カナエさんを幸せにしようと思い始めてから半年ほど経ったが未だにいい人が見つからない。お見合いを何度かする事になったが、しのぶが何回も追っ払って話にならないし、カナエさんも乗り気じゃない。どうしたもんかと悩みながら街を歩いているといきなり声をかけられた。
「何か悩み事でもあるんですか?」
「…誰?」
「あ、いきなりですいません!私最近鬼殺隊に入った甘露寺蜜璃と言う者です。暦柱様が悩んでいたみたいなので何か力になれないかと…」
「なるほど…。まぁそこまでの悩みじゃないよ。簡単にいうなら恋愛関係について…」
「詳しく話を教えてください!!」
そう言われ甘露寺に迫られて断る間もなく引っ張られた。踏ん張って止めようと思ったがかなり力が強い。俺柱なのに自信無くなってくるな。近くの甘味処に入ってお茶と団子を食べながら話をする。
「女心がわからないんですか?」
「ああ。まぁ、分からなくてもいいんだがどういう時に好きになったり、その人のことを思ったりするのか教えてほしい」
「そんなの簡単よ!女の子は男の子の弱いところを見るとグッと来るのよ!」
「よ、弱いとこ?」
「うん!普段強い人がチラッと見せる弱さとか涙に女の子はキュンとくるの!」
「そういうものなのか?」
「そうよ!自分を守ってくれる人とか、一緒にいるだけで幸せになれるとか。あとカッコいい人とか」
甘露寺の話は止まらない。だがなんとなく女の人の事が分かった気がする。要するにいつも一緒にいる強い人が時々見せる弱さに惹かれるのだな。
「で?秋月さんは誰かに弱さ見せたことあるの?柱の方だから強いのでしょうしきっと素敵な女性がそばにいるんじゃないんですか?」
「強いっていうなら甘露寺の方が強いだろ…。でも強さには自信あるぞ」
「そうなの?さっき腕掴んだ時あっけなく私に掴まれたから力はないのかと」
「そこまでいうなら試してみるか?」
そう言って俺は肘を突き腕相撲する様に誘うと甘露寺は渋々乗ってきた。そしてなぜか周りには数人の客が。手をグッと握ったところで目で合図を送り始める。さっきはあっさり連れて行かれたが今回は台を掴み勝ちに行く。だが全然動かない。
「力強すぎだろ」
「秋月さんこそさすが柱ですね」
「バカにするなよ!」
今まで普通の呼吸だったが全集中の呼吸に切り替える。そして右腕全体に力を入れ攻めていく。大人気ないと思っだが柱としての威厳を保つため本気を出して勝ちに行く。だが決着がつかずお互いに力尽きた。
「なんでそんなに強いんだよ。おかしいだろ」
「私昔から力強いから!だから自分より強い人とお付き合いしたいの」
「あまりいないだろ」
「私頑張って柱になって強い方を探すわ」
「いや、柱の人ほとんど既婚者だからもう少し待っておいた方がいいかもな」
宇髄さんに煉獄さんは既婚者。悲鳴嶼さんはなんかおすすめしない。言ってはなんだがあの人は今恋愛とか興味なさそうだ。
甘露寺と別れて蝶屋敷に向かう。こんなことを言ったら勘違いかもしれないが多分カナエさんは俺のこと好きだろう。もしそうなら俺もその気持ちを蔑ろにするわけにはいかない。ていうか前から俺の気持ちは前から決まっていたが、拒否されるのが怖かっただけだ。
「カナエさん」
「…何?」
「えっと…」
「…?」
「俺と付き合ってください」
「…喜んで」
こうして付き合う事になった。
今回短めですみません。
あと、やりたい事無理やりやりました。