いつの間にか柱になりました。   作:マーブルチョコ

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今回グダグダだと思います。すいません。


五話

童磨との戦闘が終わり歩けるようになった俺はお館様に童磨の件とカナエさんの件と報告に来ていた。

 

「すいません。俺がもっと強ければカナエさんが辞めずに済みましたのに」

「いいや、二人はよくやってくれたよ。それに生きてまた私のところに戻ってきてくれたから嬉しいよ。それより怪我は大丈夫かい?」

「俺は左目の失明と肺が少し弱ったくらいで済んだのですがカナエさんは…」

 

カナエさんの怪我は酷かった。左足と右肺の壊死。右足の神経麻痺。それに加えて自身の技の影響で右目の失明。半月たった今でもまだ眠ったままだ。しのぶが言うには柱を続けるどころかもうまともに生活ができないらしい。そのことを伝えてこれからの方針を軽く教えられて蝶屋敷に戻る。

まだ歩けるようになっただけで柱としての役目を果たすにはまだまだ回復していない。それに視界が半分しか無いからそれにも慣れないといけない。だが一刻も早く復帰して強くならないといけない。少しだるい身体に鞭を打ち日輪刀を握り素振りする。

 

「こんなところで何をしてるんですか。秋月さん」

「見てわかるだろ。素振りしてるんだ」

「あら、私から見たら杖をついてるおじいさんみたいですよ」

「一週間寝込んでたんだ。仕方ないだろ。それより何しにきたんだ」

「お礼です。姉さんを守ってくれてありがとうございます」

「えらい素直だな。毒でも食ったのか」

「私だって素直に礼をする時もあります。姉さんが一人で戦って帰ってこないと思うとゾッとします。本音を言えば守って欲しかったですが、何もできなかった私には何も言えません」

 

そう言い部屋に戻って行った。本当にびっくりした。しのぶならもっと言ってくるかと思った。言い訳とか謝罪とかを考えていたが、その必要は無かったようだ。

 

体がまともに動くようになったので任務に再開する。カナエさんはまだ目が覚めないのが不安だが一刻でも早く強くならなければと思い鬼を狩って行く。だが、童磨を倒してからと言うものの鬼にあったらすぐ逃げられてしまう。どうやら鬼の中で俺は脅威となったようだ。あとたまに俺を殺して昇格しようとしてくる鬼がいる。こちらから探す手間が省けるので楽だ。だがどいつもこいつも全然相手にならない。また宇髄さんや煉獄さんと稽古したかったが二人とも忙しくなったみたいで断られた。どうしようかと悩んでいるときいいことを思いついた。今の柱が無理なら元柱に教わればいいじゃ無いか。

 

「という事でよろしくお願いします鱗滝さん」

「何がよろしくだ馬鹿者」

「いいじゃないですか。家賃なら払いますから」

「そういう問題じゃない!ワシは暇じゃないんじゃ」

「ならその気にさせてみせますよ」

 

鱗滝さんがいつまで経っても動かないので手刀で襲いかかる。だが流石元柱、俺の手刀を容易く受け止める。

 

「いきなり襲いかかるとは老人に対する態度がなっとらんな」

「鱗滝さん嗅覚いいから何となくわかったでしょ?」

「無理を言うな。ワシはもう体が動かんわい。たまたまじゃ、たまたま」

「たまたまで現柱の攻撃を止めれるわけないでしょ」

「…仕方ないのぉ。ワシの訓練はきついぞ」

「望むところです」

 

そうして鱗滝さんのもとで特訓が始まった。と言っても本人から教えられる事はなく空気が薄い山で鱗滝さんが作った罠をひたすら避けるだけの一見簡単な訓練だがこれが全然簡単じゃない。飛んでくるのは包丁や丸太、矢の雨や落とし穴の先に剣山。他の人にやらせたら死ぬだろう。

 

「鱗滝さん。アレって俺以外にやらないですよね」

「当たり前だ。あんなの継子にやらせたら死んでまうわい」

「ですよね!」

「じゃが最近の者は容易く避けていくぞ」

「まじか…。ならもっときつくしてくださいよ」

「良いのか?今でも死に物狂いになって避けておるのに」

「もちろんです。後輩に負けるわけにはいかないんでね」

「後悔しても知らんぞ」

「はい」

 

翌日。今まで以上にきついと覚悟して行く。だが今まで刀を持たずにやっていたが、今日は刀を持たされた。これなら余裕と踏んでいるといきなり目の前に刀が飛んでくる。急なことに思わず刀を抜いて防いでしまう。

 

「今のを防ぐとは流石柱というところか。じゃが気を抜くと怪我するぞ」

「怪我どころじゃすみませんよね?!確実に致命傷狙ってきてますよね?!」

「…健闘を祈る」

 

そう言い鱗滝さんは霧の中に消えて行った。これで死んだら毎晩枕元に出てやる。そう誓い罠の中に突っ込んでいく。四方八方から凶器が飛んでくる。霧が濃く周りがよく見えない。おまけに空気も薄いので全集中の呼吸を維持するのに精一杯だ。片目失明してる上に肺も完治してない。悔やんでも仕方ない。一つ一つ落ち着いて罠に込められた微かな殺気を感じて避けていく。避けても避けてもキリがないので技を使い丸太や刃物を切って行くが終わりが見えない。もっと集中せねばと思い目を閉じ一度深く息を吸う。すると一段と感覚が鋭くなった。いつも同じ事をしてるのにそれ以上だ。罠が作動し俺を狙う場所がわかる。罠が作動して紐が切れる音や、鱗滝さんの微かな匂い、空気の流れ。五感が今まで以上に敏感になる。

 

「罠の仕掛けられた場所がわかる。片方が失明したからそこに使ってた力が他のとこにまわったのか?」

 

確かそんな話をカナエさんかしのぶから聞いたことがあるような気がする。だったら技はどうだろうか。敵に当てることだけを考えていたが、ちゃんとした動きを頭の中で思い浮かべながら技を出す。するとどうだろう。今までとは比べならないくらい簡単に木が斬れた。あまり力を入れていないのに。

 

「それが水ノ呼吸の技術じゃ。お主は我流でここまで来たから誰にも教えられなかったんじゃろう。今の感覚を忘れずにいればもっと強くなる」

「そうか…。じゃあ俺の適性の呼吸って水なんですか?」

「そうとも言えん。お主の日輪刀の色は黒じゃろ?黒の隊士は少ないからなんとも言えん」

「そうですか」

「それよりお主は水ノ呼吸を全部覚えないのか?」

「いや、これを経験にしてもっと技をより鋭く強くするつもりです」

「そうか。くれぐれも気をつけて行くんだぞ」

「はい!ありがとうございました!」

 

こうして鱗滝さんの元を去った。去り際に冨岡義勇と言う男を見かけたら気にかけるように言われたが、正直探すのがめんどくさいので頭の片隅に置いておこうと思う。

そう思った日の次の日の柱合会議にて。

 

「これから新しく柱になった。水柱の冨岡義勇だ。みんなよろしく頼むね」

 

お館様からの紹介で会いました。




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