ガンダムビルドダイバーズー衝撃のZakuー   作:陰猫(改)

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第11話【無理ゲーミッション】

 次の日、ティッシュがGBNにダイブするとそこにははにわザクのポーとエルピー・プルの格好をした水色のポニーテールの少女が待っていた。

 

「待っていたよ、ティッシュ」

「お待たせして、すみません、ポーさん」

 

 ティッシュはポーに頭を下げてから此方を無言で見詰めて来るポニーテールの少女を見る。

 

「あの、此方の方は?」

「ああ。私達の仲間さ。名前はエルピー。

 無口な奴だが、腕は確かだよ。まあ、アレを腕っぷしって言うのか解らないけれどね」

「アレ?」

「まあ、見てからのお楽しみさ。

 そんな事よりも今日は練習がてら、あんたの姉さんが作ったクリエイトミッションをやるとしよう」

「クリエイトミッション?」

 

 ティッシュが尋ねるとポーは「そうだよ」と頷き、彼をカウンターに案内する。

 そして、クリエイトミッションの一つである【新型ガンダムを破壊せよ!】と云うタイトルのミッションをティッシュに選択させる。

 

「本来はクリエイトミッションってのはランク限定にするのが基本なんだが、こいつはフリーランクになっている。

 内容自体は至ってシンプルなんだけど、出来た奴は少ないね。

 まあ、これに成功出来たら、上位ランクにも入れるーーなんてジンクスもあった位さ。

 未だに現役のチャンピオンもランキングTOP10に入ってるよ」

「へえ、俺にも出来ますかね?」

「それはあんたの頭次第さ。もっとも、現役のチャンピオンであるクジョウ・キョウヤですら、トップに至らなかった問題なんだけどね?」

 

 ポーはそう言ってカラカラと笑うとエルピーとティッシュと共に格納庫に入る。

 入って、すぐにティッシュは違和感に気付いた。

 そこにあるのはティッシュの制作したザクではなく、古いフォルムのザクであった。

 それこそ、接着剤を使う頃の旧キットクラスの物である。

 

「これ、ザクですよね?」

「そうだよ。旧キットのガンプラの素組みのザクさ。

 あんたにはこれに乗ってガンダムを倒して貰う」

「はあ」

 

 あまり、ピンと来ないティッシュは取り敢えず、出撃する。

 舞台はどうやら、宇宙世紀らしい。

 

(新型ってガンダムの事かな?ーーあれ?それなら、新型ガンダムじゃなくて新型モビルスーツって書く筈じゃないか?)

 

 首を捻りながらもコロニー内部へと入るとティッシュは周囲を観察する。

 そこには初代機動戦士ガンダムの第1話のような1シーンが再現されていた。

 

 警戒しながら前進するが何かが出てくる気配はない。

 

(? どう言う事だろう?)

 

 警戒するが、一向に何かが出てくる気配のない疑問を抱き掛けた瞬間、ティッシュのザクは突如、爆発し、そのまま、ゲームオーバーになってしまう。

 何が起きたのかなど解らない。

 

 本当に一瞬の事であった。

 

 バトルとも言えないバトルにティッシュは納得が行かず、もう一度、リトライする。

 今度はレーダーやセンサーにも注意したが、気付いた頃にはミッションに失敗していた。

 

 原理も何も解らない。

 間違いなく、これは頭を使う問題なのだろう。

 

 ティッシュはもう一度、リトライし、周囲を警戒する。

 

『そのままじゃ、結果は同じだよ。もっと知恵を振り絞りな』

 

 そう言われてもティッシュにはよく解らない。

 気付いたら、ミッションに失敗していた。

 

 相手がどんなモビルスーツなのかさえも解らない。

 そこでティッシュは、ふと、ある事に気付く。

 

 相手はガンダムなのは間違いないなのだろう。

 だが、自分はいつから、ただのガンダムだと思っていたのかと。

 

 そもそも、新型のガンダムとあった以上、ただのガンダムではないのは間違いない。

 ならば、もっと動いていなければ、やられてしまうのではないか?

 

 そう思い、スラスターを吹かした瞬間、眼前の何かが一瞬、ブレた。

 

「ステルス迷彩!?」

 

 そう叫んだ瞬間、ティッシュは何かに射撃されて再び撃墜する。

 

 そこでようやく、ティッシュはこれがかなりのハードなミッションであると気付く。

 

ーーー

 

ーー

 

 

「なんですか、このミッション?」

 

 結局、攻略しきれなかったティッシュは格納庫でポーに尋ねると彼女は「そう言うミッションさ」とだけ返す。

 

「これ、本当に姉さんが考えたミッションなんですか?」

「そうだよ。種明かしすると旧キットクラスのザクでSEEDに出てくるブリッツガンダムを相手しろってミッションさ」

「それ、ほぼ無理ゲーじゃないですか?」

「だから、突破した奴らは上位ランクに入れる猛者なのさ。

 これはGPD経験者がGBNに慣れる為に行った試験ミッションさ。これで五感を高めるんだよ。

 だから、現役のチャンピオンよりもGPD経験者の方が好成績を残せるって訳さ。

 まあ、それでもトップ10入りしたクジョウ・キョウヤは十二分に凄いけれどね」

「そんな物をいきなりやらされる身にもなって下さいよ」

「ははっ。悪い事したね」

 

 ポーはそう言って笑うと「まあ」と言葉を付け足す。

 

「お蔭であんたの根性が見えたからさ」

「根性ですか?」

 

 ティッシュが問うとポーとエルピーが同時に頷く。

 

「ああ。GPDだろうとGBNだろうと困難な道は何処にでもある。

 それを乗り切るからこそ、ゲームってのは面白く感じるってもんさーーまあ、これは受け売りの言葉だけどね?」

 

 ポーはそう言うとエルピーの肩を叩く。

 

「それじゃあ、あとは任せたよ、エルピー」

 

 ポーの言葉にエルピーが驚きの表情をするが、ポーがそれを気にする様子もない。

 ティッシュもまだ会話すらした事のないエルピーといきなり、一緒にさせられるとあって困惑する。

 

「あの、ポーさん、どう言う事ですか?」

「久々に私も原点に帰りたくなってねーーおっと、安心しな。皇帝の命もあるし、すぐ戻って来るから」

 

 それだけ言うとポーは手を振ってログアウトしてしまう。

 

(ポーさんって悪い人じゃないけれど、掴みどころがないなぁ)

 

 そう思いながらチラリとエルピーを見る。

 無口なエルピーと一緒にされ、ティッシュはただただ困惑するしかなかった。

 

(本当にどうしたら良いんだろう?)

かなり前に投稿したものをサルベージ。いまからでも読者参加型にするか悩みまする。

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