ダタッツ剣風 〜業火の勇者と羅刹の鎧〜   作:オリーブドラブ

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※本作はカクヨムでも掲載予定です。


◇登場人物

・ダタッツ
 本作の主人公。黒髪と赤いマフラーが特徴の、流浪の剣士。剣を矢に勝る速さで投げ付ける「帝国式投剣術(ていこくしきとうけんじゅつ)」の使い手。16歳。

・ガウリカ
 本作のヒロインにして、(申し訳程度の)エロ担当。亡き父に代わり、砂漠の町の長を務める16歳の少女。褐色の柔肌と、たわわな巨乳が特徴。
 スリーサイズは上から92/54/85。

・爺や
 先代の頃から砂漠の町の重鎮を担ってきた老人であり、隠居を間近に迎えていた。父を失ったガウリカにとっては親代わりであり、彼自身もガウリカに対しては娘のように思っている。83歳。

・ランペイザー
 砂漠の町を狙う盗賊団の団長であり、悪漢達を束ねる剣の達人。少年のような容姿の持ち主だが、その外見に反して凄まじい殺気を宿している。外見年齢は16歳程度だが……?

・メテノール
 冒険者ギルドに属する戦士の一人であり、彼らを纏めるリーダー格。投槍「斂理(レンリ)」を巧みに操る燻銀な古強者。26歳。
 ※原案は魚介(改)先生。

・リード
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。小太刀「狼牙(ロウガ)」とワイヤーアンカーを武器に戦う凄腕の若手。15歳。
 ※原案は八神優鬼先生。

・ルナーニャ
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。回復術師の末裔であり、スリングショットを武器に戦いつつ負傷者の治療にも奔走する。18歳。
 ※原案は黒子猫先生。

・ブレア
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。身の桁以上の大剣「クレイモア」を武器に戦う戦闘種族の末裔であり、凄まじい膂力の持ち主でもある。28歳。
 スリーサイズは上から105/59/91。
 ※原案はMrR先生。

・アリスタ
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。元貴族令嬢という出自でありながら、モーニングスターを涼しい顔で振り回す剛力の持ち主。22歳。
 ※原案はマルク先生。

・カイ
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。蛇腹剣の使い手であり、一見気だるげな振る舞いを見せるが、その実力は折り紙付き。18歳。
 ※原案はシズマ先生。

・マルチナ
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。鉄製短槍の二槍流とバックラーを使う穏やかな少女であり、盗賊団に両親を殺された過去を待つ。17歳。
 ※原案はエイゼ先生。

・レンダー
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。二振りの大型肉切り包丁を操るミステリアスな女性であり、フードとフェイスマスクで素顔を隠している。20歳。
 ※原案はMegapon先生。

・ナナシ
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。世界中を渡り歩いてきた拳法の達人であり、全盲でありながら無類の強さを誇っている。25歳。
 ※原案はSOUR先生。

・リンカ
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。快活な振る舞いを見せる美少女だが、悪漢には一切の容赦がない片手剣の使い手。20歳。
 ※原案は才原輪廻先生。

・ガガド
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。盾と鎧を駆使した打撃技を得意としており、指揮能力もある優秀な若手。16歳。
 ※原案は妄想のKioku先生。

・クルト
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。小柄でありながら、ファスケスを自在に振り回すパワーファイター。14歳。
 ※原案ははっぴーでぃすとぴあ先生。

・ユースティティア
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。暗殺を生業とする一族の出身であり、二本のショートソードを操り敵を翻弄する。14歳。
 ※原案はmikagami先生。

・エリス
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。一丁のリボルバー拳銃を使いこなす美少女ガンナーであり、ガガドとは幼馴染でもある。17歳。
 ※原案はエクシリオン先生。

・ベルグ
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。ハルバードを巧みに使いこなす亡国の元上級騎士であり、黒鉄の鎧と鉄仮面に全てを覆い隠している。25歳。
 ※原案は影騎士先生。

・マリ
 冒険者ギルドに属する戦士の一人。バスタードソードを意のままに操る長身の美女であり、弱い男には容赦がない。20歳。
 スリーサイズは上から93/58/87。
 ※原案はダス・ライヒ先生。



第1話 呪われし鎧

 自らの血に濡れた手が目に映り、鉄の臭いが嗅覚を支配する。遠のいていく意識の中であっても、剣戟と怒号は絶えず聴覚に響き続けていた。

 

 愛する祖国を守るため、義勇兵に志願してから僅か半月。

 満足に訓練課程を終える暇すらなく、最前線に送り込まれた少年兵に待ち受けていたのは、奇跡など起こらない非情な現実だけであった。

 

 圧倒的な物量差で王国軍を圧倒する、冷酷非道の帝国軍。その急先鋒として剣を振るう「帝国勇者」と遭遇した瞬間、少年兵の運命は決していたのだろう。

 

 見掛けこそ同世代の男子だが、その膂力と剣の腕は伝説に違わぬ凄まじさであり。文字通り為す術もなく、力無き弱卒は斬り捨てられてしまったのだ。

 

「ちく、しょうッ……! 俺は、俺は、こんなところ、でッ……!」

 

 しかも、不運なことに。なまじ少年兵達の中では人一倍頑丈だったばかりに、彼は楽に死ぬことすら許されず。

 苦悶の表情でのたうちまわりながら、刻一刻と迫る死を待ち侘びるしかなかったのである。

 それは激戦の中で消耗し、脱ぎ捨てられてしまった帝国勇者の鎧が、目の前に転がって来るまで続いていた。

 

「……! ぁ、がッ……!」

 

 意識が混濁し、己の魂が闇の果てへと消えていく瞬間を身近に覚えながらも。せめて何か一つ、戦利品だけでも友軍に持ち帰らねばと、彼は血達磨の身を引き摺っていく。

 だが、彼の力ではその程度が限界であった。傷付いた鎧に身を預けるように倒れ込んだ瞬間、その魂は天へと還り、肉の器だけが現世に残される。

 

『……見上げた根性じゃねぇか。気に入ったぜ……餓鬼』

 

 その器に目を付けた者がいたことなど。世を去った少年兵には、知る由もない。

 やがて、戦地に取り残された骸の一つに過ぎなかったはずの肉塊は、かつて勇者が纏っていたとされる鎧と共に。禍々しい邪気の霧へと、飲み込まれていくのだった――。

 

 ◇

 

 ――私達が暮らすこの星から、遥か異次元の彼方に在る世界。

 

 その異世界に渦巻く戦乱の渦中に、帝国勇者と呼ばれた男がいた。

 

 人智を超越する膂力。生命力。剣技。

 

 神に全てを齎されたその男は、並み居る敵を残らず斬り伏せ、戦場をその血で赤く染め上げたという。

 

 如何なる武人も、如何なる武器も。彼の命を奪うことは叶わなかった。

 

 しかし、戦が終わる時。

 

 男は風のように行方をくらまし、表舞台からその姿を消した。

 

 一騎当千。

 

 その伝説だけを、彼らの世界に残して。

 

 ――それから、三年もの月日が流れた頃。とある砂漠の町は今、未曾有の危機に瀕していた。

 




 活動報告にある通り、キャラ募集企画は9月20日00:00まで続いております。機会がありましたらお気軽にどうぞー(о´∀`о)
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