ガンダムビルドダイバーズー衝撃のZakuー   作:陰猫(改)

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第17話【マルチバトル・4】

(・・・成る程・・・確かにコイツは)

 

 ティッシュの切断したザクの脚部が絡まったアンカーをパージしながらスパーダはザクマシンガンを回避しつつ、頭部のイーゲルシュテインを放ちながら彼を観察する。

 

(装甲の相性的にも戦い方的にも劣勢・・・普通の奴ならこれで挫折する。それなのに諦めずに模索する)

 

「認めるよ。間違いなく、あんたはガンプラと真剣に向き合っている奴だ」

 

 スパーダはそう呟くとロケットアンカーを射出する。

 だが、狙いはティッシュのザクではない。

 

「アンカーにはこういう使い方もあるんだよ!」

 

 そう言ってスパーダはティッシュのザクに向かって回転し、アンカーが絡まった対艦刀を振るう。

 予想していなかった使い方にティッシュは一瞬、迷った。

 それが彼の運命を決める。

 

「うわっ!」

 

 突然の予想外の中距離攻撃に左腕と2基のブースターを持って行かれながらスパーダのガンダムSDSがティッシュの予測落下地点を目指し、突撃する。

 

 その目と鼻の先でスパーダのガンダムSDSは動きを止める。

 

「・・・俺も焼きが回ったか。少々、ティッシュさん──あんたに固執し過ぎてしまったようだ。

 お蔭であんたがどんな奴でどんな気持ちでガンプラバトルやっているか知れたと思う。

 今度は私怨抜きであんたと一緒にチームを組んでみたいな」

 

 スパーダはそう告げると後方のモニターに映ったスペリオルザクキャノンに視線を見据えた。

 

「実弾兵装のザクキャノンがビーム兵器を使う、か・・・旧キットだからって少し舐めていたな。ビームキャノンによる遠距離射撃・・・それも的確にコックピットを狙った一撃とは」

 

 スパーダはひとり呟くと最後にこう言った。

 

「あんな兵装・・・俺もやってみたいけれど、今月足りるかな?」

 

 それを最後にガンダムSDSは沈黙する。

 

「ティッシュさん、だいじょ──」

 

 そこまで言いかけて、サクラは此方に迫って来る敵に振り返る。

 次の瞬間、衝撃が走った。

 

「奥の手は最後まで取っておくのは戦術の基本だ」

 

 そう言ってムメイのガンプラ──ソロモンガンダムはガンダムSDSが残した対艦刀を手にする。

 

「まあ、この程度なら此方の手をさらけ出す必要はなさそうか・・・」

「くっ!このっ!」

「確かに旧キットのザクキャノンが一撃でスパーダくんのガンダムSDSを仕留めるとは思わなかったが、逆に言えば、サクラさんはそれだけの実力があるダイバーって事──能ある鷹は爪を隠すとはよく言ったものだ」

 

 スペリオルザクキャノンは撃破は無理と判断するや否や一斉砲撃を試みる。

 そんなビームの嵐をソロモンガンダムは容易く回避し、旧キット特有の固定されて動かせない胴体を対艦刀で貫く。

 そんなソロモンガンダムに対し、サクラはスモークディスチャージャーを散布する。

 

「・・・今更、スモークを散布した?」

「奥の手は最後まで取っておくって言ってたわよね?・・・それは此方も同じよ」

「ちぃっ!」

 

 次の瞬間、巨大なビームによる砲撃がスペリオルザクキャノンとソロモンガンダムを襲う。

 砲撃したのは半壊したサクラが用意したビッグガンであった。

 そして、それを乗るのは半壊したティッシュのザクであった。

 

「初めて、ビッグガンによる狙撃をしたにしては悪くなかったよ。

 ただ、今回は相手が悪かった、か・・・」

 

 そう呟いてサクラのスペリオルザクキャノンは撃破される。

 そんなソロモンガンダムはと言うと多少の損害はあったもののほとんど無傷であった。

 しかし、ただ無傷と言う訳ではない。

 

「・・・危なかった。ホロスコープシステムでユニットを盾にしていなかったら、流石に俺のソロモンガンダムでも致命傷になっていたかも知れなかった。

 急増コンビとは思えない連携だった──いや、サクラさんのそう言ったエスコートの仕方が上手かった」

 

 そう告げるとソロモンガンダムはユニットに手を伸ばし、ロングライフルを手にする。

 

「故にこれはティッシュくん達の連携に対する最大限の敬意であり、手向けだ。

 また手合わせを願う時、更に強くなっている事を願うよ」

 

 それが最後の言葉となり、ティッシュのザクを乗せたビッグガンをムメイのソロモンガンダムがロングライフルで貫くのであった。

かなり前に投稿したものをサルベージ。いまからでも読者参加型にするか悩みまする。

  • いまからでも参加するよ
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