

 

侑・歩夢・果林「え!?」

 

結羽介「今から!?」

 

せつ菜「はい!果林さんの本気は全員に届いてるはずですから!私達同好会が、次のステップに進む為に必要な事だと思うんです!どうでしょう?」

 

果林「良いんじゃない?」

 

侑と歩夢も頷き、結羽介も頷いた。

 

せつ菜「では、皆さんに連絡しますね!」

 

早速皆を招集する。

 

果林(ソロアイドルで仲間だけど・・・ライバル!それが私達の・・・)

 

 

 

 

 

 

数日後。ダイバーフェスティバルが開催した。多くの人気ミュージシャンがライブを披露。

 

 

 

 

控え室のテント。

 

かすみ「客席見ました!?凄い人ですよ!!」

 

しずく「見たよ!凄いよね!」

 

かすみ「やっぱりかすみんも出たかったです!!」

 

歩夢「全員立候補してたもんね。」

 

璃奈「結局、自分以外を推薦する事になったけど。」

 

愛「それなら、今回は1人しか居ないよね!!」

 

結羽介「どうだ?着替え終えたか?」

 

侑「うん!良いよ!」

 

結羽介「それじゃあ、カーテンオープン!!」

 

カーテンを開くと、ライブ衣装を纏った果林が立っていた。

 

全員「おぉ〜!」

 

愛「似合ってる〜!」

 

エマ「どう?着心地は。」

 

果林「えぇ!最高よ!」

 

エマ「良かった!果林ちゃんに似合うと思ったんだ!」

 

侑「あぁ〜!楽しみだなぁ〜!スクールアイドルの出番って、まだ全然先だよね?」

 

せつ菜「えぇ!予定通り進んでは、夕方以降になるかと。」

 

侑「じゃあ、私も少し会場を見学して来ようかな?こんな機会早々ないし!」

 

歩夢「あ!私も行くよ!」

 

結羽介「俺も行く!」

 

 

 

 

 

 

ダイバーフェスティバル会場。

 

歩夢「わぁ〜!本当に沢山だねぇ〜!」

 

結羽介「ダンスミュージックにロックにポップス。そしてスクールアイドル。」

 

侑「本当に色んな音楽が集まってるんだね!」

 

 

 

 

女性客A「スクールアイドルも出るんだ!」

 

女性客B「虹ヶ咲学園?知ってる?」

 

女性客A「ううん。知らない。ねぇそれよりさ、ミラージュ出るんだって!」

 

女性客B「うっそ〜!!」

 

 

 

 

後ろの2人の女性客の会話を聞いた侑と歩夢が少し落ち込んだ。

 

結羽介「虹ヶ咲の知名度は、まだまだかぁ。」

 

侑「そりゃあそうだよね・・・ここには色んな音楽のファンが集まってるんだし。果林さん、こんな場所で歌うんだ。」

 

 

 

 

ステージ裏。果林が出場時間を確認していると。

 

姫乃「朝香さんが出られるんですね。」

 

綾小路姫乃が話し掛けて来た。

 

果林「えぇ。虹ヶ咲学園の代表として、恥ずかしくないパフォーマンスをしてみせるわ。モデルではなく、スクールアイドルの朝香果林としてね。」

 

姫乃「・・・このフェスに来ている方は、皆がスクールアイドルに興味がある訳ではありません。謂わば、アウェーのようなものです。それでも、スクールアイドルの魅力を知って貰いたい。私は、1人でそこに立ち向かうあなたを尊敬しているんです!お互い全力で頑張りましょう!では、後程。」

 

彼女は持ち場へ戻って行った。

 

果林「・・・・」

 

 

 

 

”キャアアアアーーー!!!”

 

 

 

 

果林「っ!?」

 

客席から聞こえる大歓声のプレッシャーに果林が息を飲んだ。

 

果林「・・・!!」

 

 

 

 

 

 

夕方になり、遂にスクールアイドル部門のライブが始まった。まず最初は東雲学園。

 

遥「こんにちは!!東雲学園スクールアイドル部です!!ここからはスクールアイドルの時間ですよ!!一緒に盛り上がりましょう!!」

 

ライブは大盛り上がり。

 

 

 

 

控え室では。

 

しずく「遅いですね、果林さん・・・」

 

璃奈「もうすぐ出番なのに・・・」

 

エマ「スマホは置きっ放しだし・・・」

 

侑「ん〜・・・まさか迷子!?」

 

かすみ「はえ?子供じゃあるまいし、そんなはずある訳・・・」

 

結羽介・侑・歩夢・せつ菜「あるかも。」

 

かすみ「あるんですか!?」

 

エマ「探さなきゃ!!」

 

 

 

 

 

 

一方果林は、1人でベンチに座って落ち込んでいた。

 

結羽介「ん?」

 

そこに結羽介が、一足先に果林を見付けた。

 

結羽介「果林!!ここに居たのかよ。捜したんだぞ?」

 

果林「・・・・」

 

結羽介「果林?どうした?」

 

そこに他の皆も果林を見付けた。

 

エマ「果林ちゃーーーん!!」

 

果林「っ!」

 

結羽介「皆!!」

 

せつ菜「どうしたんですか!?」

 

果林「・・・・」

 

彼女は、自分の右腕を握った。

 

璃奈「具合悪いの?」

 

果林「・・・ビビってるだけよ。」

 

侑・かすみ「!!」

 

結羽介「・・・プレッシャーか。」

 

果林「我ながら、情けないったらないわね・・・こんな土壇場で、プレッシャー感じちゃうなんて・・・本当、みっともない・・・あんな偉そうな事言った癖に・・・ごめんなさい・・・」

 

落ち込む果林の隣にせつ菜が座った。

 

せつ菜「そんな事ないですよ!」

 

果林「・・・?」

 

彼女の手をエマが優しく握った。

 

エマ「大丈夫だよ。果林ちゃん。」

 

果林「でも・・・こんなんじゃ・・・」

 

璃奈「大丈夫。」

 

彼方「私達が居るじゃん。」

 

侑「うん!」

 

しずく「そうですよ!ソロアイドルだけど、1人ぼっちじゃないんです!」

 

果林「・・・何で・・・そんなに優しいのよ・・・」

 

自分を励ましてくれる皆に涙を流した。

 

愛「分かるでしょ?そんなの聞かなくたってさ!」

 

激励を受け、果林が立ち上がり。

 

果林「すー・・・はー・・・うん!大丈夫!」

 

かすみ「果林先輩!ほら、タッチですよ!かすみんのエネルギー分けてあげます!」

 

9人が果林に手を差し出した。結羽介が真ん中に立って果林を待っている。果林は9人にタッチを交わし。

 

せつ菜「行ってらっしゃい!」

 

最後に結羽介とハイタッチで交わした。

 

結羽介「よし、行って来い!!」

 

果林「行って来る!」

 

彼女はステージへ向かった。それと同時に侑が走り出した。

 

歩夢「侑ちゃん何処へ行くの!?」

 

侑「ちゃんと果林さんを応援したいんだ!!」

 

結羽介「よし!俺も果林を応援するぜ!!」

 

 

 

 

ステージ裏で、果林は姫乃と会った。2人は笑顔で交わし、果林がステージへ歩んだ。

 

 

 

 

ステージに果林が立った。

 

果林(仲間だけど、ライバル。ライバルだけど・・・仲間!!!)

 

 

 

 

 

 

『VIVID WORLD』

 

 

 

 

 

 

パフォーマンスが終わり、観客席から大歓声が溢れた。

 

 

 

 

ステージ袖から見ていた姫乃が感動していた。

 

姫乃「素敵です・・・!」

 

美咲「見られて良かったわね。果林さんのステージ。モデルデビューした時から大ファンって言ってたもんね。」

 

姫乃「あ!もう!美咲さんからかわないで下さい!!」

 

実は姫乃も果林のファンの1人だった。

 

 

 

 

観客席。

 

結羽介「流石だぜ果林!」

 

侑「うん!」

 

女性客A「格好良いじゃん!!」

 

女性客B「うん!初めて見たけど好きになっちゃった!!」

 

ダイバーフェスティバルは大成功を収め、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の知名度が少し広がった。

 

 

 

 

 

 

スクールアイドル同好会部室。

 

かすみ「やっぱりかすみんもダイバーフェス出たかったですぅ!!」

 

愛「愛さんもぉ!!ステージの果林、めっちゃキラキラしてて羨ましかったーーー!!」

 

ステージに出たがってた2人が悔しがっていた。

 

果林「次があるでしょ?」

 

かすみ・愛「え?」

 

果林「私達のライブよ?」

 

エマ「そうだね!」

 

しずく「やりましょう!」

 

全員「うん!!」

 

せつ菜「そうだ!!その話し合いも兼ねて、合宿をしましょう!!」

 

彼方「おぉ〜!良いね〜!」

 

全員「やろう!!合宿!!」

 

 

 

 

 

 

一方結羽介は、外で母親の麗奈と電話していた。

 

結羽介「え?母さんもダイバーフェス来てたの?」

 

麗奈『そうなのよ!もう物凄く興奮しちゃって!朝香果林ちゃんだっけ?あの子めっちゃスタイル良くて、めっちゃライブ良かったわ!!もお〜興奮が収まらないよ〜!!』

 

結羽介「あはは。良かったな。ってか来てたんならLINE位してくれよな?」

 

麗奈『ごめんなさいね。』

 

結羽介「今度機会があったらあの子達に合わせてあげるよ。」

 

麗奈『うん!その時はお願いね!』

 

結羽介「あぁ。じゃあな。」

 

通話終了。

 

結羽介「母さんは相変わらずだな〜。」

 

『END』




         キャスト

    比良坂結羽介:島崎信長

       高咲侑:矢野妃菜喜
      上原歩夢:大西亜玖璃
     中須かすみ:相良茉優
     桜坂しずく:前田佳織里
      朝香果林:久保田未夢
       宮下愛:村上奈津実
      近江彼方:鬼頭明里
     優木せつ菜:楠木ともり
   エマ・ヴェルデ:指出毬亜
     天王寺璃奈:田中ちえ美

       近江遥:本渡楓
     綾小路姫乃:日岡なつみ
      紫藤美咲:本宮佳奈

       女性客:篠原侑
           嶺内ともみ

     比良坂麗奈:豊嶋真千子



結羽介「一学期が終わり夏休みを迎え、同好会ではこれからの事を考えて合宿を行う事になった。翌日からの練習に備えて休むつもりが初めての合宿に浮かれ気分の一同。そんな中、侑はやりたい事を見付けていく皆をどこか羨ましく思っていた。その夜、音楽室で1人ピアノを弾いていた侑の元に訪れたせつ菜から、いつか侑さんの大好きを応援させてほしい、と励まされる。そこへ偶然通りかかった歩夢は笑顔で話す2人に声を掛ける事が出来なかった。」

次回・夏、はじまる。

結羽介「ウルトラ遊ぶぜ!」

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