坂元リョーマ…シンジのクラスメイト。家出したシンジに助け舟を出し、エヴァと向き合う一助となる。学校の中でもかなり目立った存在。
碇シンジ…一度逃げ出すも、リョーマの話に感銘し再びエヴァに乗ることを決意した。リョーマに対し妙な親近感を感じつつも、強い憧れを持っている。
葛城ミサト…シンジ、レイの上司であり、シンジの保護者役。シンジがリョーマの自宅にいると知ったときは冷や汗が止まらなかったらしい。
赤木リツコ…エヴァの開発者。レイの変化を身近に感じており、そのことを好ましく受け止めている。
教室の窓際。今日も代わり映えのない外の景色をぼんやりと眺める。そうしていれば、クラスの喧噪に巻き込まれることはなかった。
誰もいない、静かな世界を過ごすことができる。
「ふぅ。お昼の購買はやっぱり大変だぜ。」
はずだった。しかし、現実は静寂とは無縁の生活になりつつあった。
男は断りもなく椅子を引っ張り、机の向こう側に座る。
「綾波って甘いもの平気か?」
「そうね。」
「良かった。苦手なものを全く聞かずに買ったけど杞憂だったな。遅くなったけど、怪我が治った祝いだ。」
笑顔を浮かべると両手に持った調理パンの片方を目前に差し出してきた。
初めてみる代物だ。興味が湧き、ビニール袋に包まれたそれを受け取る。
細長いパンに切り込みがあり、その中に白いホイップクリームが敷かれている。 そして、ミカンやバナナといった果物が不格好に入っていた。
「これは何。」
「ん?知らないのか。購買に行ったことないんだっけ。」
「ええ。」
行ったことないのかー、と目を丸くして驚いている。
「週一で売っている限定もの。数は少ないし人気だから、買うつもりなら一限が始まる前には予約しておくといいぜ。」
まだ手を付けていないのだが、彼は当然のようにパンの買い方を教えてきた。私がこれを食べれば、必ずその味の虜になるとでも言いたげだ。余程パンの味に自信があるらしい。
そんなに美味しいのかな。
今まで口にしたことない食べ物であることもあって、すごく期待してしまっている。こんなに気分が高揚する経験は初めてだ。
ビニール袋を破り、調理パンをちぎる。食べ方が分からないので既に食べ始めていた彼の動きを真似した。
ホイップクリームって甘いんだ。溶けるみたいに柔らかいし、おもしろい。
口にしてみると初めて味わう感触が舌を包んだ。口に入れた瞬間はクリームの重さを感じる。しかし、その重みは急速に失われ、気付けば消えてしまっている。パンや果物との相性も良く、すぐに食べきってしまうのが勿体なかった。
またパンをちぎり、クリームを味わう。消えればまたちぎりを繰り返し、もう手が止まらない。夢中になるとはこういうことなんだろうか。
「あれ、坂元君。今日は綾波さんと一緒に食べているんだ。珍しい!」
「怪我治った祝いにフルーツサンドを買ったんだよ。」
これ、フルーツサンドって名前なのね。
自分には関係ないので二人の話を聞き流し、フルーツサンドを食べ続ける。
来週、予約して買ってみるのもいいかもしれない。
パンの美味しさに舌鼓を打っていると、勝手に座っていた彼が立ち上がる。図書館の本を返しに行くらしい。クラスの女子は教室を出ていく姿を残念そうに見ていた。
「綾波さん、最近はよく坂元君と喋っているよね。」
「そうなの?」
「そうだよ!坂元君と毎日話しているでしょ。羨ましいー!」
あれは会話していると言っていいのだろうか。向こうから勝手に絡んでいるだけといった方が正しい気がする。
「坂元君から聞いたんだから。雑誌読むのが好きなんだって。」
何がそんなに面白いんだろう。満面の笑みでこちらに話しかけている彼女の気持ちがよく分からなかった。
「渡されるから読んでいる。」
「なにそれ、綾波さんらしい。読んでる雑誌てどんな感じなの?ちょっと見せてよ。」
鞄の中から借りている雑誌を取り出し、言われた通り彼女に見せる。
「こんな表紙なんだ!お洒落なデザインだね!」
初めて見る雑誌だと表情を輝かせて受け取っていた。しかし、ページをパラパラと捲ると途端に声を失い、こちらを信じられない様子で凝視する。
「もしかして綾波さんて帰国子女?」
「いいえ、ずっと日本で過ごしているわ。」
「えー!すごい!どうやって勉強すれば英語の雑誌読めるようになるの?」
すぐに答えるのが難しい質問だ。英文を読めることに今まで疑問に思ったことがない。だから、どうすれば英語が理解できるようになるのか、その術を知らない。
「昔から英語で書かれた本を読んでいたから、勉強法はよく分からないわ。」
ちょっと素直すぎ。彼女は眉で八の字をつくり、苦笑をこぼす。
「でも綾波さんらしいかも。」
私らしい。彼女の言葉を聞いて、私は目を逸らした。綾波レイには必要のないものだから。
椅子の軋む音がした。きっと彼女の友人の元へ戻っていったのだろう。
静寂が訪れる。
こっちのほうがずっと気が楽でいい。気にすることなんて何もない。
「綾波さん!さっき見せてくれた雑誌、もう一回見せてよ。」
活気に溢れた声が再び耳に入る。まさかと思い、振り向くと興奮気味に急かす彼女がいた。両隣には友人らしき人もいる。
離れるんじゃなくて、逆に友人を呼んで帰って来るなんて。
「そこに置いたままよ。」
雑誌は彼女に渡した後触ってもいない。
「ありがとー!これだよ。さっき話したやつ。」
「マジで英語で書かれてるじゃん。」
「うわー!海外っぽいデザインの表紙!」
彼女たちは雑誌を手に取り、目の前でワイワイと騒ぐ。時折、文章の意味を尋ねてきて、私が答える度に過剰に思うほど喜んでいた。
放課後になっても彼女らの熱意が冷めることはなかった。学校が終わるとまた私の席に集まり、今度遊びに行こうだとか勉強教えてだとか、あれこれ言われた。
彼女らに構わず、さっさと教室を出ていきたかったのだけど、エヴァパイロットであることを簡単に打ち明けるわけにはいかない。なかなか抜け出す言い訳も見つからなかったのもあって、ネルフまでの道のりがひたすらに遠かった。
「今日の訓練はおしまいよ。レイ、お疲れ様。」
訓練終了を告げられ、プラグ内の電源が落とされる。
視界が暗くなり、人の声は消える。閉鎖された空間でただ一人だけになる。孤独で虚ろな場所。私の生きる世界。昔からずっと続く私の真実だった。
明日の朝になれば、またあの騒ぎの中にいるだろうな。
まだ生温いLCLに浸っていると昼間のことが頭に浮かんだ。
いや、あの場にいると言うよりは巻き込まれていると言うのが正しい。きっと坂元という少年がいなければ、今も静かな時間を過ごしていた。本当に迷惑な男だ。
「レイ、何をしているの。もう訓練は終わっているわよ。」
赤木博士の声が通信機を通じて聞こえる。
「はい。すぐに出ます。」
博士の言う通りだ。何をしていたのか。自分のことを考えても仕方ないだろうに。
ハッチを開くと、視界が溢れんばかりの光で包まれる。少し目を瞑った。暗闇に慣れた目に施設の照明は刺激が強すぎた。
そう時間もたたずにぼやけた景色は線を描き、何度も見た世界を形づくる。壁の床も天井も機械仕掛けの居場所だ。
操縦席を離れ、私は再びその地へと足を下ろした。
「物思いに耽るなんて。また学校でどんなことを体験したのかしら。」
何事もなかったように降りるレイの姿を見て、リツコは口元を緩めた。
「先輩、なんだか嬉しそうですね。」
「そう見える?」
「レイのことを話すとき、いつも笑っていますから。ちょっと羨ましいです。」
マヤの言葉を聞き、彼女は目を大きく見開いた。
「顔に出ていたのね。恥ずかしいわ。」
そして、ほんのりと朱に染まった頬に手を添える。人前に出さない珍しい彼女の表情を見てマヤは息を止めた。
「何かしら?私の顔におかしなものでも付いている?」
「あっ、すみません!何でもないです。ちょっとボーっとしていただけで。まだ仕事中なのに、集中できていませんね。」
頬を両手で叩き、気合いの入った声で頑張らなきゃと自分を鼓舞する。
おかしな子ね。その誤魔化すような反応にリツコは首を傾げた。
「あの、先輩の笑顔の理由、聞いてもいいですか?」
「いいけど。どうしたの?そんなに畏まることないのに。」
「こういうことを聞くのは初めてですから。」
そう語るマヤの口調は早口気味で落ち着きがない。一方で背を張り、姿勢を正したまま。その矛盾したマヤの姿にリツコの目尻が下がる。
よくある話よ。今度は画面の向こうで歩くレイを眺め、彼女は言葉を続けた。
「すぐに変わることができる、あの頃の若さが羨ましいだけ。」
その言葉にいつもの毅然とした物言いは消えていた。
弱気な姿を初めて目にしたマヤは戸惑いを隠せない。
心配してくれているのね。不安そうな眼差しを向けるマヤに優しく微笑む。
「私は大丈夫。これは年を重ねる人の性のようなものよ。」
彼女の顔にもう陰りは無くなっていた。余裕と落ち着きのある、見慣れた表情へ変わっていた。元の顔つきに戻ったところを感じて、マヤは開きかけた口を閉じた。
このカード。レイに渡してくれるかしら。リツコから突然頼まれたパスカードをどう渡そうか、シンジは考えていた。同じパイロットとはいえ、一言も話したこともない人の家に行くのは気まずいのだ。
「ミサトさん、借りますね。」
「どうぞー。」
シンジは自分の部屋から手帳を取り出し、ある電話番号に電話を掛ける。
「はい、もしもし。」
電話口から聞こえるのは女性の声。しかし、シンジが相談したい相手は少年の方だ。
「こんばんは、先日お邪魔したシンジです。今、リョーマ君はいますか?」
「お!わんこくんか!若ならいるよ。呼んでくるからちょっと待ってて。」
マリの快活な返事の後、電話口では単調な電子音が流れる。
「シンジ。用って何だ?」
あまり時間を待たずして彼はやって来た。その声が聞こえるとシンジの顔色は急に明るくなる。
「リョーマ君!明日の午後って空いてるかな?」
「明日?空いてるけど。どこかに遊びに行くのか?」
「綾波の家に行く用事があって、リョーマ君も来てほしいと思ったんだ。」
そういうことか。訳を聞くとリョーマはすぐに納得した声色に変わる。
「葛城さんと同居しているのに一人で行くのは緊張するのか。」
笑い声を含ませ、リョーマはシンジを揶揄っている。
「綾波とは全然仲良くないし、お互いのこと分からないから勝手が違うよ。」
リョーマの話を否定するつもりはないらしく、シンジは弱々しく笑った。
「リョーマ君なら綾波とも仲いいし、大丈夫かなって。」
「シンジも大変だな。分かった。明日は付き合うぜ。」
「本当!良かった。リョーマ君が来てくれるなら安心だよ。」
電話口から期待を裏切らない声が返ってくる。嬉しさのあまりシンジの口の端は上がったままだ。
「シンジ君が明るくなったと思ったら、そういうことだったのね。」
「今ではすっかり彼のファンよ。」
二人の温かい視線がシンジの背中へと注がれる。
しかし、シンジは興奮気味に会話するだけで、二人の視線に気付きすらしない。 何故ならまだ夢を始めたばかり。意識は希望と羨望の対象に囚われている。
本を読む時間、LCLに浸かる時間、エヴァに乗る時間。頭の中は空っぽでいい。 周囲も自分も忘れて、今が過ぎていく。
無数の水滴が降り注ぎ、絶えず身体を打ちつける。シャワーの独特な感覚も少しだけ世界のことを忘れさせてくれる。
無心の時間。私は何もかもを認知していない。
そこには何も無いのだろうか。
玄関の扉を叩く音が現れる。
いや、現実が消えることはない。外界はいつも私を引きずり込む。
流していたシャワーを止める。
「反応ないな。鍵は空いているみたいだし、入るか?」
「うーん。出来ればやめておいた方がいいけど。」
「この中に入れても綾波は見ないだろ。お邪魔します。」
「それもそうか。お、お邪魔します。」
聞き馴染みのある男性の声がすると、扉を開く音が後に続く。彼らは勝手に部屋に入ってきたようだ。
「暗いし、床も汚い。綾波ってこんな部屋に住んでいたんだ。」
「照明を替えてないし、掃除もしてないんだろうな。」
まさかあの男が家にまでやって来るとは。これから面倒が起きそうな予感がするのは勘違いだと思いたい。
「綾波って一人暮らし何だっけ。」
「確かな。前にそんな話をしていたぜ。」
「そっか。中学生で一人暮らしか。保護者とかいないのかな。」
身体中に付いた水滴を拭き取り、廊下へと出る。居間の方を向くと丁度初号機の人と話している彼の姿が見えた。
向こうもこちらに気付いたらしく、仰天した様子で見ている。そして、大きな溜息を吐くとサードのいる方へ消えていった。
「リョーマ君?前が見えないんだけど。」
「目隠し連想ゲームしようぜ。三秒で思い付かなかった方が負けな。」
「なにそれ?目隠しって、リョーマ君は目隠ししてないでしょ。」
私に背を向け、彼はサードの目を手で覆うような形で何やら話している。私の部屋に来てまで彼らは一体何をしているのだろうか。
「何。」
「さっさと服を着ろ。目のやり場に困る。よーし!最初はイギリス!」
「まだ納得いかないんだけど。それより、今綾波の声がしなかった?」
「早く答えないと負けるぞー。さーん、にー、いーち。」
「ちょっと待って!え、えーと。サッカー?」
服を着ないと話をするつもりはないらしい。変な遊びをしている二人を訝しく思いながら、タンスに手を掛けた。
奇妙な言葉遊びは私が制服を着るまで続いた。
「時間切れだ。シンジの負けだ。」
「うぅ。リチャード1世って言われても分からないよ。」
「作戦勝ちってやつさ。」
彼は悔しがるサードに勝ち誇ったような笑みを見せつける。
「終わった?」
「ああ、丁度な。」
今度からは裸で人前に出たりするなよ。耳元で囁かれ、私の行動を注意される。
「どうして。」
「本気で言っているのか。」
彼は困惑の声を上げる。少し唸り頭を押さえると、再び溜息を吐いた。
「人として最低限のマナーだからだ。勝手に入った俺達も悪いが、せめて前を隠してから声を掛けてくれ。」
彼がここまで困った顔をしているのを見るのは初めてだ。相当に失礼なことらしい。
「次から、気を付けるわ。」
「よろしく頼むぜ。」
彼は白い歯を見せ、大きく頷いた。
「何しに来たの。」
尋ねると彼は隣のサードへ目配せを送った。用事があるのはサードということか。
静かにこちらを窺っていたサードへ視線を移す。
「リツコさんから渡すように言われていたんだ。」
サードはポケットからパスカードを取り出す。
更新したカードを渡し忘れるなんて博士らしくない。
「綾波、休日のこの時間はいつも家にいるのか?」
「ええ、そうね。」
「なら大丈夫だな。ありがとうな。」
絶対面倒そうなことを考えている。
妙な質問をしてきた彼を睨みつけるが、ニヤつくばかりで平然としている。
やはり彼には無駄な試み。諦めてさっさとネルフへ行った方が良さそうだ。
「もう訓練の時間か?俺らも行こうぜ。」
「そうだね。時間も良い頃だし。」
後ろの方で何やら話している二人を無視し、私は玄関の扉を開けた。
彼とは途中の駅で別れた。大袈裟に手を振り、賑やかに向こうの階段へと消えていった。
そして、彼がいなくなった今、再び静かな時間が訪れているわけだ。
あの顔。来週の休日に何かしようと企んでいるわね。
しかし、私の心の中は免れない騒音で落ち着きそうもない。
「あ、あのさ。」
サードが声を掛けてきた。彼と別れてから時折こちらを見ていたから何か聞きたいことでもあるのだろう。
「リョーマ君と仲いいよね。話しているところ、よく見るし。」
彼の話か。サードは彼と仲が良い様子だった。先日の女子同様、私と彼の関係が気になったのだろう。
「クラスの子にも同じことを聞かれたわ。」
「やっぱりみんな気になるよね。二人が一緒にいるのって意外だった。」
「そう。」
今までまともに顔を合わせたこともなかったのに、どういう風の吹き回しだろう。
「あなたは随分と彼を信頼しているのね。」
「まあ、そうなのかな?」
サードの頬はたちまち赤く染まり、その視線も定まらず忙しなく動いている。
「人から直接言われるとなんだか恥ずかしいや。」
誤魔化すように笑うサードの姿を意外に感じた。サードは自分の感情を素直に見せる人間ではないと思っていたから。これも彼の影響だろうか。
「彼の何があなたをそうさせるの。」
不意に止まると、サードは目を白黒させてこちらを凝視する。
「綾波って案外ストレートに聞いてくる人なんだ。」
質問に関係ある内容ではないので、そのまま次の言葉を聞いて待つ。
いや、勝手に思っただけで。しかしサードはぼそぼそと呟き始めた。
早く答えを出してほしいのだけど。関心のないことを聞いていても仕方ない。
「質問には答えないつもり?」
だ、だよね。力なく笑い、やっと話を続ける。
「綾波の質問はリョーマ君のどんなところが好きかってことでいいのかな?」
それでいいと肯定すると、たちまちサードの顔に活気が戻っていく。
「リョーマ君はカッコいいんだ!自信に満ちて、皆が頼りにしている存在でしょ。いつも助けてくれるし。」
先程までのオドオドした雰囲気はどこかで消え去ったみたい。まるで自分の自慢話を話すかのように楽しそうにしている。不思議だ。
「使徒と戦った時もエヴァから逃げそうになった時もリョーマ君に背中を押してもらったんだ。僕もあんな風になりたいって思えた。リョーマ君は僕の憧れなんだ。」
嬉しい気持ちを見せつけるほどの笑顔を浮かべた。実の父親には笑いかけるなんて出来そうもないのだから、殊更に。
「綾波は?リョーマ君のこと、どう思う?」
彼について、ね。
「毎日絡まれるのが面倒。」
絡まれても迷惑なだけだ。もし、気を遣って話しかけているなら余計なお世話だ。私は綾波レイであっても、私ではないのだから。
「面倒って。クラスでそんなこと言うのは綾波くらいだよ。」
クラスの少女も似たようなことを言っていた。でも、彼らの言葉はきっと違う。 私には何もないはず。
「どうかしら。」
もしそれが真実でなくなったら、どうやって私と向き合えばいいのか。
車窓の外を眺める。外は暗いままで薄らとコンクリートの壁が見えるくらいだ。どこまでも変わらない景色がただ流れていく。
一筋の光が視界に入り、反射的に瞼を閉じてしまう。そして、再び開いた景色には壁が消え、様々な形の建物が立ち並んでいた。
私は瞼を閉じる。
また、周りが煩くなった。
投稿が非常に遅れて申し訳ありません。想像以上にレイの描写が難しかった…。
補足
クラスメイトの女の子…レイと話したのは、レイをきっかけにリョーマと仲を深めたかったから。リョーマはその気持ちを察しながら、レイへと興味を持つように女の子と話をしていた。とはいえ、リョーマもその子の友達までレイと仲良くなるとは考えてなかったらしい。