報告番号:SPG-004-TWT
名称:バッタ型害虫(仮称)
危険度指定:一般
開示判断:閲覧制限→一般非公開→部分的オープン
代表報告者:■■所長
この害虫は、植物を主食とするバッタ型の中型害虫です。
主に草原を生息地としていますが、森や沼など食べ物となる植物さえあれば寒冷地以外の様々な場所に生息出来ます。
広範囲に分布し、十数匹から百匹ほどの規模で構成された群れで活動していますが、同種で構成された他の群れとの統合や新天地を求めての分離が頻繁に行われるため群れの数は常に変動しています。
バッタ型害虫(仮称)は足場の悪さをものともしない頑丈な足と巨大な後肢による優れた跳躍力、そして長距離を移動できる飛行能力を有しています。
これによって様々な地形の環境でも適応することができるため、広範囲かつ多彩な生息域、そして容易な生活圏の変更を可能としています。
バッタ型害虫(仮称)は草食性であり主に口にするのは植物の葉、特に新芽や若葉、さらには花や果実といった柔らかな物を好んで食べます。
しかしバッタ型害虫(仮称)は非常に頑強な顎を有しており、好物が無ければ固い葉や殻を持つ果実、果ては木の幹さえも食料とします。
それに加えて非常に悪食であり、毒を持つ植物であろうとも平然と口にしてしまいます。また、食物から摂取した毒への防御も非常に優れており、これが悪食に拍車をかけています。
これらの性質により、バッタ型害虫(仮称)は非常に優れた生存能力を保有しており、種としてさほど強力ではないにも関わらず広い地域で多くの個体数を維持しています。
バッタ型害虫(仮称)の繁殖は、主に繁殖期に地面に掘った穴に卵を産み付けることで行われます。
地面を掘るのは雄の役割であり、掘った穴にあらかじめ■■しておき、穴を確認して気に入った雌が卵を産み付けることで■■させ有精卵にします。
しかしこれは雄と雌の双方に番がいない場合の繁殖方法であり、番がいる場合はあらかじめ■■して雌の■■で■■させ、雄が穴を掘ってそこに有精卵を産み付けます。なおこの場合は産卵の時点で有精卵であるため、雄は穴の中に■■しません。
バッタ型害虫(仮称)が番を作るか否かは個体差及び相性であり、全てのバッタ型害虫(仮称)が番を作りたがるわけではありません。しかし一度番を作ると片方の個体が死ぬまで番であり続けます。
バッタ型害虫(仮称)の幼虫は親が番か否かに関わらず群れ全体で育成します。
そのため、バッタ型害虫(仮称)の群れは繁殖期になると産卵及び育児のために一箇所に留まるようになります。この期間は幼虫が翅を成長させ飛翔能力を得て長距離の移動が可能になるまで続きますが、幼虫の飛翔能力獲得までに食料となる植物が不足すると、稀に歩行での群れの移動が行われます。
基本的にバッタ型害虫(仮称)は多数で群れを構成し、移動を繰り返して常に十分な量の餌を得られる場所で生活するため、この群生相がバッタ型害虫(仮称)の基本的な姿と言えます。
凶暴性も低く、人間を積極的に襲うことはあまり無いため危険度もさほど高くありません。
移動の経路上にいたり群れの生息地に足を踏み入れた人間が襲われることはありますが、バッタ型害虫(仮称)自身が積極的に人間に関わり攻撃をすることはまずありません。
群生相の個体はあまり戦闘能力が高くない種族であるため、一匹でいる際は人間が子供や老人等の確実に勝てる相手でなければその場から離れることを優先します。
群生相のバッタ型害虫(仮称)は他のバッタ型の害虫と比較してもさほど目立った特徴はない、極めて平均的な種と言えます。
補遺1.バッタ型害虫(仮称)が食物から摂取した毒素の排出方法の内、排出量の大部分を汗が占めます。
補遺1−2.毒素の排出の9割以上を発汗によって行いますが、繁殖期の雄は7割程に留まり、残りは■■に混ざります。
補遺1−3.排出されなかった残りの毒素は体表に集められ、摩擦等により外部に飛散し流出するため、摂取した毒素によっては戦闘時における防御または攻撃にもなります。