グルミットは少年のことがすぐに好きになりました。
少年は本当に家族がいないのかと思う程いい少年でした。この子の爪の垢を煎じてウォレス飲ませてやりたいと思う程でした。ある日、少年がポツリと言いました。
「いつも夜になると電球とかがないからほんとに暗いんだよな〜。どうにかなんないかな〜。」
その言葉を聞いた途端にグルミットはふと、ウォレスのことを思い出し心配になってしまいました。なんたってウォレスには一言も言わずに出てしまったのだから。
グルミットが出て行った次の日
ウォレスは相変わらずいびきをしながら寝ていました。ただ違うのはグルミットが起こしてくれないということです。そうして寝てる間にも仕事の電話が絶え間無くかかってきます。でも、ウォレスは寝ているので出れない。しばらくすると客も呆れて電話をかけなくなりました。ウォレスが起きるとすでに午後1時過ぎでした。彼は自分を起こしてくれなかったグルミットに一つ喝でも入れてやろうかとグルミットを探しましたが、どこを探してもグルミットは見つかりませんでした。
「グルミット!なんで出てこないんだ⁉︎ひょっとして、遊んでるつもりなのか⁉︎早く出てきなさい!」
彼はこう言いながら必死に探していました。けど、どこを探してみてもグルミットは見つかりませんでした。
「ああ、グルミット…一体僕が何をしたって言うんだ。」
そう思った途端に自分がグルミットにどう接してたかを思い返しました。
「そうか、グルミット。僕はなんてことをしてたんだ。早く見つけて謝らないと。本当にごめんよ‼︎」
彼は、自分でビラを作って色々なところに貼って回りました。彼はただグルミットに謝りたいという気持ちでいっぱいでした。それでもグルミットは数日経っても現れませんでした。
「グルミット。お願いだから生きていておくれ。」
しばらくして、グルミットと少年は散歩をしていました。そして、ウォレスの作ったビラを見つけました。
「君、他の人の犬だったんだね。」
彼は寂しそうに言いました。
「そうか。君、グルミットって言うんだね。グルミット、短い間だけどすごい楽しかったよ。僕、親がいないからいつも寂しかったんだ。お金もあんまりないから学校にも行けなかった。だから友達もいなくていつも寂しかったんだ。でも、人の犬だと分かった以上返さないといけないよね。本当にありがとうね。さようなら。」
彼はそう言うと、手作りのリールをはずして、その場でうずくまって泣き出しました。
2回目にもなると、千文字が楽に感じます。多分次で最後になると思います。ハッピーエンドになるように頑張りたいと思います。でわさよなら〜。