歴史に刻まれる偉人…英雄…それに数えられる者達は皆、何かしらの偉業を残している…
しかし、中には自身の遺体を残すなく歴史になった者…或いは異質すぎて消された者…人々に称賛され寿命を全うした者達がいる。
では、遺体が見つからなかった者達は何処に消えたのか…
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20XX年8月、東京の銀座に突如現れた異世界の[ゲート]、それによって異世界の軍が現れた銀座を蹂躙し始めた。
しかし、自衛隊の活躍で異世界の軍を撃退し事なきを得た。
それでも大多数の民間人が犠牲になったこの事件は後に[銀座事件]と呼ばれることとなった。
その後、事態を重く見た日本政府は異世界の軍に対抗するために自衛隊の派遣を決めた。
side:アルヌスの丘
時刻真夜中の0時この丘に大規模の戦闘が行われていた…敵は銀座に攻めこんだ国の隷属している連合諸王国軍の残存兵力である。
彼らは自分達の上に立っている帝国の命令で集まった軍であり、当所は三十万の兵力があった。
しかし、自衛隊が持つ現代技術の武器や戦略によって二度の敗北を味わっていた。
残った連合軍は暗い夜ならばと夜襲による三度目の進軍を開始したが、自衛隊の持つ科学技術で辺りを照らされ無意味となった。
「奴等は…化け物なのか…!?」
眼帯をつけた五十代のこの男はエルベ藩王国の国王デュラン。
帝国の召集に応じ、アルヌスに赴いて各国の王たちと共に来ていた彼は帝国に利用されたと嘆きながらも一子報いようとして夜襲を提案した。
その夜襲も無意味となり彼は回りが蹂躙されていくのをスローモーションのように見ていた。
そこで自衛隊達にも予想外な事態がデュラン達連合諸王国軍に襲いかかる。
上空の空間が突如歪み始め、ソコからある物体が出てきた。
異世界の者たちにとって存在すら知らないものだが、自衛隊達にとってはある意味見慣れたものだった。
「おい何だあれ!?」
「戦闘機?にしては型が古すぎるしボロボロだろ…」
「てか、戦闘機なんて入れる分けねぇだろ」
「何だ…あれは?」
「空を飛ぶ…剣…!?」
連合軍と自衛隊が突然の事態に混乱するなか、双眼鏡を覗いていた一人の自衛官が声をあげた。
「あの戦闘機…まさか…!?」
「どうした?」
「あり得ない…ましてやこの世界に!!?」
「だからあれは何だよ!?」
取り乱している自衛官に近くにいた仲間達が説明を求めるために近づき、続きを促した。
「あれは…第二次世界大戦に使われていた局地戦闘機“紫電改”…七十年以上前の戦闘機だ!!!」
突然の事実に回りの自衛官達が呆けてしまったその時。
“紫電改”が連合軍に攻撃を開始した。
突然の空からの攻撃になす術の無いまま連合軍達は肉片に変えられていった。
「我等は…一体…何の為に!?」
「ハハ…ハハハ…アハハハハハハ!!!」
地上と空からによる圧倒的な暴力…それの前にデュランは狂ったように笑い出した。
そのデュランも“紫電改”の銃撃により、吹き飛ばされながら土煙の中に消えていった……
side:自衛隊
連合軍の撤退により、戦闘が終わったアルヌスの丘に“紫電改”が着陸をした。
自衛隊達は警戒をしながら十を構えつつ、少しづつ“紫電改”に近づいていった。
突然“紫電改”の出入り口部分が開き一人の男が出てきた。
男の姿はあちこちに血が出ており、服装は所々破れていたが服事態は戦争当時の物そのものだった。
「我々は陸上自衛隊の者だ!!」
「こちらにゆっくり振り向き、所属部隊を言え!!」
自衛隊の指揮官がパイロットの男に命令をすると、パイロットは言葉を発しながらゆっくりと振り向いた。
「アァ!?陸上自衛隊?陸軍の新しい部隊か何かか?」
男はそういった後、自衛隊達に敬礼をして所属部隊と名を名乗った。
「大日本帝国海軍所属!343空戦闘301飛“新撰組”隊長、菅野直大尉であります!!」
厳つい顔をした青年の名乗りに自衛隊達の誰もが息をのみかたまった。
男の名乗った名は第二次世界大戦で消息不明となり、七十年以上前に死亡扱いになったものだから…
しかし、自衛隊の者達は知るよしもなかった…この会合は始まりにすぎなかった事を…
ーENDー