戦姫絶唱シンフォギア アルケミック・シンフォニー 作:謎のコーラX
「ここが……あなたのお家ですか」
ヴァネッサらの目の前には漫画やアニメでありそうな豪邸がそこにはあった、一部新しくなってるが、気にならないくらいには綺麗に管理されていることが伺える。
「さて、最初に言っておくが、私はお前らを道具として招いた、そこは忘れるなよ」
3人は少しわかっていたのか少し悲しそうに俯くがすぐに覚悟を決めた顔になる、あそこよりはマシな生活ができる、なら掃除も汚い仕事もやってやる。
と、思っていたが、すぐに考えは疑問に変わる。
「――ん?」
二人は今風呂に入っていた、身体も髪も、ルフォンとトロンによって洗われ、スッキリした感じだ。
「あの……えっと」
「ん?、ワタシに何かなエルザちゃん」
「わ、わたくしめ達は道具として、ここにいるわけでありますが、何故」
「ん?、パラケルスス様が言うには道具は綺麗なほうが良いとのこと、あ、ヴァネッサさんは風呂はショートする可能性あるからパラケルスス様の手で綺麗にしてもらってる」
「な、なるほど」
これが終わったら本当に奴隷として働くと、思ったら。
「……えっと、あたしらの目の前にあるこれって」
二人の目の前には豪華な食事があり、何日も食べてなかった分、かなりお腹が鳴る。
「食べろ、まともに動けない道具はいらないからな」
パラケルススも手を合わせた後、目の前の食事を食べ始める。
「お、おう」
それから3人は充実した日々を送った、衣食住から娯楽、できなかった勉強まで、パラケルススは与えてくれた。
そして、3人は、地下の訓練場まで連れてこられた。
「さて、君らの能力を十分に扱えるように、僕ルフォンが、鍛えてあげよう、まともに力を使えない道具はいらないとのパラケルスス様から言われたしね」
「なんかやっと厳しいやつが来たでありますな」
「おう、あたし達本当に充実した日々を一週間おくったぜな」
「二人とも、さすがに真面目にやりましょ、それで、ルフォンさん、何から始めるのかしら」
「はい、まずは――」
それから3人は自らの力を扱うために、ルフォンの指導のもと、研鑽を積んだ、自らの弱点、長所など様々なことを克服、成長させていった。
ある夜、ミラアルクとエルザは、パラケルススの研究室に忍びこもうとしていた。
「本当に、あたしらを治すつもりなのか調べてやるぜ」
「でも、バレたらどうするであります?」
「その時は……謝るしか無いかな」
二人は隠れながら、研究室に入っていった、そこにはパラケルススが一人、机の上にある、何かとにらめっこしていた。
「……駄目だな、やはりまだまだ私も不足してる」
そこにあるのは、前に二人からとった一部の皮、すぐに治してもらい、痛みも無かった、それらに様々な術を当ててるが変化が無いようだった。
「……私のこと、やはり信用できないかな、道具ども」
「「!?」」
二人は気づかれていたことに驚き、渋々パラケルススの目の前に現れた。
「その……すみませんであります」
「あたしら、あんな場所にいたもんで……」
「別に怒ってはいない、当然だからな」
「……あの、ヴァネッサのほうはどうなんでありますか」
「あぁ、それなら最初にあったときから既に人間に戻す方法は考えついてる」
「な!?、なら何故まだあのままなんでありますか!?」
「そうだぜ!、なんで――いや、もしかして」
二人は怒るが、すぐに理由を思い至る。
「……わたくしめらが、人間に戻れないから、でありますか」
「正解、本人が二人が人間になれないなら、私だけ先になるわけにはいかない、だそうだ」
「……ヴァネッサ」
二人は、涙を流し、すぐに研究室から出ていった。
「……本当にいい道具達だな」
○
「……パラケルスス様、見てもらいたいものがあります」
それから一年後、3人は下手な錬金術師には負けないほどの力をつけ、パラケルススに従う化け物、そして、自分達をノーブルレッドと呼称するようになった。
「なんだ道具、研究室まできて」
「はい、これなんですが」
ヴァネッサは手にディスクを装填すると手のひらから映像を映し出す。
そこには錬金術師達を相手に、いや、アルカノイズも含めた相手を圧倒する、3人の少女達が映っていた。
「ほう、これはまた」
「彼女らの素性は」
「いや、わかってる、何度か私も見たことあるからな……武闘派慈善団体 パラダイス、だろ」
「はい、そして彼女達が身につけているのは、聖遺物、それが鎧となるモノだそうです」
「ふむ、ファウストローブと似たモノか……わかった、さがって良いぞ」
「うふふ、わかりました、それで休日の話なんだけど」
ヴァネッサは艶かしく、パラケルススの隣に椅子を持ってきて座る
「なんだ」
「お姉さんとショッピングとか」
「いかない」
「えー!、女の子なんだしもうちょっとオシャレとか」
「いらない、ほらちれちれ」
「むぅ……また誘うからね!」
ヴァネッサは不満げに頬を膨らませて、研究室から出ていった。
「……パラダイス、ね」
パラケルススは彼女達のことを思いながら、研究を続ける。