比良坂結羽介物語〜虹ヶ咲学園〜   作:naogran

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生まれたときめき、あの日から世界は、変わり始めた。




ダイバーシティ東京・雑貨ショップ。

歩夢「ん〜・・・これはどう?」

虹ヶ咲学園2年生の上原歩夢。

侑「いまいちときめきが足りないね・・・」

虹ヶ咲学園2年生の高咲侑。歩夢の幼馴染み。

歩夢「どうしよっか?」

侑「他のお店行ってみよっか!」

歩夢「そうだね。」






ダイバーシティ東京に1台のバイクが駐輪場に停車した。






侑「この前取り損ねたぬいぐるみさ、ネット見たらオークションに出てて・・・」

歩夢「ん?」

侑「ん!?」

雑貨屋に出ようとした時、2人はショーケースのピンクのワンピースに目を付けた。

侑「歩夢!これ良いんじゃない?」

歩夢「え!?」

侑「似合うと思うよ?」

歩夢「い、いいよ!可愛いと思うけど、子供みたいって・・・」

侑「そうかな?最近まで良く着てたじゃん?」

歩夢「小学生の時の話でしょ?もうそう言うのは卒業だよ。」

侑「着たい服着れば良いじゃん。歩夢は何着たって可愛いよ。」

歩夢「もう、またそんな適当な事を・・・」

侑「あ!見て見て!」

歩夢「ん?」

侑「幼稚園の時、こんな格好してたよね?」

ワンピースの横のうさぎのパーカー。

歩夢「あ〜。懐かしいね。」

侑「可愛かったなぁ〜。・・・ねぇ。」

歩夢「ん?」

侑「ちょっとやってみてよ?」

歩夢「何を?」

侑「あゆピョン。」

歩夢「・・・はぁ?やる訳ないでしょ!もぉ・・・」

侑「えぇ〜?」

歩夢「何かお腹空いてきちゃった・・・下降りない?」

侑「賛成だピョン!」

歩夢「侑ピョンの方が可愛いんじゃない?」

侑「それはないピョン。」

歩夢「あははは。」

侑「っで、どうする?」

歩夢「やっぱりコッペパンじゃない?」

侑「だね!」






外に出て、コッペパンを食べる。

侑「ねぇねぇ。今日の2限でさぁ・・・ん?それ何味?」

歩夢「食べる?限定のレモン塩カスタード。」

侑「うん!」

歩夢「はい。あーん。」

侑「あーん。」

限定味のコッペパンを侑に一口食べさせた。

侑「もぐもぐ・・・おっ!美味!良いじゃんこれ!」

歩夢「ほら、付いてるよ?」

彼女の頬に付いてるクリームを取ってあげた。

侑「こっちも食べる?」

歩夢「あ!じゃあさあ!」

スクールバッグからスマホを出した。

歩夢「ホラ、寄って寄って?」

侑「あ〜!」

寄り添って、自撮りした。






一方ガンダムベース東京では。

結羽介「新作発見!いやぁ〜、ガンダムは俺の人生の一部だぜ!」

俳優の比良坂結羽介がガンプラを買っていた。


第1話「はじまりのトキメキ」

外では。

 

侑「この後どうしよっか・・・」

 

歩夢「ん〜・・・映画でも見る?」

 

侑「何かピンと来るのないんだよねぇ〜。ま、何時も通り適当に・・・」

 

 

 

 

『キャーーーー!!』

 

 

 

 

虹ヶ咲学園の方から黄色い歓声が響いた。

 

侑「何かのイベントかな?」

 

 

 

 

虹ヶ咲学園では、1人のアイドルがステージに降り立った。

 

女子生徒A「あれ?せつ菜ちゃん1人?」

 

女子生徒B「新しいグループのお披露目だったよね?」

 

ステージに立ったのは、優木せつ菜と言う名の少女。彼女はステージでライブを披露した。

 

 

 

 

 

 

2人が座ってるベンチでは。

 

侑「結構盛り上がってるね。行ってみよっか!」

 

歩夢「うん!」

 

 

 

 

その頃結羽介は、ダイバーシティから出た。

 

結羽介「いやぁ〜、今日も買ったぞ〜。さて、明日は虹ヶ咲学園へ・・・ん?」

 

ライブを発見した。

 

結羽介「誰かのライブか?行ってみるか!」

 

 

 

 

ライブ会場。せつ菜のライブを観に来た侑と歩夢と、その後ろに結羽介。侑は彼女のライブに惹き込まれた。

 

 

 

 

ライブが終わり、客達が拍手喝采した。せつ菜は深く一礼して、そのまま会場を後にした。

 

侑「凄い・・・」

 

歩夢「・・・うん・・・」

 

侑「だよね!?凄かったよね!?」

 

歩夢「う、うん・・・」

 

侑「格好良かった!可愛かった!ヤバいよ!!あんな子居るんだね!!何だろう?この気持ち!凄いときめき!!」

 

結羽介「本当、凄かった・・・」

 

侑・歩夢「え?」

 

後ろに立ってる結羽介に気付いた。

 

侑「あ!俳優の比良坂結羽介さん!?」

 

結羽介「ん?あぁ、君、俺のファン?」

 

侑「はい!結羽介さんのドラマや映画は全部観てます!あの、良かったら、サインして下さい!」

 

結羽介「良いよ。」

 

1冊のノートに結羽介がサインする。

 

結羽介「どうぞ。」

 

侑「ありがとうございます!」

 

結羽介「君は、この子の友達?」

 

歩夢「あ、はい!上原歩夢です。」

 

侑「私、高咲侑って言います!」

 

結羽介「歩夢ちゃんに侑ちゃんか。宜しくね。」

 

侑「さっきの子ってどんな子なんだろう?」

 

結羽介「ねぇ、彼処にポスターがあるよ。」

 

侑「あ!本当だ!」

 

ポスターに駆け寄る。

 

侑「これだ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会?虹ヶ咲って・・・」

 

侑・歩夢「ウチの高校だーーー!!!」

 

結羽介「ウチの高校?君達、虹ヶ咲の生徒さん?」

 

侑・歩夢「はい!」

 

 

 

 

 

 

翌朝のマンション。侑と歩夢は起きて、ベランダに出た。

 

侑「おはよう。」

 

歩夢「おはよう。」

 

2人の部屋は隣同士。

 

侑「ふぁ〜・・・」

 

歩夢「寝不足?」

 

侑「ちょっとね・・・」

 

歩夢「遅刻しないでよ?」

 

侑「うん・・・」

 

 

 

 

 

 

支度を終えた侑が待っている歩夢へ。

 

歩夢「ふぁ〜・・・」

 

侑「お待たせ。行こっか。」

 

歩夢「うん。」

 

2人は虹ヶ咲学園へ登校する。

 

 

 

 

 

 

生徒達が授業中の間。ダイバーシティ東京付近の駐車場に、結羽介がゴールドウィングツアーを停めて降りた。

 

結羽介「遂に来たか。この日が。顧問となると緊張するなぁ〜・・・漣達と同じように上手くやって行けるかな・・・?取り敢えず行ってみよう。」

 

 

 

 

 

 

ここ虹ヶ咲学園は、東京都江東区のお台場にあるかなり広大な学校。専攻の多様さの他にも部活動に力を入れており、幾つかの部活は全国大会に出場するほどの強豪校でもある。その強豪校に結羽介が足を踏み入れた。

 

 

 

 

学園長室。

 

結羽介「失礼します。初めまして、比良坂結羽介です。この虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の顧問の依頼を受け、ここへ参りました。」

 

 

 

 

一方侑のクラスでは、侑が青空をボーッと眺めていた。

 

先生「来週また小テストをやるので、今の所はしっかり復習しておいて下さいね。」

 

学校のチャイムが鳴った。

 

先生「それじゃあ、今日はここまで。」

 

 

 

 

放課後。学園の広い廊下では、歩夢が部室棟の看板を見ていた。

 

侑「歩夢ーーー!!」

 

歩夢「ん?」

 

侑「待った?」

 

歩夢「ううん。帰ろっか。」

 

侑「その前に、寄りたい所があるんだけど。良い?」

 

歩夢「ん?うん。勿論。」

 

侑「ありがと!」

 

そう言うと彼女は、歩夢の手を握って走り出した。

 

歩夢「え、ええ!?ちょ、ちょっとーー!!」

 

 

 

 

何処かへ走る2人を結羽介が見付けた。

 

結羽介「あれ?昨日の?」

 

 

 

 

歩夢「ねぇ!何処行くの!?」

 

侑「スクールアイドル同好会!」

 

歩夢「え!?あの、侑ちゃん!」

 

途中で止まって、侑に言った。

 

歩夢「私、まだ・・・」

 

侑「私、スクールアイドルってよく知らなかったからさ。昨日帰ったら、動画とかいっぱい観たんだよね!」

 

歩夢「え?」

 

侑「皆格好良くて・・・可愛くて・・・輝いていて・・・もう、完っ全にときめいちゃった!!!」

 

歩夢「・・・?」

 

侑「でも、やっぱり1番は昨日のあの人!!優木せつ菜ちゃんって言うんだって!!」

 

歩夢「ちゃん!?」

 

侑「結構有名みたいなんだよねぇ〜。神出鬼没のニジガクの謎のスクールアイドルって。ファンクラブとかあるのかな〜?次のライブ決まってるなら観に行きたいな〜!!」

 

結羽介「そんなにハマったの?」

 

侑「え?」

 

また結羽介とバッタリ会った。

 

結羽介「ヤッホー。」

 

侑「ええ!?比良坂結羽介さん!?」

 

歩夢「何でここに!?」

 

結羽介「俺さ、今日からスクールアイドル同好会の顧問を受ける事になってね。」

 

侑「そうなんですか!?」

 

結羽介「うん。それに、君達が言う優木せつ菜って子も気になっててね。」

 

侑「分かります!?私も会ってみたいです!」

 

歩夢「で、でも!私達もう2年だし、2人で予備校通うって言ってたよね!?スクールアイドルを追っ掛けてる暇なんて無いんじゃ・・・」

 

侑「問題なし!寧ろプラス!せつ菜ちゃんの歌を聴きながら勉強したら、凄く捗ったし!今日の小テストもバッチリだった!!何かさ、凄くやる気が湧いて来るんだよね!!こんな気持ちになったの初めて!!エヘヘ!」

 

歩夢「・・・クスッ。」

 

侑「まずはサインを貰わなきゃ!歩夢、行くよ!」

 

歩夢「ああ!待って!」

 

結羽介「ねぇ!俺もそこへ行きたいんだけど!」

 

侑「じゃあ一緒に行きましょうよ!!」

 

結羽介「おう!!」

 

 

 

 

 

 

部室棟。

 

侑「おぉ〜!ここが部室棟かぁ〜!」

 

結羽介「スッゲー広いなぁ〜!(ここ本当女子校か?)」

 

歩夢「そう言えば初めて来たね。」

 

侑「広いなぁ〜!」

 

結羽介「そう言えば、スクールアイドル同好会の部室って何処か知ってる?」

 

侑「さぁ〜?」

 

歩夢「え?」

 

結羽介「やっぱり?」

 

侑「ホームページの更新も止まってたし、校内の案内図にも載ってなかった。」

 

早速結羽介がスマホでスクールアイドル同好会の更新を確認する。

 

結羽介「あれ?数日前が最終更新日になってる。」

 

歩夢「じゃあ、どうやって・・・」

 

結羽介「じゃあさ、片っ端から聞いて居場所を突き止めるのは?」

 

侑「それ、ナイスアイデアです!」

 

歩夢「えぇ・・・?」

 

侑「大丈夫!すぐ見付かるって!」

 

結羽介「じゃあ行こう!」

 

歩夢「あ!もお〜!」

 

 

 

 

1つの部室へ聞き込み。

 

侑「あのぉ〜。」

 

部長「流しそうめん同好会にようこそ!入部希望ですか?」

 

結羽介(流しそうめん同好会って何だよ・・・?)

 

侑「いや、スクールアイドル同好会を探していて・・・」

 

部長「知らないなぁ〜。」

 

そう言いながらそうめんを啜る。

 

侑「美味しそう・・・」

 

歩夢「失礼します!」

 

結羽介「次行こう次!」

 

 

 

 

他の生徒達にも聞き込みをした。結羽介は途中でサインや握手を求められ、快く応えた。

 

 

 

 

だが、誰もスクールアイドル同好会を知らなかった。

 

侑「全然見付からない・・・」

 

歩夢「部活も生徒数も多いからね・・・」

 

結羽介「俺スクールアイドル同好会の顧問に来たのに、この依頼まさか詐欺か?」

 

歩夢「同好会だけで100個以上あるらしいよ?」

 

侑「マジか・・・」

 

結羽介「同好会が100個!?あぁ〜、頭痛ぇ・・・」

 

侑「ん?」

 

するとピンクの髪の女子生徒を発見した。

 

侑「あの!すみません!」

 

女子生徒「ん?」

 

歩夢「スクールアイドル同好会って。」

 

侑「何処にあるのか知ってる?」

 

結羽介「知ってたら、教えてくれないかな?」

 

その女子生徒は、3人をジッと見るばかり。

 

侑「もしかして、急ぎだったとか・・・?」

 

結羽介「だとしたら、迷惑だったかな・・・?」

 

???「どうしたの?りなりー。」

 

そこにギャルの生徒が女子生徒を呼んだ。

 

りなりー「あ。愛さん。」

 

虹ヶ咲学園2年生の宮下愛。

 

 

 

 

彼女は3人にスクールアイドル同好会の場所を教えてあげた。

 

愛「ホラ!スクールアイドル同好会はここだよ。」

 

その場所は、2階の212室。

 

侑「誰に聞いても分からなかったのに・・・」

 

結羽介「もしかして、新しく出来た同好会?」

 

愛「うん。最近出来たばっかの同好会だしね。」

 

侑「ありがとう!助かったよ!」

 

愛「どう致しまして。」

 

するとりなりーが侑の裾を握った。

 

侑「ん?」

 

りなりー「別に、急いでなかった。少しびっくりしただけ。」

 

虹ヶ咲学園1年生の天王寺璃奈。

 

侑「そっか。なら良かった。」

 

璃奈「好きなの?スクールアイドル。」

 

侑「え?うん!ハマったばっかだけどね。」

 

璃奈「そう。あなたも?」

 

歩夢「え?う、うん・・・どうだろう・・・?まだよく分からないかな?」

 

璃奈「そう。あなたも?」

 

結羽介「いや、俺はスクールアイドル同好会の顧問を依頼されてね。」

 

璃奈「そう。」

 

侑「ありがとね。今から行ってみるよ!行こう?歩夢!結羽介さん!」

 

歩夢「う、うん。」

 

結羽介「おう。」

 

 

 

 

 

 

そして遂に、スクールアイドル同好会の部室に辿り着いた。

 

侑「これが・・・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会!」

 

結羽介「ここで、俺の新しい仕事が!」

 

歩夢「あの、侑・・・」

 

???「何をしているんですか?」

 

突然誰かが話し掛けて来た。

 

結羽介・侑・歩夢「ん?」

 

???「普通科2年、高咲侑さん。上原歩夢さん。」

 

侑・歩夢「え?」

 

結羽介(誰だ?)

 

その生徒は、メガネをしている三つ編みの女子生徒だった。

 

侑「会った事、ありましたっけ?」

 

???「生徒会長たるもの、当然。全生徒の名前を覚えている者です。」

 

侑・歩夢「え!?生徒会長!?」

 

彼女は笑みを見せた。

 

菜々「中川菜々と申します。」

 

侑「そう言えば、生徒集会で見た覚えがあるような・・・」

 

菜々「この同好会にご用ですか?」

 

侑「はい!優木せつ菜ちゃんに会いに来たんです!」

 

結羽介「あ!俺は俳優の比良坂結羽介。今日からスクールアイドル同好会の顧問を依頼されてここに来たんだ。」

 

菜々「そうですか。ですが、彼女はもうここには来ませんよ。」

 

侑・歩夢「え?」

 

結羽介「来ない?」

 

菜々「スクールアイドルはもう辞めたそうです。」

 

侑「え・・・?」

 

結羽介「それって、彼女に会った事あるの?」

 

菜々「はい。先日に会いました。それに、彼女だけではありません。このスクールアイドル同好会は・・・」

 

スクールアイドル同好会のネームプレートを取り上げた彼女が放った言葉は・・・

 

 

 

 

 

 

菜々「ただいまを持って、廃部となりました。」

 

 

 

 

 

 

侑・歩夢「え!?」

 

結羽介「廃部!?そんな馬鹿な!?」

 

菜々「失礼します。」

 

彼女はそのまま去って行ってしまった。

 

侑「そんな・・・」

 

歩夢「・・・」

 

結羽介「ただいまを持って廃部・・・!?じゃあこの依頼書は詐欺だったって事かよ・・・ん?」

 

彼は菜々を見て何かを感じた。

 

結羽介(あの生徒会長、何処かで見たような・・・何か雰囲気が・・・)

 

 

 

 

 

 

放課後。

 

しずく「明日もまた、同じ日が来るのだろう!」

 

虹ヶ咲学園1年生の桜坂しずく。演劇部所属。

 

しずく「幸福は一生来ないのだ!けれども・・・」

 

部長「はい、そこまで!じゃあ最後にグラウンド10周!」

 

部員達「えーーー!?」

 

部長「文句を言わずにさっさと行く!・・・しずく、聞いたよ。同好会の件。」

 

しずく「え?」

 

部長「掛け持ちじゃなくなったし。これからは演劇部に専念出来るんでしょ?」

 

しずく「・・・」

 

 

 

 

 

 

グラウンドの隅のベンチでは。

 

彼方「すやー・・・すやー・・・」

 

虹ヶ咲学園3年生の近江彼方がぐっすり眠っている。

 

彼方「はっ!マズい!もう夕方じゃん!急がなきゃ、またせつ菜ちゃんに・・・あ、もう怒られないんだっけ・・・」

 

 

 

 

 

 

食堂では。

 

エマ「はぁ・・・」

 

虹ヶ咲学園3年生のエマ・ヴェルデ。

 

果林「元気無いわね。エマ。」

 

虹ヶ咲学園3年生の朝香果林。

 

エマ「果林ちゃん、モデルのお仕事は?」

 

果林「今日は休み。」

 

エマ「そう・・・」

 

果林「どうするの?スクールアイドル。」

 

エマ「部長のせつ菜ちゃんに話そうとしたんだけど、連絡付かないんだ・・・少し活動を休止するって話だったのに・・・廃部だなんて・・・」

 

果林「・・・そんな顔しないで。」

 

エマ「・・・?」

 

果林「力になれる事あるかしら?」

 

エマ「・・・!」

 

 

 

 

通学路では。

 

かすみ「・・・グヌヌヌ!」

 

虹ヶ咲学園1年生の中須かすみ。

 

かすみ「かすみんはやっぱり、諦めませんよ!!!」

 

 

 

 

 

 

構内のベンチでは。

 

侑「歩夢、それ何味?」

 

歩夢「限定のラクレットチーズ蜂蜜。食べる?」

 

侑「食べる!」

 

歩夢「じゃあ、半分こね。」

 

限定のコッペパンを半分に分けた。

 

歩夢「はい。」

 

貰ったコッペパンを食べる。

 

侑「美味しいね!」

 

歩夢「うん!」

 

結羽介「今日で廃部だなんて・・・こんな事ってあんのかよ・・・まさか俺をハメる為の詐欺か・・・こうなったら今からでも学園に告訴して・・・〜〜〜〜・・・」

 

横では結羽介が項垂れながらブツブツ呟いていた。

 

歩夢「ゆ、結羽介さん、大丈夫ですか?」

 

侑「元気出して?」

 

結羽介「〜〜〜〜〜。」

 

だが結羽介は誰も聞こえない声でブツブツ呟いてる。

 

歩夢「・・・残念だったね。」

 

侑「え?」

 

歩夢「せつ菜さん・・・でも!学校には居るはずだし。会おうと思えば。」

 

侑「それはいいよ。辞める理由があったんだろうし・・・」

 

歩夢「・・・」

 

侑「やっぱり難しいのかな?夢、追い掛けるのって・・・」

 

歩夢「え?」

 

侑「アイドルやるって、そう言う事でしょ?自分の夢はないだろうけどさ・・・夢を追い掛けてる人を、応援出来たら、私も何かが始まる。そんな気がしたんだけどな・・・」

 

歩夢「・・・」

 

すると侑が立ち上がり。

 

侑「なんてね!」

 

満面な笑みを歩夢に見せた。

 

侑「お台場寄って帰ろっか。」

 

歩夢「・・・・」

 

侑「ん?」

 

歩夢「ううん。」

 

結羽介「・・・・・・・・」

 

侑「結羽介さん?」

 

結羽介「・・・・あーーーもう面倒だ!!もう考えるのは止めた!!明日生徒会長に直談判してやる!!」

 

侑「あの、結羽介さん。一緒にお台場行かない?」

 

結羽介「え?いや、2人の空間に入るのは流石に・・・」

 

侑「一緒に行こうよ。結羽介さんの気持ちを和ませたいし。歩夢、良いでしょ?」

 

歩夢「うん。結羽介さん、行きましょ?」

 

結羽介「・・・まぁ、2人が良いって言うなら。」

 

 

 

 

 

 

ダイバーシティ東京。侑と歩夢は服と雑貨を選んでいる。結羽介はガンダムベース東京で新作ガンプラの展示を見ている。

 

 

 

 

バス停。侑と歩夢がバスに乗った。

 

侑「あのシャツ、どうしよっかな?」

 

歩夢「明日、また見てみよう?」

 

侑「良いの?」

 

歩夢「うん。」

 

侑「えへへ。ありがと。」

 

 

 

 

駐車場。結羽介がゴールドウィングツアーのエンジンを噴かしていた。

 

結羽介「考えてみたら、廃部になったのは、何か理由があるかも知れない。もうちょっと様子を見てから決めるか。」

 

アクセルグリップを捻って、自宅へ帰って行った。

 

 

 

 

 

 

マンション前。

 

侑「あ、そう言えば明日の数学さ・・・ん?」

 

立ち止まってる歩夢。

 

侑「歩夢?」

 

歩夢「・・・2人で、2人で始めようよ!侑ちゃん!」

 

侑「え?」

 

歩夢「私も観てたの。動画。スクールアイドルの、せつ菜さんのだけじゃなくて・・・沢山!本当に凄いと思ったよ!自分の気持ちをあんなに真っ直ぐ伝えられるなんて!スクールアイドルなんて、本当に凄い!私もあんな風に出来たら、何て素敵だろうって!」

 

侑「歩夢・・・」

 

歩夢「ごめんね?最初に言えなくて・・・本当は私もせつ菜さんに会ってみたかった。けど、会っちゃったら、自分の気持ちが止まらなくなりそうで怖かったの・・・それでも、動き始めたのなら・・・止めちゃいけない。我慢しちゃいけない。・・・・私、好きなの!!」

 

侑「・・・・!!」

 

歩夢「・・・ピンクとか、可愛い服だって・・・今でも大好きだし、着てみたいって思う!」

 

彼女は侑の手を握った。

 

歩夢「自分に素直になりたい・・・だから、見てて欲しい。私、スクールアイドルやってみたい!!」

 

侑「・・・!!」

 

 

 

 

 

 

比良坂家・結羽介

 

結羽介「・・・・」

 

彼は、壁に貼ってあるEXTRAとμ`sとの思い出の写真を見ていた。

 

結羽介「漣、千幸、お前等だったらどうする?廃部になった同好会を俺が支えれるかな?」

 

 

 

 

 

 

マンション前。

 

歩夢「・・・今はまだ、勇気も自信も、全然だから・・・これが、精一杯・・・」

 

スクールバッグから緑色の花のカードを出して、侑に差し出す。

 

歩夢「私の夢を・・・一緒に見てくれる・・・?」

 

侑「・・・クスッ。」

 

笑顔になった侑が、花のカードを受け取った。

 

侑「勿論!何時だって私は、歩夢の隣に居るよ!」

 

歩夢「・・・!!・・・うん!!」

 

涙を流しながら、侑に笑顔を見せた。新たな物語が始まった。

 

 

 

 

 

 

数時間前。生徒会長室。菜々は、廃部になったスクールアイドル同好会のネームプレートを見て悲しげな表情を浮かべていた。

 

 

 

 

同時刻のスクールアイドル同好会部室前。

 

かすみ「グヌヌヌ・・・!!おのれ・・・生徒会!!」

 

生徒会長に恨みを燃やすかすみの姿があった。

 

『END』




         キャスト

    比良坂結羽介:島崎信長

       高咲侑:矢野妃菜喜
      上原歩夢:大西亜玖璃
     中須かすみ:相良茉優
     桜坂しずく:前田佳織里
      朝香果林:久保田未夢
       宮下愛:村上奈津実
      近江彼方:鬼頭明里
     優木せつ菜:楠木ともり
   エマ・ヴェルデ:指出毬亜
     天王寺璃奈:田中ちえ美

     演劇部部長:小山百代

      女子生徒:鈴代紗弓
           嶺内ともみ
           麦穂あんな



結羽介「生徒会長の中川菜々によって廃部となってしまったスクールアイドル同好会。その勝手な決定に納得のいかない1年生の中須かすみは、なんとしても同好会を復活させようと奮闘するが、誰からの協力も得られなかった。不貞腐れていたところへ通りかかったのは、スクールアイドルを始めようとしていた歩夢と侑。そして俺。3人を誘い、更なる部員募集の為に自己紹介動画を撮る提案をする。自然に自分をアピールするかすみに対して、可愛いを上手く表現できない事に頭を抱える歩夢。そんな歩夢に、かすみは自分の思う「可愛い」を押し付けてしまい・・・!?」

次回・Cutest♡ガール

結羽介「ウルトラ可愛いぜ!」

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