報告番号:SPG-047-AFN
名称:ハリガネムシ型害虫(仮称)
危険度指定:一般
開示判断:閲覧制限→一般非公開→部分的オープン
代表報告者:■■研究員
この害虫は、ハリガネムシ型の小型害虫です。
主に川や池、湖に生息する水棲の害虫であり、他の生物を宿主にして体内で成長する寄生性を持ちます。
ハリガネムシ型害虫(仮称)は水中に生息しており、自ら水の外に出ることはありません。
体長は成虫でも小指ほどしかなく、なおかつ直径もその名の通り針金ほどの細さしかない非常に小型の害虫です。
基本的に水底で生活しているため、人目に触れることは滅多にありません。
水中の成虫が何を食料としているかは不明であり、現在調査中です。*1
ハリガネムシ型害虫(仮称)は繁殖期になり雌雄が出会うと、■■して水中で大量の有精卵を産みます。
数日後に卵が孵化して極めて小さな幼虫が産まれてくると、幼虫達は泳いで周囲に拡散していきます。
そして水ごと他の水棲生物の体内に取り込まれたハリガネムシ型害虫(仮称)の幼虫はそのまま寄生し、成虫になるまで宿主の体内で過ごすことになります。
宿主の体内に入った幼虫は腸に到達するとそこに住み着き、宿主の食事から養分を奪って成長していきます。そのためハリガネムシ型害虫(仮称)に寄生された生物は摂取できる養分が減り、健康な状態と比較して痩せたり体重の減少が確認されます。
そして体内で成長したハリガネムシ型害虫(仮称)が成体になると、排泄と共に体外に出て水中での生活に移行します。
この寄生先には魚のみならず他の水棲害虫も該当しています。
害虫が生息している水辺では大抵の場合は害虫が生態系の頂点に立っているため、捕食した魚の体内にハリガネムシ型害虫(仮称)がいた場合、そこで寄生されてしまうことが多々あります。*2
また捕食による寄生先の移動は水棲生物の間のみならず、鳥や陸上に生息する害虫が相手であっても行われます。
ただし、ハリガネムシ型害虫(仮称)は水棲のため、成虫になり体外に排出された時に周囲に水辺が無ければそのまま乾燥に耐えられず死亡してしまいます。
哺乳類の消化器官とは相性が悪いのか、幼虫が寄生している魚や鳥を食べてもハリガネムシ型害虫(仮称)は腸内に留まらずそのまま体外に排出されます。*3
ハリガネムシ型害虫(仮称)は毒も持っておらず、小型で人間に対して大きな害を与える力も持っていないため、危険性は極めて低いです。
補遺1.成虫になる前にハリガネムシ型害虫(仮称)に寄生された害虫は成長後にやや小柄になるため、ハリガネムシ型害虫(仮称)を種々の害虫に寄生させれば弱体化できる可能性があります。■■研究員
補足2.ハリガネムシ型害虫(仮称)が皮膚を食い破り体内に侵入してくるという俗説が存在しますが、現在そのような事例は確認されていません。■■研究員
補足2-2.同様にハリガネムシ型害虫(仮称)が生息する水辺に女性が入ると■■から侵入して寄生されるという俗説も存在しますが、そのような事例は確認されていません。
補足3.ハリガネムシ型害虫(仮称)を解剖したところ、雌にのみハリガネムシ型害虫(仮称)の皮膚を溶かす液体を生成する器官が確認されました。■■研究員
補足3-2.他の害虫及び動植物に付着しても一切影響を与えませんが、同時にこの液体を体外に排出する機能は確認されていないため、自分自身の皮膚を溶かすことのみにしか使い道がなく用途は不明です。