戦姫絶唱シンフォギア アルケミック・シンフォニー 作:謎のコーラX
『な、なんでこんなところにあのパラケルススがいるんだ!?』
『げ、迎撃!、迎撃するんだ!』
「……脆い」
オートスコアラー……の、紛い物のゴーレム、パラケルススはそれらを軽く手を振るうだけでバラバラにしていく、数十はいたゴーレムも数秒で全て倒され、そこにいる錬金術師の攻撃も、過剰ながら
(やばいな、弱い、弱すぎて普通に受けても服に傷一つつかないぞ)
ここの錬金術師に落胆しながら、別の道に向かったトロンのことを思いながら、先に進んでいく。
数分ほど経つと、一番奥らしい、広い場所に出る。
「最奥かな、さて」
『くく、よく来たね、パラケルスス』
中央には一人のリーダーらしき錬金術師がいる。
『だが!、我らがファウスト様の教えを受けて作り出したドラゴン!、さすがのパラケルスス様でも勝てますかね』
錬金術師は地面の大きな方陣に触れると、方陣から巨大なドラゴン?が、出てくる。
「……ふぅん……やたら大きな蜥蜴だな」
パラケルススはつまらなさそうにドラゴンが振り下ろす鉤爪を、受け止める。
『なっ!?』
錬金術師は驚愕した顔になる、こうも簡単に防がれるとは思わなかったんだろう。
「ヘルメス・トリス・メギストスを使う必要もないな、はぁ」
次の瞬間、ドラゴンの身体が止められている鉤爪から黄金に変わっていき、数秒で、完全に黄金の象に成り果てた。
『こ……ここまでだったとは、だが!、私にはまだ奥の』
ドス、錬金術師の胸が地面から生えた炎の柱によって貫かれて、身体は宙を舞う、そのまま地面に、落ちて、その錬金術師の生命は終了した。
「雑魚でしたね、ここの人達」
右側の壁の向こうからトロンが姿を見せる、その身体には傷一つなく、こちらも何の苦戦も無かったのだろう。
「あぁ、さて……戻るか」
パラケルススは懐からテレポートジェムを取り出す、トロンを抱き寄せて、それを地面に、落とすと、方陣が現れて二人の身体はその方陣の中に沈んでいく。
○
「はぁ……はぁ、そろそろ外かしら、二人とも、ちゃんとついてきてる!」
「大丈夫であります、ちゃんとケースに乗って追走してるであります!」
「あたしも飛んでるから大丈夫だぜ!」
3人は必死に外に向かっている、3人は卑しき錆色、失敗作としてここの錬金術師達の実験動物として隔離されていた、3人は急な襲撃によってここの錬金術師達は死に、今脱出しようとしている。
光が見え、彼女らは外にたどり着く、そこには。
「な!、まだ残党が!?」
一番年上のサイボーグの身体の彼女はルフォンを認識すると、戦闘形態に入り、5指から小型ミサイルを放つ。
「んー?」
ルフォンはそれらを片手で受け止め、握り潰した。
「あんたらは……あぁ、錬金術師達の実験動物か」
「くっ……」
サイボーグの女性は、明らかに実力差のあるルフォンにたじろぐが、後ろの二人を守るために前に出る。
「ルフォン、そいつらは敵じゃないぞ」
サイボーグの女性が向かっていこうとした時、地面から方陣が現れて、そこからパラケルススとトロンが出てくる。
「新手!?」
「……ふむ、貴方達、名前は」
「え?」
「名前、あるんだろ」
サイボーグの女性は、後ろの二人と目配せして、名乗った。
「私はヴァネッサ」
サイボーグの女性
「あたしはミラアルク」
蝙蝠のような翼を生やした少女
「わたくしめはエルザであります」
獣耳を生やした、スーツケースに乗った少女。
「ふむ……一つ提案なんだが……うちに来ないか?」
「な!?、そんな提案……いや、待って、もしかしてあなた、パラケルスス様!?」
ヴァネッサは記憶をたどり、まだ人間だった頃にたまたまアダムと一緒にいたパラケルススの顔を思い出した。意外な重要人物、実質的なバヴァリアのトップが自分らに現れたことに困惑した。
「そ、そんなお人が、何故私達を……」
「なに、不完全ながら、強い力を感じられてね、じゃあもう一つ条件を。貴方達のその呪いだと思ってるそれ、今は無理だけど、私が解いてあげようか」
「!?」
バヴァリアで一番に錬金術を扱える人、そんな人から自分らを人間に戻してくれる、彼女にはそれは望んでいた提案だった。
「……本当に?」
「嘘をつく理由があるかな」
「……二人はどう思う?」
「あ、あたしは……可能性でも人間になれるなら、受け入れたいと思ってるぜ」
「わたくしめも……おなじであります」
二人の了承を得ると、ヴァネッサはパラケルススの手をとる。
「では、お願いします、私達のことを」
「ん、じゃあ…行こうか」
パラケルススはテレポートジェムを取り出して、それを再び地面に落とす、前よりも大きな方陣が現れて、6人は方陣の中に沈んでいった。