異世界狂騒曲 ―ハイスクールD×D×D   作:グレン×グレン

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 さて、とりあえずはこれでエクスカリバー編は終了。またの名をハイスクールD×Dでよくある、主人公出ない人たちだけの会話だけタイム。


第一章 6 嵐と嵐の間の静けさ

 

「…………」

 

「………なあ、元気出せよ。一応勝ったんだから」

 

 事後処理をグレモリーとカルンウェナンに任せ、俺はリアを連れて教会陣営の仮説拠点へと戻った。

 

 エクスカリバーは三本を合一化させた状態であり、力そのものもその程度。

 

 なんで砕ける前の段階のように力を振るえたのかは分からないが、まあ回収できたのは僥倖だろう。いや、それ以上か。

 

 なにせ三本とはいえ合一したんだ。ある意味オリジナルに近くなったという意味でめでたい。ここばかりはバルパーに感謝してもいいぐらいだな。

 

 俺はそんなことを思いながら、仮説拠点の警護・作業スタッフである代行大隊の連中にエクスカリバーを預ける。

 

 そしてある程度の事後処理の段取りを聞いてから、俺達用の待機ルームに移動する。

 

 ……さて、どうしたもんか。

 

 ゼノヴィアはなんか戻る様子を見せなかった。

 

 後処理はしておくと言われたので、相棒を優先してこうして戻ったんだが、さて困った。

 

 困ったからどうしたもんかと思ったその瞬間―

 

「……はぁ」

 

 あのすいません、脱がないでください。

 

 いや、こいつの裸を見たことがないわけではない。

 

 ラッキースケベというわけじゃない。ただなんというか……その……。

 

「……堕天使陣営のイルマという方に、懸想してましたよね」

 

「……はい」

 

 反論できないので、素直に頷く。

 

 義理とはいえ信徒だ、あまり嘘をつくのは褒められたことじゃない。

 

「一目惚れで即告白とか……。貴方をアウトローと勘違いした恋に恋してしまう女子信徒の告白を「いや、よく知らないのに恋愛とかちょっと……」と言って断ってきたのは誰なんですか?」

 

 いやまあ、確かにそうだけどね?

 

「いや、とりあえず友達から始めたぞ? その後いい加減っぷりに辟易して離れてったけど」

 

「ですよね。ドラマチックな恋愛に焦がれているだけの女子では、むしろ恋愛の後の面倒ごとを先行体験させる鶴来との相性は悪いでしょう」

 

 酷い!

 

 反論できないけど今いうか!?

 

「だからこそです。貴方が風俗通いなんて真似をしないようにする為には、当然の如くズリネタというものを提供しないといけないでしょう。そして、お目付け役である私がするのが基本ではないですか」

 

「うん。前から思ってるけど、お前も結構ずれてるぞ」

 

 あと心も読むな。

 

 疑問符などつけるまでもない。まず間違いなく変人だ、こいつは。

 

 まあ確かに、リアはプロモーションもいいし可愛いから、そういう風に見てしまうことはある。

 

 そしてリアは俺がいい加減で信仰に殉じるとかできるタイプじゃないことを理解して、適度なガス抜きを妥協している。むしろ自分のストレス発散の言い訳に俺のガス抜きを利用している。

 

 だが色欲関係は難しいので、こういうわけの分からないやり口になっている。

 

 ちなみに全く使ってない。このシュールっぷりといろんな意味でのアレっぷりゆえに使えず、小規模だがちょっと本部筋から離れたところに存在する裏ルートで立ち読み(金払って)して使うのを記憶している。持ち込んでいたのがばれたら死にかねない。

 

 ……結果的にいろんな意味で俺が気まずくなって、それを利用した首輪になっているから計算以上なのだろうが………。

 

「なあ」

 

「なんですか?」

 

 顔を赤らめてもいない半裸のリアに、俺はぼりぼりと頭をかいてから、まっすぐいうしかないだろう。

 

「無理はするなよ。俺も利用しないしな」

 

 ……そう言ってから、俺はリアをポンと抱き寄せる。

 

 なんていうかこう、分かり易い展開だ。

 

 辛い思いを一時でも忘れる為に体で交わるとか言う、そういう手合い。

 

 そういうのも必要な時があるし、ないと耐えられないこともある。

 

 だけど……。

 

「悪いけど、そういうの利用して処女を奪うような趣味はない。っていうこっちのメンタルが削れるわ」

 

 俺は、俺の都合でまず断る。

 

「エッチなことはお互い愉しむ遊びなり、どっちかが金ゲットでガッポガッポな商売なり、何よりお互いがそうしたいからする愛情でやるべきだ。こういう作業でするもんじゃない」

 

 だからまあ、どうしたもんか。

 

 俺がこういうこと言うの、何かとは思うんだけど……いうしかないか。

 

「それに―」

 

「―本気で信仰しているなら、そういう過ちはしない方がいい」

 

 俺の言葉を遮って、俺の言いたいことをリアが言い放つ。

 

 そして俺の胸元に額をこすりつけながら、リアは苦笑か自虐だがつかない笑みを浮かべたようだ。

 

 気配だけだけど、なんだかんだで何度も死線を潜り抜けてるから、それぐらいは的中率高めでわかる。

 

 だからまあ、ぽんぽんと後頭部をぽふぽふ叩く。

 

「愚痴っていいぜ。それぐらいのことはしてもらってる自信がある」

 

「情けない自信ですね、ほんと」

 

 そして、リアはプルプルと震え始める。

 

「……両親が殺されたとき、私は彼の弁護をしました」

 

 ああ、知ってる。

 

 グレイバー猊下からも聞いている。それに俺達だって腹を割って話して相互理解には務めてるんだ。

 

 だから、俺はリアが両親共に熱心な信者だと知っている。リアも彼らの教えをよく受けて、素直に従っていたことも知っている。その為両親が生きていた()()親族からも評判がよかったとも聞いている。

 

 そして、リアの両親はリアが小学生ぐらいの頃に殺された。

 

 犯人はその場で捕まったそうだ。

 

 犯人は近所に住んでいた一人暮らしの学生。恋人に浮気されて捨てられ、両親が事故死し、大学卒業も間近なのに就職が決まらない。わずか半年でこれだけの苦境が連続で訪れたうえ、白血病までこじらせて詐欺にあって貯金すらなくなるという、人生に追い詰められた男。

 

 そんな男を近所の付き合いではなく本心から励ましていたリアの両親だが、それこそが犯人の神経を逆なでしたようだ。

 

 その結果、衝動的に彼は二人を殺害。そして我に返ってパニックになっているところを、近所の人に発見されて警察に逮捕されている。

 

 そんな彼に対し、リアは減刑を嘆願した。

 

「彼の心が追い詰められて、彼が我に返って後悔していることもわかっていました。だからこそ、そんな風になった人を許すことが、信徒として正しいと思い、あの時は本心から彼が再起できる可能性を望みました」

 

 そして、彼女はそういうだけでなく行動まで起こした。

 

 自らクラスメイト達に署名を求め、アドバイスを受けてネットを利用して署名を求めた。

 

 その結果、リア自身が美少女であったこともあって割と人が集まり、結果として二人も殺した殺人事件としては異例に短い懲役年数で済んだそうだ。今は墓参りまでしたうえで、リアの親族にも土下座でお詫びを敢行。今は詐欺の訴訟を主体とする弁護士事務所で働きながら、ネットで同じように追い詰められている人の愚痴を聞いてガスを抜くセラピストもどきをしたり、詐欺まがいの方法で金をだまし取られた人同士で民事訴訟のための費用を折半するコミュニティを作ったりと頑張っているそうだ。

 

 だけど―

 

「……思えばあの時、私はただ「それが正しいといわれたから」、そうしただけなんだと思います」

 

 ―その結果、リアは教会に預けられた。

 

 要は厄介払いだ。善良な人柄かつ敬虔な信徒で、まず間違いなく心から愛情を注いでいた両親を殺されて、それでも何の躊躇いもなく殺人犯の為に動いたリアを、親族は恐れたんだろう。事実、当時の学校では教師達まで腫物を触るような対応をしていたと、時々思い返してリアは語っていた。

 

 そして異形と戦える神器を持っていたこともあって、リアは悪魔祓いとして訓練を受けることになる。

 

 訓練成績は非常に優れていて、14歳で正式な悪魔祓いになった。それは訓練をまじめに受け、「自主鍛錬も必要」「分からないことは人に聞く」を素直に受け止めて効率的な自主トレーニング法を考えてもらったとおりにし続け、体が追い付かない部分は記録映像をみて過ごしてきたからだ。

 

 それはすなわち、己の欲望に対してリアが全く頓着していないことの証明。少なくともグレイバー猊下はそう思ったんだろう。

 

 それを、義理でしか信仰していないがゆえに、割と欲望発散をする俺みたいなやつとぶつけることで、化学反応で中和させることを試みたってことなんだろう。

 

 結果として、リアは結構成功している部類だ。

 

 だけど―

 

「……私は、それでも「正しい」ことをしたくて、「正しい」側につきたいんです」

 

 リアは、それでも正義と善を愛している。

 

 だからこそ、正しい側に就く者として、間違ったことをしないよう自分を常に律している。

 

 だから正義の笠を着た横暴をしないよう気を使っているし、ちょっと前のゼノヴィアのような自分が正義で相手が悪だから何をしてもいいと思ってるような真似には食って掛かるようになった。

 

 おかげで揉めた事もあるけど、まず俺がふざけ倒して張り倒すという流れを作ることで、まあ何とかなっている。

 

「……常に自分が正しいか意識したいです。間違ったことはしたくないし、悪人になんてなりたくないです。もし彼と再会しても、恨みなんて言いたくないのに、自信が無くなってきました」

 

 そう。きっとそれは美徳だと思う。

 

 自分が恨み節を叩きつけるかもしれないと思いつつも、そうしないで済ませたいと願えるのは本当にすごいと思う。

 

 だからこそ、少しでも正しくありたいと願っているし、その為の努力をしている。

 

「だから、信徒として正しく生きるのは、そうしようと戒めるのは私にとっても重要なのに……!」

 

 だが、一神教において、善と正義は神によって示されるものだ。

 

 そして、聖書の教えにおいてそれを成す神は、もう―

 

「……私は、何をもってして正しいといえばいいんでしょうか」

 

 俺は、少しだけ考え込んだ。

 

 ここで「自分の信じる正義を貫け」というのは間違いだろう。

 

 正義ってのはすなわち「誰も」が「やるべきこと」だと思う。

 

 だから、それは最低でも集団において共有できるものじゃないとダメだろう。自分がしたいだけで人がどうするかは関係ないってのは、「自分」が「したいこと」なんだから。それはきっと、リアも正義という形にはめられないだろう。

 

 そもそもそういう曖昧な正義の組み立て方が、一神教の教えとかみ合ってない。信徒として理解することも難しい価値観だ。

 

 だから―

 

「……もし主に面と向かってあったとしても、恥じることなく宣言できる。そんなことを考えたらどうだ?」

 

 俺は、そういうことしかできない。

 

「俺もまあ、主ではないけど恥ずかしいと思われたくない相手はいるぜ? だけど、俺はその人と一度しかあったことがなくて、名前も知らないから確認ができない」

 

 ほんと、あの泣き笑いの表情と言葉しか覚えてないんだから、我ながら変なところで純情だよなぁ。

 

 結局、あの人のことを思い出すからこそ、俺は恋愛だけは未だに経験してないんだよなぁ。

 

 それがまあ、なんということでしょう。

 

「……それは聞いてます。で、その人を思わせる相手だから、言ってしまったと」

 

「……情けないことにな」

 

 いやぁ、それっぽい人と会っただけでつい言っちゃう当たり、俺は本当にいい加減というか……うん。

 

 情けないなぁと思ったら、リアもまた、俺がしてるように俺の後頭部をぽんぽんと軽く叩く。

 

「まあ、いいんじゃないですか? あなたにとってその思い出は、きっと何にも代えられない大事なものだと思いますし」

 

 なんか、どっちが慰められてるのか分からないな。

 

 俺が苦笑してると、リアも苦笑して俺から離れた。

 

 ほんのり頬が赤いのは、単純に異性に接触して恥ずかしくなってるからということにしておこう。

 

「まあとにかく。これから色々あると思いますが、本調子になるまでは足を引っ張らせてもらいます」

 

 リアはそう言うと、ちょっとムッとしながら俺に指を突き付ける。

 

「私がこうなったのは、ある意味貴方の所為なんですから。責任ぐらいはとってください」

 

 ………ああ、そうだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ねえ、アイネス?」

 

「……その言い方なら、私はスピネルではない私として、イルマではなく日美子と応えよう」

 

「気づいてた?」

 

「まあな。そういう眼を持っているのだから、近距離で見れば流石に気づくさ」

 

「言ってほしかったなぁ。乙女ねぇも美子も探してるけど、まさか真っ先に会うのがあの子なんて」

 

「今は同年代だろうに」

 

「残念でしたー。今の私は19歳でーす!」

 

「私達からすれば二年は誤差……とまではいわんが、普通の十代とは違うだろうに」

 

「……まぁそうだけど。でもいきなり告白されるとはねぇ」

 

「案外、本能的に勘付いているんじゃないか? だからだと思うがな」

 

「まあねぇ。だけど、……初対面の相手にいきなり告る?」

 

「一目惚れは存在するのだろう。むしろ、友達からというスタンスなのはよかったのではないか?」

 

「……え、どうしろと? 私に童貞もぐもぐ食べろと!?」

 

「童貞ではないそうだ。むしろ今のお前とタメを張れる変態に育っているな」

 

「……マジで?」

 

「自己申告ではな。だがまあ、まずは再会までの心の準備をしておくことだ」

 

「で、できるの?」

 

「十中八九な。つなぎはとっているのだから会談は確定だ。となれば当事者の多くは参加することになるだろうさ」

 

「……埋葬連隊ってのは大丈夫なの? どう考えてもイカレポンチ神秘集団にあやかってるとしか思えないけど? 絶対聖堂教会のアレな連中かかわってるじゃん」

 

「私も大概の連中の出身だがな。魔術教会も聖堂教会も一般人目線ではアレではある」

 

「自覚して抑えてるなら十分でしょ? 自覚してなかった私よりはマシだよ」

 

「恵まれた環境であえて入る連中より、追い込まれたお前の方がマシではあるだろう」

 

「……やらかした内容が、そういうもんじゃないでしょ?」

 

「それでも、私はお前の親友(とも)でいたいとも」

 

「…………ありがと、アイネス」

 

「素直に受け取るよ、日美子」

 

「……んじゃまあ、友達になるにしろ敵対が続くにしろ、何の因果か付き合うことに万が一なっちゃうにしろ、イルマさんはイルマさんらしくお姉さんぶるとしますか」

 

「そうだな。なら、私もスピネル・G・マルガムとして適度にフォローするとするさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……曹操。世界が大きく動きそうになっているな」

 

「ああ。どうやら俺達も動く時が来そうだね」

 

「でもよかったのか? 禍の団に与すれば、あなたは下手をすると―」

 

「構わないさ。俺にとって禍の団は人材発掘の場に過ぎない。今の世の中に不満を持つ者がいるのなら、きっと彼方を目指す者がいるだろうしね」

 

「それはそうなんだが、()()()は禍の団につきかねないんだろう? ニーナやラース達の話からすれば、むしろこの世界に降臨する土壌は整っている」

 

「だからこそ目くらましにもなる。分かり易く敵対するだろう三大勢力にいきなりつくより、当面は利用する相手でいる方が、懸念材料は少ないさ」

 

「そういうものか?」

 

「そういうものだよ。御しやすいと思っている相手に対する注意は薄くなりやすいものさ。その間に俺達は世界に示さなければならないものがある」

 

「……龍神を下す、か。できるのか?」

 

「確証はないけど勝機はある。何よりそれぐらいできなければ、ニーナやラースのところの巨人やホムンクルス、何よりあいつらの打倒なんて夢のまた夢だろう?」

 

「まあな。私達の側も勝機はあるが、当面はてこずりそうだ」

 

「それももう少しの辛抱さ。既に禍の団で俺達に同調する者はいる。既に派遣した彼らだって、活躍してくれているんだろう?」

 

「まあな。生身であいつらを何十体も討ち滅ぼしてるし、おかげでレジスタンスの士気も上がっている」

 

「それは重畳。なら、その間に第一段階を終えるとするか」

 

「龍神打倒が第一段階とは、この世界にとってとんでもない男だよ、君は」

 

「それはそうだろう? この狭い地球なんかで頂点争いなんて序盤の序盤だ。ニーナのところの彼らのように、やるなら銀河スケールを目指さないと」

 

「そうだな。それが成しうる者を知ったのだから、せめて後追いぐらいはしないとという気にはなるよ」

 

彼方にこそ栄えあり(ト・フィロティモ)こそこの世の真理さ。人間、進歩と発展を望みここ以上のどこかを求め続けないとな」

 

「ああ、どうせ君に賭けた身だ。私達に夢と救いと未来をくれた君に、私達は全力で応えよう」

 

「いやいや。俺は聖者じゃないから慰撫し救うのはガラじゃない。王者として、人を鼓舞し導いたうえで、清濁併せのんで欲望の臨界を求めるよ、アルス・ラブレス君」

 

「……了解だ。征服を始めようか、グーレイル諸島連合国の真の盟主よ。イスカンダル・曹操の覇道を見せてくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……おやバルパー、体の方はもういいのかい?」

 

「……お前か。まあ、あの抜け殻はもうないよ。死んだと見せかける為に派手に自爆させたからな」

 

「なるほどねぇ。まあ、脂肪部分をジェル状のTNTに置き換えて爆発させたから分からないだろうね。あの体に脳はないなんてさ」

 

「ああ。なにせこの体があれば、私はエクスカリバーを存分に振るうことができる。なら研究と不摂生で脆弱な肥満体など必要なかろう?」

 

「代行者の中には体を義体に置き換える手合いはいたし、魔術師でも必要ならスペアを作るぶっ飛んだ手合いはいるけどめ。脳だけ付け替えて元の体を(デコイ)にする手合いは少数だと思うよ?」

 

「そういう風に誘導したのは貴様だろうに。……いや、それより伝えておくべきことがある」

 

「なんだい?」

 

「……例の壊滅したデミサーヴァント実験を行っていた魔術師(メイガス)共の遺産だ。それらしいものを見つけたぞ」

 

「本当かい?」

 

「十中八九な。アレクサンドロス三世や織田信長を宿した連中が言っていただろう? 奴らの本命はアーサー王だったと」

 

「そうだね。英国出身の魔術師の集まりによる「蘇ったアーサー王に英国を統治させる」とかいうトンチキ研究集団。十人近い魔術師が集まって動いていただけあって、それ以外も含めたデミサーヴァント実験はてこずってたみたいだけど」

 

「……真名開放とやらで莫大な魔力斬撃を放つ機能を持った宝具を見た。真名がエクスカリバーだった以上、まず間違いなく関係者だろう」

 

「なるほどね。デミサーヴァント実験なんて頭イカれた研究で、しかもアーサー王を本命にする組織なんてそうはいないだろう。来訪者しかいない魔術師(メイガス)の事情を考えれば尚更だ」

 

「ちょっかいをかけるなら好きにしろ。私もそろそろ再調整をかけておかなければならん」

 

「……ああ、付加魔法(エンチャント)魔水晶(ラクリマ)は成功したみたいだね。コカビエルに使ってたとかいう、氷の造形魔法は?」

 

「そこその出来だが、コカビエル自身は捕まったよ。流石にカバーしきれなかったしな」

 

「まあいいや。人工聖剣使いに通用するレベルなら、売ればそれなりの金になるし、組織の兵器として使うのもいい。ま、生産技術を一部の派閥に売ったから、あとで情報共有する必要があるだろうけど」

 

「単独での大量生産が難しいからといって、資金援助の代わりに快く提供するとは酔狂な奴だ。まあ助かっているが」

 

「まあね。実験用に少し売ってたのが神の子を見張る者に見つけられたのは残念だけど、成果が上がったのならラッキーだね」

 

「まあいい。それで、次はどう動くのだ?」

 

「そうだね。三大勢力の動き次第だけど、彼らが大きく動くなら、そこを突こうと思ってるよ」

 

「………異世界技術を利用した大規模テロ組織による、世界に対する戦争か。まるで映画だな」

 

「異世界が30ぐらい集まって合衆国みたいに運営されてるのに比べれば、序の口だよ。いずれは彼ら時空管理局も混沌に包みたいし、ぜひジェイルには僕達の側に引き入れたいしね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「正気の沙汰ではないな。如何に龍神がいても無理があるのではないか?」

 

「だからいずれはだよ。その為に亜種聖杯を18個も完成させて使ってるんじゃないか」

 




 まさか、鶴来だけがデミサーヴァントもどきと思ったか! そしてそこまでは予測できても、まさか原作キャラをデミサーヴァントにするとは思うまい!

 などといった感じで、英雄派はめっちゃ強化されてます。ALalalaaaaaai!とか言いながら現れて、出会った猛者には「うちに来ない?」とスカウトする要素が入ってきます。
 いえ、前から思っていたんですよ。曹操って「Fateのイスカンダルとあったらら、結構同調するんじゃないか」とは。ぶっちゃけイスカンダルのようなタイプは、イッセー達のような守るタイプとは相性悪いけど、原作の英雄派とかは原作以上の覚醒を引き出すタイプではないのだろうかと。
 なので、原作キャラにクロス要素を加えて魔改造するタイプの自分としては、いっそのこと曹操をめっちゃ強化しようと判断しました。
 英雄派にはオリジナル幹部が何人か出てきますし、スタンスも原作とはちょっと変化。結構な強化がされると思いますので、その辺を楽しみに。
 あと曹操は禍の団に入るオリ勢力と相いれない状態になっているので、新たなるクロス要素を出すのは結構遅れる……と見せかけて、一つほどすぐに出します。


 そしてバルパーはバルパーでとんでもない方法で生存。体がデコイだと見抜いていた人はいたけど、まさか「脳だけ取り除いた本物」だとは思わなかったでしょう? まあ、かなり手を加えてはいますけど。
 ちなみに会話しているやつによって、最初に前書きで書いた方のクロス作品要素の半分ぐらいは引き寄せされている感じですね。ただし大量生産などは難しかったので、その辺も禍の団の力を借りている感じです。そして一部を実験的に流出といったところです。
 あとまあわかりきっているのでここで告げますが、クロス作品の一つはリリカルなのはシリーズであります。世界観の都合上、唯一原作メインキャラが顔出しぐらいはするクロス作品です。









 では、鶴来達の今後についてちょっと愚痴じみた話をついかで。

 鶴来をハーレムにするつもりですが、どれぐらいにするかはちょっと悩み中。

 一応この作品でのメインオリキャラは、鶴来・イルマ・リアをメインオリキャラで、スピネルをソーナや匙相当の準メインオリキャラにする予定で、他はシトリー眷属より出番は多いけどサブキャラにするスタンスなため。あまり数が多いとただでさえ登場人物が多いハイスクールD×Dだと埋もれそうでもあるので。

 とはいえ、アザゼル杯編に到達すればだいぶ状況も変わるとは思っておりますので、キャラを増やすつもりではあります。とはいえ鶴来はまず間違いなくイルマが一番……というか他とは比べられない特別になるので、そのあたりもあるとリアだけをハーレム入りにさせるわけにもいかない。
 だができる限りサブにとどめるにしろ、どういう流れて惚れさせるかは重要である……といった感じです。

 一応、最低でも一人はヒロインを追加する予定ではあるんですけどね。タイミングとしてはデイウォーカー編ぐらいになると思います。
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