比良坂結羽介物語〜虹ヶ咲学園〜   作:naogran

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ある日の生徒会室。

侑「スクールアイドルフェスティバルの申請書です!」

かすみ「承認をお願いしまーす!」

結羽介「是非!」

菜々「ふむふむ・・・とても面白そうな企画ですね。」

侑「はい!」

結羽介「スクールアイドルアイドルファンの為の、スクールアイドルの祭りだ。」

副会長「あの。」

結羽介「?」

副会長「すみません。私が疎いだけかも知れませんが・・・スクールアイドルとはどう言うものですか?」

侑「え!?」

結羽介「そこから!?」

かすみ「元気で可愛いかすみんの事で〜す!」

結羽介「それで伝わるか?」

副会長「・・・ん?」

結羽介「ほら見ろ。首傾げてるじゃねえか。」

菜々「一般の生徒達が、学校の部活としてアイドル活動をするんです。」

副会長「会長。よくご存知ですね。」

菜々「え!?」

結羽介「(あ、無意識にせつ菜脳になったな。)会長さんは、俺達の活動をよく視察に来るんだよ。な?」

菜々「え?えぇ、そうです。」

副会長「私も会長を見習って、もっと勉強をしなくてはいけませんね。」

菜々(結羽介さん、助かりました!)

結羽介(お役に立てて光栄だ。)

アイコンタクトで会話した。

副会長「この申請書ですが、内容があまりにも漠然としていて、このままでは承認が出来ません。」

書記A「まず。何処の学校と合同なのか書いてありません。」

書記B「具体的な行動予定も欲しい所です。進捗状況も知りたいですね。」

結羽介(しまった!そこが盲点だった!)

副会長「何より、開催地の希望を出して頂かないと。」

侑「・・・じゃあ、それが決まれば承認して貰えるんですか!?」

副会長「そうですね。」

かすみ「分かりました!善は急げです!侑先輩!結羽介先生!」

侑「うん!」

結羽介「おう!」

侑・かすみ「失礼します!」

結羽介「失礼します。」

3人が生徒会室から出ようとした。

副会長「スクールアイドルアイドルファンの為の、皆が楽しめるお祭り・・・」

結羽介・侑・かすみ「ん?」

副会長「素晴らしいライブになると良いですね。」

侑「はい!ありがとうございます!」




生徒会室から出た3人が走る。

かすみ「さぁ!忙しくなりますよ〜!」

結羽介「ここからは俺達のステージだ!」


第11話「みんなの夢、私の夢」

スクールアイドル同好会部室。

 

彼方「そっかぁ〜。せつ菜ちゃんが居るから、すんなり通るかと思ったけど・・・そう言う訳じゃないんだねぇ〜。」

 

結羽介「開催地とか、合同する学園、具体的な行動予定を見落としてたのが盲点だった。」

 

せつ菜「すみません・・・私も気持ちが早っていました・・・」

 

結羽介「そう落ち込むなよ。その気持ち、俺達も同じだから。」

 

侑「そうだよ。それに、ちゃんと指摘して貰えて何が課題なのかよく分かったよ。」

 

歩夢「侑ちゃん。私も手伝うよ。」

 

侑「ありがとう。でも歩夢達は、フェスに向けての練習で忙しいでしょ?」

 

せつ菜「ライブは私達皆の夢ですよ?一緒に作って行きたいんです!」

 

エマ「協力すれば、難しい課題もクリア出来るよね!」

 

璃奈「何時までに決めればいいのかなぁ?」

 

せつ菜「来週の生徒会の集まりに間に合えば・・・」

 

しずく「優先して考えなきゃいけないのは、会場でしょうか?」

 

結羽介「何処が良いのか視察しよう。」

 

 

 

 

まずは講堂。

 

 

愛「イエーイ!愛さんのライブに来てくれてありがとーーー!!皆に会いたかったよーーー!!愛だけに!!」

 

侑「愛ちゃーーん!!」

 

結羽介「俺も会いたかったぜーーー!!愛だけに!!」

 

しずく「えっとぉ・・・」

 

愛「いやぁ〜!やっぱりステージの上ってテンション上がっちゃうね!!」

 

彼方「分かるよ〜愛ちゃ〜ん。彼方ちゃんも、ステージに立つとお目目バッチリ〜・・・」

 

果林「言いながら寝るのね・・・」

 

かすみ「ん〜・・・かすみんはファンの皆さんがもっと近い感じの方が良いです!」

 

侑「じゃあ、他の候補地を見てみようか。」

 

 

 

 

スタジオステージ。

 

レインボーブリッジ。

 

広場。

 

ヴィーナスフォート。

 

 

 

 

夕方。ダイバーシティ前でラテを飲む。

 

エマ「Buono!いっぱい歩いた疲れが一気に取れちゃう!」

 

侑「沢山見たよね〜!」

 

結羽介「いやぁ〜、相変わらずユニコーンデケェなぁ〜!」

 

エマ「私は、自然の中で歌いたいなぁ〜!風と波の音を聞きながらって素敵じゃない?」

 

結羽介「エマ!俺もその気持ち分かるぞ!自然って良いよね〜!」

 

エマ「うん!」

 

かすみ「かすみんは、今日見た中ではここが1番良いですね!本当は、ここでお披露目ライブの予定だったから・・・1度は立ってみたいなぁ〜って・・・」

 

結羽介「そっか。そんな事があったもんな。」

 

エマ「うん!そうだね!」

 

愛「愛さん、普通に街の中で歌ってみたいもんだよね!」

 

侑「何時もながらバラバラだね。」

 

結羽介「意見が食い違ってるなぁ〜。」

 

果林「取り敢えず、もっと探してみましょ?」

 

全員「はい!」

 

 

 

 

 

 

翌朝。バス停にて。

 

侑「う〜ん・・・はぁ〜!夏休みの宿題やってる?」

 

歩夢「うん。古典と数学はもうすぐ終わるよ。」

 

侑「流石歩夢!私なんて、まだ手も付けてないのに。」

 

歩夢「侑ちゃん何時も最終日に纏めてやってるもんねぇ〜。」

 

丁度バスが来た。

 

侑「あ!来た!じゃあ、打ち合わせが終わったら部室行くから。」

 

歩夢「うん。いってらっしゃい。」

 

侑がバスに乗った。

 

歩夢「・・・・」

 

バス停で1人になった歩夢が何かを抱え込んだ。

 

 

 

 

 

 

その頃結羽介は、家の前で水口社長と電話していた。

 

水口『スクールアイドルフェスティバル?』

 

結羽介「はい。虹ヶ咲学園のスクールアイドル同好会のメンバー達が立案した企画なんです。」

 

水口『へぇ〜、面白そうね!開催日は何時なの?』

 

結羽介「まだ始まったばかりですから、未定です。」

 

水口『ねぇ、予算とか困ってたら私に電話してくれるかしら?力になるわ。』

 

結羽介「ありがとうございます。でもこれは彼女達の企画なんです。彼女達の頑張りを無駄にしたくはありません。」

 

水口『フフッ。そうね。何か困った事があったら電話してね?』

 

結羽介「はい。じゃあまた。」

 

電話を切って、CB1300SBに乗って虹ヶ咲学園へ向かった。

 

 

 

 

 

 

その後。カフェにて。

 

せつ菜「如何でしょうか?スクールアイドルフェスティバル、参加して頂けませんか?」

 

遥「やってみたいです!お姉ちゃんから話を聞いて、ずっと楽しみで!」

 

姫乃「私も賛成です!とても面白そうですし、また果林さんと同じステージに立てるなんて・・・光栄です・・・」

 

美咲「フフッ。」

 

果林「え?此方こそ、そんな風に評価して貰えて光栄だわ。」

 

姫乃「・・・!!」

 

結羽介「どうしたんだ?顔真っ赤になって。」

 

美咲「実はこの子、果林さんのファンなんですよ?」

 

姫乃「み、美咲さん!」

 

果林「あら〜。そうだったの?」

 

慌てる姫乃に顎クイをした。

 

果林「もっと早く教えて欲しかったな。」

 

姫乃「・・・はうっ!!」

 

興奮のあまり気絶してしまった。

 

結羽介「凄え。姫乃を口説いた。」

 

美咲「ウフフ。私も賛成です!スクールアイドル好きの皆が楽しめるお祭りって、何だかワクワクするわ!」

 

クリスティーナ「私も素敵だと思いました!正式なお返事はメンバーと話し合ってからになりますが、東雲学院の皆もきっと参加したいはずです!」

 

美咲「藤黄学園も、前向きに考えさせて下さい!」

 

侑・せつ菜「ありがとうございます!」

 

結羽介「感謝するぜ!」

 

 

 

 

 

 

スクールアイドル同好会部室。

 

しずく「スケジュールの方はどうなんですか?」

 

侑「せつ菜ちゃんと結羽介さんと相談中だよ。」

 

愛「やっぱり1番の課題は会場かぁ・・・」

 

結羽介「何処の会場も良いんだけど、最終候補が決まらなくてなぁ・・・」

 

歩夢「1つに絞るって難しいね・・・」

 

侑「歩夢は何処でやってみたい?」

 

歩夢「え?う〜ん・・・何処が良いかなぁ・・・?」

 

結羽介「おい。」

 

かすみ「フッフッフ〜!そこはかすみんにお任せ下さい!」

 

結羽介「何だ?良い案があるのか?」

 

 

 

 

かすみ「はい!ジャジャーン!」

 

彼女が持って来たのは、ダンボールで作ったかすみん人形。

 

結羽介「ダンボール人形?」

 

せつ菜「か・・・可愛いです!」

 

歩夢「かすみちゃん、それ何?」

 

かすみ「名付けて、かすみんボックスです!!」

 

彼方「かすみんボックス?」

 

かすみ「かすみんにピッタリの会場を募集してみました!」

 

結羽介「投票箱か。」

 

かすみ「そうです!応援してくれる人の声にしっかりと耳を傾けて行く!そんなアイドルにかすみんは・・・」

 

ボックスの蓋を開けた。

 

かすみ「・・・はえ?」

 

侑「・・・かすみちゃん?」

 

結羽介「どうした?」

 

かすみんボックスをひっくり返すと・・・

 

 

 

 

 

 

中身はスッカラカンだった。

 

 

 

 

 

 

結羽介「出て来ない。スッカラカンか。」

 

しずく「え・・・?何もなし・・・?」

 

かすみ「ううぅぅぅぅ・・・何で1枚も入ってないんですかーーーー!?」

 

結羽介「そりゃあお前、夏休み中だから学校に来てる人は限られてるから当たり前だろ。」

 

かすみ「結羽介先生ーーーー!!かすみん悲しいですーーーー!!」

 

泣いて結羽介に抱き付いた。

 

結羽介「そう泣くなよ。チャンスは次にあるかもだぞ?」

 

彼方「でも、かすみんボックスってアイデアは面白いよね。」

 

かすみ「え?」

 

せつ菜「はい!とっても可愛いです!」

 

かすみ「当然です!」

 

結羽介「元気になった。」

 

かすみ「だってかすみんのかすみんボックスですから!」

 

愛「折角だし、もっと色んな事を募集してもいいかもね!」

 

結羽介「例えば?」

 

愛「例えば・・・」

 

マジックで紙に何かを書いて、かすみんボックスに貼った。

 

愛「こんなのはどう?」

 

かすみ「あーーーーー!!」

 

ボックスの顔に『スクールアイドルフェスティバル準備中!みんなが見てみたいフェスを教えてね!』の紙を貼ったのだ。

 

せつ菜「分かり易くて良いですね!」

 

結羽介「良いなそれ!」

 

せつ菜「では、早速置いて行きます!」

 

かすみ「ちょっと待って下さい!」

 

璃奈「そっか。今は夏休み。皆に知って貰わなきゃ。」

 

 

 

 

 

 

その後。部室には璃奈が1人でパソコン作業をしていた。

 

”コンコン”

 

璃奈「ん?」

 

ドアを開けたのは結羽介だった。

 

結羽介「璃奈。」

 

璃奈「結羽介さん。」

 

結羽介「様子を見に来た。作業はどうだ?」

 

璃奈「うん。順調。」

 

”コンコン”

 

結羽介・璃奈「ん?」

 

ドアのノックが聞こえた。

 

結羽介「はいはーい。あら?」

 

色葉「ヤッホー!」

 

結羽介「君達か。どうしたんだい?」

 

浅希「焼き菓子同好会でクッキー焼いたんです!」

 

歩夢と愛と璃奈、そして結羽介と虹の絵のクッキーを焼いて持って来てくれたのだ。

 

今日子「スクールアイドル同好会をイメージしたんです!」

 

結羽介「へぇ〜!よく出来てるなぁ〜!」

 

今日子「璃奈ちゃん!一緒に食べよ!」

 

璃奈「皆・・・!」

 

 

 

 

部室でクッキーを食べる。

 

今日子「フェスするんだね!知らなかったぁ〜!」

 

璃奈「出来るだけ多くの人に知って貰いたくて、サイト作ってるの。」

 

虹の形のクッキーを食べる。

 

璃奈「美味しい!」

 

結羽介「どれどれ?」

 

自分の絵のクッキーを食べる。

 

結羽介「おぉ!甘い!」

 

色葉「良かった〜!」

 

今日子「ねえねえ!フェスの事、友達に話しても良い?きっと喜ぶと思うんだよね!」

 

璃奈「・・・!」

 

今日子「どうしたの?」

 

璃奈「・・・まだ、生徒会の許可が下りてないから。」

 

今日子「そうだよね。ごめん。つい嬉しくて・・・えへへ。」

 

璃奈「っ!・・・大丈夫。やっぱり伝えて。」

 

今日子「え!?」

 

色葉「いいの!?璃奈ちゃん!」

 

璃奈「うん。絶対開催出来るように頑張るから。楽しみに・・・してて?」

 

今日子「ありがとう!」

 

浅希「頑張ってね!璃奈ちゃん!」

 

璃奈「璃奈ちゃんボード『キリリ』!」

 

結羽介「そうと決まれば、頑張らなきゃダメだな!よし!俺もTwitterやインスタでスクールアイドルフェスティバルの開催を知らせよう!」

 

スマホを出して、Twitterやインスタでスクールアイドルフェスティバルの開催を投稿した。

 

色葉「所で愛先輩は?」

 

浅希「あ〜。試作品を持って行こうとしてたのはそう言う。」

 

色葉「だってぇ〜!」

 

結羽介「愛達なら体力作りしてるぞ。フェスに向けて。」

 

 

 

 

 

 

外では歩夢達がランニングしている。生徒達に応援されながら。

 

かすみ「可愛いかすみんが通りまーす!」

 

歩夢「・・・ん?」

 

右を見ると、侑が歩いてる姿が見えた。

 

歩夢「あ!侑・・・ん?」

 

彼女はせつ菜と一緒に何処かへ行った。

 

歩夢「・・・・」

 

 

 

 

 

 

夕方。部室に歩夢が1人寂しく俯いていた。

 

 

 

 

夜の部室。

 

侑「歩夢?歩夢?」

 

眠っていた歩夢を侑が起こした。

 

歩夢「・・・?侑ちゃん・・・」

 

侑「先に帰ってても良かったのに。」

 

歩夢「でも侑ちゃんまだ帰ってないの分かってたし、それにもし逆だったら、侑ちゃんだって帰るの待っててくれるでしょ?」

 

侑「うん!そうだね!待っててくれてありがとう!」

 

歩夢「どう致しまして。」

 

 

 

 

2人で帰る。

 

侑「せつ菜ちゃんや結羽介さんに手伝って貰ったお陰で大分進んだよ!申請書!」

 

歩夢「良かったね。せつ菜ちゃんは一緒に帰らないの?」

 

侑「まだ仕事があるんだって。結羽介さんも。」

 

歩夢「・・・そうなんだ。申請書出すの明日だよね?」

 

侑「うん・・・その前に会場候補は絞ろうとは言っているけど・・・本当にそれで皆が思い描く理想なライブが出来るのかなって、悩むよ・・・」

 

歩夢「東雲も黄藤も私達も、それぞれカラーが違うから、その皆の願いを叶えるって大変な事だよね。」

 

侑「?」

 

 

 

 

マンション。侑の部屋。

 

侑「皆・・・皆かぁ・・・」

 

 

 

 

 

 

翌日の部室。

 

せつ菜「会場はどうしますか?現実的な所では、講堂と言う事になりますが・・・」

 

侑「でもそれだと皆の希望が・・・」

 

するとそこに、かすみがかすみんボックスを持って戻って来た。

 

かすみ「じ、事件です!!」

 

結羽介「どうした突然!?」

 

かすみ「大事件ですよーーーーー!!」

 

何とかすみんボックスがパンパンになっていた。

 

結羽介「な、何じゃその量は!?」

 

 

 

 

 

 

その後。生徒会室で申請書を提出した。

 

副会長「申請書、拝見しました。」

 

書記A「大分内容が進んでいますね。」

 

侑「はい!」

 

書記B「やはり、会場の記載がないようですが・・・」

 

侑「ずっと同好会で話し合って来ました。何処なら皆が楽しめるライブになるのか。でも、そうじゃなかったんです。」

 

副会長「どう言う意味ですか?」

 

結羽介「簡単な話だ。かすみ。」

 

かすみ「はい!これを見て下さい!」

 

パンパンになったかすみんボックスを出した。

 

書記B「これは?」

 

侑「口コミでフェスの事が広まったみたいで、本当に沢山の人がメッセージをくれました!」

 

副会長「メッセージ?こんなに沢山・・・」

 

入っているメッセージは。

 

 

 

 

『彼方ちゃんの歌に、実はずっと励まされていて、インターハイに出る事が出来ました。フェスが開催される事になったら、何かお手伝いしたいです!』

 

『エマさんのPVに毎日癒されています!沢山着せたい衣装があるので、フェスが実現するの楽しみにしています!』

 

『スクールアイドル同好会が大好きで、クッキーを作っちゃいました!フェスがあるなら、皆にも食べて貰いたいな!』

 

 

 

 

侑「メッセージを読んで、皆で話し合いました。本当にスクールアイドル好きの皆が楽しめるお祭りって、何だろうって。」

 

結羽介「けどそれが、ライブをするだけじゃないって皆気付いたんだ。」

 

副会長「ライブをするだけじゃない?」

 

侑「はい!そうです!」

 

かすみ「だってかすみん達だけの夢を叶えるより、応援してくれる皆のやりたい事も叶った方が絶対楽しいじゃないですか〜!」

 

侑「会場についても、いっぱい希望が集まりました!だから、会場は1つに絞りません!全部に絞ります!」

 

役員達「!?」

 

結羽介「街全体を巻き込んで、祭りにしたいんだ!色々な場所で色々なアイドル達が自分達らしいライブを披露する!そして、スクールアイドルファンの人達も自分の好きな所を自由に表現出来る!皆の夢が1つに集まって、それを全て叶える場所!」

 

侑「皆が好きになってくれたスクールアイドル同好会らしいフェスの形って、そう言うものだと思うんです!」

 

副会長「成る程。スクールアイドル好きの皆が楽しめるお祭り。と言う事ですか。」

 

侑「はい!ワクワクしませんか?」

 

副会長「分かりました。会長、私からはもう何もありません。会長は如何ですか?」

 

菜々「・・・はい。良いと思います!」

 

こうして、申請書は無事承認された。

 

かすみ「やったー!」

 

結羽介「イェーイ!」

 

かすみ「やりましたよー!」

 

侑「うん!ありがとうございます!」

 

副会長「私も・・・参加してみたくなりました。」

 

侑「え?」

 

かすみ「それって・・・」

 

副会長「実はあの後、スクールアイドルについて少し勉強したんです。それで。」

 

侑「分かります!見ると好きになっちゃうよね!因みに誰が好きなの?」

 

副会長「・・・優木せつ菜ちゃん。」

 

侑「え?」

 

結羽介「おや?」

 

副会長「でも私、好きになったばかりで、好きになったのは烏滸がましいと言うか・・・」

 

かすみが菜々を見ると、菜々は冷や汗掻いていた。

 

侑「そんな事ないよ!好きに早いも遅いもないって!」

 

結羽介「そうそう!好きなら好きで良いじゃないか!」

 

菜々「そうです!ゆ、優木さんも好きだって言われたら喜びます。絶対!」

 

副会長「あ!もしかして会長・・・」

 

菜々「え!?」

 

結羽介(ヤバい!正体がバレたのか!?)

 

副会長「せつ菜ちゃんのファンですか!?」

 

菜々「・・・え?」

 

副会長「力説されるから、そうなのかな〜って!嬉しいです!こんな近くに同士が居るなんて!」

 

菜々「え、えっと・・・」

 

結羽介(同士って言うか、会長がせつ菜本人だけどな・・・)

 

 

 

 

 

 

部室。

 

結羽介「えーそれでは!無事、スクールアイドルフェスティバル申請書の承認を祝して、乾杯!」

 

全員「カンパーイ!」

 

エマ「申請書が通って良かったね!」

 

せつ菜「生徒会の皆も納得してくれて良かったです!」

 

果林「副会長がファンになるなんて、上手く隠し通せるの?」

 

せつ菜「謎のスクールアイドルとして、益々磨きを掛けなくてはいけませんね!」

 

果林「だと良いけど・・・」

 

結羽介「でもなせつ菜。正義のヒーローは最後に正体を明かすのが通だ。これ重要な?」

 

璃奈「焼き菓子同好会の皆が、フェスに何か協力したいって。」

 

しずく「服飾同好会の方もです!」

 

彼方「バスケ部の人も、会場の準備とか手伝ってくれるって言ってたよ〜!」

 

愛「会場が色々あるって最高だよね!」

 

歩夢「楽しみだね〜。あはは。」

 

かすみ「侑先輩!結羽介先生流石です!」

 

エマ「ありがとうね侑ちゃん!結羽介さん!」

 

侑「そんなぁ〜。」

 

結羽介「照れちゃうなぁ〜。」

 

歩夢「・・・あ!私、飲み物の買い出しに行って来るからね。」

 

せつ菜「私も一緒に行きます!」

 

結羽介「俺も行く!」

 

歩夢「・・・・」

 

 

 

 

3人で買い出しに出掛けた。

 

せつ菜「いよいよ実現しますね!私達のフェス!」

 

結羽介「楽しみだなぁ〜!」

 

歩夢「うん。」

 

せつ菜「侑さん。申請書の作成、本当に頑張ってらっしゃいましたね!」

 

歩夢「それはせつ菜ちゃんも結羽介さんもでしょ?3人で遅くまで残ってたし。」

 

せつ菜「いえ。私に出来た事なんて微々たるもので。」

 

結羽介「俺は顧問だからな。ちょっと手伝っただけだけど。」

 

歩夢「でも・・・私には出来ない事だよ。」

 

せつ菜「歩夢さん?」

 

結羽介「急にどうしたんだ?」

 

歩夢「・・・あの日、合宿の日、せつ菜ちゃんと結羽介さんは侑ちゃんと何してたの?」

 

結羽介「俺達が?」

 

せつ菜「侑さんとですか?」

 

歩夢「うん。東棟で3人が一緒に居るの見掛けたから。」

 

せつ菜「あ〜!侑さんが音楽室でピアノを弾いてらしたので、少しお話しました!」

 

歩夢「侑ちゃんが・・・ピアノ?」

 

せつ菜「はい!以前聴かせて頂いた時よりずっと上達していて、新しい好きを見付けるって素敵ですよねぇ〜!」

 

歩夢「え?・・・私・・・知らない・・・」

 

せつ菜「?」

 

結羽介「歩夢?」

 

せつ菜「どうかしましたか?」

 

歩夢「ううん。何でもない。」

 

結羽介「歩夢。何かあったら素直に言えよな?これ大事。」

 

歩夢「本当に何でもないって。」

 

そう言って先に行った。

 

せつ菜「?」

 

結羽介(最近、歩夢の様子が可笑しい・・・何かあったのか?まさかあの時の事か?いや、それとは別の何かが・・・)

 

 

 

 

 

 

マンションに帰宅した歩夢が、ベッドに倒れ込んだ。

 

歩夢「はぁ・・・私の知らない侑ちゃんが居る・・・」

 

”ブーブー”

 

歩夢「ん?」

 

スマホに着信が来た。

 

 

 

 

『いまから来れる?伝えたいことがあるの』

 

 

 

 

それは侑からのメールだった。

 

歩夢「っ!」

 

 

 

 

彼女は侑の部屋に招かれた。

 

侑「歩夢が部屋に来るの久し振りだね。」

 

歩夢「そうだね。っ!?」

 

部屋にキーボードがあった。

 

侑「ああ、これ?少し前から練習してるんだけど、全然上手くならなくて。あのね、歩夢に話そうと思ってた事があるんだ。ただ、自分でも自信が持てなくて。もって弾けるようになってからって思ってたら時間経っちゃってさ。」

 

歩夢「それってピアノの事?」

 

侑「え?うん、それもあるんだけど。」

 

歩夢「だったら、どうしてせつ菜ちゃんや結羽介さんには教えたの?私には言えなくて・・・せつ菜ちゃんや結羽介さんには・・・」

 

侑「え?何でせつ菜ちゃんと結羽介さんが?」

 

歩夢「せつ菜ちゃんと結羽介さんの方が大事なの!?」

 

侑「違うよ!」

 

歩夢「!?」

 

侑「歩夢に伝えたかったのは、もっと先の事。」

 

歩夢「え・・・!?」

 

侑「私ね、夢が出来て・・・」

 

歩夢「いやーーー!!」

 

侑「歩夢!?」

 

突然歩夢が侑をソファーに押し倒した。

 

歩夢「聞きたくないよ・・・!」

 

侑「歩夢・・・?」

 

歩夢「私の夢を一緒に見てくれるって・・・ずっと隣に居てくれるって・・・言ったじゃない・・・!」

 

侑「・・・」

 

歩夢「私・・・侑ちゃんだけのスクールアイドルで居たい・・・だから・・・私だけの侑ちゃんで居てね・・・」

 

『END』




         キャスト

    比良坂結羽介:島崎信長

       高咲侑:矢野妃菜喜
      上原歩夢:大西亜玖璃
     中須かすみ:相良茉優
     桜坂しずく:前田佳織里
      朝香果林:久保田未夢
       宮下愛:村上奈津実
      近江彼方:鬼頭明里
     優木せつ菜:楠木ともり
   エマ・ヴェルデ:指出毬亜
     天王寺璃奈:田中ちえ美

       近江遥:本渡楓
   クリスティーナ:石見舞菜香
     綾小路姫乃:日岡なつみ
      紫藤美咲:本宮佳奈

        色葉:若井友希
       今日子:桑原由気
        浅希:川井田夏海
    生徒会副会長:杉山里穂
     生徒会書記:佐々木李子
           市ノ瀬加那

     水口百合亜:皆川純子



結羽介「「私だけの侑ちゃんでいて」という歩夢の言葉。しかし翌日、いつも通りに振舞う歩夢に侑は戸惑いを感じる。一方、東雲学院と藤黄学園の参加も正式に決まり、生徒達の協力のもと、順調にフェスの準備が進んでいた。歩夢も応援してくれるファンのみんなを前に嬉しくなるものの、素直に喜べないでいた。気持ちの整理がつかないまま、歩夢はどうしていいのか解らず侑と距離を取ってしまう。」

次回・花ひらく想い

結羽介「ウルトラ想うぜ!」

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