比良坂結羽介物語〜虹ヶ咲学園〜   作:naogran

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これは、エマが初めて日本に来た時の事。

エマ「ん?」

虹ヶ咲学園に着いた。彼女はこの学園で留学生活を送る事になる。

エマ(何処までも広がっているスカイブルーの空。眩し過ぎて見えなかった。アイドルになった私に、どんな事が出来るのか!あ!)

道の端に移動し、バッグを漁る。

エマ「えっと・・・学生寮の地図・・・」

???「どうかした?」

エマ「え?」

そこに、朝香果林が尋ねて来た。

エマ「あ、あの・・・虹ヶ咲学園の人ですか?」






数日後。虹ヶ咲学園・食堂。果林が窓の外を眺めていると。

エマ「この前はありがとう。」

果林「え?あー。」

エマ「1人?」

果林「えぇ。騒がしいの苦手なの。」

エマ「そっかー。エヘヘ。良かったら、一緒に食べても良い?」

果林「・・・好きにしたら?」

2人は一緒に食べる事に。エマのメニューは。

果林「ん?」

白飯と醤油と卵。

果林「え?」

エマ「これ、スイスに居た時からずーっと憧れてたの〜!」

所謂TKG。卵を割って、醤油を注いで混ぜて食べる。

エマ「ん〜!Buono!」

ボーノとは、イタリア語で『素晴らしい』や『美味しい』を意味する。

果林「あはは。それを食べる為にわざわざ日本へ?」

エマ「ううん、そうじゃなくて・・・」

果林「冗談よ。」

エマ「なぁんだ。私ね、スクールアイドルになる為に日本に来たの。」

果林「スクールアイドル?」

エマ「小さい頃、日本のアイドルの動画を観て、心がポカポカになった事がああったの。だから私も、そんな事が出来るアイドルになれたらって思って。」

果林「それで日本まで?やるじゃない。」

エマ「エヘヘ。」

するとそこへ、2人の女子生徒が。

女子生徒A「あの・・・朝香果林さんですか?」

果林「え、えぇ・・・」

女子生徒A「私達、雑誌でよく見てて!」

女子生徒B「ファンなんです!」

果林「ありがとう。」

女子生徒A「これからも頑張って下さい!」

2人は果林を応援して行った。

エマ「モデルをしているの?」

果林「えぇ。読者モデルだけどね。」

エマ「凄ーい!」

果林「アイドルだって凄いじゃない。お互い頑張りましょ?」

エマ「はい!」


第5話「今しかできないことを」

そして現在。

 

エマ「はむ!はむ!」

 

今日のメニューはおにぎりとフランスパン。

 

エマ「どっちもBuono!」

 

果林「くすっ。相変わらず食べるわねエマ。」

 

エマ「だって美味しいんだもん!」

 

果林「・・・今日も同好会?」

 

エマ「うん!メンバーも増えて、最近凄く賑やかで。顧問の結羽介先生が面白くてね。それにね、ソロアイドルをやろうってなってから、皆益々張り切ってて。」

 

果林「そう。」

 

エマ「果林ちゃんも一緒にやれたら良いのになぁ〜。」

 

果林「・・・そう言う賑やかなのは苦手って知ってるでしょ?」

 

エマ「そっかぁ・・・」

 

果林「じゃあ私、そろそろ行くわね。」

 

エマ「え?果林ちゃん?」

 

 

 

 

 

 

放課後・スクールアイドル同好会部室。

 

エマ「よ〜しよしよし〜。」

 

彼方「ごろにゃ〜ん・・・」

 

気持ち良く寝ている彼方を膝枕してあげてる。

 

エマ「ウフフ。こうして撫でてると、ネーヴェちゃんを思い出すよ〜。」

 

しずく「スイスのお友達ですか?」

 

エマ「ううん。家で飼ってる子山羊だよ?」

 

全員「子山羊!?」

 

愛「エマっちの家、山羊飼ってるの!?」

 

エマ「うん!小さい頃はよく、山羊達に歌を聴いて貰って。懐かしいなぁ〜。」

 

結羽介「凄えなぁエマ・・・丸でハイジだな・・・」

 

歩夢「エマさん、お家を離れてホームシックとかならないんですか?」

 

エマ「うん!同好会の皆と居ると、スイスを妹達と居るみたいなんだもん。何時もワイワイ賑やかで。」

 

璃奈「何か、嬉しい。」

 

結羽介「妹みたい?じゃあ俺は、お兄さんかお父さんあたり?」

 

エマ「でも家族は、私が日本でちゃんとやってるか心配みたい。」

 

結羽介「そっか。家族から手紙が来たら元気でやってるって書かないとな。」

 

エマ「うん!」

 

せつ菜「皆さんお揃いですね?」

 

そこにかすみとせつ菜が遅れて来た。

 

侑「遅かったね。2人共。」

 

結羽介「2人で会議してたか?」

 

かすみ「フッフッフ♪」

 

侑「どうしたのかすみちゃん?」

 

結羽介「何だその不敵な笑いは?」

 

かすみ「ちょっとこれを観て下さい!」

 

パソコンである動画を観せる。

 

侑「歩夢の動画だ!」

 

それは、歩夢の自己紹介の動画だった。

 

結羽介「懐かしいなぁ。」

 

歩夢「ど、どうしてこれを皆で・・・?」

 

かすみ「実はこれ、最近再生数めちゃめちゃ増えてるんですよ!」

 

現在の再生回数は2095回。

 

全員「おぉ〜!」

 

結羽介「ちょっとずつバズってるな。」

 

璃奈「コメントも沢山・・・」

 

結羽介「低評価0、高評価181。」

 

歩夢「あ!本当だ!」

 

せつ菜「そこで提案なんですが。」

 

結羽介「その提案とは何ぞや?」

 

せつ菜「私達もソロアイドルとして、プロモーションビデオを作りませんか?」

 

しずく「プロモーションビデオですか?」

 

せつ菜「はい!自己紹介でも特技でも、自分をアピール出来るものを動画にして行きたいと思います!」

 

愛「へぇ〜!PVねぇ〜!面白そうじゃん!」

 

侑「エマさん、家族に観せるにも良いんじゃない?どんなPVにしようか?」

 

エマ「え?う〜ん・・・どんなか・・・」

 

結羽介「何でも良いぞ?自分な好きな事、自分が特技な事でも。」

 

 

 

 

学園内では、生徒達がせつ菜のライブ映像を観ている。その中で果林も観ていた。彼女はライブを観て何かを思っている。

 

 

 

 

エマ「やっぱり格好良いね!せつ菜ちゃん!」

 

侑「もう結構再生されてるんだね!」

 

結羽介「優木せつ菜の復活が話題になってるから、結構バズりにバズってるな。」

 

せつ菜「はい。お陰様で。」

 

愛「これ、編集りなりーでしょ?」

 

璃奈「うん。侑さんと結羽介さんにアイデア沢山貰った。」

 

侑「エヘヘ。大した事言ってないけどね。」

 

結羽介「ほんのちょっとしたみものさ。」

 

エマ「かすみちゃんのは?」

 

かすみ「カモーン!かすみーん!」

 

次はかすみの自己紹介動画。

 

侑「うんうん!かすみちゃんもやっぱり可愛い!だよね!」

 

かすみ「流石先輩!分かってくれてますね!」

 

結羽介「再生回数2152回。低評価0、高評価174。こっちもバズってるな。」

 

せつ菜「これで知名度を上げれば、私達のライブも夢じゃありません!」

 

かすみ「皆さんもこのかすみんみたいに、アピール度満点のPVをお願いしますね!」

 

歩夢「アピールかぁ・・・私、どんな所をアピールしたら良いんだろう?」

 

侑「ん〜・・・歩夢と言えば・・・」

 

歩夢「何?」

 

侑「ニコニコ笑ったかなと思えば、急に泣いたり、頬っぺ膨らませて怒ったり、ずーっと見てても飽きない感じ?」

 

歩夢「侑ちゃん!それ全然アイドルっぽくないよ!むぅー!」

 

侑「ほ〜らそれそれ!」

 

結羽介「良いね!可愛いな!」

 

歩夢「もう!」

 

エマ「ウフフ。侑ちゃんもよく見てるよね?歩夢ちゃんの事も、皆の事も。」

 

しずく「それにスクールアイドルの事も色々調べてくれてて。助かります。」

 

侑「エヘヘ。私、スクールアイドルに本当にハマっちゃてて。だから皆を応援したくて!」

 

歩夢「え?」

 

結羽介「勿論俺も。お前達をビシバシ応援してやるからな!」

 

彼方「こんなに近くで応援してくれる人達が居るんなら、彼方ちゃん張り切っちゃう。」

 

せつ菜「ですね。私も頑張らなきゃって思います。」

 

かすみ「せつ菜先輩はそれ以上頑張らなくても良いんですよ!」

 

せつ菜「いえ!まだまだ頑張らないと!」

 

結羽介「頑張ってかすみを追い抜こうぜ?」

 

せつ菜「はい!」

 

かすみ「えー!?それ以上頑張られるとかすみんの人気に影響が出ちゃうんですー!」

 

結羽介「だったらその影響を自分で阻止しないとな〜。可愛いかすみんちゃん?」

 

かすみ「もー!先生の意地悪ー!」

 

全員「あははははは!」

 

 

 

 

ホワイトボードに『彼方先パイ・パジャマ・子守唄』『愛先パイ・ダジャレ・スポーツ』と書かれてある。

 

かすみ「お2人はこんな所でしょうか?」

 

結羽介「ん〜・・・イマイチ影響無さそうな特技だな・・・」

 

せつ菜「エマさんはPVのイメージってありますか?」

 

結羽介「目指すアイドル層とか色々あるか?」

 

エマ「私ね、人の心をポカポカさせちゃうようなアイドルになりたいって思ってて。」

 

侑「エマさんっぽいかも!」

 

結羽介「見ただけで俺の心がポカポカされてく。」

 

エマ「でも、それがどんなアイドルなのかよく分からなくて・・・」

 

璃奈「心をポカポカ・・・」

 

愛「それって、どんなイメージかな?」

 

彼方「彼方ちゃんは枕とお布団だなぁ〜。」

 

結羽介「まだ寝たいだけだろ。」

 

しずく「泣ける小説でしょうか?例えば、子犬と女の子が・・・」

 

結羽介「マリと子犬の物語?」

 

かすみ「かすみん特製コッペパンに決まってます!」

 

結羽介「またコッペパン?」

 

せつ菜「断然アニメです!」

 

歩夢「私はぬいぐるみかな?」

 

愛「お婆ちゃんのぬか漬け。」

 

侑「スクールアイドルで決まりでしょ!」

 

結羽介「ちょちょちちょーい!皆バラバラじゃねえか。」

 

せつ菜「そうですね。やっぱり私達バラバラですね。」

 

侑「エマさんのイメージが大事かも。」

 

歩夢「そうだね。」

 

しずく「ん〜・・・演劇だったら、衣装を着るとイメージ湧いたりするんですけどね。」

 

エマ「あ、それなら。」

 

ある人物に電話した。

 

 

 

 

果林「え?衣装?」

 

 

 

 

服飾同好会部室。

 

全員「わぁ〜!」

 

沢山の衣装がある。

 

せつ菜「本当にありがとうございます!」

 

部長「い、いえ・・・」

 

結羽介「完璧な衣装ばかりだな。(ことりが見たら興奮しそうだな。)」

 

彼方「流石果林ちゃん。同好会にこんなツテがあるなんて〜。」

 

果林「たまたまクラスに部員の子が居ただけよ。」

 

結羽介「またまた〜。本当はエマの為に動いてくれたんだろ?」

 

果林「うっ・・・」

 

侑「どう?エマさん!」

 

エマ「うん!ぴったり!」

 

 

 

 

試着室からエマが出て来た。

 

侑・愛・璃奈「おぉ〜!」

 

着た衣装はロングスカートのメイド服。

 

エマ「お嬢様。旦那様。お帰りなさいませ。なんて。」

 

かすみ「ぐぬぬ・・・!可愛い・・・!」

 

結羽介「白衣の天使、救うは兵士。いや違うか。」

 

エマ「他にも試してみても良い?」

 

侑「勿論!」

 

 

 

 

次は浴衣。

 

エマ「これから花火でも見に行こうか。」

 

侑「行く行く!」

 

結羽介「是非行きたい!」

 

 

 

 

次はチアガール。

 

エマ「イエイ!ゴーファイ!」

 

侑「ウィン!」

 

結羽介「ヒョー!」

 

 

 

 

次は何故かクマのきぐるみ。

 

エマ「がおーん!クマ・ヴェルデだよ?食べちゃうぞ〜!」

 

結羽介「ぎゃー食べられるー!」

 

侑「うわぁ〜!癒される〜!」

 

かすみ「これも衣装?」

 

しずく「ですね。」

 

エマ(心をポカポカにするって、こう言う感じなのかな?)

 

果林「ねぇ、こっちはどうかしら?エマに似合うと思うんだけど。」

 

緑色の服を見せる。

 

愛「お!流石現役モデル!センス良い!」

 

侑「ねぇエマさん!次の衣装に着替える前に一緒に写真撮らせて!」

 

エマ「勿論!」

 

歩夢「だったら私と一緒に!」

 

せつ菜「私も!」

 

結羽介「璃奈、俺が撮るからスマホ貸して?」

 

璃奈「うん。分かった。」

 

スマホを結羽介に貸した。

 

結羽介「じゃあ撮るぞー!」

 

エマ「待って!」

 

結羽介「ん?」

 

エマ「ねぇ!果林ちゃんも一緒に入ろうよ!」

 

果林「え?私はいいわよ・・・」

 

エマ「え?一緒に撮ろうよ!」

 

果林「・・・」

 

”ピロン”ピロン”

 

果林「ん?」

 

スマホの着信音が鳴った。

 

果林「悪いけど行くわね。」

 

彼女は行ってしまった。

 

エマ「果林ちゃん・・・?」

 

結羽介「?」

 

 

 

 

部室の外。

 

果林「インタビューですか?・・・はい、分かりました。」

 

 

 

 

 

 

その日の夜。学生寮・果林の部屋。

 

果林「興味がある事?休みにやってみたい事?」

 

モデルの仕事で貰ったアンケート用紙に対して考え事をしていた。しばらく考えてアンケートに記入した。

 

果林「なんてね。」

 

”コンコン”

 

エマ『果林ちゃん?』

 

果林「エマ!?ちょっと待って!?」

 

エマ『うん!』

 

アンケート用紙を仕舞って、エマを招き入れた。

 

果林「どうぞ。」

 

エマ「わぁ!またこんなに散らかして・・・」

 

果林「そのままで良いのに。」

 

エマ「今日はありがとね。あ!あの後の写真見る?」

 

果林「今は良いわ。」

 

エマ「そう。・・・ん?果林ちゃん!」

 

果林「ん?」

 

彼女が見付けたのは、スクールアイドルの雑誌だった。

 

エマ「もしかして興味ある?」

 

果林「・・・!」

 

エマ「だったら入ろう?同好会!凄く楽しいよ!皆本気でスクールアイドルやってて!」

 

果林「・・・無いわよ?興味なんて全然。」

 

エマ「え?」

 

果林「その雑誌は、エマが本気になるかと思っただけ。」

 

エマ「でも・・・」

 

果林「私、読者モデルの仕事もあるし。スクールアイドルをやってる暇なんて無いの。知ってるでしょ?」

 

エマ「そっか・・・何時も手伝っててくれたから・・・もしかしたら一緒に出来るかもって・・・」

 

果林「頑張ってるエマを応援したいと思っただけよ。そんな風に思われるなら、もう辞めておくわ。」

 

エマ「果林ちゃん・・・?」

 

果林「それ、持って行っても良いわよ。衣装の参考にでもして?それと、もう誘わないで。」

 

 

 

 

 

 

その後。エマは部屋に戻り。

 

エマ(どうして・・・?あんなにムキになって・・・そんなに、嫌だった・・・?分からないよ・・・果林ちゃん・・・)

 

一体果林に何があったのか・・・

 

エマ「・・・っ!」

 

 

 

 

同じ頃。結羽介の部屋。

 

結羽介「さてと、明日の予定っと・・・」

 

メモ帳に明日の同好会の予定を纏めていると。

 

”ピコンピコン”

 

結羽介「ん?」

 

スマホに着信音が鳴った。

 

結羽介「ん?エマ?」

 

それはエマからの着信だった。

 

結羽介「もしもし?どうした?」

 

 

 

 

 

 

翌日。中庭でPV撮影。エマが花冠を被って座っている。

 

彼方「うんうん!花とエマちゃん、合ってるねぇ〜!」

 

結羽介「エマ!フラワー!ベストマッチ!」

 

せつ菜「あれ?制服のままで良いんですか?」

 

侑「まずは制服で。その後に沢山衣装替えをするつもり。」

 

結羽介「今は下書きみたいなもんだ。」

 

歩夢「沢山?」

 

侑「結局1つに絞れなくて・・・だったら全部着ちゃおうって事になって。」

 

せつ菜「面白いかも知れません!エマさんの色々な魅力が見られますね!」

 

璃奈「カメラ、OK。」

 

侑「じゃあ行こっか!」

 

結羽介「よーい、スタート!」

 

撮影スタート。

 

エマ「あ!虹ヶ咲学園国際交流学科3年、エマ・ヴェルデです。」

 

だがエマの表情は少し曇ってた。

 

侑「どうしたのかな?エマさん。」

 

彼方「お眠なのかな?」

 

結羽介「・・・・」

 

撮影終了後。

 

エマ「じゃあ着替えて来るね。」

 

結羽介「後を頼むな。」

 

せつ菜「はい。」

 

 

 

 

 

 

2人は部室に佇んでいた。

 

『無いわよ?興味なんて全然。』

 

エマ「丸で違う人みたい・・・」

 

結羽介「果林ってそれが本性なの?」

 

エマ「ううん、最初の頃は凄く優しかったのに・・・一体、どっちが本当の・・・」

 

侑「エマさーん!」

 

そこに侑と歩夢が来た。

 

エマ「っ!どうしたの?」

 

侑「だってエマさんと結羽介さん、着替えから中々戻って来ないんだもん。」

 

結羽介「悪いな。ちょっと考え事してて。」

 

歩夢「大丈夫ですかエマさん?何処か具合悪いとか。」

 

エマ「ううん。ごめんね?逆に心配させちゃって。本当は皆の心をポカポカにしたいのに・・・」

 

侑「エマさん?」

 

エマ「あ!うん、大丈夫!着替えなきゃだよね?ちょっと待ってて?」

 

侑「うん。」

 

結羽介「俺外で待ってるから、着替えたら呼んでくれ。」

 

エマ「うん。」

 

侑「あ!これ最新号だ見ても良い?」

 

エマ「良いよ。」

 

昨日果林から貰ったスクールアイドル雑誌の最新号。雑誌を開くと。

 

エマ「ん?」

 

1枚の紙が落ちた。それは、果林が書いたアンケート用紙だった。

 

エマ「これ・・・」

 

 

 

Q1:モデルとして心がけてることは?

『毎日ストレッチすること』

 

Q2:今、一番興味があることは?

『スクールアイドル』

 

Q3:休みにやってみたいことは?

『友達と思い切り遊ぶ』

『お台場をブラブラ食べ歩いたり』

 

 

 

エマ「果林ちゃん・・・」

 

侑・歩夢「ん?」

 

エマ「あの、ごめんね?私行って来る!」

 

侑・歩夢「ん?」

 

 

 

 

部室の外。

 

結羽介「エマ。」

 

エマ「先生・・・」

 

結羽介「何かあったみたいだな。」

 

エマ「うん・・・」

 

結羽介「行こう!」

 

2人は果林を探しに行った。

 

 

 

 

 

 

学生寮・果林の部屋。

 

果林「アンケート用紙・・・何処へ行ったのかしら?」

 

”コンコン!”

 

果林「ん?」

 

ノックが聞こえ、ドアを開けた。

 

果林「エ、エマ!?」

 

結羽介「ハロー。」

 

果林「せ、先生!?」

 

するとエマが果林の手を握った。

 

エマ「来て!」

 

果林「え!?」

 

 

 

 

学生寮から出た。

 

果林「ちょっと!一体何なの?」

 

エマ「今日、私達に付き合って?お願い!」

 

果林「?」

 

結羽介「エマ、レッツゴー!」

 

エマ「うん!」

 

果林「ちょ、ちょっと!?」

 

 

 

 

3人はたこ焼きミュージアムに来た。たこ焼きを美味しそうに食べるエマに、果林が微笑んだ。結羽介は少し離れた所でたこ焼きを食べてる。

 

 

 

 

その後もエマと果林が食べ歩きしたり、音楽を聴いたり、公園で遊んだりもした。結羽介は遠くから見守っている。

 

 

 

 

そして、遊び回った後。

 

果林「こんなに遊んだの久し振り!」

 

エマ「果林ちゃん。」

 

果林「ん?」

 

アンケート用紙を果林に返した。

 

エマ「これ、果林ちゃんのでしょ?貰った雑誌に挟まってたの。それって、本当の気持ち?」

 

果林「え?」

 

エマ「1番興味があるのがスクールアイドルって。」

 

果林「・・・それは・・・」

 

エマ「どうして言ってくれなかったの!?私には興味の無いフリをして・・・ずっと・・・自分の心を仕舞い込んで・・・」

 

果林「・・・・」

 

エマ「前に言ったの、覚えてる?」

 

果林「?」

 

エマ「私、見てくれた人の心をポカポカにするアイドルになりたいって。でも、私は1番近くに居る果林ちゃんの心を温めてあげられなかった・・・そんな私が、誰かの心を変えるなんて、無理なのかも知れないけど・・・」

 

果林「エマ・・・」

 

エマ「果林ちゃんの笑顔、久し振りに見たよ!私、もっと果林ちゃんに笑ってて欲しい!!もっともっと!!果林ちゃんの事を知りたい!!」

 

果林「・・・・・」

 

彼女の言葉を受け、果林が真実を話した。

 

果林「エマの為に同好会の事を手伝うようになって。そしたら・・・楽しかった。」

 

エマ「!?」

 

果林「皆で1つの事に向かって、悩んだり、言い合いしたり、笑ったり。下らないと思ってずっと遠ざけて来た事が、全部・・・楽しかった。でも私は・・・朝香果林はそんなキャラじゃない。クールで格好付けて、大人振って・・・それが私なの。なのに今更・・・分かったでしょ?悪かったのは私。エマのせいじゃない。エマならきっと皆の心を・・・」

 

するとエマが、果林を後ろから抱き締めた。

 

果林「え?」

 

エマ「良いんだよ果林ちゃん。どんな果林ちゃんでも、笑顔で居られれば、それが1番だよ。」

 

果林「・・・」

 

エマ「だから、きっと大丈夫。」

 

果林「・・・・」

 

エマ「もっと果林ちゃんの気持ち、聞かせて?私に!」

 

 

 

 

 

 

『La Bella Patria』

 

 

 

 

 

 

彼女の歌を聞いた果林の心に変化が。

 

果林「スクールアイドル・・・出来るかしら?私に。」

 

エマ「やりたいと思った時から、きっともう始まっているんだと思う!」

 

果林「っ!・・・うん!」

 

 

 

 

 

 

遠くから結羽介が笑顔で見守っている。

 

結羽介「良かったなエマ。果林の心がポカポカになったぞ。」

 

 

 

 

 

 

後日。部室で。

 

かすみ「えーー!?果林先輩もスクールアイドルにー!?」

 

エマ「うん!果林ちゃんが居れば、もっともっと楽しくなるよ!」

 

彼方「だねぇ〜。」

 

侑「あぁ〜!また応援する楽しみが増えちゃう〜!」

 

結羽介「俺の魂が迸るぜ!」

 

歩夢「もぉ〜。」

 

せつ菜「ようこそ!スクールアイドルへ!」

 

結羽介「君を歓迎するぜ!」

 

果林「ありがと!」

 

かすみ「でもぉ〜!モデルもやっているのに、同好会に入って大丈夫ですかぁ〜?」

 

果林「えぇ。モデルでもスクールアイドルでもトップを取ってみせるわ。」

 

かすみ「うぐっ!?」

 

結羽介「かすみん、果林に負けたらお終いだぞ〜?」

 

かすみ「ぐぬぬぬ・・・」

 

璃奈「あ。エマさんのPV、再生数もコメントも凄い伸びてる。」

 

結羽介「マジで!?ワオ!めっちゃバズってる!!」

 

エマ「本当!?」

 

侑「凄い!エマさん!」

 

エマ「スイスの家族から電話があってね!凄い喜んでくれてたの!」

 

侑「大成功だね!」

 

果林「当然よ?私が撮ったんだもの。」

 

エマ「果林ちゃんのは私が撮るね?」

 

果林「えぇ!お願いねエマ。」

 

エマ「うん!」

 

璃奈「・・・」

 

愛「ん?どうしたん?りなりー。」

 

結羽介「エマの動画に何かあったか?」

 

璃奈「ん?・・・何でもない。」

 

こうしてスクールアイドル同好会の部員が9人となった。

 

『END』




         キャスト

    比良坂結羽介:島崎信長

       高咲侑:矢野妃菜喜
      上原歩夢:大西亜玖璃
     中須かすみ:相良茉優
     桜坂しずく:前田佳織里
      朝香果林:久保田未夢
       宮下愛:村上奈津実
      近江彼方:鬼頭明里
     優木せつ菜:楠木ともり
   エマ・ヴェルデ:指出毬亜
     天王寺璃奈:田中ちえ美

   服飾同好会部長:藤原夏海
           山田奈都美



結羽介「俺達とジョイポリスへ遊びに来た璃奈は、偶然来ていたクラスメイトに声をかけられる。同好会のPVを見た彼女たちから、ライブを開催してほしいとの希望を聞く璃奈たち。みんなともっと繋がりたい、本当の自分を見てもらいたい――。その場でライブの開催を決意する璃奈。同好会のメンバーの助けを借りて特訓を始め、そのおかげで自信もついてきた璃奈だった。しかし、ふとガラスに写り込んだ何も変わっていない無表情の自分の姿を見て、思わず逃げ出してしまうのだった。」

次回・笑顔のカタチ(//>▽<//)

結羽介「ウルトラ逃げるぜ!」

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