比良坂結羽介物語〜虹ヶ咲学園〜   作:naogran

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まるで夢の様に描けばどんな自分にでもなれる。さぁ一緒に。






演劇部部室に栞子が訪れた。

しずく「前夜祭ですか?」

栞子「はい。文化祭とスクールアイドルフェスティバルの前日に行うのですが、その総合演出を演劇部の皆さんに是非お願いしたいと思いまして。」

部長「それってどんな企画をやるかも私達で決めても良いかな?」

栞子「勿論です。」

企画と演出は演劇部にお任せ。しずくと部長はやる気になった。






スクールアイドル同好会部室にメンバーが集まった。

せつ菜「そろそろフェスでやる曲を決めないといけませんね。」

彼方「ソロステージはやるとして、それとは別にユニット曲もやったりする?」

エマ「うん!良いかもそれ!」

璃奈「私もやってみたい!」

愛「次は愛さんと果林でとっておきのダジャレMCをやっちゃうよ!」

果林「そんなのお断りよ。」

愛「え?」

果林「ダジャレは禁止。」

結羽介「そんな事したら、ファンの皆の反応が悪くなるだろ?俺もだけど。」

愛「もう。果林とユッキーにそんな事言われたら・・・愛さんガッカリン!」

果林「・・・・」

結羽介「ナチュラルにぶっ込むなよ。」

侑「あはははは!果林さんにガッカリンなんて!あはははは!」

結羽介「ほら見ろ。侑がツボったじゃん。」

かすみ「って言うかお笑いフェスじゃないんですけどね。」

せつ菜「次のフェスも面白くなりそうですね。」

歩夢「だね。」

しずく「・・・侑先輩。後でちょっといいですか?」

侑「?」






放課後。音楽科の教室の隅で音楽を聴いてるミアにランジュが来た。

ミア「あ。」

ランジュ「これって、同好会の子じゃない。どうしたの?ミアが他の子の曲を聴くなんて。」

ミア「別に?何でもないよ。」

イヤホンを借りて、右耳に当てて侑のオリジナル曲を聴く。

ランジュ「へ〜。良いじゃない。」

ミア「それより、週末はライブ?」

ランジュ「今週はお休み。ちょっと行きたい所があるの。」






同じ頃スクールアイドル同好会部室では。

侑「へぇ〜。演劇部とウチの同好会で前夜祭企画を?」

しずく「はい。それで私、歩夢さんとせつ菜さんによる新ユニットを考えてるんです。」

侑「歩夢とせつ菜ちゃんで!?」

しずくの考えた新ユニットとは・・・


第18話「開幕!ドリームランド↑↑(*’▽’)」

翌朝の休日。侑が起きた。

 

侑「ふぁ~歩夢おはよう・・・」

 

歩夢「眠そうだね。あんまり無理しないでね。」

 

侑「分かってるって。」

 

歩夢「そうだ!気分転換に2人でお買い物でも行かない?」

 

侑「ごめん。今日はちょっと用事があるんだ。また今度行こうよ。」

 

歩夢「うん。約束ね?」

 

 

 

 

 

 

その日歩夢は1人でお買い物に出掛けた。

 

結羽介「あれ。歩夢じゃん。」

 

歩夢「あ。結羽介さん。」

 

たまたま結羽介と会った。

 

結羽介「どうした?今日は1人か?」

 

歩夢「はい。侑ちゃん今日用事があるって。」

 

結羽介「そっか。」

 

歩夢「あれ?」

 

結羽介「どうした?」

 

何処かへ向かう侑を偶然見掛けた。

 

結羽介「侑だ。何処へ行くんだ?」

 

歩夢「侑ちゃん・・・」

 

気になった歩夢は、侑を尾行する事に。

 

 

 

 

しばらく尾行したが、進展はない。

 

結羽介「何で俺まで尾行してんだ?」

 

歩夢「何処か行くのかな?な〜んて後を尾けたりしちゃダメだよねぇ。」

 

 

 

侑「ごめーん!待ったー?」

 

しずく「今来た所です。」

 

 

 

歩夢「しずくちゃん!?どうして2人で・・・?」

 

結羽介「何が起こったんだ?」

 

ますます怪しくなり、その後も尾行してみる。

 

 

 

 

 

 

2人は地下駅まで来た。

 

しずく「私服の先輩久し振りです!」

 

侑「フフ。しずくちゃんもね。花柄のスカート凄く似合ってる!」

 

しずく「本当ですか?」

 

 

 

 

 

 

歩夢「凄く楽しそう・・・」

 

結羽介「まさか2人でデートか?」

 

せつ菜「あれ?歩夢さん?結羽介さん?」

 

歩夢「わっ!?」

 

結羽介「シュワッチュ!?」

 

偶然せつ菜に会った。

 

歩夢「せ、せせせせ・・・せつ菜ちゃん!?」

 

結羽介「ビックリしたぁ!せつ菜かよ!」

 

せつ菜「偶然ですね!あちらで何か?」

 

歩夢「せ、せつ菜ちゃん!これは!」

 

せつ菜「どうしたんですか?」

 

訳を話して、侑としずくを覗く。

 

せつ菜「それで後を追っていると?」

 

歩夢「うんうんうん!だ、だって!侑ちゃん寝不足で疲れてるし!倒れたりしないか心配で!」

 

せつ菜「それは確かに。」

 

歩夢「そうだよね!」

 

結羽介「ちょっと過保護過ぎない?」

 

 

 

 

電車が来て、2人が乗車した。

 

 

 

 

歩夢「あ!行こうせつ菜ちゃん!結羽介さん!」

 

せつ菜「え!?歩夢さん!?」

 

結羽介「お、おい待ってくれ!」

 

3人も電車に乗り込んだ。

 

 

 

 

 

 

車内。

 

しずく「これお恥ずかしいんですが、先日お話ししてた台本です。」

 

侑「歩夢とせつ菜ちゃんをイメージしたお芝居だよね?」

 

しずく「はい。この話をベースに、お2人による歌とお芝居のユニットが出来ればと思ってるんですが。」

 

侑「おぉー!」

 

しずく「歩夢さんとせつ菜さんを見ていたら、どんどんイメージが膨らんで。」

 

 

 

 

恐ろしい姿であるが故に愛する気持ちを少女に伝えられない野獣。一方、少女もまた野獣に惹かれていく。そんな2人がダンスをする夜。例え言葉は交わさなくとも触れ合う手と手が互いの気持ちを物語る。

 

 

 

 

美女と野獣っぽいストーリーを語るしずくに侑は。

 

侑「これ・・・」

 

しずく「へ、変ですか?」

 

侑「すっごく良いよ!」

 

しずく「やっぱり!?侑先輩なら分かってくれると思ってました!ですが、野獣役が歩夢さんって言うのもありだと思うんですよね。」

 

侑「あぁ。分かる分かる。」

 

経験者は語る。

 

しずく「配役を悩んでたら続きが書けなくなってしまって。」

 

侑「今から行く所ならきっと何か参考になると思う。今日1日一緒に考えてみようよ。」

 

 

 

 

 

 

隣の車両から覗く3人。

 

歩夢「何かすっごーく盛り上がってる・・・」

 

結羽介「何の話をしてるんだ?」

 

歩夢「真実を暴いてみせるんだから!」

 

せつ菜「探偵みたいで面白そうですね。」

 

結羽介「ムムム・・・菅田将暉さんと脳内で繋がってたら・・・」

 

 

 

 

 

 

水道橋駅に着いた2人が降りた。3人も降りて2人を尾行。

 

歩夢「急ごうせつ菜ちゃん!結羽介さん!」

 

せつ菜「はい!」

 

結羽介「いや、ガイアメモリだけでも持ってれば雰囲気出てたかも・・・」

 

そう言いながら歩夢とせつ菜に付いて行く。

 

 

 

 

 

 

2人が着いた場所は、後楽園ゆうえんち。

 

しずく「わぁ~!こんなイベントやってたんですね!」

 

侑「うん。でも思ってた以上に人気だなぁ。」

 

ここにスクールアイドルの軌跡と言う特別展が開催中だった。

 

侑「取り敢えず整理券貰おうか。」

 

しずく「はい。」

 

整理券を貰いに展示会へ向かう。

 

 

 

 

せつ菜「面白そうな展示会ですね。」

 

 

 

 

 

 

展示会の後。近くのベンチで休憩。

 

歩夢「でも、何で2人だけで?」

 

結羽介「ん〜。何か相談事でもあるのかな?」

 

歩夢「ん?」

 

そこに1人の少女が風船を持って走って来た。

 

少女「うわっ!」

 

結羽介「あ!」

 

だが転びそうになった瞬間。

 

歩夢・せつ菜「危ない!!」

 

歩夢が間一髪少女を受け止め、せつ菜が風船をキャッチした。

 

結羽介「ふぃー・・・」

 

歩夢「大丈夫?」

 

せつ菜「はいどうぞ。」

 

少女「ありがとうお姉ちゃん!」

 

風船を受け取って走り出した。

 

結羽介「いやぁ〜ナイスファインプレー。ヒーローらしい動きだったな。」

 

しずく「歩夢さんにせつ菜さんに結羽介さんじゃないですか!」

 

あっさりバレてしまった。

 

歩夢「あ、あれぇ・・・しずくちゃん侑ちゃんも来てたんだ〜。」

 

結羽介(めっちゃ白々しい。)

 

侑「どうして3人がここに?」

 

歩夢「えっと・・・それはね・・・」

 

 

 

 

 

 

母親「はいはい。マリアちゃん危ないわよ?」

 

 

 

 

 

 

少女の被ってるお面を見て歩夢が誤魔化す。

 

歩夢「せつ菜ちゃんとヒーローショーを見に来たの!ね?」

 

せつ菜「そ、そうなんです!」

 

歩夢「それでさっき結羽介さんと偶然会ってて!」

 

結羽介(誤魔化してるなこの子。)

 

侑「そっか!偶然だね!」

 

せつ菜「良かったら皆さんも一緒にどうですか?」

 

しずく「はい!私も見てみたいです!」

 

 

 

 

 

 

トキメキレインボーのヒーローショーは大盛り上がり。

 

 

 

 

 

 

せつ菜「物凄く感動しました!この勢いで遊園地を楽しんじゃいませんか!?」

 

侑・歩夢・しずく「オー!」

 

結羽介「お、おー。」

 

 

 

 

サンダードルフィン。

 

侑・歩夢・しずく・せつ菜「うわぁー!」

 

結羽介「ヒャッハー!」

 

 

 

 

ウェーブスインガー。

 

侑「うわ〜!」

 

歩夢「フフッ。」

 

 

 

 

ヴィーナスラグーン。

 

侑「わぁ〜!」

 

歩夢「ウフフ。」

 

せつ菜「ウフフ!」

 

しずく(絵になりますね。)

 

 

 

 

お化け屋敷「怨霊座敷」。

 

侑「ヒィー!」

 

歩夢「だ、大丈夫!一緒に行こ?侑ちゃん!」

 

しずく(凛々しいです。)

 

 

 

 

ピクシーカップ。

 

歩夢・せつ菜「うわわ・・・!」

 

しずく「それそれ~!」

 

侑「しずくちゃん回し過ぎじゃ・・・」

 

 

 

 

ウルトラセブン THE ATTRACTION 史上最速の作戦。

 

歩夢・しずく「うわあああーーー!」

 

せつ菜「イエーーーイ!!」

 

侑「速過ぎるー!」

 

結羽介「セブーーーン!!キングジョーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

ビッグ・オーは現在休止中。

 

侑「観覧車休止中みたい。」

 

歩夢「そっか。」

 

結羽介「ビッグ・オーから見る景色最高なんだけどなぁ。」

 

”ピリリン”

 

せつ菜「あ。」

 

栞子からの着信が来た。せつ菜がメガネを取り出して菜々モードに切り替えた。

 

菜々「はい。中川です。」

 

侑・歩夢・しずく「おーー。」

 

結羽介「ウルトラセブンだ。」

 

 

 

 

 

 

三船家。

 

栞子「はい。成る程。えぇ分かりました。お休みの所失礼しました。」

 

通話終了。薫子が栞子に抱き付く。

 

薫子「ねぇ栞子、久し振りの日本だからさこれから一緒にツーリング行こうよ。」

 

栞子「行かないって言ってるでしょ。私は忙しいんです。」

 

薫子「休日なのに真面目ねぇ。あ、そう言えば私 今度虹ヶ咲で教育実習やるから。」

 

栞子「え?」

 

突然のカミングアウトで栞子が驚く。

 

 

 

 

 

 

後楽園ゆうえんち。

 

せつ菜「お待たせしました。」

 

メガネを外してせつ菜モードに戻った。

 

歩夢「せつ菜ちゃん切り替え凄いね。」

 

結羽介「まさにウルトラセブンみたいだったな。心なしかメガネがウルトラアイに見えた。」

 

せつ菜「それ程でも・・・」

 

侑「ねぇ。あの事直接2人に相談してみたら?」

 

しずく「ですね。」

 

 

 

 

近くのレストランで、しずくが歩夢とせつ菜に新ユニットの事を話した。

 

歩夢「え!?私とせつ菜ちゃんで新ユニット!?」

 

しずく「はい。そのノートはお2人の演出イメージなんです。」

 

せつ菜「じゃあこの登場人物って私と歩夢さんなんですね。」

 

しずく「え、えぇ・・・勝手に妄想してしまってすみません。しかもまだ書いてる途中でお2人に見せられる段階じゃないんですが。私、以前から歩夢さんとせつ菜さんに、並々ならぬスター性を感じていてどうしてもお2人が組んだステージを見てみたいんです!」

 

せつ菜「正直ユニットを組むと言うイメージはありませんでしたがこのアイデアなら。」

 

歩夢「私も面白いと思う。自信は無いけど。」

 

結羽介「そっか。これの為にしずくは侑に相談を持ち掛けたって事か。」

 

侑「えへへ。」

 

しずく「はい。それで今日ここに連れて来て下さって。」

 

歩夢「な〜んだ。そうだったんだ〜。」

 

結羽介「相談事なら顧問の俺にも言えよな?」

 

侑「ごめんごめん。」

 

せつ菜「てっきりデートかと思いましたよ。」

 

歩夢「え?」

 

侑「デートって・・・」

 

結羽介「んな訳ないだろ?」

 

しずく「あ。そろそろ時間じゃないですか?」

 

侑「そうだね。チケット1枚で5人まで入れるはずだし 皆でスクールアイドル展見に行こうよ。」

 

 

 

 

 

 

スクールアイドルの軌跡。

 

結羽介「おお!ラブライブの優勝旗!」

 

侑「わぁー!」

 

歩夢「色んなアイドルがいるんだね!」

 

結羽介(μ'sにAqours、A-RISEにSaint Snow。知ってるグループばかりだな。)

 

しずく「サンバにジャズにジャンルもいっぱい!」

 

結羽介「お。応援大使のコメントまであるな。(アイツら、元気にやってるかな?)」

 

侑「スクールアイドルってほんと自由だよね。型に嵌らず目一杯自分を表現してて。」

 

しずく「自由・・・」

 

 

 

 

ショップにやって来た。

 

侑「凄い!色んなのある!」

 

歩夢「侑ちゃん。買い過ぎ注意だよ?あの人みたいに・・・」

 

ソファーに座ってる大量購入した女性を見た。

 

ランジュ「是不是买太多了呢?(買い過ぎちゃったかしら?)」

 

侑「あれは・・・」

 

しずく「ランジュさん!?」

 

ランジュ「ん?まあ!あなた達も来てたのね!」

 

結羽介「完全にオタクみたいな格好だなそれ・・・」

 

 

 

 

 

 

夕方のテラス。

 

侑「良かったよねスクールアイドル展!色んなアイドルの子達を見られてすっごく元気を貰えたよ!」

 

ランジュ「そうね。とても刺激的だったわ。」

 

侑「同好会の皆も誘ってまた来よっか!」

 

ランジュ「相変わらずみたいねあなた。」

 

侑「え?」

 

ランジュ「そうやって遊んでる暇あるって言ってるの。音楽科の成績どうなのよ?」

 

侑「うっ!ミアちゃんから聞いたの?前より少しは上がってるんだけど・・・まぁギリギリはギリギリかな?」

 

ランジュ「やっぱりそうなのね。中途半端なのって見ててイライラするの。いい加減同好会の活動に付き合うのなんか辞めてもっと自分の夢に向き合ったら?」

 

歩夢「勝手な事言わないで!」

 

せつ菜「そうですよ!侑さんは・・・」

 

ランジュ「そうやって甘やかすから良くないのよ。」

 

歩夢・せつ菜「っ!」

 

ランジュ「同好会で夢を叶える。そう言っていたのに今のあなたは周りに自分の夢を重ね合わせてるだけよ。」

 

侑「っ!」

 

ランジュ「あなたはそれで満たされたとしても何も生み出してないわ。」

 

歩夢「っ!」

 

言い返そうとする歩夢を侑が止めた。

 

侑「ありがとう。ランジュちゃんは優しいんだね。」

 

ランジュ「え?」

 

侑「あの時ランジュちゃんに言って貰えたから、今はまだ全然だけど私結構前向きに頑張れてるんだ。だからもし気にしてくれてるんなら、もう少しだけ見ててくれないかな?」

 

ランジュ「なっ!?だ、誰が気にしてるなんて言ったのよ!」

 

結羽介「照れてる照れてる。」

 

ランジュ「照れてない!それにあなたもどうなのよ。顧問として同好会にちゃんと向き合ってるの?」

 

結羽介「さっき君の言った通り、この子達には中途半端な所があるかも知れない。けど俺は、彼女達が完璧に成長する姿を見守る。悩み事があるなら相談に乗る。それが顧問の務めただ。君みたいに、俺達を心配してくれるみたいにね。」

 

ランジュ「し、心配なんかしてないわよ!もういいわ。バイバイ。」

 

結羽介「ああ。またな。」

 

ランジュは帰って行った。

 

せつ菜「3人共熱いですね!」

 

侑「そ、そうかな?」

 

結羽介「咄嗟に言っただけなんだけど。」

 

侑「あれ?しずくちゃん?」

 

黙り込んでるしずくに気付いた。

 

しずく「申し訳ありません・・・」

 

せつ菜「どうしたんですか?しずくさん。」

 

結羽介「具合悪いか?今すぐ親御さんに迎えに来て貰ったら・・・」

 

しずく「それは大丈夫です。ただ・・・自分のやりたい事を周りに重ねていたのは私です。勝手に妄想して勝手にユニットを考えて・・・」

 

歩夢「待って。ランジュちゃんが言ってたのは侑ちゃんと結羽介さんの事で・・・」

 

侑「そうだよ。しずくちゃんが気にする事ないよ。」

 

結羽介「だから自分を責めるな。」

 

しずく「私は自分だけで満足して結局、何も生み出せていないんです・・・」

 

せつ菜「そんな事やってみないと分からないじゃないですか!」

 

歩夢「そうそう!え?やるって一体・・・」

 

せつ菜「さぁ開演です!」

 

結羽介「レヴュー?」

 

 

 

 

 

 

近くにあるステージに立って舞台開演。

 

せつ菜「ここはダンスホール。タキシード姿の野獣のもとに華やかなドレス姿の少女がやって来る。」

 

歩夢「私セリフ覚えてないよ?」

 

せつ菜「私もですが、何とか繋げてみましょう。」

 

歩夢「えぇ・・・こ、こんばんは野獣さん。あの私・・・」

 

せつ菜「どうせ私の事が怖いのでしょう。こんな恐ろしい姿なのですから。」

 

歩夢「い、いえ。そんな事はありません。ただ、どうしてあなたはそんな姿に?」

 

せつ菜「私はこの城に住む王子でした。ですが魔女に呪いを掛けられこの姿になってしまったのです。」

 

歩夢「そんな!」

 

せつ菜「あぁ!王子の姿に戻れたなら!」

 

歩夢「こ、この後どうするんだっけ・・・?」

 

せつ菜「勢いで行っちゃいましょう。」

 

歩夢「勢い・・・あ!あ、あの!野獣さんのままでも良いんじゃないかな?」

 

せつ菜「へ?」

 

歩夢「どう見えるかなんて気にせず、今のあなたに出来る事を一歩一歩やっていけば良いと思う。」

 

せつ菜「一歩一歩・・・出来る事・・・はっ!ならば私は!この野獣の力で世界に蔓延る悪を倒したいです!」

 

歩夢「実は私も傷付いた人を癒してあげたい!」

 

せつ菜「だったら2人で旅に出ましょう!」

 

歩夢「うん!」

 

 

 

 

侑「凄いね・・・」

 

結羽介「ああ。俳優の俺から見たら、アドリブでここまで話が進むなんて才能あるな・・・」

 

しずく「・・・」

 

 

 

 

せつ菜「そうして旅に出た私達は、悪しき野獣を次々に倒していきます。」

 

歩夢「しかし、少女には気になる事があったのです!」

 

せつ菜「え!?何が気になるんですか!?」

 

歩夢「うーん・・・その時!2人の前に沢山の野獣が現れたのです!」

 

せつ菜「え!?そ、それは大変ですね!一先ず逃げましょう!」

 

 

 

 

侑「ちょっ!これどうなっちゃうの!?」

 

結羽介「何か物語が曲がって・・・ありゃ!?しずくさん!?」

 

何時の間にかしずくの姿が忽然と消えていた。

 

 

 

 

歩夢「次どうするせつ菜ちゃん?」

 

せつ菜「そうですね・・・」

 

しずく「お久し振りです。」

 

歩夢・せつ菜「え!?」

 

ステージにしずくが現れた。

 

せつ菜「あ、あなたは一体・・・」

 

しずく「私は以前あなたを野獣にした魔女。」

 

せつ菜「成る程。そう来ましたか。思い出しました!あなたはあの時の!」

 

しずく「あの時、獣の姿にしたのは間違いではありませんでした。あなたは王子の頃にはなかった優しい心を持つ事が出来ました。」

 

歩夢「そうなんですね。」

 

しずく「それはきっとその少女のお陰。そして次々と現れた悪しき野獣達は皆、心を改めず本当の獣になってしまった人間なのです!」

 

せつ菜「ええ!?だったらどうすれば!?」

 

歩夢「歌おうよ!傷付いた人達を救う為に旅に出たんだもん!」

 

しずく「歌?」

 

せつ菜「ですね!魔女さんも歌いましょう!」

 

しずく「え!?私もですか?」

 

歩夢「私達がここにいるのはそもそもあなたの魔法が切っ掛けなんだもの。」

 

せつ菜「さぁ一緒に!」

 

しずく「ふふふ。お2人共自由過ぎます。でも、その自由さが大事なんだと教えて貰いました。今の歩夢さんやせつ菜さん、展覧会で見たスクールアイドルの先輩方からも。型に嵌らず目一杯自分を表現すればビックリする程楽しいものが生まれるんですね。」

 

歩夢「そうかも。」

 

せつ菜「ですね!」

 

しずく「今日ここから私達3人のステージが始まります!」

 

レヴュー閉幕。

 

 

 

 

侑「もうどうなる事かハラハラしちゃったよ!素敵な即興劇だった!すっごくときめいちゃった!」

 

結羽介「もう舞台の域を超えちゃったな。アドリブだけのレヴューなんて、やっぱ3人には才能あるな。」

 

 

 

 

 

 

その夜。

 

せつ菜「そろそろ帰りましょうか。」

 

しずく「そうですね。」

 

歩夢「うん!」

 

結羽介「帰って飯食わねえと。」

 

 

 

 

 

 

歩夢「今日は楽しかったね。」

 

侑「ねぇ最後に後1つだけ乗っていかない?」

 

歩夢「ん?」

 

 

 

 

お台場の観覧車。

 

歩夢「ありがとう侑ちゃん。」

 

侑「ううん。私も乗りたかったし。舞台の歩夢すっごく良かったよ!」

 

歩夢「えへへ。私ねユニットなんて本当は無理だと思ってた。でもせつ菜ちゃんやしずくちゃんと夢中でお芝居してたらどんどん楽しくなってきて。そんな自分をねファンの人に見て貰えたらいいなって思えたの。」

 

侑「そうだね。ファンの皆も歩夢と一緒に楽しんでくれると思う。勿論私も。」

 

歩夢「うん!侑ちゃん、私にも出来る事があったら何でも言ってね?」

 

侑「ありがとう。でももう沢山して貰ってる。次はきっと私の番なんだ。」

 

 

 

 

 

 

その頃せつ菜は菜々に戻り、生徒会室へ急いでる。

 

菜々「思わず練習に夢中になってしまいました。」

 

途中で栞子に頭を下げて生徒会室へ急ぐ。

 

栞子「?」

 

すると栞子は、菜々の髪飾りを見た。

 

栞子「・・・」

 

『END』




         キャスト

    比良坂結羽介:島崎信長

       高咲侑:矢野妃菜喜
      上原歩夢:大西亜玖璃
     中須かすみ:相良茉優
     桜坂しずく:前田佳織里
      朝香果林:久保田未夢
       宮下愛:村上奈津実
      近江彼方:鬼頭明里
     優木せつ菜:林鼓子
   エマ・ヴェルデ:指出毬亜
     天王寺璃奈:田中ちえ美
      三船栞子:小泉萌香
   ミア・テイラー:内田秀
       鐘嵐珠:法元明菜

      三船薫子:日笠陽子

     演劇部部長:小山百代

       その他:雨宮夕夏
           綾瀬有
           稲垣好
           岩井映美里
           薄井友里
           風間万裕子
           川村玲奈
           杉浦しおり
           鈴木亜里沙
           高橋咲貴
           豊洲りお
           森山由梨佳


結羽介「前夜祭に向けて映像研究部から密着取材の申込みを受ける同好会。しかし、未だに正体を明かしていないせつ菜に配慮し、密着を断る形で取材に対応する事に。生徒会長とスクールアイドル、全く違う2つの大好きを、それぞれ続ける為にはこのままがよいとせつ菜は語る。しかし、学園中が開催日に向けて盛り上がるなか、些細な事から菜々がせつ菜である事が栞子に知られてしまう。その頃、合同文化祭でも新たな問題が起きていた。」

次回・”大好き”の選択を

結羽介「ウルトラバレたぜーっ!?」

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