比良坂結羽介物語〜虹ヶ咲学園〜   作:naogran

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大丈夫。どんな時も1人じゃない。皆が居る。信じてみて。大事な物はすぐそばにあるから。






結羽介「ニジガクー?」

かすみ・エマ・璃奈「ファイ!オー!ファイ!オー!」

彼方「ファイオ~ファイオ~。」

結羽介「彼方!タイミングズレてる!」

彼方「おお。ごめんごめん。」

今日の5人は、グラウンドでランニング。

しずく「張り切ってますね。」

歩夢「でも大丈夫かな?合同ライブまで時間がないのに4人で歌うなんて。」

せつ菜「4人が決めた事なら、私達は応援するのみです!」

しずく「ですね!」

愛「愛さん達も練習頑張ろー!」

侑・歩夢・しずく・果林・せつ菜「オー!」

愛が5人のランニングに加わる。

侑「凄いなぁ皆。色んな形にチャレンジして。」

歩夢「うん。」

侑「私も急がないと。何時まで経っても追い付けないな・・・」

歩夢「ん?」

侑「ううん。何でもない。」

かすみ・彼方・エマ・璃奈「いざ!合同ライブー!」

結羽介「レッツゴー!」


第16話「sing! song! smile!」

ランニング後。

 

結羽介「さて、ランニングの後は何をしようか。」

 

かすみ「決まってますよ!4人でお揃いの可愛い衣装を着ましょうよ!」

 

エマ「わあ!凄く良いね!皆着ぐるみで踊ろうよ!」

 

かすみ「えっと、着ぐるみ・・・?」

 

結羽介「マスコットキャラで踊る気?」

 

璃奈「それなら、バーチャル空間でライブしたらどうかな?そこなら自由に変身出来るよ。」

 

結羽介「Vtuberみたいだな。」

 

彼方「夢の中なら何でも出来るよ〜?4人居るならステージにベッド4台も並べられるね〜。」

 

かすみ「ライブ中に寝るつもりですか!?」

 

彼方「睡眠は大事だよ〜?」

 

結羽介「だからってステージで寝るのはどうかと思いますけど!?」

 

4人のバラバラな意見が飛び交う。

 

 

 

 

結局意見が一致せず、5人は休憩。

 

かすみ「全然気持ち揃わないじゃないですかぁ・・・」

 

彼方「このやりとり、前にも皆でした気がするよ・・・」

 

エマ「合同ライブまで1週間しかないのに・・・」

 

結羽介「この調子じゃ、ランジュどころかファンの皆と盛り上がれそうにないな。」

 

かすみ「やっぱり4人でやるなんて無茶だったんですかね・・・」

 

璃奈「・・・諦めるのはまだ早い。」

 

かすみ・彼方・エマ「ん?」

 

結羽介「璃奈?何かアイデアあるのか?」

 

璃奈「うん。後1週間ある。1日1人ずつ時間を掛けて、自分のやりたい事を発表し合うのはどうかな?」

 

かすみ・彼方・エマ「・・・・」

 

結羽介「ふむふむ。」

 

璃奈「そうすれば、お互いをもっと知る事が出来ると思う。」

 

彼方「良いねそれ!」

 

エマ「うん!やろう!」

 

結羽介「ナイスアイデア!」

 

かすみ「流石りな子!」

 

結羽介「あ、でも部活の時間だけじゃアイデアが少ないんじゃ?」

 

璃奈「大丈夫。提案がある。」

 

 

 

 

 

 

食堂でエマが果林に璃奈の提案を話した。

 

果林「5人で合宿ね。」

 

エマ「うん!順番にお家にお泊まりするんだ!今日はかすみちゃん家!」

 

果林「ふ〜ん。」

 

エマ「しばらく朝起こしに行ってあげられないけど、モーニングコールしようか?」

 

果林「大丈夫よ。子供じゃないんだから。私の事は気にしないでしっかり練習して来なさい。」

 

エマ「うん!じゃあ行って来るね!」

 

エマと別れた果林。

 

愛「ん?ヤッホー果林!」

 

すれ違うように愛がやって来た。

 

愛「あ。コーヒー飲んでるんだ。私は紅茶を買うちゃったー!紅茶だけに!アハハハハハ!」

 

相変わらずの駄洒落。

 

果林「愛。」

 

愛「え?あ、何?」

 

果林「明日・・・朝7時に電話くれる?」

 

愛「え?」

 

やはり朝起きれそうにない果林だった。

 

 

 

 

 

 

夜・かすみの家。

 

かすみ「合宿スタートです!」

 

結羽介「まずはかすみの家からか。最初のテーマは?」

 

かすみ「当然!見た目のイメージは大事です!だからやっぱり衣装を決めましょう!服飾同好会から可愛い衣装をたーくさん借りて来ましたよー!」

 

彼方・エマ・璃奈「ん?」

 

 

 

 

ロリータファッション。

 

魔法の妖精。

 

吸血鬼。

 

 

 

 

かすみ「おー!すっごく可愛いですよー!」

 

彼方・エマ・璃奈「そお?」

 

かすみ「ね?結羽介さんもそう思うでしょ?」

 

結羽介「確かに可愛いけど。」

 

かすみ「じゃあ皆さん、これでステージに立ちましょう!」

 

 

 

 

しかし可愛い衣装をクローゼットに封印。

 

彼方「いや〜ステージは厳しいかな〜?」

 

璃奈「ちょっと恥ずかしい。」

 

エマ「着ぐるみなら良いけどね〜。」

 

かすみ「うう・・・皆ノリノリだったじゃないですか!」

 

結羽介「確かに可愛かった。でもそれだけでステージに立つなんて安直だぞ。」

 

かすみ「結羽介さんまで!さっき可愛いって褒めてたじゃないですか!」

 

彼方「かすみちゃんは、4人でも可愛い感じにしたいんだね。」

 

かすみ「だってぇ〜!彼方先輩もエマ先輩もりな子もすっごく可愛いから、それをもっと引き出してあげたいんですよ!」

 

彼方・エマ・璃奈「あ・・・」

 

彼方「そうなんだ。」

 

結羽介「可愛いへの拘りは人一倍だな相変わらず。」

 

かすみ「もお!真面目に聞いて下さいよ!」

 

彼方「聞いてるよ〜。」

 

エマ「ん?それって、もしかしてかすみちゃんのアルバム?」

 

本棚にあるかすみのアルバムを発見した。

 

かすみ「ああそれはまだ整理中の奴で!」

 

アルバムを取り返そうとしたが避けられた。エマがアルバムを開くと1枚の写真が落ちた。その写真は。

 

結羽介「こ、これは・・・!」

 

小学校入学式時代のかすみ。かなり不貞腐れてる顔をしてる。

 

かすみ「あぁ〜!」

 

彼方・エマ・璃奈「可愛い〜!」

 

かすみ「それは全然可愛くないです~!」

 

彼方「そんな事ないよ〜。」

 

かすみ「ありますよー!」

 

結羽介「プククククク・・・・!」

 

部屋の端っこで笑い堪えてる結羽介。

 

かすみ「結羽介さんも何笑ってるんですか!!」

 

結羽介「い、いや・・・ギャップ萌えだなぁ〜って・・・」

 

かすみ「褒めてないじゃないですかそれー!!」

 

 

 

 

 

 

翌日。音楽科。

 

先生「編入、転科した皆さんの補講も今日で終わりです。最後の課題にこれまで習った事を踏まえて、皆さんに曲を作って披露して貰います。」

 

ミア「はあ・・・」

 

侑「曲を自分で?」

 

 

 

 

 

 

生徒会室。

 

栞子「先日話していたスクールアイドルフェスティバルの件ですが、文化祭と合同開催するのは如何でしょう?」

 

全員「あ。」

 

菜々「合同開催ですか?」

 

副会長「かなり思い切ったアイデアですね。学園の承認が取れるのでしょうか?」

 

菜々「可能性は充分です。現在フェスティバルの参加希望者は全生徒の過半数を超えていますから。」

 

栞子「そうですね。他校のスクールアイドルやファンが参加出来る仕組みを作るなど幾つか課題も・・・」

 

菜々「そちらの方はお任せ下さい!学園に掛け合ってみましょう!三船さん、素晴らしい提案をありがとうございます!」

 

副会長「三船さんもスクールアイドルが好きなんですか?」

 

栞子「え?私はただ、私の適性に沿って動いているだけです。」

 

副会長「ああ・・・」

 

 

 

 

 

 

その後。栞子は廊下のベンチに座ってため息ついていると。

 

ランジュ「あ!栞子!」

 

栞子「ん?ランジュ。」

 

ランジュがやって来て、栞子の隣に座る。

 

栞子「スクールアイドルの方はどうです?ライブをしたと聞きましたが。」

 

ランジュ「ああ。試しに何度かやってみたけど大成功だったわ。」

 

栞子「流石ランジュですね。」

 

ランジュ「次はもっと大きい規模でライブをやろうと思ってるの。・・・その、来てくれるわよね?」

 

栞子「あ・・・勿論です。」

 

ランジュ「うん!」

 

栞子「そう言えば、私このライブにも誘われたんです。」

 

合同ライブのポスターを見てそう言った。

 

ランジュ「っ。」

 

栞子「ランジュは行くんですか?」

 

ランジュ「ええ。」

 

 

 

 

 

 

今日の合宿は近江家。

 

彼方「ファンの皆と一緒に楽しめるステージを考えた方が良いよね〜。」

 

璃奈「賛成。」

 

結羽介「衣装だけじゃなく、ステージも大事だもんな。」

 

彼方「そう言う訳で、ステージの案を考えてみました!ドドン!」

 

デカい枕ステージのスケッチを4人に見せた。

 

かすみ「これもうステージじゃなくて枕じゃないですか!」

 

彼方「皆とすやぴ出来る夢の空間だよ。」

 

エマ「気持ち良さそうだね。」

 

璃奈「確かに良い夢見られそう。」

 

かすみ「寝ちゃダメだって!」

 

結羽介(良い意味での枕営業になりそうだけど・・・)

 

”コンコン”

 

彼方の妹の遥が部屋のドアを開けた。

 

遥「晩御飯が出来ましたよー!」

 

結羽介・かすみ・彼方・エマ・璃奈「はーい!」

 

 

 

 

 

 

リビングの食卓。卵焼きと鰈の煮魚そして肉じゃがとポテトサラダが並んである。

 

遥・彼方の母「さあ召し上がれ!」

 

かすみ・彼方・エマ・璃奈「わあー!」

 

結羽介「美味そう!」

 

彼方「あ。私ご飯よそうよ。」

 

遥「あ。いいから。」

 

彼方の母「今日は座ってて?」

 

遥「私とお母さんでやるから。」

 

彼方「ごめんね。料理手伝えなくて。」

 

彼方の母「何言ってるの。かなちゃんが折角お友達と先生を連れて来てくれたんだもの。こんな時くらい母親らしい事させて。」

 

結羽介「あの、お母様。何時も彼方さんがお世話になっております。」

 

彼方の母「こちらこそ。」

 

2人が頭を下げて挨拶する。

 

遥「ささ。冷めない内にどうぞ。」

 

かすみ・彼方・エマ・璃奈「いただきまーす!」

 

結羽介「すみません。頂きます。」

 

晩御飯を頂く。エマが鰈の煮魚を食べる。

 

エマ「ん!Buono!」

 

そしてかすみは卵焼きを食べる。

 

かすみ「ん!?美味しいー!」

 

遥「その卵焼き私が作ったんです!」

 

かすみ「やりますね!」

 

遥「お姉ちゃん直伝です!」

 

エマ「そうなんだ〜!」

 

そんな中結羽介はと言うと。

 

結羽介(鰈の煮魚。中まで出汁がたっぷり染みてて良い味出してる!それに身も柔らかく噛んだ瞬間にほぐれる!そして卵焼きは、これも中までしっかり味がしててとても柔らかくシンプルに美味い!肉じゃがはジャガイモはゴロゴロしててホクホク!ポテトサラダはジャガイモのふんわりした食感に、マヨネーズとキュウリとトマトの酸味がサラダとしっかりマッチしてて絶品だ!これはご飯がご飯がススムくん!)

 

心の中で食レポしていた。

 

遥「あ、お姉ちゃん。私の制服にアイロン掛けてくれたでしょ?ありがとね!」

 

彼方「ああ。シワになってる所あったから。あ、璃奈ちゃん。お口に付いてる。」

 

璃奈「あ。」

 

口元に米粒が付いてる。彼方が手で取ってあげた。

 

彼方「はい。これでよし。」

 

璃奈「ありがとう・・・照れ照れ・・・」

 

結羽介(と、尊い・・・)

 

 

 

 

 

 

翌日。学校の中庭のベンチに座って考え込んでる侑が居た。

 

侑「〜〜〜♪」

 

鼻歌を歌っていると。

 

???「あら高咲さん。」

 

侑「比良坂先生。」

 

結羽介の姉で国語教師の比良坂恵美がやって来た。

 

恵美「どお?音楽科の方は。」

 

侑「未だに苦労してますよ。」

 

恵美「さっきの鼻歌、自身作?」

 

侑「ええ。でもやっぱり難しくて。」

 

はんぺん「ミャー。」

 

そこにはんぺんが侑の膝の上に乗った。

 

侑「わあ!はんぺん!」

 

恵美「あらはんぺんちゃん。」

 

ミア「待てよ!」

 

そこにミアもやって来た。右手に猫じゃらし持ってる。

 

恵美「テイラーさん。」

 

侑「ミアちゃん!」

 

ミア「あ!ミアちゃんって何だよ。僕は先輩だよ?」

 

侑「えへへ。」

 

はんぺん「ミャー。」

 

3人がはんぺんと遊ぶ。

 

侑「作曲の課題進んでる?」

 

ミア「え?ああ。とっくに出来てるけど。」

 

侑「え!?流石プロ!」

 

恵美「流石テイラーファミリーのお嬢さんね。」

 

侑「私は全然でさ。」

 

ミア「そう。それじゃ。」

 

侑「え?待ってよー!相談乗ってよー!」

 

行こうとするミアを引き留めた。

 

ミア「え、ええ・・・?」

 

侑「補講で習った事、おさらいするのに精一杯でさ。作曲はやってみたかったんだけど・・・自分で良いと思えるメロディーが全然思い浮かばないんだよぉ・・・」

 

ミア「・・・別に自分が良いとかどうでも良いんじゃない?」

 

侑「え?」

 

ミア「求められるものに忠実に答えるのが音楽さ。相手が先生なら、教わった事を守れば何とかなるよ。」

 

侑「求められるものを・・・」

 

ミア「僕が言えるのはそれだけさ。じゃあね。Babyちゃん。」

 

彼女は去って行った。

 

侑「・・・・」

 

 

 

 

 

 

今日の合宿は、璃奈のマンション。

 

璃奈「第1問。赤い果物と言えば?」

 

赤い果物をボードに書いた。

 

璃奈「りんご!」

 

彼方「いちご!」

 

かすみ「さくらんぼ!」

 

エマ「パッションフルーツ!」

 

結羽介「ドラゴンフルーツエナジー!」

 

彼方「何これ?」

 

璃奈「4人の気持ちを揃える為のゲームを考えた。」

 

かすみ「どゆ事?ってか結羽介さん、ドラゴンフルーツは分かりますけどエナジーって何ですか?」

 

結羽介「いや〜フルーツって聞くと仮面ライダー鎧武を連想しちゃって。去年10周年だったし。今年の10周年イベント行ったばかりだったし。」

 

璃奈「次第2問。虹ヶ咲学園と言えば?」

 

虹ヶ咲学園にまつわる答えを書く。

 

璃奈「スクールアイドル同好会!」

 

彼方「学科がたくさん!」

 

かすみ「校舎がキレイ!」

 

エマ「果林ちゃんが迷う!」

 

結羽介「フジテレビが近い!」

 

かすみ・彼方・エマ・璃奈「あははははは!」

 

エマ「全然揃わないね。」

 

彼方「案外難しいもんなんだね。」

 

璃奈「揃うまでやる。」

 

かすみ・彼方・エマ「え?」

 

結羽介「マジ?」

 

璃奈「第3問。お台場と言えば?」

 

お台場にまつわる答えを書く。

 

かすみ「レインボーブリッジ!」

 

彼方「ヴィーナスフォート!」

 

璃奈「ジョイポリス!」

 

結羽介「ユニコーンガンダム!」

 

エマ「大盛りの牛丼屋さん!」

 

かすみ「どこですかそれ!エマ先輩合わせる気あります!?」

 

エマ「あるよ~?」

 

かすみ「絶対嘘です!」

 

エマ「えへへ~。」

 

結羽介「えへへ〜じゃないよ!」

 

璃奈「まだやる!」

 

 

 

 

結局揃わず全員ギブアップした。

 

かすみ「ぐっふぅぅぅぅ!」

 

エマ「全然揃わないよぉ・・・」

 

彼方「彼方ちゃん疲れた・・・」

 

璃奈「私も・・・」

 

結羽介「朝までそれ正解・・・」

 

かすみ「私達やっぱりバラバラですね・・・3回もお泊まりしたのにぃ!このままならソロでやった方が良い結果になるんじゃないですか?」

 

結羽介「ソロねぇ・・・」

 

かすみ「それに、合同ライブは鐘嵐珠だけじゃなくてファンの皆さんや私達自身も楽しめなきゃ意味無いですし・・・」

 

彼方「その通りだよね・・・」

 

璃奈「私達4人だから出来る事って・・・」

 

かすみ「何なんでしょう・・・」

 

結羽介「まあまあ。合宿の期間はまだあるんだし。それまでに結論が見出せると思うぞ?」

 

かすみ「だと良いんですけど・・・」

 

 

 

 

 

 

一方の侑は、家で考え事をしている。

 

侑「求められるもの・・・求められているものかぁ・・・」

 

 

 

 

 

 

翌日。合同ライブまで残り4日を切った。

 

かすみ・彼方・エマ・璃奈「はあぁ・・・・」

 

ソファーでグッタリしてる4人。

 

結羽介「もう疲れてるな。結果が見出せないまま。」

 

果林「大丈夫かしら・・・」

 

愛「う〜ん・・・」

 

侑「はぁ〜・・・」

 

そして侑もため息ついている。

 

せつ菜「ん?侑さんも何か悩まれているんですか?」

 

侑「うん・・・」

 

9人「っ!!大丈夫!?」

 

侑「ええ!?」

 

結羽介「どした急に!?」

 

 

 

 

侑の悩みを聞いてあげた。

 

璃奈「課題上手くいってないんだね。」

 

侑「ミアちゃんにアドバイスして貰ったんだけど・・・でもやっぱり出来ないんだよね・・・私以外の子は皆出来てるみたいなのに・・・」

 

結羽介「曲作りは大変なんだな。」

 

果林「確かにね。求められるものに答えるのは大切な事だもの。」

 

愛「でも聞いてると、何かそれだけじゃ物足りない感じがするなぁ。」

 

侑「あ。」

 

歩夢「うん・侑ちゃんのやりたい事をやってみたら良いと思う。」

 

侑「でもそれだと・・・」

 

しずく「大事なのは侑先輩が満足出来るかどうかじゃないでしょうか?」

 

せつ菜「必ずしも正解を出す為に頑張らなくてもいいと思います。」

 

彼方「やってみてダメならダメでもいいじゃない。」

 

璃奈「折角なら侑さんらしい曲を聴いてみたい。」

 

侑「私らしさか・・・それはそれで難しいよ。私には皆みたいな個性はないし。」

 

歩夢「え!?」

 

結羽介「はえ?」

 

全員が驚いた。個性はないと言う侑の言葉に。

 

かすみ「何言ってんですか!?」

 

侑「え!?」

 

彼方「侑ちゃんには侑ちゃんらしい所いっぱいあるよ~。」

 

侑「そ、そうかな?」

 

エマ「よくときめいているよね。」

 

璃奈「うん。」

 

果林「人の気持ちがよく分かるし。」

 

歩夢「私達の気持ちに寄り添っていつも応援してくれてる。」

 

侑「え?私って・・・そんな感じ?」

 

せつ菜「自覚ないんですか・・・?」

 

侑「うん。正直。」

 

結羽介「何てこった・・・侑が個性を自覚してないとは・・・」

 

愛「ええ・・・?」

 

侑「でもそうなんだね。何か嬉しい!皆にそう言って貰えてやる気出て来たかも!」

 

歩夢「良かったー!」

 

侑「ありがとうね!頑張るよ!」

 

結羽介「何事にも挑戦!侑にはその資格があるんだから!」

 

侑「うん!」

 

 

 

 

 

 

今日の合宿は、エマの部屋。

 

エマ「侑ちゃん元気出てきて良かった。」

 

璃奈「でも侑さんは自分の事あんな風に思ってたなんて。」

 

かすみ「本当だよ。」

 

彼方「侑ちゃんだけじゃないのかもね。」

 

かすみ「ん?どう言う事ですか?」

 

彼方「実は皆人の事はよく見えてて、自分の事は見えてなかったりするのかなって。」

 

結羽介「成る程。他人への気遣は出来ても自分の気遣いは忘れてるって事か。」

 

璃奈「私達もそうなのかな?」

 

エマ「そうなのかも。」

 

結羽介「この際、今から自分を見つめ直すのもアリだと思う。」

 

かすみ「因みに!皆さんから見たかすみんはどんな感じですか~?えへ!あは!キャピ!ルルル~ン!」

 

結羽介「ちょ、うざいから黙っててくれる?」

 

かすみ「それどう言う意味ですか!」

 

彼方「本当は凄く皆の事を考えてくれてるよね。」

 

かすみ「え?」

 

璃奈「分かる。」

 

エマ「ステージ衣装の話をしてた時も自分だけじゃなくて、私達の事も考えてくれてたもんね。」

 

かすみ「ううぅ・・・彼方先輩だってマイペースに見えて本当はすっごくお世話好きじゃないですか~!」

 

彼方「違うよ~。」

 

結羽介・エマ・璃奈「分かる!」

 

かすみ「お泊まりした時、お母さんが2人いるみたいでしたよ。」

 

彼方「え〜?」

 

エマ・璃奈「うん。」

 

結羽介「おっとりしてて母性溢れてる。彼方の良い個性だ。」

 

彼方「これなんか恥ずかしいね・・・」

 

エマ「ねえねえ。私は?」

 

璃奈「いつもポカポカだけど意外と芯は強い。」

 

彼方「すっごく真っ直ぐだよね。」

 

結羽介「メンバーを優しく見守ってくれる聖母って感じだな。」

 

エマ「そお?」

 

かすみ「とっても素敵だと思います!」

 

エマ「ありがとう!璃奈ちゃんは引っ張るタイプだよね?」

 

璃奈「え?」

 

かすみ「この合宿を提案してくれたのもりな子だったしね。」

 

結羽介「1年生とは思えない行動力。将来部長の器に相応しいと思う。」

 

璃奈「照れ照れ。」

 

エマ「自分のやりたい事を発表する合宿だったのに、最後は皆から自分の事を教えて貰う合宿になっちゃったね。」

 

彼方「でも何か見えた気がするよ。」

 

かすみ「ソロの時は自分のやりたい自分だけど。」

 

璃奈「一緒になると新しい自分を見付ける事が出来る。」

 

エマ「私達で新しい色を作ってみようよ。」

 

結羽介「どうやら、皆の結論が纏まったみたいだな。」

 

かすみ「はい!」

 

その夜。エマと璃奈はベッド。かすみと彼方は床で寝てる。結羽介はリビングを借りて寝てる。

 

 

 

 

 

 

遂に迎えた合同ライブ。

 

ジェニファー「お待たせー!盛り上がって行くわよー!」

 

 

 

 

ステージ裏。

 

エマ「じゃあ行こうか。」

 

彼方・璃奈「うん!」

 

かすみ「はい!」

 

 

 

 

栞子「あ。ランジュ。」

 

ライブに栞子とランジュが来てる。

 

 

 

 

少し離れた場所に結羽介もいた。

 

結羽介「流石合同ライブ。お客さんも盛り上がってるな。」

 

 

 

 

ステージに4人が立った。チェック柄のワンピース衣装を纏ってる。

 

彼方「皆ー!」

 

かすみ「初めまして!」

 

エマ「私達〜!」

 

QU4RTZ「QU4RTZです!」

 

4人で結成されたユニットグループ・QU4RTZ。

 

 

 

 

 

 

「ENJOY IT!」

 

 

 

 

 

 

ふわふわで楽しいライブは成功を収めた。4人は拍手喝采を浴びた。

 

エマ「伝わったかな?ランジュちゃんに。」

 

かすみ「きっと伝わってますよ。」

 

 

 

 

栞子「これが虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会なんですね。」

 

ランジュ「私には真似したくても出来ないステージだった。それは認めるわ。でも・・・」

 

認めたくても何処か腑に落ちないランジュ。

 

 

 

 

ステージ裏。

 

ラクシャータ「凄いです!」

 

愛「だよね!」

 

ジェニファー「最高!」

 

愛とジェニファーがハイタッチ。

 

果林「何だか先越されちゃったわね。」

 

しずく「こんなステージもあるんですね!」

 

歩夢「とっても楽しそう!」

 

侑「そうだね!」

 

 

 

 

 

 

後日。音楽科。

 

先生「それでは高咲侑さん。」

 

侑「はい!」

 

完成した曲を披露する時が来た。

 

侑(私は同好会の皆と結羽介さんに夢を貰った。音楽をやりたいと思ったのは皆みたいに自分を表現出来る人になりたかったから。この世界に私は私しかいない。上手く出来なくてもいい。私にしか出来ない事を!)

 

深呼吸して自身の曲を弾く。ミアが驚いた表情をした。だがすぐに笑顔になった。

 

 

 

 

 

 

テストが終わった侑が部室へ向かった。

 

侑(何処に向かうか、まだ分からないけど。面白そうな未来が待っていると。笑い合える皆がいれば。私は・・・)

 

『END』




         キャスト

    比良坂結羽介:島崎信長

       高咲侑:矢野妃菜喜
      上原歩夢:大西亜玖璃
     中須かすみ:相良茉優
     桜坂しずく:前田佳織里
      朝香果林:久保田未夢
       宮下愛:村上奈津実
      近江彼方:鬼頭明里
     優木せつ菜:林鼓子
   エマ・ヴェルデ:指出毬亜
     天王寺璃奈:田中ちえ美
      三船栞子:小泉萌香
   ミア・テイラー:内田秀
       鐘嵐珠:法元明菜

       近江遥:本渡楓
      彼方の母:皆口裕子
    ジェニファー:愛美
    ラクシャータ:山北早紀

      はんぺん:麦穂あんな

       副会長:杉山里穂
        先生:藤原夏海

       その他:雨宮夕夏
           綾瀬有
           稲垣好
           岩井映美里
           薄井友里
           風間万裕子
           川村玲奈
           杉浦しおり
           鈴木亜里沙
           高橋咲貴
           豊洲りお
           森山由梨佳

     比良坂恵美:小林ゆう



結羽介「ある日、ショッピングをしていた俺と果林は偶然愛と出会う。その隣には愛の幼馴染であり、「お姉ちゃん」と呼ぶ川本美里さんがいた。今日は美里さんの退院祝いだ言う。体調を気遣う愛と、元気に振る舞う美里さん。しかし俺と果林は、美里さんが時折見せる曇った表情が気になっていた。俺と果林が事情を尋ねるも、愛に余計な心配を掛けたくないと美里さんは口を閉ざす。しかし愛はそんな美里さんの様子に気付いており、俺と果林に相談を持ち掛ける。そっとしておいた方が良いと答える俺と果林だったが、愛はその言葉を聞かずに美里のもとに駆けだして行ってしまう・・・」

次回・アイ Love Triangle

結羽介「ウルトラ秘密だぜ!」

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