ガンダムビルドダイバーズー衝撃のZakuー   作:陰猫(改)

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今回は顔合わせ。募集されたガンプラについては次回に触れます。


第14話【マルチバトル・1】

「改めて、紹介する。こいつがチュートリアルで訓練ばかりしていたティッシュって坊主だ」

「ティッシュです。宜しくお願いします」

「おい、坊主!ロールロール!」

「あ、すいませ──げふんげふん!

 よぅ!俺がティッシュだ!宜しくな!」

 

 アタリメさんに指摘されないとついつい、ロールを忘れてしまう。アタリメさんも俺を思ってロールするように注意してくれているのであんまり、素を出すのはいけないな。

 

「まあまあ、アタリメさん。ティッシュって子もまだまだ初心者みたいだし、ロールについては慣れてからでも良いんじゃないかしら?」

「そうもいかんだろ、サクラの嬢ちゃん。

 こういう素が真面目な奴ほど騙されやすいのがGBNみたいなもんだしよ。

 何よりティッシュの坊主はどうみても初心者狩りの格好の的だろ?」

 

 アタリメの言葉にサクラと呼ばれた女性アバターも「確かにそうね」と肯定する。

 

「はじめまして、ティッシュさん。私はサクラ。宜しくね?」

「はい。宜しくお願いします」

「ふふっ。アタリメさんの心配するようにティッシュさんは真面目そうだし、騙されやすそうな気がするわね?」

 

 微笑むサクラに対し、ティッシュは「そうですか?」と照れたように笑う。

 そんなティッシュにアタリメがこっそりと囁く。

 

「あんまり、気を許すなよ、坊主。こいつ、ネカマだからよ」

「? ネカマ?」

「あら、アタリメさん? ティッシュさんに何かおっしゃいましたか?」

「・・・いや、なんでもねえ。思っていたよりも坊主が何も知らなすぎて困っちまったくらいだよ」

「?」

 

 アタリメは「今度、キチンと説明してやっからよ」とだけ言って他のメンバーを紹介する。

 

「んで、サクラの隣から順にナーナとスパーダだ。

 こいつらもベテランだから色々と参考になるだろうよ」

「ナーナ・C・エイスだ」

「スパーダだ。宜しく頼む」

 

 サクラとは違い、口数少なく、フルフェイスマスクの連邦兵士であるナーナとオーブのデフォルトフェイスのスパーダが答える。

 

「あの、ティッシュです。まだまだ初心者ですが宜しくお願いします」

「・・・本当に初心者なのか? 出戻りとかではなく?」

「スパーダが疑うのも解るが、まあ、その辺りは俺が保証する。実際、ネカマって単語すら解ってなかったろ、こいつ?」

 

 その言葉にナーナとスパーダは顔を見合せ、お互いに頷く。

 

「まあ、おっさんがそこまで言うのなら信じるよ。

 改めて、宜しくな、ティッシュ」

 

 そう言うとスパーダが代表で手を差し出し、ティッシュと握手を交わす。

 

「さて、そうと決まれば、バトルしようか・・・数的にゃあ、もう一人は欲しいが、まあ、ティッシュの坊主が初心者なのを考えりゃあ、これ位のハンデが──」

「なにやら、楽しそうな事をしているじゃないか、アタリメのおっさん」

 

 そう言って現れたのはトテトテと二足歩行で歩いて来る猫であった。

 その猫の姿にはインターネットに少なからず疎いティッシュでも知っている程の有名な物であった。

 

(あれって現場ネコって言うんじゃなかったっけ?

 こんなアバターを使う人もいるのか?)

 

 ティッシュがそんな事を考えているとアタリメが溜め息を吐きながら質問する。

 

「何か用か、ムメイ?」

「連れない事を言うじゃないか、アタリメのおっさん。

 聞こえていたよ、一人足りないとね。

 なんなら、加わっても良いんだよ?」

「悪いが、『厄災の獣』なんて、お呼びじゃねえんだよ」

「本当にそうかな? そのティッシュって彼は覇軍ってフォースに入りたいって聞いているけれど」

「・・・お前、立ち聞きしてやがったのか?」

「傭兵にとって情報は貴重な収入源だからねえ。

 彼が本当に進撃の覇軍に加わるのなら、此方もある程度のデータは欲しい訳さ」

 

 なにやら、不穏な空気が漂う中、ムメイと呼ばれた現場ネコがティッシュを見据える。

 

「決まるのは君だよ、ティッシュくんとやら」

「えっと、よく解りませんが、一緒にバトルしたいのなら構いませんよ」

「おい、坊主!?」

 

 その言葉にアタリメが制そうとし、ムメイが思わず、笑ってしまう。

 

「ふふっ。よく解らない、か・・・考えてないだけなのか、それとも・・・まあ、良い。

 君に敬意を評して最高の戦いをしよう」

「・・・ったく、少しは考えろ、坊主。相手は傭兵なんだぞ?──って、まさか、傭兵がなんなのか解らないなんて言わないよな?」

 

 アタリメの言葉にティッシュは素直に頷いて答える。

 

「傭兵って単語くらいは聞いた事がありますが、GBN内で傭兵のロールしているってだけですよね?」

「まあ、間違っちゃいないが、その考えだと後が怖いぞ?」

「それって、どう言う──」

「GBNの傭兵ってのは確かにロールだ。だが、実際に金を貰って何でもするとんでもねえ奴ってのもいる。

 ムメイはそのとんでもねえ奴の方なんだよ」

 

「バトル中には気を付けろよ?」とアタリメはティッシュにアドバイスすると改めて、格納庫に全員で転移する。

かなり前に投稿したものをサルベージ。いまからでも読者参加型にするか悩みまする。

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