ダイバーシティ東京・雑貨ショップ。
歩夢「ん〜・・・これはどう?」
虹ヶ咲学園2年生の上原歩夢。
侑「いまいちときめきが足りないね・・・」
虹ヶ咲学園2年生の高咲侑。歩夢の幼馴染み。
歩夢「どうしよっか?」
侑「他のお店行ってみよっか!」
歩夢「そうだね。」
ダイバーシティ東京に1台のバイクが駐輪場に停車した。
侑「この前取り損ねたぬいぐるみさ、ネット見たらオークションに出てて・・・」
歩夢「ん?」
侑「ん!?」
雑貨屋に出ようとした時、2人はショーケースのピンクのワンピースに目を付けた。
侑「歩夢!これ良いんじゃない?」
歩夢「え!?」
侑「似合うと思うよ?」
歩夢「い、いいよ!可愛いと思うけど、子供みたいって・・・」
侑「そうかな?最近まで良く着てたじゃん?」
歩夢「小学生の時の話でしょ?もうそう言うのは卒業だよ。」
侑「着たい服着れば良いじゃん。歩夢は何着たって可愛いよ。」
歩夢「もう、またそんな適当な事を・・・」
侑「あ!見て見て!」
歩夢「ん?」
侑「幼稚園の時、こんな格好してたよね?」
ワンピースの横のうさぎのパーカー。
歩夢「あ〜。懐かしいね。」
侑「可愛かったなぁ〜。・・・ねぇ。」
歩夢「ん?」
侑「ちょっとやってみてよ?」
歩夢「何を?」
侑「あゆピョン。」
歩夢「・・・はぁ?やる訳ないでしょ!もぉ・・・」
侑「えぇ〜?」
歩夢「何かお腹空いてきちゃった・・・下降りない?」
侑「賛成だピョン!」
歩夢「侑ピョンの方が可愛いんじゃない?」
侑「それはないピョン。」
歩夢「あははは。」
侑「っで、どうする?」
歩夢「やっぱりコッペパンじゃない?」
侑「だね!」
外に出て、コッペパンを食べる。
侑「ねぇねぇ。今日の2限でさぁ・・・ん?それ何味?」
歩夢「食べる?限定のレモン塩カスタード。」
侑「うん!」
歩夢「はい。あーん。」
侑「あーん。」
限定味のコッペパンを侑に一口食べさせた。
侑「もぐもぐ・・・おっ!美味!良いじゃんこれ!」
歩夢「ほら、付いてるよ?」
彼女の頬に付いてるクリームを取ってあげた。
侑「こっちも食べる?」
歩夢「あ!じゃあさあ!」
スクールバッグからスマホを出した。
歩夢「ホラ、寄って寄って?」
侑「あ〜!」
寄り添って、自撮りした。
一方ガンダムベース東京では。
結羽介「新作発見!いやぁ〜、ガンダムは俺の人生の一部だぜ!」
俳優の比良坂結羽介がガンプラを買っていた。
外では。
侑「この後どうしよっか・・・」
歩夢「ん〜・・・映画でも見る?」
侑「何かピンと来るのないんだよねぇ〜。ま、何時も通り適当に・・・」
『キャーーーー!!』
虹ヶ咲学園の方から黄色い歓声が響いた。
侑「何かのイベントかな?」
虹ヶ咲学園では、1人のアイドルがステージに降り立った。
女子生徒A「あれ?せつ菜ちゃん1人?」
女子生徒B「新しいグループのお披露目だったよね?」
ステージに立ったのは、優木せつ菜と言う名の少女。彼女はステージでライブを披露した。
2人が座ってるベンチでは。
侑「結構盛り上がってるね。行ってみよっか!」
歩夢「うん!」
その頃結羽介は、ダイバーシティから出た。
結羽介「いやぁ〜、今日も買ったぞ〜。さて、明日は虹ヶ咲学園へ・・・ん?」
ライブを発見した。
結羽介「誰かのライブか?行ってみるか!」
ライブ会場。せつ菜のライブを観に来た侑と歩夢と、その後ろに結羽介。侑は彼女のライブに惹き込まれた。
ライブが終わり、客達が拍手喝采した。せつ菜は深く一礼して、そのまま会場を後にした。
侑「凄い・・・」
歩夢「・・・うん・・・」
侑「だよね!?凄かったよね!?」
歩夢「う、うん・・・」
侑「格好良かった!可愛かった!ヤバいよ!!あんな子居るんだね!!何だろう?この気持ち!凄いときめき!!」
結羽介「本当、凄かった・・・」
侑・歩夢「え?」
後ろに立ってる結羽介に気付いた。
侑「あ!俳優の比良坂結羽介さん!?」
結羽介「ん?あぁ、君、俺のファン?」
侑「はい!結羽介さんのドラマや映画は全部観てます!あの、良かったら、サインして下さい!」
結羽介「良いよ。」
1冊のノートに結羽介がサインする。
結羽介「どうぞ。」
侑「ありがとうございます!」
結羽介「君は、この子の友達?」
歩夢「あ、はい!上原歩夢です。」
侑「私、高咲侑って言います!」
結羽介「歩夢ちゃんに侑ちゃんか。宜しくね。」
侑「さっきの子ってどんな子なんだろう?」
結羽介「ねぇ、彼処にポスターがあるよ。」
侑「あ!本当だ!」
ポスターに駆け寄る。
侑「これだ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会?虹ヶ咲って・・・」
侑・歩夢「ウチの高校だーーー!!!」
結羽介「ウチの高校?君達、虹ヶ咲の生徒さん?」
侑・歩夢「はい!」
翌朝のマンション。侑と歩夢は起きて、ベランダに出た。
侑「おはよう。」
歩夢「おはよう。」
2人の部屋は隣同士。
侑「ふぁ〜・・・」
歩夢「寝不足?」
侑「ちょっとね・・・」
歩夢「遅刻しないでよ?」
侑「うん・・・」
支度を終えた侑が待っている歩夢へ。
歩夢「ふぁ〜・・・」
侑「お待たせ。行こっか。」
歩夢「うん。」
2人は虹ヶ咲学園へ登校する。
生徒達が授業中の間。ダイバーシティ東京付近の駐車場に、結羽介がゴールドウィングツアーを停めて降りた。
結羽介「遂に来たか。この日が。顧問となると緊張するなぁ〜・・・漣達と同じように上手くやって行けるかな・・・?取り敢えず行ってみよう。」
ここ虹ヶ咲学園は、東京都江東区のお台場にあるかなり広大な学校。専攻の多様さの他にも部活動に力を入れており、幾つかの部活は全国大会に出場するほどの強豪校でもある。その強豪校に結羽介が足を踏み入れた。
学園長室。
結羽介「失礼します。初めまして、比良坂結羽介です。この虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の顧問の依頼を受け、ここへ参りました。」
一方侑のクラスでは、侑が青空をボーッと眺めていた。
先生「来週また小テストをやるので、今の所はしっかり復習しておいて下さいね。」
学校のチャイムが鳴った。
先生「それじゃあ、今日はここまで。」
放課後。学園の広い廊下では、歩夢が部室棟の看板を見ていた。
侑「歩夢ーーー!!」
歩夢「ん?」
侑「待った?」
歩夢「ううん。帰ろっか。」
侑「その前に、寄りたい所があるんだけど。良い?」
歩夢「ん?うん。勿論。」
侑「ありがと!」
そう言うと彼女は、歩夢の手を握って走り出した。
歩夢「え、ええ!?ちょ、ちょっとーー!!」
何処かへ走る2人を結羽介が見付けた。
結羽介「あれ?昨日の?」
歩夢「ねぇ!何処行くの!?」
侑「スクールアイドル同好会!」
歩夢「え!?あの、侑ちゃん!」
途中で止まって、侑に言った。
歩夢「私、まだ・・・」
侑「私、スクールアイドルってよく知らなかったからさ。昨日帰ったら、動画とかいっぱい観たんだよね!」
歩夢「え?」
侑「皆格好良くて・・・可愛くて・・・輝いていて・・・もう、完っ全にときめいちゃった!!!」
歩夢「・・・?」
侑「でも、やっぱり1番は昨日のあの人!!優木せつ菜ちゃんって言うんだって!!」
歩夢「ちゃん!?」
侑「結構有名みたいなんだよねぇ〜。神出鬼没のニジガクの謎のスクールアイドルって。ファンクラブとかあるのかな〜?次のライブ決まってるなら観に行きたいな〜!!」
結羽介「そんなにハマったの?」
侑「え?」
また結羽介とバッタリ会った。
結羽介「ヤッホー。」
侑「ええ!?比良坂結羽介さん!?」
歩夢「何でここに!?」
結羽介「俺さ、今日からスクールアイドル同好会の顧問を受ける事になってね。」
侑「そうなんですか!?」
結羽介「うん。それに、君達が言う優木せつ菜って子も気になっててね。」
侑「分かります!?私も会ってみたいです!」
歩夢「で、でも!私達もう2年だし、2人で予備校通うって言ってたよね!?スクールアイドルを追っ掛けてる暇なんて無いんじゃ・・・」
侑「問題なし!寧ろプラス!せつ菜ちゃんの歌を聴きながら勉強したら、凄く捗ったし!今日の小テストもバッチリだった!!何かさ、凄くやる気が湧いて来るんだよね!!こんな気持ちになったの初めて!!エヘヘ!」
歩夢「・・・クスッ。」
侑「まずはサインを貰わなきゃ!歩夢、行くよ!」
歩夢「ああ!待って!」
結羽介「ねぇ!俺もそこへ行きたいんだけど!」
侑「じゃあ一緒に行きましょうよ!!」
結羽介「おう!!」
部室棟。
侑「おぉ〜!ここが部室棟かぁ〜!」
結羽介「スッゲー広いなぁ〜!(ここ本当女子校か?)」
歩夢「そう言えば初めて来たね。」
侑「広いなぁ〜!」
結羽介「そう言えば、スクールアイドル同好会の部室って何処か知ってる?」
侑「さぁ〜?」
歩夢「え?」
結羽介「やっぱり?」
侑「ホームページの更新も止まってたし、校内の案内図にも載ってなかった。」
早速結羽介がスマホでスクールアイドル同好会の更新を確認する。
結羽介「あれ?数日前が最終更新日になってる。」
歩夢「じゃあ、どうやって・・・」
結羽介「じゃあさ、片っ端から聞いて居場所を突き止めるのは?」
侑「それ、ナイスアイデアです!」
歩夢「えぇ・・・?」
侑「大丈夫!すぐ見付かるって!」
結羽介「じゃあ行こう!」
歩夢「あ!もお〜!」
1つの部室へ聞き込み。
侑「あのぉ〜。」
部長「流しそうめん同好会にようこそ!入部希望ですか?」
結羽介(流しそうめん同好会って何だよ・・・?)
侑「いや、スクールアイドル同好会を探していて・・・」
部長「知らないなぁ〜。」
そう言いながらそうめんを啜る。
侑「美味しそう・・・」
歩夢「失礼します!」
結羽介「次行こう次!」
他の生徒達にも聞き込みをした。結羽介は途中でサインや握手を求められ、快く応えた。
だが、誰もスクールアイドル同好会を知らなかった。
侑「全然見付からない・・・」
歩夢「部活も生徒数も多いからね・・・」
結羽介「俺スクールアイドル同好会の顧問に来たのに、この依頼まさか詐欺か?」
歩夢「同好会だけで100個以上あるらしいよ?」
侑「マジか・・・」
結羽介「同好会が100個!?あぁ〜、頭痛ぇ・・・」
侑「ん?」
するとピンクの髪の女子生徒を発見した。
侑「あの!すみません!」
女子生徒「ん?」
歩夢「スクールアイドル同好会って。」
侑「何処にあるのか知ってる?」
結羽介「知ってたら、教えてくれないかな?」
その女子生徒は、3人をジッと見るばかり。
侑「もしかして、急ぎだったとか・・・?」
結羽介「だとしたら、迷惑だったかな・・・?」
???「どうしたの?りなりー。」
そこにギャルの生徒が女子生徒を呼んだ。
りなりー「あ。愛さん。」
虹ヶ咲学園2年生の宮下愛。
彼女は3人にスクールアイドル同好会の場所を教えてあげた。
愛「ホラ!スクールアイドル同好会はここだよ。」
その場所は、2階の212室。
侑「誰に聞いても分からなかったのに・・・」
結羽介「もしかして、新しく出来た同好会?」
愛「うん。最近出来たばっかの同好会だしね。」
侑「ありがとう!助かったよ!」
愛「どう致しまして。」
するとりなりーが侑の裾を握った。
侑「ん?」
りなりー「別に、急いでなかった。少しびっくりしただけ。」
虹ヶ咲学園1年生の天王寺璃奈。
侑「そっか。なら良かった。」
璃奈「好きなの?スクールアイドル。」
侑「え?うん!ハマったばっかだけどね。」
璃奈「そう。あなたも?」
歩夢「え?う、うん・・・どうだろう・・・?まだよく分からないかな?」
璃奈「そう。あなたも?」
結羽介「いや、俺はスクールアイドル同好会の顧問を依頼されてね。」
璃奈「そう。」
侑「ありがとね。今から行ってみるよ!行こう?歩夢!結羽介さん!」
歩夢「う、うん。」
結羽介「おう。」
そして遂に、スクールアイドル同好会の部室に辿り着いた。
侑「これが・・・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会!」
結羽介「ここで、俺の新しい仕事が!」
歩夢「あの、侑・・・」
???「何をしているんですか?」
突然誰かが話し掛けて来た。
結羽介・侑・歩夢「ん?」
???「普通科2年、高咲侑さん。上原歩夢さん。」
侑・歩夢「え?」
結羽介(誰だ?)
その生徒は、メガネをしている三つ編みの女子生徒だった。
侑「会った事、ありましたっけ?」
???「生徒会長たるもの、当然。全生徒の名前を覚えている者です。」
侑・歩夢「え!?生徒会長!?」
彼女は笑みを見せた。
菜々「中川菜々と申します。」
侑「そう言えば、生徒集会で見た覚えがあるような・・・」
菜々「この同好会にご用ですか?」
侑「はい!優木せつ菜ちゃんに会いに来たんです!」
結羽介「あ!俺は俳優の比良坂結羽介。今日からスクールアイドル同好会の顧問を依頼されてここに来たんだ。」
菜々「そうですか。ですが、彼女はもうここには来ませんよ。」
侑・歩夢「え?」
結羽介「来ない?」
菜々「スクールアイドルはもう辞めたそうです。」
侑「え・・・?」
結羽介「それって、彼女に会った事あるの?」
菜々「はい。先日に会いました。それに、彼女だけではありません。このスクールアイドル同好会は・・・」
スクールアイドル同好会のネームプレートを取り上げた彼女が放った言葉は・・・
菜々「ただいまを持って、廃部となりました。」
侑・歩夢「え!?」
結羽介「廃部!?そんな馬鹿な!?」
菜々「失礼します。」
彼女はそのまま去って行ってしまった。
侑「そんな・・・」
歩夢「・・・」
結羽介「ただいまを持って廃部・・・!?じゃあこの依頼書は詐欺だったって事かよ・・・ん?」
彼は菜々を見て何かを感じた。
結羽介(あの生徒会長、何処かで見たような・・・何か雰囲気が・・・)
放課後。
しずく「明日もまた、同じ日が来るのだろう!」
虹ヶ咲学園1年生の桜坂しずく。演劇部所属。
しずく「幸福は一生来ないのだ!けれども・・・」
部長「はい、そこまで!じゃあ最後にグラウンド10周!」
部員達「えーーー!?」
部長「文句を言わずにさっさと行く!・・・しずく、聞いたよ。同好会の件。」
しずく「え?」
部長「掛け持ちじゃなくなったし。これからは演劇部に専念出来るんでしょ?」
しずく「・・・」
グラウンドの隅のベンチでは。
彼方「すやー・・・すやー・・・」
虹ヶ咲学園3年生の近江彼方がぐっすり眠っている。
彼方「はっ!マズい!もう夕方じゃん!急がなきゃ、またせつ菜ちゃんに・・・あ、もう怒られないんだっけ・・・」
食堂では。
エマ「はぁ・・・」
虹ヶ咲学園3年生のエマ・ヴェルデ。
果林「元気無いわね。エマ。」
虹ヶ咲学園3年生の朝香果林。
エマ「果林ちゃん、モデルのお仕事は?」
果林「今日は休み。」
エマ「そう・・・」
果林「どうするの?スクールアイドル。」
エマ「部長のせつ菜ちゃんに話そうとしたんだけど、連絡付かないんだ・・・少し活動を休止するって話だったのに・・・廃部だなんて・・・」
果林「・・・そんな顔しないで。」
エマ「・・・?」
果林「力になれる事あるかしら?」
エマ「・・・!」
通学路では。
かすみ「・・・グヌヌヌ!」
虹ヶ咲学園1年生の中須かすみ。
かすみ「かすみんはやっぱり、諦めませんよ!!!」
構内のベンチでは。
侑「歩夢、それ何味?」
歩夢「限定のラクレットチーズ蜂蜜。食べる?」
侑「食べる!」
歩夢「じゃあ、半分こね。」
限定のコッペパンを半分に分けた。
歩夢「はい。」
貰ったコッペパンを食べる。
侑「美味しいね!」
歩夢「うん!」
結羽介「今日で廃部だなんて・・・こんな事ってあんのかよ・・・まさか俺をハメる為の詐欺か・・・こうなったら今からでも学園に告訴して・・・〜〜〜〜・・・」
横では結羽介が項垂れながらブツブツ呟いていた。
歩夢「ゆ、結羽介さん、大丈夫ですか?」
侑「元気出して?」
結羽介「〜〜〜〜〜。」
だが結羽介は誰も聞こえない声でブツブツ呟いてる。
歩夢「・・・残念だったね。」
侑「え?」
歩夢「せつ菜さん・・・でも!学校には居るはずだし。会おうと思えば。」
侑「それはいいよ。辞める理由があったんだろうし・・・」
歩夢「・・・」
侑「やっぱり難しいのかな?夢、追い掛けるのって・・・」
歩夢「え?」
侑「アイドルやるって、そう言う事でしょ?自分の夢はないだろうけどさ・・・夢を追い掛けてる人を、応援出来たら、私も何かが始まる。そんな気がしたんだけどな・・・」
歩夢「・・・」
すると侑が立ち上がり。
侑「なんてね!」
満面な笑みを歩夢に見せた。
侑「お台場寄って帰ろっか。」
歩夢「・・・・」
侑「ん?」
歩夢「ううん。」
結羽介「・・・・・・・・」
侑「結羽介さん?」
結羽介「・・・・あーーーもう面倒だ!!もう考えるのは止めた!!明日生徒会長に直談判してやる!!」
侑「あの、結羽介さん。一緒にお台場行かない?」
結羽介「え?いや、2人の空間に入るのは流石に・・・」
侑「一緒に行こうよ。結羽介さんの気持ちを和ませたいし。歩夢、良いでしょ?」
歩夢「うん。結羽介さん、行きましょ?」
結羽介「・・・まぁ、2人が良いって言うなら。」
ダイバーシティ東京。侑と歩夢は服と雑貨を選んでいる。結羽介はガンダムベース東京で新作ガンプラの展示を見ている。
バス停。侑と歩夢がバスに乗った。
侑「あのシャツ、どうしよっかな?」
歩夢「明日、また見てみよう?」
侑「良いの?」
歩夢「うん。」
侑「えへへ。ありがと。」
駐車場。結羽介がゴールドウィングツアーのエンジンを噴かしていた。
結羽介「考えてみたら、廃部になったのは、何か理由があるかも知れない。もうちょっと様子を見てから決めるか。」
アクセルグリップを捻って、自宅へ帰って行った。
マンション前。
侑「あ、そう言えば明日の数学さ・・・ん?」
立ち止まってる歩夢。
侑「歩夢?」
歩夢「・・・2人で、2人で始めようよ!侑ちゃん!」
侑「え?」
歩夢「私も観てたの。動画。スクールアイドルの、せつ菜さんのだけじゃなくて・・・沢山!本当に凄いと思ったよ!自分の気持ちをあんなに真っ直ぐ伝えられるなんて!スクールアイドルなんて、本当に凄い!私もあんな風に出来たら、何て素敵だろうって!」
侑「歩夢・・・」
歩夢「ごめんね?最初に言えなくて・・・本当は私もせつ菜さんに会ってみたかった。けど、会っちゃったら、自分の気持ちが止まらなくなりそうで怖かったの・・・それでも、動き始めたのなら・・・止めちゃいけない。我慢しちゃいけない。・・・・私、好きなの!!」
侑「・・・・!!」
歩夢「・・・ピンクとか、可愛い服だって・・・今でも大好きだし、着てみたいって思う!」
彼女は侑の手を握った。
歩夢「自分に素直になりたい・・・だから、見てて欲しい。私、スクールアイドルやってみたい!!」
侑「・・・!!」
比良坂家・結羽介
結羽介「・・・・」
彼は、壁に貼ってあるEXTRAとμ`sとの思い出の写真を見ていた。
結羽介「漣、千幸、お前等だったらどうする?廃部になった同好会を俺が支えれるかな?」
マンション前。
歩夢「・・・今はまだ、勇気も自信も、全然だから・・・これが、精一杯・・・」
スクールバッグから緑色の花のカードを出して、侑に差し出す。
歩夢「私の夢を・・・一緒に見てくれる・・・?」
侑「・・・クスッ。」
笑顔になった侑が、花のカードを受け取った。
侑「勿論!何時だって私は、歩夢の隣に居るよ!」
歩夢「・・・!!・・・うん!!」
涙を流しながら、侑に笑顔を見せた。新たな物語が始まった。
数時間前。生徒会長室。菜々は、廃部になったスクールアイドル同好会のネームプレートを見て悲しげな表情を浮かべていた。
同時刻のスクールアイドル同好会部室前。
かすみ「グヌヌヌ・・・!!おのれ・・・生徒会!!」
生徒会長に恨みを燃やすかすみの姿があった。
『END』
キャスト
比良坂結羽介:島崎信長
高咲侑:矢野妃菜喜
上原歩夢:大西亜玖璃
中須かすみ:相良茉優
桜坂しずく:前田佳織里
朝香果林:久保田未夢
宮下愛:村上奈津実
近江彼方:鬼頭明里
優木せつ菜:楠木ともり
エマ・ヴェルデ:指出毬亜
天王寺璃奈:田中ちえ美
演劇部部長:小山百代
女子生徒:鈴代紗弓
嶺内ともみ
麦穂あんな
結羽介「生徒会長の中川菜々によって廃部となってしまったスクールアイドル同好会。その勝手な決定に納得のいかない1年生の中須かすみは、なんとしても同好会を復活させようと奮闘するが、誰からの協力も得られなかった。不貞腐れていたところへ通りかかったのは、スクールアイドルを始めようとしていた歩夢と侑。そして俺。3人を誘い、更なる部員募集の為に自己紹介動画を撮る提案をする。自然に自分をアピールするかすみに対して、可愛いを上手く表現できない事に頭を抱える歩夢。そんな歩夢に、かすみは自分の思う「可愛い」を押し付けてしまい・・・!?」
次回・Cutest♡ガール
結羽介「ウルトラ可愛いぜ!」
どっちが面白い?
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比良坂結羽介物語〜虹ヶ咲学園〜
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ラブライブEXTRAシリーズ