長き旅路にて臨むもの   作:【風車之愚者】

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真名

 □■ある天竜について

 

 生まれながらにして王の系譜に連なる【風竜王】には何不自由のない生活が約束されていた。

 天性の肉体はそこらの天竜種と比較にならないほど強靭で逞しい。光沢を帯びる鱗は均整の取れた並び。一度翼で風を掴めば瞬く間に万里を翔ける。

 纏う風格は王者のそれ。なにも外面に限った話ではない。彼は同族の頂点に君臨する立場に相応しい公明正大な判断を下す賢者だった。幼き頃より自然の理を体得し、加えて他者から学んだ知恵を海綿の如く吸収する。

 才能、資質、環境。竜としておよそ考えられる全てを【風竜王】は有していた。

 

 【風竜王】は【風竜王】という座に就く以前より、賞賛と憧憬を以て扱われた。

 彼は周囲の期待に応えるべく成長する。そうあれかしと望まれた王道を歩み、【天竜王】の第二子はひとつの王の名を冠するにまで至る。

 

 そんな【風竜王】にも理解が及ばない事柄があった。

 彼が治める<風竜山>で暮らす雌竜のことだ。

 彼女は山脈で生まれ育った血族とは異なり、外部から移り住んだ所謂流れ者だった。種族こそ純竜だが、その身に流れる血には他種の因子が混ざっていた。ドラゴンの翼膜が怪鳥の羽毛に覆われていたのである。

 通常は純竜同士のつがいからでなければ純竜の子は生まれない。にも関わらず混血の特徴を持つ純竜が存在する理由は定かではない(何世代か前に先祖返りや突然変異の個体がいたと考えられる)。

 

 古くより天竜種には奇形を間引く習わしがある。なぜなら奇形の天竜種は大半が正常に育たず、悪意を増大させる個体が多いからだ。

 ただその雌竜は大人しい気性で分を弁えていた。故に慈悲深い【天竜王】の特別な配慮によって条件付きで山脈に住まう許しが与えられたのである。

 それは他の竜と関わりを持たないこと、山脈の端で密かに暮らすことの二点だった。

 

 ともあれ、雌竜が異端として腫れ物扱いされるのは避けられない。

 

 ――なんと醜い。

 

 ――ろくに飛ぶこともできんらしい。

 

 ――【天竜王】様は何を考えておられるのか。

 

 心無い陰口が交わされる。【風竜王】はくだらないやりとりを耳にする度に辟易するばかりだった。

 飛べない奇形がいる……だからどうした? 悪意を持っているならばともかく、件の奇形は我々に何の被害も与えていないではないか。父である【天竜王】の裁定に異を唱える方が問題だと。

 

 その苛立ちと反感は次第に雌竜へと矛先を変える。

 何故山脈に居座るのか。奇形にとって山脈が暮らし辛い場所であることは百も承知のはずだ。逃げ出さず留まる理由があるのだろうか……【風竜王】は思考を巡らせたが、雌竜の意図を理解できずにいた。

 分からずにいても問題はない。【風竜王】は害がないのであれば奇形に対して敵意を向けることはせず、かといって禁を破り雌竜と接触する心算は皆無である。

 せいぜい一族の配下が雌竜に近づかないよう触れを出す程度だった。

 

 

 ◇

 

 

 だが……嗚呼、如何なる運命の悪戯か。

 ある日、【風竜王】は彼女と出会った。

 

 山脈に侵入を試みる愚者を排除し、疲労から無心で空を翔けていた【風竜王】は知らずのうちに雌竜が暮らす領域に踏み込んでいた。

 気がついたときには既に遅い。急いで身を翻した【風竜王】だったが、視界の端に雌竜の姿を捉える。

 

 雌竜は飛んでいた。

 混血の証とされる翼を羽ばたかせて縦横無尽に天を舞う姿は、彼女を奇形と蔑む竜の飛翔よりもずっと美しく、繊細で、可憐だった。

 青空に純白の輝きが映える。飛ぶことが楽しくて楽しくて堪らないというように雌竜は思うがまま翔け抜ける。

 

 瞬間、【風竜王】の脳裏はまっさらになった。

 もしも奇形の竜に出会うことがあるなら、そのときは内に秘めた考えを尋ねよう……そんな思いは彼方に消え去り、ただ呆然と佇むばかりだ。

 衝撃は落雷に打たれたかのよう。さもありなん。彼の常識では奇形は差別と排除の対象だ。間違っても見惚れる相手になるはずがない。己の心に生じた矛盾に説明をつけられず、【風竜王】は激しく動揺した。

 

 放心した【風竜王】の硬直は雌竜が視線に気づいて逃げ出すまで解けなかった。

 咄嗟に雌竜を追いかけた【風竜王】は二度目の驚きに襲われる。

 

 追いつけない。

 正確には【風竜王】は配下をゆうに追い越す速度で飛翔しているのだが、みるみるうちに距離を離されていく。

 目を引く容姿と飛行速度に興味を抱いた【風竜王】は全力で加速。雌竜を間合いに収める。前方に回り込んで逃げ道を塞いだ後、真っ先に浮かんだ問いを投げかけた。

 

『お前、名は何という?』

 

 返答は、言葉にならない悲鳴だった。

 

 

 ◇

 

 

 雌竜は寡黙だった。

 決して軽薄な語り手ではない【風竜王】が百の言葉を投げかけてやっと一、二の単語が返ってくる。

 単純に口下手というのもあるが、雌竜は純竜と会話することを恐れていた。聡い雌竜は他者との接触が双方にとって不利益になることをよく理解していた。相手が竜王であるなら尚更だ。

 だが【風竜王】に粗相を働くわけにもいかない。話しかけられたのならば耳を傾けなければならない。せめて一言は返さなくてはいけない。

 雌竜の境遇は【天竜王】の気まぐれという薄氷の上に成り立っている。本来なら他の竜と接触してはならない。かといって恩人の息子を蔑ろにはできない。……どちらを選ぶにせよ禁を破ることになるのなら、己の心に正直でありたい。雌竜は密かにそう考えていた。

 

 時折、お互いに人目を忍んで顔を合わせた。

 専ら取るに足らない話ばかりを繰り返す。

 ただ一度だけ、雌竜が身の上を語る機会があった。

 ドラゴンの両親の間に生まれた雌竜は生後間もなく放逐されたのだと。

 それきり雌竜は口を閉じたので【風竜王】もそれ以上を問い詰めることはしなかった。

 

 それよりも雌竜は空を飛ぶことを好んだ。

 飛んでいる間は嫌なことを忘れられると。

 華麗に飛ぶ彼女を【風竜王】は眺める。無言で過ぎる時間こそ最も両者の心が通じ合う瞬間だった。

 

 あるとき【風竜王】は言った。

 

『何故、お前は飛べることを隠している? あの姿を見れば他の竜も考えを改めるに違いない』

 

 雌竜は首を振る。認められることはあり得ないと雌竜は知っていた。

 飛べるか、飛べないかはさほど重要ではない。

 差別の本質は雌竜が他の竜と異なること。

 混血の奇形である限り、雌竜が山脈の竜達に受け入れられることはない。

 むしろ雌竜を蔑む理由がひとつ増えるので他の竜にとっては都合が良い。逆に、飛べることを知られたなら余計な反感を買うことだろう。

 

『悔しくはないのか』

『貴方が知っていたら良いのです。私が飛べること、そして私の真名を』

 

 雌竜は静かに告げる。

 

『私の真名はアルシエル。どうか覚えていて』

 

 明くる日――アルシエルは姿を消した。

 

 

 ◇

 

 

 【風竜王】は山脈中を探したがアルシエルを見つけることはできなかった。

 それどころか耳を疑う流言が広まっている。

 曰く、「奇形が【風竜王】を誑かした」と。

 噂によれば、奇形の雌竜が悪意を持って【風竜王】に近づき堕落させようと目論んだことになっていた。

 しかも寸前で【風竜王】は正気を取り戻し、奇形を跳ね除けたとまで語られているではないか。

 

『父上! 父上は居られるか!』

 

 配下を問い詰めると、出所はすぐに判明した。

 犯人の【天竜王】が住む<天蓋山>に向かう。

 

『アルシエルを何処にやったのです!?』

『ククク……さてなぁ? 我はそのような名は知らぬ』

 

 真っ赤な嘘だった。【天竜王】は己の分身として無数の霊体を放っている。大陸中の出来事を把握する監視網が、彼の領域である<境界山脈>内で機能していないと考えるのは無理がある。

 

『だが、これで理解したはずだ。我々は奇形を受け入れられぬとな』

『まさか、それだけのために彼女を利用したと?』

『いや、面白い駒ではあった。故に我が下で押さえていた。それだけのことよ』

 

 よもや“彗星”の血が混ざっているとは思うまいて、と【天竜王】は独りごちる。

 

『何故ですか! これはあまりに酷ではないですか』

『いやなに。境界を守る番人が約定を破り境界を踏み越えるというのは……些か外聞が悪いと思わんか』

 

 山脈の東を守護する【風竜王】の立場と、禁忌とされる奇形との接触を掛けて【天竜王】は揶揄する。

 捻くれた見方をすれば確かに聞こえが悪い。

 だがそれは真実と程遠い憶測である。

 余人が好き勝手に騒ぎ立てようと、この父だけは正しい経緯を理解しているはずだと【風竜王】は憤懣やる方ない表情を浮かべる。

 

『ククク、そう睨むな。これは彼奴の望みでもある』

『……アルシエルの?』

『「奇形に熱を上げた」よりは「誑かされた」の方が同情が集まるとでも考えたのだろうなぁ。ククク』

 

 事実同情的な声は多い。ここに来る途中、【風竜王】は何度も激励の言葉を投げかけられた。

 できる限り評判を落とさぬよう、不利益が最小限になるようにアルシエルが気遣ったがためだとしたら。

 

『忘れろ。全て無かったことにするのだ』

『……はい』

 

 彼女の気持ちを酌むことが最善であると、そう信じるしかなかった。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 □【高位従魔師】サラ

 

 一気に過去を語った【風竜王】が息をつく。

 たくさんの情報で頭がパンクしそう。

 わかるのは、これが大事なお話ということ。彼が知っているジェイドのお母さんについてのエピソードだ。

 

「これ部外者が聞いていい話じゃないだろ」

「構わん。知る者が一人二人増えたところで変わらない」

 

 居合わせた二人の反応はバラバラだ。ひよ蒟蒻さんはちょっと困り気味で気まずいみたい。ベルドルベルさんは静かに耳を傾けていた。

 

 わたしはというと……よくわからない。

 物語のように悪役がいて、ハッピーエンドで終わる話なら簡単なんだけど、このお話はそうじゃない。

 仲間はずれにするのはよくないことだと思う。でも天竜種にとってはそれが当たり前で、奇形であることを気にしない【風竜王】のほうがおかしいとされてしまう。

 だからジェイドのお母さんは自分が悪者になってまで【風竜王】を守ろうとした。

 それは厳しくてつらい決断だ。だって、どっちも幸せになれない。大切な相手と離れ離れになって、二度と会えないなんて悲しい。

 しかも【風竜王】は何もなかったことにして生きていかないといけない。消えた彼女を追いかけることはできなかったんだろうか。

 

「我がただの天竜だったなら分からぬ。しかし、我には立場がある。王としての責任がある。過去に舞い戻っても同じ選択をするだろう。……別れが待つと知りながら、アルシエルの名を問うだろう」

 

 【風竜王】は深いため息をついた。

 

「お前が察する通り、其奴は【竜王】と奇形の混血との間に生まれた子だ。今の話を聞けば、同胞がどのような目で其奴を見るか想像できるのではないか?」

 

 ジェイドの翼には羽毛が生えている。これが奇形になるとしたら。しかもお母さんが【風竜王】をたぶらかしたと他のドラゴンは信じている。

 仲間はずれにされる……ううん、もっとひどいことをされるかもしれない。

 

「現にお前達は狙われた。そこの【征伐王】が食い止めていたようだが」

「またおんなじようなことが起きるんですか?」

「それはない。彼奴は我が配下の中でも群を抜いた過激派だった。我の汚点を消し去ろうと考えたのだろう」

 

 その言葉を聞いてジェイドが泣きそうになる。

 ちょっと【風竜王】?

 

「……我がお前を汚点だと考えている訳ではないぞ。先の暴言についても謝罪する。すまなかった。お前達を守るためとはいえ、お前を傷つけて良い道理はなかった」

 

 ジェイドを突き放したのは、他のドラゴンに仲間はずれにされてしまうことがわかっていたから。

 ジェイドにとって<境界山脈>は生きづらい場所。嫌われながら生きるより、わたしのところにいたほうがいいと【風竜王】は考えた。

 しかも自分の子どもだと認めたら、ジェイドに集まる反感がもっと大きくなる。

 ジェイドのお母さんについてはなかったことにされた。なのに子どもがいたらおかしい……王の血を引く奇形なら特にひどい目に合う、ということだ。

 だから悪者のふりをした。

 ジェイドのお母さんとおんなじように。

 

 事情はよくわかった。

 わたしとしてはこれで十分だ。ちゃんと説明してもらって、ごめんなさいを聞いた。

 あとはジェイドがどうするかという話。

 

『もういいよ』

 

 ジェイドはあっさりと【風竜王】を許した。

 

 ……こう表現すると簡単に思えてしまうけど。

 たぶんきちんと考えて答えを出したんだ。

 

『そのかわり、おねがいがある』

「分かった。我に可能な範囲であれば聞き入れよう」

『あやまって』

「何?」

『ぼくたちがサラをかなしませた。だからいっしょにあやまろう、おとうさん』

 

 ジェイドは【風竜王】に近づいてちょこりと座る。

 隣に並んだら人と竜の姿なのに雰囲気がどこか似ていて、やっぱり親子なんだなと実感する。

 

『ごめんなさい』

「全ては我が至らぬ故。誠に申し訳ない」

「わたしこそ、バカって言ってごめんなさい。今回のことはだいじょうぶだから気にしないで。だってわたしはこの子の従魔師ですから!」

「……寛大な心に感謝を。そこの二人も、我の配下が迷惑をかけた」

 

 まずわたしに、そしてひよ蒟蒻さんとベルドルベルさんに【風竜王】は頭を下げた。

 二人は緊張しながらも気にしていないと答える。

 これで今回の件は丸く収まったかな……。

 

「あ、そういえば【風竜王】はどうしてここに?」

 

 タイミングがばっちりで違和感がなかったけど、山脈の番人なんだよね。離れたらまずいんじゃ?

 

「……それは、だな……大変言いづらいのだが……うむ。我は<風竜山>を治めるものとして、此奴とのけじめをつけに来た。《人化の術》を使ったのは皆が怯えて要らぬ混乱を起こさぬようにだ」

 

 みんなじゃなくてジェイドが、だよね。

 ちらちらと横目で見ていればわかるよ。

 

「ジェイドといったな。お前は我とアルシエルの子だ。誰が何と言おうと間違いない」

 

 【風竜王】はしゃがんでジェイドに目線を合わせる。

 ジェイドの白い羽毛が生えた翼をなでて、どこか懐かしそうに遠くを見つめる。

 

「そして我がそれを喧伝できぬことは理解してほしい。今後<風竜山>に立ち入ることも許可できぬ。これにお前を否定する意図はない。分かってくれるか?」

『……うん』

「不甲斐ない我を許してくれ。……しかし、血の繋がりは断ち切れぬ。我はお前の生を言祝ぎ、天竜種としての真名を授けよう」

 

 それは【風竜王】がジェイドを認めた証のようなもの。

 自分の血を引く天竜種の一族だと、そんな思いを込めて名付けが行われる。

 

 

「――アルヴィン」

 

 

「空より生まれ、風に愛された嬰児よ。お前の旅路に祝福を」

 

「忘れるな。天は、空は、風は、すべてお前の味方であるということを」

 

「そして恐れるな。お前の翼は空を翔けるためにあるのだ」

 

 

 たっぷり数十秒は抱きしめていただろうか。

 ゆっくりとジェイドから離れた【風竜王】は《人化の術》を解いて、大空に飛び上がった。

 もう行っちゃうみたい。あんまり山脈を離れているとまずいのかもしれないね。

 と思ったら、【風竜王】はわたしに顔を向けた。

 

『頼みがある。我とアルヴィンの意識を繋げることは可能だろうか?』

「もちろん! 任せてください!」

 

 バベル発動準備! 対象はジェイドと【風竜王】。

 スキルの性質でわたしを含めた意識の共有になる点は二体ともオーケーしてくれた。

 暴走しないように十分気をつけて《言詞の壁を越えて》を使う。

 

 ――知らない記憶が流れ込んでくる。

 

 空を舞うように飛ぶきれいなドラゴン。

 

 そして高い時計塔が建つ街並み。

 

 二つの光景がくっきりと印象に残った。

 最初のドラゴンはジェイドのお母さんだろう。

 じゃあ次に見えた街の景色は、

 

「思い出の場所ですか?」

『昔話を聞いたことがある。共に訪れる機会はついぞなかったが。すまない、街の名はすぐ思い出せそうにない』

「今はどんな手がかりもほしいですから! ありがとうございます!」

『ならば良い。もしもお前達が……いや、何でもない。忘れてくれ』

 

 最後は未練を払うように首を振って、【風竜王】は北の空へと飛び去った。

 

 

 ◇

 

 

 カルチェラタンに戻ったわたしは記憶で見た街について、ひよ蒟蒻さんとベルドルベルさんに質問した。

 デンドロ歴が長い先輩なら知っているかもしれないと考えたからだ。二人とも旅をした経験があるらしいし。

 とりあえず身近な人から情報を集めようとしたのだけど……結論から言うよ。

 

 大当たりだった。

 

「高い時計塔? ああ、知ってるよ」

 

 ひよ蒟蒻さんは広げた地図を指差す。

 

「ここがカルチェラタンだろ。で、街道沿いに南下すると小さな街がある。この地図には載ってないけど」

「なるほど! メモしていいですか?」

 

 わたしはノートを広げて座標を書く。

 えっと、縦線がここで、横線がここと。

 

「なんでも古い街らしい。俺はよく知らないけど、知り合いが話してたな」

「戦闘職なら当然であろうな。ただ、非戦闘職……私のような音楽に携わる者ならば耳にしたことがあるはずだ」

 

 どうやらベルドルベルさんは詳しいみたい。

 音楽関係というと、なにかのコンサートが開かれる場所だったりするのかな。

 

「御主は伝説の詩人について聞いたことはあるか?」

「伝説の……?」

Rrrrr(しじん)……?』

 

 記憶にあるような、ないような。やっぱりない。

 デンドロの世界に残ってる伝説だよね。

 世界観の設定みたいな話はチュートリアルでされなかったし、あんまり聞いたことがない。

 

「そこはかつて、伝説の詩人が生まれた街なのだそうだ。そして彼の名前にあやかり、街の名が改められた」

 

 その街の名前は、

 

「――ソーマ。詩歌と歴史を刻む街」

 

 To be continued




余談というか今回の蛇足。

(U・ω・U)<まだ話は終わらない


【風竜王】
(U・ω・U)<こっち完全捏造なので

(U・ω・U)<原作で詳細が言及されたら別時空の話と思ってください

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