いつの間にか柱になりました。   作:マーブルチョコ

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十三話

しのぶと共に蝶屋敷を出発し那田蜘蛛山に向かう。義勇さんは現地で合流することになっている。

 

「私と秋月さんがいれば十分なのに何故あの人が…」

「義勇さんのこと知っているのか?」

「ええ。この前出掛けていたらたまたま冨岡さんが任務に来ていて。でもあの人刀も隠さないし現地の人とは会話ができないしで仕方なく助けてあげたんですよ」

 

しのぶは額に手をやりながらため息をついていた。だが義勇さんなら簡単に想像がつく。あの人柱の中でも全くと言っていいほど会話が続かない。話しかけられることもないし話しかけられたとしても一言だけとかそんな感じだ。

 

「まぁ仲良くしてやってくれよ。悪い人じゃないんだしさ。それより那田蜘蛛山にいる鬼については聞いてるか?」

「どうやら下弦の鬼がいるらしいですね。派遣されている隊士のほとんどが癸や壬。高くても辛みたいです」

「少し厳しいな。最低でも丁くらいの人がいてくれれば話は別なんだが…。少し急ぐか」

「はい」

 

出発してからもう少しで一時間だ。義勇さんが先についていれば問題はないのだが下弦と言っても強さは雑魚鬼とは大違いだ。隊士全員が無事だといいのだが全滅している恐れもある。そんな事を考えていると現地に着いた。山の麓には逃げてきた隊士がいた。

 

「暦柱の鳴海秋月だ。俺がきたからにはもう大丈夫だ。他の隊士はどこに」

「こ、ここは地獄だ…。中に入ると隊士同士で斬り合ったり毒を食らって蜘蛛になりそうな奴もいる…。なのに俺は一人ここで…」

「正気を失っていますね。でも大体の情報はわかりましたね」

「ああ。俺は先に山に入る。しのぶはこの隊士を治療してから左回りで入ってくれ。もし義勇さんがきたら真っ直ぐ行くように言っておいてくれ」

「分かりました。お気をつけて」

 

しのぶと離れて山の中に入って行く。炭治郎みたいに鼻が良くないので勘で進むしかない。何かあればすぐわかるように木の上を跳びながら進んでいるが隊士の姿も鬼の姿も見えない。勘が外れたと思っていると雷の音が聞こえた。雲も薄く雨も降っていないのできっと雷の呼吸の隊士がいると思いそちらに向かうと金髪の隊士がいた。

 

「大丈夫か」

「あなたは…」

「俺は柱だ」

「柱…?!なら、俺のことはいいのであいつを!炭治郎を助けてください!あっちの方で強い音の鬼と戦っています!」

「…分かった。だがあいつは俺の継子だ。そう簡単に死なない。まずは君の治療からだ。見たところ毒が回ってるみたいだな…。いいか。俺の言う通りに呼吸しろ」

「いきなりですか?!そんなの俺には無理ですよ!」

「無理と思うから無理なんだ。あいにく俺は薬を持っていないが腕のたつ医者が近くにきている。それまでの応急手当てだ。そうしないと死ぬぞ」

 

少し圧をかけながら言うと少年は渋々言う事を聞いてくれた。まぁ呼吸と言ってもただの深呼吸だ。心拍数を抑えて体に回る毒の量を抑えるだけだ。毒の巡りが遅くなるのを確認し、しのぶがくるまで隠に面倒を見てもらうことにして炭治郎の方に向かう。すると少し走ったところに炭治郎がいた。だが状況は最悪でなんと禰 豆子と炭治郎が義勇さんに襲われそうになっていた。

 

『水の呼吸捌ノ型 滝壺』

『暦の呼吸冬ノ型 日没』

 

勢いよく振り下ろす刀に合わせてそれより早く振り下ろし地面に叩きつける。

 

「何をしている」

「それは俺の台詞だ」

「こいつは俺の継子とその妹だ」

「そこの女は鬼だ。柱のお前なら分かってるはずだ」

「それには事情があるんだ!少し話を聞いてくれ!」

「その必要はない」

 

義勇さんは話を聞かずにそのまま攻撃してくる。隙あらば禰 豆子を攻撃してくるので早くここから流してあげたいが、炭治郎は鬼と戦って満身創痍。禰豆子は腰が抜けている。そんな時鎹烏の声が聞こえた。

 

「伝令!伝令!竈門炭治郎と竈門禰 豆子の二人を産屋敷亭に連れ柱合会議を開く!」

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