ある日のスクールアイドル同好会部室。
結羽介「これが、侑と考えた懸案事項だ。」
侑「内容的には、前回をベースを形にしたいんだけど。」
かすみ「賛成でーす!」
愛「良いと思う!愛さんもやりたい事まだまだ沢山あるよ!」
歩夢「私も!」
しずく「1番怖いのは天気ですね・・・」
璃奈「確かに・・・」
果林「全て屋内ステージに出来れば良いんだけど・・・」
せつ菜「その場合、大きな場所を探す必要がありますね。参加者も前回より増えそうですし。」
かすみ「う〜ん・・・贅沢な悩みですねぇ。」
彼方「じゃあこれを窓に飾ろうよ!」
取り出したのは、自分のぬいぐるみで作ったてるてる坊主。
彼方「てるてる坊主だよ〜?遥ちゃんと2人で作ったんだ!」
しずく「可愛いです!」
歩夢「うん!窓辺に飾っておこうよ!」
結羽介「てるてる坊主って言うか、抱き枕に見えるな。」
侑「フフッ。東雲と藤黄からは参加決定の連絡が来てたし。そっちの打ち合わせも始めないとだね!」
”ピロリロリーン”
エマ「あ。」
エマのスマホに着信音が鳴った。
果林「どうしたの?」
エマ「他の高校でスクールアイドルをやってる友達からなんだけど。私達と合同ライブをやりたいって!」
全員「合同ライブ?」
そのお友達を部室に招いた。
ジェニファー「YG国際学園スクールアイドル部部長のジェニファーと。」
ラクシャータ「副部長のラクシャータです。」
侑「YG国際学園?」
結羽介「そこって、海外からの留学生が多く在籍している学校だな。」
エマ「うん!2人とは留学生が集まるネットコミュニティーで知り合ったんだ!お互いスクールアイドルやってるって分かって。」
結羽介「そして意気投合したと。」
ジェニファー「すっごく盛り上がったよね!」
ラクシャータ「勿論スクールアイドルフェスティバルにも参加したいです!」
愛「大歓迎だよ!」
ジェニファー「ありがとー!その前に、お互いの事をよく知りたいなって思って。」
璃奈「だから合同ライブ?」
せつ菜「良いですね!私達もYG国際のステージ見たいです!」
ジェニファー「決まりね!昨日のランジュのライブも凄く良かったし!皆のステージも楽しみ!」
全員「・・・・・」
ジェニファー「ん?どうしたの?」
かすみ「鐘嵐珠がライブやったんですか!?」
侑「行きたかったー!」
結羽介「俺も行きたかったー!」
しずく「侑先輩、結羽介さん流石ですね・・・」
侑「ん?」
結羽介「はにゃ?情報が無かったって事は、もしかしてゲリラライブとか?」
ラクシャータ「はい。でも見られたのは途中からでしたけどね。」
かすみ「盛り上がったんですか!?」
ジェニファー「うん!とっても!」
かすみ「ムッキーーーー!!悔しいですぅーーーー!!」
果林「あまり人の事を気にしても仕方無いわよ。」
歩夢「結局は自分が頑張るしかないもんね。」
かすみ「分かってますよぉー!」
ラクシャータ「そう言えば彼女、ここには居ないみたいですが。」
せつ菜「ランジュさんは、同好会には所属していないんです。」
ジェニファー「え!?そうなの!?」
結羽介「ごめんな。彼女はソロで活動するって言ってたから。」
ジェニファー「そうなんだ。折角だし、ライブに出てくれたら嬉しいけど・・・」
エマ「あ!私声を掛けて来るよ!」
かすみ「はあああーーー!?」
結羽介「じゃあ俺もランジュを誘ってみる!」
かすみ「えええええーーー!?」
早速ランジュを誘ってみたが。
ランジュ「お断りするわ。」
結羽介「ですよねぇ。」
かすみ「即答ですか・・・」
ランジュ「小規模なライブなら1人でも出来るって分かったしね。私は自由にやりたいの。」
エマ「でも・・・」
ランジュ「それに。あなた達と同じステージに立つのは、スクールアイドルフェスティバルまで取っておきたいの。」
結羽介・かすみ・果林・エマ「あ・・・」
ランジュ「用がそれだけなら私は行くわ。」
結羽介「あ、ああ。時間取らせてごめんな。」
ランジュ「気にしてないわ。それじゃ。」
彼女は去って行った。
かすみ「ううううううう!!何ですかあの態度!!」
果林「想像通りじゃない。」
結羽介「あの子、良いプライド持ってるな。」
かすみ「結羽介さんも何感心しているんですか!!」
エマ「・・・・・」
果林「エマ、仲間外れにしたくないって気持ちは分かるけど。」
結羽介「もう少し様子を見てみようか。」
エマ「うん・・・」
かすみ「鐘嵐珠には負けてられません!!私達も合同ライブに向けて準備を進めましょう!」
それから同好会は練習やレッスンの傍ら、ジェニファーとラクシャータと企画の打ち合わせをする。そんな中エマはまだランジュの事を心配している。
部室。
結羽介「まず最初に、君達の歌う順番を決めよう。初手は誰が出る?」
かすみ「はいはーい!1番はやっぱりかすみん!」
愛「ちょっと待ったー!愛さんも最初が良い!」
せつ菜「私もトップバッター希望です!」
彼方「彼方ちゃんもー。」
璃奈「私も。」
愛「おお!りなりーやる気だねぇ!」
璃奈「勿論。」
かすみ「りな子負けないよ!」
エマ「・・・じゃあ間を取って私が1番やろうかな?」
彼方「全然間取ってないじゃ〜ん。」
結羽介「もうしっちゃかめっちゃか〜。」
全員「あははははは!」
廊下。完成した合同ライブのポスターを掲示板に貼った。
彼方「我ながら良い出来〜!」
結羽介「素晴らしいな。」
かすみ「侑先輩は音楽科の補講ですか?」
歩夢「うん。今日は小テストだって。」
音楽科の教室。
侑「う〜ん・・・・」
小テストに四苦八苦の侑。
先生「そこまで。次は長音のテストです。」
長音のテスト。先生がピアノを弾いていると誰かが入って来た。
侑「ん?」
先生「遅刻ですよ?ミア・テイラーさん。」
ミア「いいでしょ?来たんだから。」
侑(あの子は・・・ランジュちゃんと一緒に居た。)
ミアは侑の隣の席に座った。
生徒「ねぇ、ミア・テイラーって・・・」
生徒「そう。あのテイラーファミリー?」
侑「ん?」
先生「静かに。もう1度弾きましょう。」
ミア「いいよ。廊下まで聴こえてたから。鉛筆貸してくれる?」
侑「はいどうぞ。」
ミア「thanks。」
鉛筆を借りて小テストの問題を軽々と解く。
侑「・・・・・」
未だ四苦八苦の侑。するとミアが侑に鉛筆を返して、小テストの用紙を提出し。
ミア「bye。」
そのまま教室を出た。
先生「ミ、ミアさん!待ちなさい!」
侑「・・・・・・?」
一方の生徒会室に歩夢が入って来た。
歩夢「失礼しまーす。申請書を持って来ました。今大丈夫でした?」
菜々「構いません。丁度スクールアイドルフェスティバルの事を話していたんですよ。」
歩夢「え?どうしたんですか?」
菜々「文化祭とフェスの日程が近くなりそうで。両方に参加する生徒の負担が増えるんじゃないかと、文化祭実行委員の三船さんと相談していたんです。」
歩夢「そうなんだ。」
栞子「上原さん。スクールアイドルのライブを楽しみにしている人は沢山いますし。万全の形で開催出来る様アイディアを出してみますね。」
歩夢「三船さん。ありがとう。」
エレベーター前。
歩夢「そう言えば、三船さんはランジュちゃんとお友達なの?」
栞子「はい。家が近かったので彼女が香港に行くまではよく一緒に遊んでいました。」
歩夢「そうなんだ。ゲリラライブには行ったの?」
栞子「いえ。事前に連絡が来ていなかったので。」
歩夢「そっかぁ。今度私達もライブやるんだけど、もし良かったらどうかな?」
その頃侑は、結羽介と愛と3人で荷物を運んでる。
侑「結局ミアって子満点でさ。」
愛「へぇ〜!」
結羽介「遅刻した上に小テストで満点とか凄いな。」
侑「ネットで調べたんだけど。テイラーファミリーって世界的な音楽一家で、あの子も期待の新人作曲家って話題になっているみたい。」
愛「凄いねぇ!」
結羽介「テイラー一家かぁ。俺も聞いた事ある一族だ。」
侑「しかも今、14歳なのに飛び級で高校3年生なんだって。」
愛「へぇ〜。え!?14歳!?ヤバッ!!」
結羽介「16歳かと思ってたらまさかの14歳!?まだ中学生じゃん!!」
侑「参っちゃうよねぇ〜。」
結羽介「いや参るとかそう言うレベルじゃないって!」
愛「・・・ん?噂をすれば。」
結羽介・侑「ん?」
後ろを見ると、はんぺんをジッと見てるミアを発見した。
結羽介「居た。はんぺんを見てる。」
ミア「Hey kitty。」
はんぺん「?」
ミア「ほら怖くないよ。」
はんぺんに右手を伸ばす。
はんぺん「ミャア!」
ミア「あ!おい!」
だがはんぺんはミアを通り過ぎ、愛の方へ走った。
愛「よしよし!」
結羽介「ようはんぺん久し振り。元気してたか?」
はんぺん「ミャア。」
するとはんぺんが結羽介の両手に乗った。結羽介がはんぺんを頬に当てる。
結羽介「いやぁ〜、相変わらずもふもふしてますねぇ〜。」
愛「あはは。ユッキー気持ち良さそう。」
侑「猫好きなの?」
ミア「・・・別に。」
結羽介「愛。」
はんぺんを愛に渡した。
愛「気持ち良いかい?はんぺん。」
ミア「その子はんぺんって言うの?」
愛「うん!一緒にご飯あげる?」
はんぺんに猫ごはんの缶詰をあげた。
愛「沢山お食べ〜。」
結羽介「しっかり成長するんだぞ〜。」
侑「ねぇ、ランジュちゃんの曲はあなたが作ったの?」
ミア「そうだけど。」
侑「素敵な曲だった!」
ミア「どうも。」
侑「曲作りだけじゃなくて、一緒に留学して来るなんて仲良いんだね!」
ミア「日本に来たのは気まぐれさ。それに僕とランジュは友達じゃない。」
侑「え?どう言う事?」
結羽介「偶然知り合ったとか?」
ミア「彼女は僕の曲を歌いたい。僕は彼女を通して作った曲を広めたい。僕自身を皆に認めさせる為にね。それだけの関係さ。See ya。」
彼女は軽く手を振って去って行った。
結羽介「何か訳ありだな。」
廊下では。璃奈が歩きスマホをしている。
彼方「よっ!璃奈ちゃん。どうしたの?」
後ろから彼方が顔を出した。
エマ「あ!」
かすみ「2人共!何してるんですか?」
偶然かすみとエマと出会った。璃奈がスマホにあるサイトを見せた。
かすみ「あ!これって・・・」
璃奈「ランジュさんのファンサイト。」
かすみ「もう出来てるの!?」
璃奈「今日ゲリラライブやるって噂流れてる。」
かすみ「ふ、ふ〜ん・・・」
エマ「・・・・・」
エマはまだランジュの事が心配な様子。
彼方「気になる〜?」
かすみ「そそ、そんな訳ないじゃないですか!」
彼方「彼方ちゃんは気になるな〜。」
かすみ「アルバイトありますよね!?」
彼方「今日は休み〜。」
璃奈「私も見たい。」
かすみ「え!?」
璃奈「ランジュさんの歌、凄かったから。」
かすみ「ぐぬぬぬ・・・で、でもぉ!?ライブの時間も場所も分からないじゃ行けないよねぇ?」
璃奈「あ、ランジュさんだ。」
かすみ「え!?」
後ろを通り過ぎるランジュを目撃した。彼女は1人で何処かへ歩いている。
エマ「・・・ん。聞きに行こう。」
かすみ「ええ!?」
彼方「そうだね〜。」
璃奈「うん。」
かすみ「ちょ!?ちょっと待って下さい!どうしても行くと言うのなら・・・」
結羽介「仕事終わったからそろそろ帰るかな〜。ん?」
マスクとサングラスのかすみ達4人を見付けた。
結羽介「何じゃありゃ?」
4人はランジュを尾行している。
結羽介「ランジュ。成る程、尾行してるのか。・・・何かやらかしそうだから俺も少し。」
彼もランジュを離れた場所から尾行する。
一方結羽介も一緒に尾行してる事を知らない4人はランジュに夢中。
璃奈「何でスパイみたいになってるの?」
かすみ「鐘嵐珠にライブ見せてってお願いするの恥ずかしいじゃない。このまま尾いて行けばライブ会場に行けるし。あわよくば弱点を見付けられるかも。」
彼方「それはどうかな・・・」
かすみ「行きますよ!」
階段を上がるランジュをこっそり尾行する。
ランジュが向かったのは、近くの駄菓子屋。彼女は駄菓子に興味津々。買った梅ジャム煎餅を食べる。
璃奈「梅ジャム煎餅だ。」
エマ「美味しそ〜。」
彼方「遥ちゃんにお土産買ってこよ〜。」
エマ「エモエモで尊みが深いね〜。」
かすみ「そんな言葉誰に教わったんですか!?」
エマ「結羽介さんだよ?」
おみくじの自販機を買った。
ランジュ「わあー!」
かすみ「大吉を引いたみたいですね。」
彼方「彼方ちゃんはこの前吉だった。」
璃奈「私は大体大吉。」
エマ「私は何時も末吉なの。」
かすみ「そんなに人気スポットなんですか?ここ。」
結羽介(俺は中吉だったな。)
近くのスイーツ店でデザートビュッフェ。
ランジュ「我要吃了!(いただきます!)」
かすみ「むむむ、今度はデザートビュッフェ!」
彼方「ライブ前の腹ごしらえかな?」
璃奈「お菓子ばっかり食べてる。」
エマ「アイスはすぐ溶けてなくなるから大丈夫だよ。」
かすみ「そう言う問題じゃありませんよ!目的完全に忘れてませんか!?」
少し離れた席で結羽介がクレープを食べてる。
結羽介「やっぱここのクレープエエわ〜。」
GAMERS・お台場店。
ランジュ「在哪里呢?(どこにあるのかしら?)」
エマ「お買い物?」
かすみ「本当にライブやるんですか?」
ランジュ「あ!あったわ!」
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会メンバーのキーホルダーを発見した。
璃奈「あれは!」
エマ「私達のグッズが出てる!」
かすみ「くう~!同好会も遂にここまで来たんですね~!」
彼方「後で皆に教えてあげよ。」
璃奈「と言うか買わなきゃ。」
一方の結羽介は。自分の写真集のコーナーを見ている。
結羽介「俺の写真集。売り切れか。毎度ありがとうございます。」
店員「こちら9点で宜しいですね?」
ランジュ「ええ。」
9人全員のキーホルダーを購入した。
璃奈「全員分買ってくれてる。」
かすみ「くう〜!サイン書いてあげます!」
彼方「おい落ち着け。」
サイン書きに行くかすみを掴んで静止させる。
かすみ「あぁ~放して下さい!かすみん行かなくちゃ~!」
エマ「・・・・・」
店から出るランジュを見るエマ。
有明ガーデンの屋上。
彼方「もしかしてここがステージ?」
結羽介「他校の生徒さんと女性ファンが集まってる。もしかしてゲリラライブの舞台はここか?」
ランジュ「よく来たわね!今日もランジュが皆を夢中にさせてあげる!」
ファンの前でゲリラライブを披露した。
ライブ終了。ランジュのゲリラライブにファン達が拍手喝采。
ランジュ「またね!再见!(さようなら!)」
女性ファン「凄かったー!」
女性ファン「ランジュちゃんって言うんだー!」
女性ファン「もう一生ついて行っちゃう!」
璃奈「何か、凄かった。」
彼方「これからどんどん人気出て来るよね。」
ランジュ「あ!来てたのね!」
かすみ「わぁ!えっとこれはたまたま通り掛かっただけと言うか・・・」
ランジュ「そんな事どうでもいいわよ。見に来てくれてありがとう!そうだ今から皆でうちに来なさいよ!」
かすみ・彼方・エマ・璃奈「へっ?」
ランジュ「あなたも来る?結羽介さん。」
かすみ・彼方・エマ・璃奈「え?」
柱の陰から結羽介が出て来た。
結羽介「バレちゃってたか〜。」
かすみ「結羽介さん!?何時からそこに!?」
結羽介「君達がランジュを尾行してる時から。」
5人はランジュの住むマンションの一室に招かれた。
璃奈「お部屋広〜い!」
広い部屋。
彼方「お風呂凄〜い!」
広い浴室。
エマ「景色きれ〜い!」
景色一望出来るベランダ。
かすみ「お、重い・・・!」
結羽介「フィットネスバイクイイね〜!」
トレーニング機器があるトレーニングスタジオ。
ランジュ「さあ飲んで。」
淹れてくれたお茶を飲む。
結羽介「おぉ〜。美味〜い。」
璃奈「ここで1人暮らししてるの?」
ランジュ「ええ。人を招いたのはあなた達が初めてよ。ねぇ、どうだった?ランジュのステージ。」
かすみ「そ、それは・・・」
璃奈「とっても良かった!」
彼方「本当に皆ランジュちゃんに夢中になってたね〜。」
結羽介「やっぱり君のライブは圧倒的だね。」
ランジュ「そうよ。これが私のやりたいスクールアイドル。鐘嵐珠は集まってくれた皆に最高のパフォーマンスを見せる。そしてファンは、鐘嵐珠のステージに満たされる。私に注目する皆の顔を見るのは最高の気分よ。切っ掛けをくれたあなた達には感謝してるわ。でも、私はこれからも同好会とは違うソロを追求して行く。私自身を証明する為にね。」
その言葉に違和感を感じたエマが食い下がった。
エマ「本当にそれで良いの?」
ランジュ「え?どう言う事?」
結羽介「エマ?」
エマ「ランジュちゃんは本当に1人でやりたいの?」
ランジュ「決まってるでしょ。私はソロでやりたいの。その為に日本に来た。もし同好会に入ってたら、今みたいに自由なステージだって出来なかったわ。」
璃奈「出来るよ。同好会はそんな場所じゃないよ。もしそうだったら私はスクールアイドルを続けられなかった。」
エマ「だからランジュちゃんはランジュちゃんのままで一緒にやれるはずだよ。」
結羽介「君の個性を同好会で活かせば絶対ファンが増えると思うんだ。」
ランジュ「一緒にしないで!」
エマ「え?」
結羽介「ランジュ・・・」
ランジュ「変な事を言うのね。あなた達も同じスクールアイドルでしょ。なのに人の事ばかり気にして。私は自分の足で高みに登りたいの。ファンと一緒なんて言ってる同好会に入ったら、パフォーマンスにも悪影響が出るわ。」
彼方「ランジュちゃん。そんな事ないよ?」
結羽介「確かに君の言う通りかも知れない。けど、同好会の皆はお互いを支え合ってここまで来ているんだ。それが君にも分かるはずだよ。」
ランジュ「・・・そこまで言うなら証明してみせてくれる?スクールアイドルならやり方は分かるわよね?」
エマ「・・・・」
マンション近くの公園。
かすみ「一体どう言う事ですか?大体どうして鐘嵐珠にお節介するんです?果林先輩だって言ってたじゃないですか。」
彼方「エマちゃん結構前から気にしてたよね。」
結羽介「エマ。どうしてそこまでランジュに拘るんだ?」
エマ「最初は私と同じスクールアイドルになりたくて日本にまで来た子だから気になってた。でも、ランジュちゃんを見ていたら本当の事を言ってないんじゃないかって思えたんだ。」
かすみ「ほえ?」
彼方「彼方ちゃんもそう思ったよ。ランジュちゃんが言ってた事分かる事もあるけど分からない事もあるよね。」
璃奈「私もそう思う。」
結羽介「それは俺も同じだ。あの子の言葉に少し違和感があるし。」
かすみ「ふええ!?」
エマ「無理に同好会に入って欲しい訳じゃないんだ。もしかしたら全部勘違いで余計なお世話かも知れない。でも1つだけハッキリしてる事があって。ランジュちゃんは私達が作ったスクールアイドルフェスティバルが切っ掛けでここに来てくれたって事だから放っておく事なんて出来なくて。ちゃんと向き合いたかったんだ。」
かすみ「う〜ん・・・はぁ・・・分かりました。まぁ実を言うとかすみんもちょっとだけ鐘嵐珠の事を気にしていたんですよ?」
結羽介「本当かなぁ〜?さっきまであんなに否定してたのに。」
かすみ「そ、それとこれとは別ですよ!兎に角、私達であの人の本音を引っ張り出してやりましょう!そしてもし"同好会に入りたいですぅ~"って言って来たら全力で歓迎してやるんです!だって、同好会は色んなアイドルがいられる最高の場所なんですから!」
エマ「あ・・・うん!」
彼方「やっぱりかすみちゃんは良い子だね~。」
結羽介「よっ!かすみん!」
かすみ「バカにしてませんか?」
彼方「してないよ~。」
結羽介「してたらそんな事言ってないよ。」
かすみ「でもさっきの感じだと、話しても無理そうですよね。」
エマ「だからスクールアイドルらしい方法でやるしかないんだよ。」
彼方「うん。ライブで。」
かすみ「ライブですか?」
璃奈「ランジュさんのライブやっぱり凄かった。」
かすみ「そう?今になってみたらかすみんはちょっと物足りないかなって。」
結羽介「その見解は?」
かすみ「パフォーマンスは確かに凄かったですけど、ファンとの距離?がもっと近い方が良かったかな。」
璃奈「それってファンの皆と気持ちを繋げたいって事?」
かすみ「そうそう。」
エマ「繋がりか・・・私達のライブはソロだけど、どこか一緒って気持ちあるよね。」
彼方「うん。仲間もファンもね。」
かすみ「かすみん達、普段はバラバラなんですけど前のフェスティバルでは同好会皆で歌いましたよね。」
結羽介「そうだな。俺もサプライズで久々に歌えたし。」
璃奈「あれは楽しかった。」
彼方「あの時は皆の気持ちが揃ってたからね。」
エマ「ねぇ。今度の合同ライブ4人でやってみない?」
その提案に、かすみ達3人は賛同するように頷いた。
エマ「一緒にやったらもっともっと伝えられる気がするの!」
彼方「うん。やろうよ!」
結羽介「よし。それじゃあ明日から4人で特訓だ。準備良いか?」
かすみ・彼方・エマ・璃奈「はい!」
翌日。4人が発声練習する。
結羽介「そうそうそのまま。そのままキープ。」
上の廊下から歩夢達が見た。
歩夢「ん?」
せつ菜「何をしているんですか?」
果林「次の合同ライブ4人でステージに立つんだって。」
愛「4人で・・・もしかして果林。エマっちを取られちゃって怒ってる?」
果林「うっ!別に?」
しずく「でも、何だか楽しそうですね。」
放課後。ミアがランジュが何かを見ているのを見付けた。
ミア「What's up?」
ランジュ「ミアこれよ。」
それは、合同ライブのポスターだった。ポスターには、食パンのシールが貼られてる。『ランジュちゃんもきてネ』と言うメッセージが書かれてる。
ランジュ「・・・・」
放課後の部室。
侑「凄いなぁ皆。私も頑張らないと!」
『END』
キャスト
比良坂結羽介:島崎信長
高咲侑:矢野妃菜喜
上原歩夢:大西亜玖璃
中須かすみ:相良茉優
桜坂しずく:前田佳織里
朝香果林:久保田未夢
宮下愛:村上奈津実
近江彼方:鬼頭明里
優木せつ菜:林鼓子
エマ・ヴェルデ:指出毬亜
天王寺璃奈:田中ちえ美
三船栞子:小泉萌香
ミア・テイラー:内田秀
鐘嵐珠:法元明菜
ジェニファー:愛美
ラクシャータ:山北早紀
はんぺん:麦穂あんな
先生:藤原夏海
その他:野口瑠璃子
松岡美里
雨宮夕夏
綾瀬有
稲垣好
岩井映美里
薄井友里
風間万裕子
川村玲奈
杉浦しおり
鈴木亜里沙
高橋咲貴
豊洲りお
森山由梨佳
結羽介「かすみ、璃奈、彼方、エマの4人は一緒にステージに立つと意気込んだのは良いが、ソロで活動してきた4人はバラバラのまま。YG国際学園との合同ライブまで残された時間は少ない。そこで璃奈は1人ずつやりたい事を発表する為のお泊り会を提案する。しかし、好き好きにやりたい事を言い合うだけの夜が続き、4人の意見は一向に纏まらない。一方、侑は補習の最終課題として作曲をする事になり、苦悩していた。相談したミアからは、求められるものに応えればよいだけと忠告を受けるが・・・」
次回・sing! song! smile!
結羽介「ウルトラ泊まるぜ!」
どっちが面白い?
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比良坂結羽介物語〜虹ヶ咲学園〜
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