比良坂結羽介物語〜虹ヶ咲学園〜   作:naogran

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アフター4「ライブアフターパーティ」

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のライブが終わった後。結羽介宅にて。

 

結羽介「えーそれでは。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のライブの成功を祝して、乾杯!!」

 

全員「乾杯!」

 

今日は、結羽介のタワマンで虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のライブの打ち上げパーティが開催された。侑達はジュースを飲み、結羽介と恵美と麗奈はビールを飲む

 

結羽介「いやぁ〜皆、昨日のライブとても良かったぞ!」

 

侑「えへへ。最後の方はちょっと戸惑っちゃったけど。」

 

結羽介「本当だよ。俺も巻き添えされた気分だ。」

 

彼方「でも2人共、凄く良かったよ。」

 

しずく「侑先輩と結羽介さんらしかったですよ。」

 

結羽介「あはは。ありがとな。」

 

麗奈「にしても結羽介、緊張とかしないの?」

 

結羽介「え?何が?」

 

恵美「見れば分かるでしょ?この中で男はあなただけなのよ?」

 

そう。今ここに居る男は結羽介ただ1人。

 

せつ菜「結羽介さん。完璧にハーレム状態ですね。」

 

結羽介「確かにな。でもこう言うの慣れてる気がする。」

 

歩夢「そうなんですか?」

 

結羽介「実は俺、以前にEXTRAと一緒にスクールアイドルの顧問をした事があるんだ。」

 

せつ菜「EXTRA!?朝霧漣さんと城戸千幸さんのユニットで凄く人気の高いアイドルじゃないですか!」

 

結羽介「あの2人とは同期でな。まだ栞子、ランジュ、ミアの3人が入る前の虹ヶ咲スクールアイドル同好会9人のメンバー構成でな。彼女達をラブライブ優勝を導いた事があるんだ。」

 

せつ菜「凄いです!」

 

結羽介「それからあの2人は、もう1つのスクールアイドルグループの顧問を務めた。そこでもそのグループをラブライブの優勝へ導いたんだ。」

 

せつ菜「結羽介さん!そのお話、もっと聞きたいです!」

 

結羽介「あ〜・・・長くなるから止めとく。」

 

せつ菜「残念です・・・」

 

ランジュ「それにしても、都会が一望出来る家ね。」

 

ミア「人気俳優となると、ここまで大金持ちになれるのか?」

 

結羽介「多少はね。俺最初、こう言うタワマンじゃなくて普通のマンションに引っ越したかったんだ。」

 

果林「じゃあ何でここに決めたの?」

 

結羽介「最良物件を見付けていざ内見!と思っていた矢先、他の人に取られちゃってね。」

 

愛「それは残念だったね。」

 

結羽介「んで、残った候補がこのタワマンでね。金持ち気分とか好きじゃなくてね。アイドル時代に起こった事だけど。」

 

愛「ん?何か事件とかあったの?」

 

結羽介「事件じゃなくて・・・学生時代の同級生に人を見下すのが趣味な子が居てな。俺もある意味被害者の1人だった。そいつが同窓会の時、突然急に俺に告白しやがったんだ。あの時は本当に怒りが募ったんだ。」

 

しずく「何でですか?女性の方から告白されるなんて嬉しいんじゃないですか?」

 

結羽介「しずく。君はそう思ってるかも知れないけど、俺は違う。その子はな、俺じゃなく俺の金が好きで玉の輿を狙ってたんだ。」

 

かすみ「どうして結羽介さんのお金を狙ってたんですか?」

 

結羽介「金がたんまりあったら色々買えちゃうだろ?玉の輿に乗ったら、色んなブランド品やエステを色々使い込むかも知れない。だから俺は告白を断ったんだ。」

 

栞子「それからどうなったんですか?」

 

結羽介「そいつ、断られたにも関わらずしつこく俺に寄って来たんだ。このままじゃダメだと思った矢先、事務所の先輩3人から切り札を教わった。」

 

栞子「切り札ですか?」

 

結羽介「俺がギャンブルや投資で1億借金をしてる嘘を言ったんだ。そしたら効果絶大。『お前みたいなクズなんか願い下げよ!』って簡単に俺を切り捨てた。いやぁ〜、まさか先輩が教えてくれた嘘にまんまと騙されたと思った途端笑い転げてな。んで、その後はホストに貢いで玉の輿を狙うが連続失敗。挙句の果てに借金を作ってしまい、親の監視下の中借金返済の為に頑張っていると。」

 

栞子「嘘でピンチを乗り越えたんですね。」

 

結羽介「でも、俺もそろそろ彼女作りたいもんだ。」

 

麗奈「ねぇ結羽介。この子達の誰かを彼女にしたらどうかしら?」

 

結羽介「んな事出来ねぇだろ!スキャンダルになり兼ねないぞ!」

 

恵美「じゃあこの子達が成人したらで良いんじゃない?」

 

結羽介「んな事言ってもなぁ・・・もし付き合うとしたら誰になるのか俺でも判断出来ねえ・・・」

 

麗奈「じゃあさ、この子達をジッと見て誰が相応しいか選んでごらん?」

 

結羽介「えぇ!?」

 

そう言われながらも、結羽介が侑達をジッと見る。

 

結羽介「ん〜・・・侑は明るく元気で楽しそうで・・・」

 

侑「そう?ありがとう。」

 

結羽介「歩夢は優しくて良い子だし・・・」

 

歩夢「恥ずかしいな・・・」

 

結羽介「かすみは可愛さを求めるあまりちょっと・・・」

 

かすみ「どう言う意味ですか?」

 

結羽介「しずくは頑張り屋さんで諦めず進めそうだし・・・」

 

しずく「ありがとうございます。」

 

結羽介「果林はクールで仲間思いだけど、方向音痴が玉に瑕だけど・・・」

 

果林「それ褒めてないでしょ。」

 

結羽介「愛は励ましてくれるけど、ダジャレはちょっと・・・」

 

愛「おや?」

 

結羽介「彼方はいつも寝てるけど、家事が得意だし・・・」

 

彼方「フフ〜ン♪」

 

結羽介「せつ菜は俺と趣味合うけど、料理は・・・いや何でもない。」

 

せつ菜「どうしたんですか?」

 

結羽介「エマはお母さんみたいな包容力があって・・・」

 

エマ「そうかな?」

 

結羽介「璃奈は無口だけど、プログラミングは得意で・・・」

 

璃奈「ん。」

 

結羽介「栞子は真面目だけど、何か細かそうだし・・・」

 

栞子「そうでしょうか?」

 

結羽介「ミアは気難しそうだし・・・」

 

ミア「What's?」

 

結羽介「ランジュはぶっ飛びそうな性格だし・・・」

 

ランジュ「え?ランジュが?」

 

結羽介「ん〜・・・あーー!誰が良いか選べねえよ!!」

 

璃奈「結羽介さん。前途多難。」

 

結羽介「・・・まぁ運命の人が見付かるまで頑張ってみる。」

 

麗奈「応援してるよ。」

 

 

 

 

 

 

料理を食べ終えた後、皆に部屋を案内する。

 

結羽介「ここが俺の部屋。」

 

まずは結羽介の部屋。

 

結羽介「ここはYouTubeの編集部屋も兼ねてるんだ。」

 

璃奈「最新機材が凄い。璃奈ちゃんボード『キラキラ』。」

 

結羽介「んで彼処にガンプラ用の作業机があるんだけど、今は殆どやってない。」

 

せつ菜「え?そうなんですか?」

 

結羽介「今アーツ系にのめり込んでな。こっちこっち。元々ガンプラがあったコレクションケースをアーツシリーズに変えてな。」

 

コレクションケースに飾られてるアーツ系を見せる。

 

せつ菜「凄い!こんなに沢山!」

 

結羽介「おぉ流石せつ菜。オタクスキル発揮してる。ウルトラアーツにライダーアーツに戦隊アーツにモンスターアーツ。いやぁ〜、これだけ集めるのに苦労したよ。中には結構プレミア価格の奴があるからな。例えば、このモンスターアーツのデストロイア・スペシャルカラー。中古でも14万程だ。」

 

せつ菜「そんなに!?」

 

璃奈「璃奈ちゃんボード『ビックリ』!」

 

結羽介「でも秋葉で6万程で売ってたから、即買ったんだ。」

 

せつ菜「いつか私も、これだけのフィギュアがあったら満足しますね〜!」

 

結羽介「達成感凄いぞ?」

 

 

 

 

 

 

リビングに戻った。

 

結羽介「ん?かすみどうした?」

 

かすみ「結羽介さん、モルモット飼ってたんですか?」

 

ここに、1匹のモルモットが居た。

 

結羽介「そうだった忘れてた。そうなんだよ。可愛いだろ?」

 

エマ「可愛い〜!もふもふしてる〜!」

 

歩夢「本当!ふわふわで可愛い〜!」

 

モルモットは侑達にとても懐いてる。

 

結羽介「最近モルモットにもハマっててな。名前はアディだ。飼ってみたら可愛くて可愛くて!アディ。」

 

口笛吹くと、アディが結羽介に近付いて来た。

 

かすみ「・・・・」

 

侑「かすみちゃん?どうかしたの?」

 

かすみ「結羽介さん。」

 

結羽介「ん?何?」

 

頬を膨らませたかすみが結羽介に詰め寄る。

 

結羽介「な、何何何?」

 

かすみ「かすみんとアディちゃん、どっちの方が可愛いですか?」

 

結羽介「ええ!?」

 

ランジュ「かすみがアディと張り合ってる・・・」

 

結羽介「・・・どっちもじゃダメか?」

 

かすみ「むう、それじゃダメです!かすみんは誰よりも可愛くなくちゃダメなんです!だからこの子には負けられません!」

 

結羽介「えぇ・・・」

 

かすみ「むう〜、この毛並みが魅力なのかな?それともつぶらな瞳にぷくぷくのほっぺ・・・?」

 

結羽介「ふふっ、あはははは。」

 

かすみ「ちょっと結羽介さん!かすみん真剣に言ってるんですよー!」

 

結羽介「ごめんごめん。かすみはもしかして、アディにヤキモチ焼いてるのか?」

 

かすみ「ヤキモチ・・・ですよ。結羽介さんにはかすみんの事だけ可愛いって思ってて欲しいですもん。」

 

侑「何か、告白されてるみたいだね。結羽介さん。」

 

結羽介「冗談止せ。まぁ確かにアディは可愛いし、もふもふした毛並みを堪能出来る。けど今だけじゃなくて、これからもずーっと撫で続けたいって思ってるのが、可愛いかすみかな?」

 

しずく「・・・!」

 

かすみ「結羽介さん・・・ずるいです。」

 

結羽介「あくまで俺の本音だ。」

 

かすみ「分かりました。それじゃあ今かすみんの事を撫で撫でして下さい。」

 

結羽介「ああ。かすみを撫でるのは初めてだけど・・・撫で撫で。」

 

優しく撫でてあげた。

 

かすみ「今日は許してあげますけど、これからずーっと可愛いかすみんの事だけ見ていて下さいね。約束ですから!」

 

結羽介「その告白を受けた女の子みたいな台詞止めてくれる?何か凄い誤解されてる気分がする。」

 

麗奈「おめでたいわ結羽介!将来のお嫁さんはかすみさんかしら?」

 

恵美「中須さん。弟を宜しくお願いします。」

 

結羽介「おいそこの2人!誤解されてんじゃねぇよ!」

 

全員「あはははは!」

 

結羽介「そ、それより皆!何か遊ぼうか?ゲームいっぱいあるぞ?」

 

テレビの下の棚からゲームソフトを漁る。

 

せつ菜「ゲーム!はいはい!私やりたいです!」

 

結羽介「お!せつ菜が挙手したか。他に誰か・・・」

 

しずく「私もやってみたいです!」

 

かすみ「さっきのアディちゃんとのリベンジです!」

 

結羽介「この4人かぁ。なら、良いのあるぜ!」

 

今回のゲームは、マリオカート8DELUXE。それぞれキャラを選んだ。結羽介はルイージ、かすみはロゼッタ、せつ菜はキノピコ、しずくはしずえ。

 

結羽介「の4人でグランプリを始める。コースはキノコカップ。そして150cc。皆それぞれマシンは決まったな?」

 

せつ菜「はい!バッチリです!」

 

結羽介「よし!ゴー!」

 

ルイージはバイク、ロゼッタとキノピコとしずえはカートに乗ってスタート。

 

麗奈「あんなに楽しそうな結羽介、何だか久し振りに見たわね。皆さん、息子と一緒に居てくれてありがとうございます。」

 

侑「いえいえ。結羽介さんと一緒だと楽しいです。」

 

麗奈「と言っても、夏季だけだったけど・・・」

 

恵美「今は私がたまに面倒を見てあげてるけどね。」

 

麗奈「そして今、皆さんは結羽介とメールや電話でやり取りをしてくれている。また今度、遊びに来てくれますか?」

 

エマ「はい!勿論です!」

 

歩夢「結羽介さんは、私達の恩師ですから。」

 

栞子「はい。感謝しています。」

 

結羽介「よっしゃ勝った!!」

 

かすみ「負けちゃいましたー!」

 

せつ菜「結羽介さん強いですね!」

 

結羽介「フッフッフ。実は俺、マリオカート8DELUXEの世界ランキング5位なんだ!」

 

せつ菜「す、凄い!」

 

しずく「流石に私達が勝てないですね・・・」

 

結羽介「将来は世界ランキング1位を獲得してみせる!」

 

麗奈「結羽介。」

 

結羽介「ん?何?」

 

麗奈「良い教え子さんを持って良かったね。」

 

結羽介「え?何いきなり?」

 

麗奈「正直、最初は心配してたの。俳優になった後に顧問を依頼されて。上手くやっていけるのかって。」

 

結羽介「母さん。もし上手くいかなかったらアドリブで色々誤魔化してるさ。」

 

恵美「俳優の近い方間違ってない?」

 

結羽介「ありがとな母さん。心配してくれて。今は顧問を終えてるけど、今もこの子達の未来を信じているさ。相談があったら電話やメールでやり取りしてる。」

 

麗奈「そうね。」

 

結羽介「なぁ皆、これからも俺と交流深めてくれるか?」

 

侑「当たり前だよ!結羽介さんは私達の恩師だもん!」

 

エマ「うん!ありがとう結羽介さん!」

 

結羽介「・・・・・」

 

歩夢「ん?どうしたんですか?」

 

結羽介「いやぁ・・・何か照れるな。女の子にお礼言われると。」

 

恵美「今更何言ってるのよ。」

 

結羽介「よっしゃ!今夜は盛り上がっていくぞ!!switchのJOYSOUNDでカラオケパーティだ!」

 

せつ菜「よっ!待ってました!」

 

麗奈「楽しそう!お母さんも歌うー!」

 

恵美「私も。」

 

こうして、結羽介達は打ち上げカラオケパーティを夜まで歌ったのであった。

 

『THE END』




         キャスト

    比良坂結羽介:島崎信長

       高咲侑:矢野妃菜喜
      上原歩夢:大西亜玖璃
     中須かすみ:相良茉優
     桜坂しずく:前田佳織里
      朝香果林:久保田未夢
       宮下愛:村上奈津実
      近江彼方:鬼頭明里
     優木せつ菜:楠木ともり
   エマ・ヴェルデ:指出毬亜
     天王寺璃奈:田中ちえ美
      三船栞子:小泉萌香
   ミア・テイラー:内田秀
      ランジュ:法元明菜

     比良坂恵美:小林ゆう
     比良坂麗奈:豊嶋真千子

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