異世界狂騒曲 ―ハイスクールD×D×D   作:グレン×グレン

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さて、そろそろ禍の団も動き出しますぜぇ………!


第一章 11 強襲開始

 

 それに対して、イッセーが手を挙げる。

 

「し、質問はいいっすか!?」

 

「なにかね?」

 

 スピネルはあっさり認めており、それをイッセーは素直に頷いた。

 

 っていうかなんだ?

 

「異世界異世界って言ってますけど、冥界とか天界とかと違うんですか? なんか、他の神話体系も自分達の世界を持ってるという話を聞いたことがあるんですけど」

 

 ………。

 

 ああ。そういうことか。

 

 それに対して、リアス・グレモリーがこほんと咳払いする。

 

「そういえば言ってなかったわね。イッセー、この場合の異世界は「私達異形側も一切知覚していない異世界があるかどうか」の話なのよ」

 

「実際、数千年間「あるんじゃないか」とは言われていても本当にあるかどうかは分かってなかったからね。なんで、この事実を公表したら結構大騒ぎになると思うかな?」

 

 と、グレイバー猊下も補足する。

 

「しかし根拠は? 未発見の新種の植物という可能性も十分ありますし、新技術の誕生ということもあり得ますが」

 

「その辺についてはシンプルだ。亜種聖杯戦争を開催していた勢力と一戦交えた際、研究データを一部入手した結果だよ」

 

 と、リアの疑問にスピネルが答える。

 

「……そいつらはどうも私と同類でな。亜種聖杯を利用して更に異なる世界の異分子を入手しようという行動を起こしていたらしい。今回の亜種聖杯は、欲望にかられた連中を利用して、実働データをとることだったらしい」

 

 そこまでスピネルが言ってから、今度はスピネルにちらりと視線を向ける。

 

「更にだ。再会したイルマが持っているこのグラマなのだが、更に別口の異世界としか思えない技術体系の産物だった。……広範囲にある大気中の魔力を吸収して力に変える所有者と連携する自立型マジックアイテムとでもいうべき代物でな。少なくとも魔術師(メイガス)の世界では考えられないし、この世界で天才がひらめいたにしても、技術のこなれ方が明らかに数世代蓄積されているレベルだ」

 

「ふっふーん。イルマさんとグラマは運命の出会いを果たしているのだ! ブイッ!」

 

 すいませんイルマ姐さん。オタク、つまり最低でも三十代の人間なんだろ?

 

 もうちょっと落ち着きというか慎みがあってもよくね? いや外見年齢よりちょっと若めの精神年齢だし、隣にいるセラフォルー・レヴィアタン(推定数百歳)がいるから言ったら死にそうだし言わないけど。

 

 そんでもって、スピネルは更に空気を重くした。

 

 そして今度はアザゼルがそれを告げる。

 

「しかも質が悪いことに、追跡調査で俺達が追っていた連中と繋がりをもって、とんでもない連中をトップに迎えて大規模組織化している可能性が発覚した」

 

「というと? コカビエルのような戦争再開派でしょうか?」

 

 ソーナ・シトリーがそう尋ねるが、アザゼルは首を横に振る。

 

「いや、いろんな勢力のはずれ物が、世界に破壊と混沌をもたらす為に集まった、異形の悪党どもの寄り合い所帯だ。名前は禍の団(カオス・ブリゲート)で、トップは無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)、オーフィス」

 

 ………はい?

 

 俺は周りを見る。

 

 どうも経験が浅くてぽかんとしているイッセー以外は、既に知ってる組は目を伏せて、名前を知っていた組は目を見開いている。

 

 なので、俺は代表して分かり易い説明台詞で問い質そう。

 

「あの~。無限の龍神と言えば、この世界の強者ステータスで強さの桁が三位以下と二つぐらい離していると言っても過言でない、あの一対の龍神の片割れのあのオーフィス」

 

「そう。そのオーフィス。俺達神の子を見張る者(グリゴリ)の中でも、頭のネジがぶっ飛びすぎて人をどれだけ巻き込んで殺しても躊躇せず研究を進めたがる馬鹿を追いかけてたら、たまたま発覚してなぁ。旧魔王の連中や、神滅具保有者数名が確認されてる」

 

 うんうん。なるほど。

 

 俺は、それに対して理解し始めているイッセーと目を合わせる。

 

 うん。リアクション担当をやろうじゃないか。

 

 さん、はい。

 

「「えぇええええええええええええええ!?」」

 

 だってこれ絶叫ものじゃん。誰か絶叫しないといけない的なレベルじゃん。

 

 その気になれば一人一神話体系を蹂躙できそうな化け物だぞ! そんなのがボスやってるとかどういうことだよおい!

 

「まあ、そういうことも含めて和平は必須だったんだよ。なにせ旧魔王血族が盛大にテロってくる以上、三大勢力は間違いなくどこもターゲットになってるだろうからな」

 

「ああ。彼ら旧魔王血族は、三大勢力での戦争を続けるつもりだった為内戦になった。おそらく我々を打ち倒して冥界の覇権を握ったうえで、冥界全土は元より天界すら制圧する腹積もりだろう」

 

 アザゼル総督がぼやきサーゼクス・ルシファーが沈痛な面持ち的な表情を浮かべている。

 

 うっわぁ。これ、ほんとすごい規模になりかねないな、うん。

 

 俺も正直嫌な予感に震えている。具体的には過労死の予感に震えている。

 

 だってこれから対テロ戦争とか、和平に反対するだろう一部小規模な争い込みで戦闘連発しそうだしなぁ。過労死はしなくてもコカビエル級の難敵を相手にして戦死……とか普通にありうる。

 

 俺が心底嫌な予感を覚えていると、セラフォルー・レヴィアタンがにっこりを微笑んだ。

 

「まあ、それは和平そのものとは違うから、また別の機会に話し合えばいいのよん。今はもっとこう、和平に関わるお話をするべきなのよねん」

 

 そ、そうだね!

 

 俺達が今ここで震えてても、意味ないよね!

 

「ま、まあ。三大勢力でそれぞれの神器関連の情報を持ち寄れば、勢力に属する神器保有者の強化はできるでしょう。その辺りで戦力強化を進めていけば、勝機を見出すことは十分できるでしょうし」

 

「前向きな理想論ですね。しかし、三大勢力間での技術協力ができるというのは明確なメリットです。現場で反感を抱くものも出るでしょうが、むしろ共通の敵がいる現状なら比較的スムーズに和平も進みますか」

 

 と、リアとソーナ・シトリーが前向きかつ建設的な思考回路を見せてくれる。

 

 ま、まあ確かに。それぐらいはできるだろう。できないと、困るし?

 

 俺がそんなことを思っていると、今度はミカエル様が口を開いた。

 

「ええ、気分を切り替えて行きましょう。……とりあえず必要な話は終えましたし、個人的に赤龍帝と話したいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」

 

 み、ミカエル様が赤龍帝と話すこと?

 

 俺とは別の意味で突き抜けた変態なんですけど。いくら和平結んだとはいえ、色欲の大罪突き抜けてる手合いと話していいのだろうか?

 

 いや、俺のような突き抜けた変態を護衛扱いにしているからいいのか! よし、そういうことならまあいいか!

 

「……なんで麻宮くんは、なにか重荷が減ったような感じしてるのかしら?」

 

「あれは開き直りというものです。おそらく兵藤一誠とミカエル様が対話することと示し合わせて、自分の変態性に開き直りを見せたのかと思います」

 

 ……こそこそ話していたイリナとリアが、俺にジト目を向けてくる。

 

 あ、はい、ごめんなさい。

 

 ほんとに開き直ってました。やっぱり自制はきちんとします、はい。

 

「先日アスカロンをお預けする時に、聞きたいことがあると言っていましたね? いい機会ですし、気分転換も兼ねてここで伺ってもよろしいでしょうか?」

 

「………その前に、一応アーシアに確認をとってもいいですか?」

 

 ………あ~。これ、アーシア・アルジェントの追放の件を聞くつもりだ。

 

 信徒からすれば「追放もやむなし」なんだが、まあこの国の宗教観だとちょっと受け入れがたいところはあるわなぁ。

 

 ………余計な揉め事になりそうだから、流石に教会に戻すというのはまずい気がするんだが。

 

 さて、大丈夫……かねぇ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……戦闘準備は完了です。詰所の戦闘もバチカンの戦闘もいつでもできます」

 

「そうか。なら、こちらも戦闘態勢を取ろうではないか」

 

「どうかなされたので?」

 

「偽りのミカエルはやはり偽りだったというだけの話さ。まさか悔い改めのしない悪魔の癒すことを、問題視するどころか認めることができないことを悔やむとは」

 

「なんと! 善にして正しくあるべき日々修練を行う者達に、そんなことで顔向けできると!?」

 

「思っているのだろうよ。だからこそ、可能な限り早く片付けるべきだ」

 

「了解しまし……! お待ちください、緊急事態です」

 

「なんだ?」

 

「他の派閥も攻撃態勢が整いました。どうやら、魔法使い共は失敗したようです」

 

「………ふぅ。困ったものだ。だがまあ、やりようはあるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……失礼。話も終わったようですが、緊急の要件が入り居ました」

 

 そこで、メルガスがそう呟いた。

 

 俺たちの視線が集まる中、メルガスはリアス・グレモリー達に視線を向ける。

 

「リアス嬢。どうやら先ほどの禍の団、こちらに侵入してきたようです。何故かリアス嬢の眷属のギャスパー殿を狙っていたようですね」

 

「なんですって!?」

 

「なんだってぇ!?」

 

 リアス・グレモリーと同じタイミングで、兵藤が反応したのも意外だな。

 

 新入りでかつ日が浅いと思ったんだが、既に他の眷属と仲が良いってことなんだろうか。

 

 というより、二人して食って掛かってあげないでやって。ちょっと引いてるよメルガスとやらが。

 

「ああ、ご安心を。保険として眷属と私兵を展開していたので、その警戒網に引っ掛かりました。……ですので―」

 

 はっはっはとにこやかにメルガスは告げ―

 

「やってしまいなさい、ボウゲツ」

 

「承知」

 

 その瞬間、鮮血が撒き散らされる。

 

 その凶行を成したのは、細身の女性。

 

 忍者用のまっすぐな刀身の刀を持ち、それを振るった女性は、しかし表情を変えずに手に手裏剣をもって、仕損じた相手に投げつける。

 

 それを回避した男は、頬の傷を嬉しそうに撫でながら微笑んだ。

 

「なんだ、あっさり白状したのか。結局作戦も失敗しているし、困った連中だな」

 

 ―ヴァーリはそういうと、静かに周りを見渡した。

 

「さて、質問があるなら、知っている範囲なら応えるよ」

 

「そうか、ならイルマさんが聞こうかな?」

 

 既にグラマと一体化したイルマ姐さんは、両手に光の剣を構えつつ、一歩前に出てヴァーリを睨む。

 

「……何考えてるの? っていうか、いつから組んでたの?」

 

「つい最近、コカビエルを連れ帰る途中だよ。「アースガルズと戦ってみないか?」なんて言われたら、戦いがしたい俺には断れないさ。聞いての通り、アザゼル達は戦争そのものを嫌がっているからね」

 

 悪びれもしないその言葉に、アザゼル総督は面白そうな表情と呆れを混ぜこぜた感じにした複雑な表情を浮かべている。

 

「俺は「世界を滅ぼす要因にだけはなるな」って言ったんだがなぁ。……ま、自由気ままが信条のドラゴンを宿した、欲望を司る悪魔の王族に言っても無理な話か」

 

 そういってアザゼル総督はため息をついた。

 

 いや、ちょっと待って?

 

 二天龍を宿しているから龍扱いは構わないけど、()()()()

 

「……ああ、そういえばこれは、和平会談が終わったときに言う予定だったんだっけね」

 

 と、ヴァーリが得心した表情を浮かべると同時にはっきりと告げる。

 

「俺の名はヴァーリ・ルシファー。初代ルシファーのひ孫なんだが、母親が人間だった所為で、こうして神器まで手にしてしまった存在だ」

 

 ………冗談だろ、おい。

 

 オイオイオイオイちょっと待て。俺がなんか違う世界から転生したとかいう飛んでも情報出てきたと思ったら、こっちはこっちで悪魔の最高峰と人間の最高峰の特性の悪魔合体とかどういうことだよ。

 

 え、なに? ブリテンの赤き龍と白き龍ってアーサー王伝説と縁があるよな? つまり、俺はこいつの宿敵候補とか、因縁の相手となる壮大な物語の主人公とライバルとでもいうつもりか!

 

 いや、ここには兵藤一誠という、白龍皇と対を成す赤龍帝がいるんだ。なら、兵藤に………。

 

「………いや、違うな」

 

 ああ、俺は何を考えているのやら。

 

 それは、違うよな。

 

「さて、ヴァーリ・ルシファー。つまりお前、死んでもいいってことなんだろう?」

 

「……へぇ? 俺を殺すと?」

 

 俺の言葉に、ヴァーリはそう不敵に笑みを浮かべる。

 

 余裕なようでご苦労さん。だがな、俺には言いたいことがある。

 

「テロリストになり下がるってのは、殺される覚悟を決めたってことだろう? 容赦する必要はかけらもねえってことだよなぁ………っ!」

 

 俺は躊躇なくエクスカリバーを展開する。

 

 何分めちゃくちゃな体質なので、エクスカリバーそのものを使える土壌は碌にない。

 

 だが、それでも最高クラスの聖剣を使用することはできるんでなぁ!

 

「……俺は恥ずかしい真似を見せたくない奴がいるんでな。真っ当に一般人やってたルーキー君に任せるわけにはいかねえだろうが!」

 

 俺は速攻で切りかかり、そしてヴァーリを弾き飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい。あの聖剣使い君、意外とやるじゃねえか」

 

 おっす俺イッセー! 俺はアザゼルがそんなのんきなことを言ってるのに、ちょっとイラっとなった。

 

 麻宮の奴がヴァーリを弾き飛ばして戦闘を開始するけど、その前に一瞬俺を見たのを覚えている。

 

 麻宮、あいつまさか俺のこと気にしてくれたのかよ。

 

 俺がまだ、悪魔としてもこの異能社会に生きてるやつとしても新米だから、ヴァーリみたいなチートなライバルと関わらせたらいけないとか、そんなこと思ったんじゃないだろうなぁ!

 

 そりゃ二天龍の因縁なんて知ったこっちゃねえけどさぁ。だからってお前にはコカビエルの時で恩があるんだ。そんな風に投げっぱなしにできるかよ!

 

「……くそ! ドライグ行くぞ! 今すぐあの裏切り者を殴り飛ばす!」

 

「……いや、イッセー君は下がっていたまえ」

 

 あれぇ!? なんでサーゼクス様が俺を止めますか!?

 

「ヴァーリ・ルシファーはすでに神の子を見張る者(グリゴリ)でもトップクラスだ。今の君で太刀打ちできる存在でもないし、疑似的な禁手の為に君に代償を払わせるつもりもない」

 

「でもサーゼクス様! どっちにしてもこのままってことはないでしょう!」

 

 このまま終わりってことはないだろうし、そしたら結局俺達だって戦うことになるだろうし。

 

 だったら、俺達だって戦うのが転生悪魔の使命のはずだ。

 

 リアス部長も同感なのか、一歩前に出ると胸に手を当てて真っ直ぐサーゼクス様を見る。

 

「魔王様。どちらにしてもギャスパーの保護は主の私の仕事です。……どうか許可をくださいませ」

 

 その言葉に、サーゼクス様も納得したのか頷いた。

 

「……分かった。だが、どうやら眷属全員を送るというわけにはいかないようだ」

 

 ん? ちらりと横を見てどうかしました?

 

 と、思ったら………なんか霧が満載しているぅうううう!?

 

 え、なにこれ? 何があったの!?

 

「これはいったい……? 魔法か、それとも神器でしょうか?」

 

「後者が正解だ。それも神滅具(ロンギヌス)だな、こりゃ」

 

 ソーナ会長にアザゼルがそう答える。

 

 って、神滅具!? 俺やヴァーリのと同じ!?

 

「結界系神器の最高峰、絶霧(ディメンション・ロスト)。転移装置にもなる霧の結界を展開する神滅具さ。……来るぞ」

 

 ……そして、アザゼルの言う通りそこにはたくさん来た。

 

 霧から現れるのは、真っ白な二メートルぐらいの禿の大男達が、千人ぐらい。

 

 それを率いるのは五人の男女。だけど問題はそこだけじゃない。

 

 更にその後ろに現れるのは………。

 

「………ロボットぉ!?」

 

 俺は大声で絶叫したよ。

 

 なんか、人型ロボットが出てきたんだけどぉ!?

 




………今の段階ではネタ晴らしに時間がかかるので、あえてアンケートは残します。






そして次回の投稿に合わせて、タグの一斉追加を行いつつ追加のクロス作品も話で明かす感じになりますので、あともうちょっと待ってほしいのじゃよ。

さて、追加する新しいクロスオーバー作品はなんだ(全部部出してるわけではないが複数該当)

  • 女神転生シリーズ(ペルソナ等含む)
  • 都市世界(電撃の鈍器で有名)シリーズ
  • アトリエシリーズ
  • マクロスシリーズ
  • スチームパンクシリーズ
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