比良坂結羽介物語〜虹ヶ咲学園〜   作:naogran

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ある日の虹ヶ咲学園。

かすみ「うううぅぅぅ・・・」

今日は期末テストの返却日。かすみの点数は22点

かすみ「こんな点数なんてぇ・・・」

しずく「22点のニャンニャン!可愛いじゃん!」

かすみ「全然可愛くないよ!!」

侑「まあまあ。テストの結果は置いといて、これで1学期はお終い!」

歩夢「明日からいよいよ、待ちに待った夏休み!」

結羽介「そこで今日は!」

せつ菜「今から、スクールアイドル同好会夏合宿出発です!!」

全員「おーーーー!!」

そう。今日からスクールアイドル同好会の夏合宿が始まるのだ。


第10話「夏、はじまる。」

合宿場所に到着。

 

愛「合宿所って・・・」

 

全員「学校じゃーーーん!!」

 

 

 

 

研修施設の和室。

 

かすみ「もぉ!てっきり海辺の別荘とかに泊まるのかと・・・」

 

せつ菜「そんな無駄遣いは出来ません!」

 

結羽介「あ〜あ。折角俺が手配しようと思ってたのに〜。」

 

せつ菜「いえ。結羽介さんにも負担は掛けたくはありません。それに、合宿ならここで十分です!研修施設ですから、一通りの宿泊設備は揃っていますし。」

 

侑「うん!布団もバッチリ!」

 

歩夢「だね!」

 

しずく「素敵な合宿になりそうじゃないですか!」

 

璃奈「璃奈ちゃんボード『わくわく』!」

 

せつ菜「では、練習は明日からにして、今から晩御飯にしましょう!」

 

結羽介「それじゃあ調理場へレッツゴー!!」

 

 

 

 

調理室。皆で晩御飯を作る。

 

彼方「ん〜!良い匂い!」

 

立派なピザ。

 

エマ「チーズディップのサラダも出来たよ〜!」

 

チーズディップのサラダ。

 

かすみ「デザートも良い感じです!」

 

七色のデザート。

 

結羽介「焼きそば一丁上がり!」

 

焼きそば。

 

璃奈「ん?独創的な香り・・・」

 

結羽介「ん?何だこの匂い・・・」

 

せつ菜「出来ましたぁ〜!」

 

その匂いは、せつ菜のスープだった。しかも毒々しい。

 

結羽介(ど、毒創的・・・ジャイアンシチューか・・・?)

 

せつ菜「お味見如何ですか?」

 

璃奈「う、うん・・・」

 

味見してみる。

 

せつ菜「どうですか?」

 

璃奈ちゃんボード『驚愕』。

 

せつ菜「え?驚く程美味しいんですか!?」

 

璃奈「あわわわわわ・・・」

 

せつ菜「先生もお味見どうですか?」

 

結羽介「い、いや。完成したら食べてみる。」

 

愛「オッケー!こっちも完成だよー!」

 

結羽介「ワオ!手羽先!」

 

 

 

 

出来上がった料理を構内の庭で食べる。

 

侑「美味しそう〜!」

 

結羽介「(せつ菜のあのスープはやっぱ毒々しいなぁ・・・)じゃあ、頂きますか!」

 

全員「頂きまーす!」

 

まずはピザを食べる。

 

結羽介「おぉ!ピザ美味え!」

 

エマ「うん!ピッツァボーノ!」

 

彼方「でしょでしょ?彼方ちゃん特製ピザ!生地から作ったんだよ!」

 

結羽介「スゲエ拘り!」

 

しずく「こっちのディップも最高です!」

 

エマ「あ!それクラッカーに付けても合うよ?」

 

結羽介「どれどれ?・・・おぉ!良いね!」

 

歩夢「本当だ!」

 

そんな中侑が、せつ菜の作った毒々しいスープを飲もうとする。

 

璃奈「あ、それは・・・」

 

止めに入る璃奈だが、スープが侑の口の中へ。

 

侑「うん!こっちも見た目よりマイルドで美味しい!」

 

結羽介(はえ!?)

 

せつ菜「それは良かったです!」

 

璃奈「え!?」

 

結羽介「・・・な、何だこれ?毒創的なのに美味い。どうなってんだ?」

 

彼方「ちょっと味を調整したんだ。」

 

璃奈「ホッ・・・」

 

結羽介「彼方ちゃんナイス。」

 

しずく「焼きそば美味しいです!」

 

侑「本当だ!結羽介さん!焼きそば美味しいよ!」

 

結羽介「だろだろ?その焼きそば、ドラマの撮影で本調理したんだ。」

 

彼方「結羽介君、レシピ教えてくれるかな?」

 

結羽介「おう!バッチリ伝授してくれ!」

 

 

 

 

しばらくして。

 

かすみ「さぁ〜!パーティー感増し増しにしちゃいますよ〜!」

 

デザートが来た。

 

結羽介「虹色のゼリー・・・凄いなぁ・・・」

 

彼方「こんなに楽しいと、合宿だって忘れちゃいそう〜。」

 

結羽介「確かに。」

 

愛「明日の朝ごはんもパーティーみたいにしちゃおうか!」

 

結羽介「朝っぱらから豪華だなぁ。」

 

エマ「あ!皆で卵かけご飯とかどう?」

 

璃奈「卵かけご飯・・・好き!」

 

結羽介「俺も好きだ!」

 

しずく「だったらオムレツの目玉焼きと卵サンドを作って、卵パーティーにしませんか?」

 

結羽介「何だそのジブリ飯感は?」

 

侑「それ良いかも!」

 

全員「美味しそ〜!」

 

せつ菜「何言ってるんですか?そんな時間ありませんよ?」

 

結羽介「そうだぞ。俺達は合宿でここに来ているんだ。ここでは日頃足りていない練習と、お前達のライブの内容を纏めるのが課題だ。」

 

侑「ライブかぁ・・・ダイバーフェス、本当に凄かったなぁ〜!」

 

かすみ「あぁ〜!かすみんも早くステージに立ちたいです!その時はかすみんのめちゃカワパワーで、お客さんをメロメロにしちゃいますー!」

 

しずく「私は自身を持って自分を表現したいです!」

 

彼方「彼方ちゃんはベッドの上でリラックスしたいなぁ〜。」

 

結羽介「それライブじゃなくね?」

 

愛「愛さんは!ライブでダジャレブチかましたい!」

 

エマ「来てくれた皆と、手を繋いだり踊ったりしたいなぁ〜!」

 

璃奈「オンライン中継で、離れた人とも繋がりたい!」

 

果林「ダイバーフェス以上に、本気の私を見せるつもりよ!」

 

せつ菜「私も!私の大好きを叫びたいです!」

 

歩夢「ステージに立つだけで、胸がいっぱいになっちゃいそうだよ〜!」

 

侑「ウフフ。皆、本当にバラバラだね。」

 

全員「・・・・」

 

結羽介「けど、意見は違ってもライブに立って、見てくれてる人達に思いを届けたいのは一緒だな。」

 

侑「うん!きっと、凄いライブが出来そう!個性がぶつかり合って、お互いを刺激し合えるような!」

 

せつ菜「ですね!バラバラな私達だからこそ出来るソロステージの集合!そんな虹ヶ咲のライブをやりましょう!」

 

かすみ・しずく・彼方「うん!」

 

侑「早くみたいなぁ〜。皆のライブ。」

 

愛「ねぇ!ゆうゆうとユッキーはどんなライブが見てみたい?」

 

侑「え?」

 

結羽介「俺ら?」

 

侑「ん〜、私は・・・皆のステージが見られるだけでトキめいちゃう!」

 

結羽介「俺も、お前達のライブが見れるだけで興奮する。」

 

 

 

 

調理室で侑と歩夢が食器洗い。

 

侑「あぁ〜、食べ過ぎちゃった〜。」

 

歩夢「そう言えば、小学校の時の林間学校でも、2人でお皿洗ったよね〜。」

 

侑「あぁ〜。カレー作った時だっけ?」

 

歩夢「違うよ〜。それは中学の時でしょ?」

 

侑「あ、そっか。って、何時も一緒でやってるね。」

 

歩夢「だね!これからも、ずーっと一緒に居たりして・・・」

 

侑「そうだねぇ〜。宜しく頼みますよ?歩夢お婆さん♪」

 

歩夢「もぉ〜!侑ちゃんったら〜!」

 

 

 

 

和室。結羽介は恵美と電話。しずくはスマホゲームをプレイ。果林とエマと彼方は雑誌を読んでる。

 

恵美『どう?合宿は。』

 

結羽介「あぁ。皆楽しくやってるよ。明日は練習。そっちもどうだ?テニスの合宿は。」

 

恵美『えぇ。あの子達必死に頑張ってるわ。今度の大会に向けて。』

 

結羽介「そっか。俺も見に行っても良いか?」

 

恵美『多くのファンに囲まれちゃいそうね。』

 

結羽介「ちゃんと変装してから行くさ。」

 

恵美『フフッ。じゃあそろそろ行くね。』

 

結羽介「あぁ。じゃあな。」

 

通話を切った。

 

エマ「わぁ〜!色んなメイクがあるんだね!」

 

果林「気分が変わって楽しいわよ?」

 

エマ「へぇ〜!」

 

 

 

 

璃奈「今だよ!今!」

 

しずく「えぇ!?」

 

かすみ「ちょっと1年生、こっちこっち。集合〜。」

 

 

 

 

夜。

 

歩夢「あれ?侑ちゃん何処へ行っちゃったのかなぁ?」

 

居なくなった侑に電話してみる。

 

”ヴーヴー”

 

歩夢「ん?もう置きっぱなし。」

 

侑のスマホはそこにあった。

 

せつ菜「かすみさん達もしばらく姿が見えませんね。」

 

結羽介「そう言えばそうだな。」

 

せつ菜「明日の練習に備えて、皆休まなくてはいけないのに・・・」

 

歩夢「私、ちょっと見て来るね。」

 

せつ菜「私も捜して来ます!」

 

結羽介「待ってくれ!俺も行く!」

 

愛「はぁ〜い!」

 

3人が捜しに行った直後、愛のスマホに着信音が。

 

愛「ん?」

 

 

 

 

LINEを見て、指定された場所へ向かう。すると角から何かが飛び出した。しかし飛び出した後ろの誰かがその飛び出した何かを踏ん付けてしまい、飛び出した何かが次々と倒れた。

 

3人「いてててて・・・」

 

それはお化けの璃奈と、ドラキュラのかすみと、ゾンビのしずくだった。

 

愛「プフッ!何やってるの皆〜?」

 

3人から訳を聞いた。

 

愛「へぇ〜!面白いじゃん!」

 

かすみ「面白いじゃなくて、怖いですよ!」

 

愛「あはは!ごめんごめん!でも本気で脅かす気なら、もっと雰囲気付けたりとかさ。」

 

しずく「成る程!演出が大事ですね!」

 

愛「って言うかしずくのメイク、めちゃくちゃ気合いが入ってるね!」

 

しずく「かすみさんにも言われたんです〜!次の舞台、お化け役も行けるって!」

 

愛「流石かすかす!人を乗せるの上手いねぇ!」

 

かすみ「かすかすじゃなくてかすみんですぅ!って言うか愛先輩〜!」

 

愛「え?」

 

かすみ「このまま返す訳には行きませんよぉ〜?」

 

 

 

 

 

 

一方侑は、音楽室で夜空を眺めていた。

 

侑「皆、凄いなぁ・・・自分のやりたい事、しっかり分かってて・・・私も、何か・・・」

 

彼女は深呼吸して、ピアノを演奏した。

 

 

 

 

廊下に響くピアノにせつ菜が気付いた。

 

 

 

 

同じく結羽介もピアノの音色に気付いた。

 

 

 

 

音楽室。結羽介とせつ菜が覗きに来た。

 

せつ菜「音楽室の使用許可は取ったんですか?」

 

侑「ん?うわああ!!」

 

せつ菜「冗談ですよ。」

 

侑「もぉ、脅かさないでよぉ。」

 

結羽介「さっきの演奏、綺麗だったぞ?」

 

せつ菜「ピアノ、随分上手になりましたね。」

 

侑「ううん。まだまだだよ。いっぱい練習したら、もっと上手くなるかな?」

 

結羽介「上達出来るさ。プロみたいにな。」

 

侑「だと良いね。」

 

せつ菜「私も、歌やダンスを何度も練習しました。」

 

侑「何度もかぁ・・・やっぱり、何事も練習あるのみだね!」

 

せつ菜「ですね!前にここで話したのを覚えていますか?」

 

侑「うん。」

 

結羽介「あの時はまだ、自分の過ちを引き摺っていたよな。」

 

せつ菜「私が今スクールアイドルを出来ているのは、あの時の侑さんと結羽介さんのお陰です!」

 

結羽介・侑「え!?」

 

せつ菜「侑さんと結羽介さんの言葉がなかったら、きっと大好きを叫べないまま、自分を押し殺して生きていました。だから、私の大好きを受け止めてくれてありがとう・・・」

 

結羽介「や、止めてくれ・・・照れちゃう・・・」

 

侑「べ、別にそんな・・・ただ私は、せつ菜ちゃんの歌が聴きたくて・・・せつ菜ちゃんや皆の歌を聴くと、元気が貰えるんだよね!ダイバーフェスの時も、凄く感動しちゃって!周りの応援する人達に包まれて、私夢中でステージを見て、っで、気が付いたらあっと言う間に終わってた・・・」

 

結羽介「あの時の興奮が嘘みたいに過ぎちゃったよなぁ〜・・・けど本当だったな。スクールアイドルを知らない人達も、あのフェスのお陰でファンになった。それを聞くと、皆の努力が報われたんだなぁって。」

 

せつ菜「・・・侑さんと結羽介さんから、そんな風に見えてるんですね。」

 

侑「え?」

 

せつ菜「私達に見えるのは、ステージからの景色だけですから。」

 

侑「そっかぁ。」

 

結羽介「俺もその気持ち分かるぞ。アイドルのステージや、舞台のステージもそんな感じだった。」

 

せつ菜「あの、何時か侑さんの大好きが見付かったら、今度は私に応援させて下さい!」

 

侑「私の?」

 

結羽介「そうだな。侑自身の大好きを俺も応援したいなぁ。」

 

 

 

 

 

 

音楽室を出て和室へ戻る。

 

侑「夜の学校って、何だか不思議な感じ。」

 

せつ菜「本当にその通りです。」

 

結羽介「このまま探索とかしたいなぁ〜。」

 

せつ菜「やってみたいですね・・・うわっ!?」

 

躓いて前に倒れていく。

 

結羽介「せつ菜!!」

 

侑「ん?」

 

前に居た侑がせつ菜を受け止めた。

 

 

 

 

歩夢「もぉ、侑ちゃん何処に・・・ん?」

 

2階を見ると、侑がせつ菜を抱いてる光景が見えた。

 

歩夢「え・・・?」

 

 

 

 

結羽介「ん?」

 

1階かた見てる歩夢に気付いた結羽介が疑問を抱いた。

 

結羽介(歩夢?何で不安な顔してるんだ?まさか・・・)

 

 

 

 

 

 

和室では、3年生が雑誌に夢中になってる。その隙に愛がこっそりと部屋の電気を消した。

 

エマ「え?何!?」

 

後ろに振り向くと、1年生が飛び出した。

 

果林「ん?」

 

彼方「ん?」

 

エマ「ん?」

 

しかし3年生は化粧をしていた。しかも濃い。

 

果林「何か用かしら?」

 

 

 

 

廊下。

 

1年生達「キャアアアアア!!!!」

 

恐怖して飛び出してしまった。結羽介と侑とせつ菜が擦れ違った。1年生が3人に縋り付く。

 

侑「な、何!?」

 

結羽介「どうしたお前達?ってかその格好何だ?」

 

 

 

 

和室に戻り事情を聞いた。

 

せつ菜「一体何をやっていたんですか!!お巫山戯にも程があります!!」

 

結羽介「全くお前達は、発想が子供か!!」

 

かすみ「ちょっと脅かそうとしただけなのに・・・」

 

エマ「そうそう・・・」

 

果林「そんなに目くじら立てなくても・・・」

 

結羽介「まだ懲りてないようだなぁ〜?」

 

1年生・3年生「ヒィィィ!!」

 

愛「まあまあ。明日から練習だし。もう寝ようよ。」

 

侑「だね。」

 

せつ菜「はぁ・・・そうですね。」

 

1年生・3年生「はぁ・・・」

 

結羽介「また変な事をやったら、分かってるよなぁ?」

 

1年生・3年生「は、はいぃぃぃ!!」

 

 

 

 

 

 

就寝時間。10人がぐっすり眠っている。しかしかすみが懐中電灯を照らし。

 

かすみ「イ〜ヒッヒッヒ〜!お前達に本当のきょっ!?」

 

睡眠中のせつ菜のまくら投げを食らってしまった。

 

愛「寝てるのに凄い・・・」

 

結羽介(む、夢遊病・・・あの破壊力、海未を思い出しちまう・・・喰らった事ないけど。)

 

璃奈「大人しく寝るしかない・・・」

 

眠ってる侑に、歩夢がジッと見ている。

 

 

 

 

 

 

翌日。

 

侑「後3週行きまーす!」

 

結羽介「頑張れ頑張れー!」

 

皆でランニング。結羽介が先導して、せつ菜が結羽介の後ろに付いて行ってる。

 

かすみ「このまま練習だけじゃ、折角の合宿つまらな過ぎですぅ〜!」

 

愛「だったらさぁ!愛さんのアイデア乗ってみる?愛だけにね!」

 

そのアイデアとは。

 

 

 

 

ランニングしてるせつ菜に、かすみがタッチした。

 

かすみ「はい!次の鬼、せつ菜先輩です!」

 

果林「さぁ!逃げるわよー!」

 

歩夢、かすみ、しずく、果林、璃奈が一斉に散らばった。

 

せつ菜「ちょっと!ランニングは鬼ごっこじゃありませんよ!!」

 

愛「よぉ〜し!捕まえに行きますか!」

 

せつ菜「え!?」

 

エマ「うん!手分けして捕まえよう!」

 

彼方「だね!」

 

せつ菜「いえ!ちゃんとトレーニングを!」

 

愛「まあまあ良いじゃん!鬼ごっこも走るのは一緒だし。」

 

エマ「そうだよそうだよ!」

 

困惑するせつ菜を愛が引っ張って走る。

 

せつ菜「え!?ちょ、ちょっと待って下さーい!」

 

果林「ほら侑も逃げるわよ!」

 

侑「うわああ!?」

 

しずく「結羽介先生も一緒に!」

 

結羽介「よっしゃ行くぜー!」

 

鬼ごっこが始まった。

 

 

 

 

茂みにかすみが隠れる。

 

かすみ「ふっふ〜ん。簡単には捕まえられませんよぉ〜だ♪」

 

 

 

 

愛「待て待てー!」

 

侑「あははは!」

 

水鉄砲を持った愛が侑を追う。

 

 

 

せつ菜「待ちなさーい!」

 

しずく「あははは!」

 

追って来るせつ菜からしずくが避ける。

 

 

 

エマ「待てー!」

 

果林「あははは!」

 

階段を駆け上がってエマから逃げる。

 

 

 

せつ菜「待ちなさーい!」

 

結羽介「ヤッホー!」

 

パルクールでせつ菜から逃げる。

 

 

 

茂みの陰に彼方が寝てる。

 

侑「え!?寝てるの!?もう彼方さん、またこんな所で寝ちゃって・・・」

 

寝てる彼方に手を伸ばした瞬間、彼方が侑の手を掴んだ。

 

侑「え!?」

 

彼方「捕まえたよ〜♪」

 

これは彼方の演技だった。

 

 

 

 

ぷりずん(部室)に侑をぶち込んだ。

 

彼方「うん。侑ちゃんはバッチリ部室に確保しておいたよ〜。」

 

せつ菜『ラジャー!』

 

 

 

 

ぷりずん(部室)。

 

侑「あ〜あ、あんな手に引っ掛かるなんて・・・折角面白かったのに。」

 

すると誰かが打ち込まれた。

 

結羽介「あ〜あ。」

 

侑「捕まっちゃったの?」

 

結羽介「パルクールで調子に乗ってたら、街灯にぶつかっちゃってな。」

 

侑「無茶するからだよ〜。」

 

結羽介「面目無い。ん?何見てるんだ?」

 

侑「スクールアイドルの動画だよ。」

 

パソコンでスクールアイドルの動画をチェックしている。まずは東雲学院。

 

侑「東雲・・・」

 

次は黄藤学園。

 

侑「黄藤・・・ん?」

 

結羽介「ん?これは、この前のダイバーフェスの?」

 

以前開催されたダイバーフェスの果林の動画を見付けた。再生回数は100000回。その動画のコメントを見てみる。その中にスクールアイドルにはまったと言うコメントもあった。

 

侑(きっと果林さんは・・・ううん、スクールアイドルすら知らなかった人達なのに、あの場に居る殆どの人が声援を送ってくれてた・・・あんなライブが良い。歓声の中で、ステージも客席も、スクールアイドルを思う皆の心が1つになるような・・・)

 

するとドアが開いた。

 

結羽介「およ?」

 

せつ菜「ようやく全員確保です!」

 

結羽介「早いなぁ。」

 

侑「皆、お疲れ様!」

 

しずく「結局、トレーニングと変わらない位走りましたね!」

 

エマ「汗もビッショリ・・・」

 

果林「だったら、もう次は決まりね!」

 

せつ菜「え?」

 

 

 

 

 

 

夜でナイトプール。

 

彼方「やっぱり皆も水着持って来てたんだねぇ。」

 

果林「せつ菜もちゃんと可愛い水着あるんじゃない!」

 

せつ菜「え、えぇ。まぁ、一応その、念の為・・・」

 

歩夢「結羽介さんの腹筋、凄く割れてますね!」

 

結羽介「そうか?」

 

侑「本当。物凄く硬いね!」

 

他の皆も結羽介のシックスパックに見惚れてる。

 

結羽介「そんなに見ないでくれ。恥ずかしい・・・」

 

エマ「じゃあ、行くよー!」

 

 

 

 

皆がプールで楽しく遊んでいる。

 

 

 

 

その後。侑と歩夢はビーチチェアに座って夜空を眺めている。

 

歩夢「ねえ侑ちゃん。」

 

侑「ん?」

 

歩夢「本当は今頃、2人で予備校行ってたかも知れないんだよね。」

 

侑「だよね。」

 

歩夢「でも、やっぱりこうして一緒に居る。」

 

侑「だね。」

 

歩夢「同好会に入るって決めた日の事、覚えてる?」

 

侑「うん。勿論。」

 

歩夢「侑ちゃんがあの時、私のスクールアイドルの夢を一緒に見るって言ってくれたの、凄く嬉しかったなぁ〜。」

 

侑「スクールアイドルの夢・・・そっか。あの時、歩夢が勇気を出してくれたお陰なんだ。」

 

歩夢「ん?」

 

侑「歩夢の夢を一緒に追い掛けて、今の私が居る。」

 

歩夢「うん。」

 

侑「そして、皆とも!」

 

歩夢「え?」

 

侑「周りにどんどん輪が広がって、何時の間にかスクールアイドルが好きな人達で、凄く大きな力が生まれてた!ありがとう!歩夢!」

 

歩夢「?」

 

侑「私も勇気を出して、今に自分の出来る事をやってみる!」

 

歩夢「出来る事?」

 

”バーン!!”

 

夜空に花火が舞った。

 

結羽介「皆見ろ!花火だ!」

 

全員「わぁー!」

 

侑「今度の私達のライブ、虹ヶ咲だけじゃなくて、もっと大きなライブにしたい!」

 

全員「え?」

 

結羽介「大きなライブ?」

 

侑「うん!あのね?この間のダイバーフェス、本当凄くて、それってきっと、観客と応援のステージが1つになったから生まれたトキメキがあって、それが会場に溢れてたからじゃないかって!そんなトキメキを生み出せるような、あの時以上のライブがしたい!スクールアイドルもファンも、全部の垣根を越えちゃうような!ニジガクとか東雲とか黄藤とか、そんな学校とかも関係なく、スクールアイドル好き皆が楽しめるお祭りみたいなライブ!知らなかったスクールアイドルに出会ったり、ファンの熱い声援で勇気を貰えたり、そこに居る皆の心が強く響き合って、新しい大好きが生まれる!!」

 

せつ菜「!!」

 

侑「そう言う場所で、皆に思いっ切り歌って欲しい!」

 

全員「!!」

 

しずく「何と言うかその・・・ドキドキしました!」

 

彼方「スクールアイドルとファンの垣根を越える!」

 

かすみ「皆が楽しめるお祭りみたいなライブ!」

 

愛「お祭り!愛さん大好き!」

 

璃奈「うん!凄く面白そう!」

 

エマ「私、そのステージに立ってみたい!」

 

侑「皆・・・!」

 

果林「にしても侑って本当、凄い事考えるわね!」

 

せつ菜「ですが、ファンを巻き込み、他校まで巻き込むとなると、きっと大変ですよ?」

 

侑「うん!それでもやってみたい!アイドルじゃない私だから出来る事もあるって、そう思うから!」

 

結羽介「良いじゃねえか!侑のやりたい事が見付かって!」

 

侑「うん!」

 

だが歩夢は終始無言なまま。

 

侑「私もそこから何かを始めたい!!」

 

愛「よーし!じゃあ皆で頑張ろー!」

 

結羽介「エイエイ!」

 

全員「オーーー!!」

 

色取り取りの花火が夜空に輝いた。

 

侑「スクールアイドル・・・フェスティバル・・・!あ!スクールアイドルが好きな、皆の為のお祭り!」

 

 

 

 

 

 

「スクールアイドルフェスティバル!!」

 

 

 

 

 

 

全員「!!」

 

結羽介「スクールアイドルフェスティバル・・・良いなそれ!!」

 

せつ菜「やりましょう!スクールアイドルフェスティバル!私達ならきっと出来ます!!」

 

結羽介「俺もやるぜ!顧問としてお前達をサポートしてやるからな!」

 

歩夢「・・・・」

 

結羽介「?」

 

終始無言の歩夢に結羽介が疑問を抱いてる。

 

愛「よっしゃー!次はまくら投げ大会だー!」

 

せつ菜「望む所ですよー!」

 

かすみ「ハンデありでお願いしますーーー!!」

 

『END』




         キャスト

    比良坂結羽介:島崎信長

       高咲侑:矢野妃菜喜
      上原歩夢:大西亜玖璃
     中須かすみ:相良茉優
     桜坂しずく:前田佳織里
      朝香果林:久保田未夢
       宮下愛:村上奈津実
      近江彼方:鬼頭明里
     優木せつ菜:楠木ともり
   エマ・ヴェルデ:指出毬亜
     天王寺璃奈:田中ちえ美

     比良坂恵美:小林ゆう



結羽介「スクールアイドルフェスティバル開催に向けて動き出す同好会。しかし、生徒会へ提案するものの簡単にはいかない。申請書の見直し、会場の下見、パフォーマンスの練習とやる事は幾らでもある。東雲学院や藤黄学園も巻き込んで、ホームページを作成したり、投書箱を設置して広く意見を取り入れようとしたりと奔走するが、一番の課題は会場が一向に決まらない事だった。やりたい事はバラバラ、だけど1つに絞らなければいけない。皆の願いを叶えたい侑は思い悩んでいた。」

次回・みんなの夢、私の夢

結羽介「ウルトラ叶うぜ!」

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