ちゃっちゃっと進めるそれがこの作品
地域の設定とかは完全に妄想です
「ついに辿り着いたな…人の町に…」
『フィ~(あんたが無駄に駆け回らなければもっと早くついたはずなんだけど)』
『サナサナ~(まぁ好奇心旺盛なのは素晴らしい事ですから)』
「それに関しては本当に申し訳ない」
自分達が育った故郷から離れて旅を始めたタツミ一行。
あれから数日どころではなく、数か月かけて人が集まる場所に到着した。
町というよりは都市と言った方がよさそうな活気はあるが、それ故なのか環境はあまり良くはなさそうな感じだ。ベトベターとかいたし。
尚サーナイトとエーフィのナビに従って進んでいれば2週間は早く到着していただろう。
サイドンと目が合ってバトルしたり、川に飛び込んでアズマオウを怒らせたり、用をウソッキーに足してしまったことで追いかけまわされたりと余計な体力と時間を消費しなければもっと早かったのだとエーフィはジト目を向ける。
完全にタツミに全責任があったので素直に謝りながら町へと入る。
看板を見れば【タマムシシティ】と記載されてあり、カントー地方だったのかとタツミは内心で呟いた。
『サナ~?(なにか気になる事でも?)』
「あぁ…いや、カントー地方だったのに“ウソッキー”とか近くに生息していたんだなって」
『フィフィー(そりゃあんたの知識で言えばでしょうが。生き物なんだから生息地だって多岐にわたるでしょう)』
「そういやそうか…セシリアがいる時点で偏った知識ってことだよなぁ」
『サナ(ですが流石に人目に付きやすいですよね私)』
気づいていないふりをしているが、周囲の人やトレーナーも
エーフィはイーブイから日が昇っている間になつき度によって進化するポケモンであるし、サーナイトに至ってはラルトスの時点で敵意や悪意を感じ取ったらすぐに逃げ出すポケモンだ。
それを仲間にしているトレーナーの絶対数がまだ少ない可能性はある。
「まぁポケモンは絶対にボールに入れていないといけないわけじゃないし、何よりもボール持ってないしな。今気づいたけど…あっ」
『サナ?(マスター?)』
『フィ?(どしたの?)』
ボールを持たずに旅をするトレーナーとは聞いたことないだろうが、仕方ない。
それよりも今タツミはとても重大な問題に気付いてしまった。
「…俺この世界のお金持ってないし、戸籍もないんじゃ…?」
『『……』』
今まで考えもしてなかった問題を直視した一行は冷や汗をかきながらどうするかを考えた―――
――訳でもなく、自炊(サバイバル)できるからなんとかなるかという結論に辿り着いたのだが。
「えっ、自分が何者なのかわからないですって?」
「はいそうなんです。気づいたら山に自分のポケモンたちと一緒にいまして…」
「もしかしたら野生のポケモンに襲われてしまったのかもしれないですね…かしこまりました。少しの間一室を借りる許可申請を行っておきますね。お名前はわかりますか?でしたらここにお名前の記入をお願いします」
「はい、ありがとうございます」
ポケモンセンターの力を借りることにしました。
トレーナーカードを持っているのであれば出入りや設備の使用権をある程度行使できるのかもしれないが、トレーナーカードすらも持っていないこの現状ではある程度正直に話すしかなく、ジョーイさんに身綺麗なのをすこし怪しまれながらも許可を頂いた。
嘘はついていない。
故郷に勝手に使っている家はあるが気づいたら居たのは事実であるし、野生のポケモン(オヤブンなど)に襲われた(特訓)のは事実だからね。
ポケモンセンターでもある程度の申請やカードの発行は許可をとれば可能らしいが、今回の一件は流石に事情が事情ということで簡易的なトレーナーカードを作っていただきました。
ボールすら持っていないことは流石に驚かれたが、ポケモンに襲われたと考えているジョーイさんはその際に破損してしまったことでボールに入れていないのだろうと勝手に納得していた。
モンスターボールも特例として二つ頂いた。本当にありがたい。
なおお金に関しては自分で頑張ってくれスタンスらしい。
そうでないと飽食な奴が出てくるだろうからだろうから特に何とも思わなかったが。
簡易カードなのでちゃちな作りだが、本格的に作るならジムリーダーに話を通して人格や知識的に問題ないことを証明する必要があるらしい。
ジムのある町の代表として治安の向上に努める役割を負うこともあるらしく、ジムリーダーは町長や市長的な権威があるのだろう。
ゲーム時代では特になんとも思っていなかったが、現実になると様々な違いを思い知らされる。
ゲームでは容量的な問題もあったであろう一つのシティだが、第二の都市ともいわれるぐらいの規模の広さを誇っているし、ポケモンセンターも何個か点在している。
タマムシデパートと思われる広大な敷地を有した施設もあるし、地図の中央付近には大規模なゲームセンターがあるらしい。ゲームではロケット団の資金調達拠点であっただろうから素直に喜べはしないのだが。
そして今タツミ達が目指しているタマムシジムはタマムシシティの南西に位置する場所に建てられており、小高いところに建てられた自然と調和したジムだという。
ポケモンタクシーなるポニータを使った馬車などもあり、移動面でも変化は多くある。なお金銭問題で使用はできないのだが。
現在のタマムシシティのジムリーダーを担っているのはくさポケモンの使い手であるエリカ嬢であるとジョーイさんから聞いた。
ポケモン全作品においてもトップクラスに好きなキャラクターであったのでとてもウキウキしながら進んでいたのだが、視界にあるものが目に入ったのでその気分も削がれてしまった。
(……なんでロケット団が白昼堂々と出歩いてるんだよ…)
目が合わない様にしているためがっつりとは見ていないが、明らかに腹部に「R」の文字を描いた服を着用していることから彼等がロケット団だというのは明らかだ。
珍しいポケモンを見つけては乱獲し、売りさばく犯罪組織。別名ポケモンマフィア。
ジョーイさんからもロケット団には気をつけてと言われたものの、真昼間から堂々とロケット団の団服を着て、それも複数人で活動をしているなんで思わないだろう。警察仕事してくれ。
『フィ(いくらなんでも堂々すぎるわ)』
『サナ(完全に目をつけられてますよねこれ)』
まだ問題を起こしていないためなのか監視の状態で収まっているのかもしれないが、明らかに
町に身体と慣らすのと昼間だから問題ないだろうとボールに入れなかったこちらの非になるのだろうか。
数人自分の後ろをつけてきているのも二匹からのテレパシーで把握しているし、この状態でタマムシジムに入っても迷惑をかけるだけだろう。
そう考えて人気が無いであろう場所を探しながらビルの裏手へと入った。
「おい、そこの兄ちゃん。あんたが連れてるポケモンちょっと貸してくれねぇか?」
(いや接触早すぎだろ)
裏手に入った途端に走ってきて声をかけられた。
どれだけ逃がしたくないんだろうか。
「流石に誰だか知らない人の自分の相棒を貸すようなことはできないです」
「そういうなよ。痛い目に合いたくねぇならな!!」
「…」
真っ当な意見を返すと右頬へパンチが飛んでくる。
「っ!」
「はははっ!すまねぇな兄ちゃん。これ、お願いじゃねぇんだわ」
地に倒れた自分の姿を見て愉快に笑う男はズバットやドガースをボールから出しながら猟奇的な笑みを浮かべる。
ポケモンマフィアとも呼ばれる組織の面子が素直に話で終わらせようとするはずもなく、拒否するのならドガースが放つ毒ガスで仕留めにくるだろう。
「最後に言うぜ。ポケモンを渡しな」
「正当防衛だ。相棒、“サイコキネシス”」
そんな事当然許さない。
一発殴られたことで反撃する理由を作った。
共に暮らしてきた
そんなものは野生に置いてきた。
二匹から放たれるサイコキネシスはドガースとズバットを掴み取って高所へ持ち上げた後、盛大に地面へ叩きつけた。
ポケモンとはいえど出してはならない音が聞こえるが無視。
立ち上がって現状を理解できていない団員に一発殴り返す。
「ぐぁ!?な、なんだてめぇ!!ロケット団に手を出してただですむと思ってねぇだろうな!!?」
「知らねぇよ。イゾルデ“あなをほる”。セシリアは“悪夢”だ」
「な、なにをする気…うわぁぁあああぁぁ………zzZ…」
こんな街中で殺人は宜しくない。
かといって素直に五体満足でお返しする気もタツミには更々なかった。
あなをほって団員の首から下を地面に埋めて、そこから“さいみんじゅつ”と“ゆめくい”の連鎖攻撃で精神を壊す。
“悪夢”なんて技があるわけでなく、ただただ一つ一つ宣言するのは面倒なので戦術ワードとして組み込んだ結果だ。
動揺し、精神的に脆くなっているところに強制睡眠から見せる悪夢は大変だ。
他の人が見たら彼らに殺されたポケモンたちの怨念が襲っているとでも考えるのだろうか。
彼はほかの人が見つけてくれるまで、自分が染めてきた悪行をそっくりそのまま返される夢でも見ていることだろう。
「迅速な対応ありがとうな」
『フィフィ~(合理的なのはわかるけど、下手するとセシリアが暴走するから程々にしなさいよ)』
「あ…ごめんセシリア」
『サナ。サナ!(今回は我慢しましたが、次はありません。確実に仕留めますから)』
「…なるべくバレないようにしてくれよ?」
彼女は己に対する忠誠心がすごく高く、自分の身に何かがあるとすぐに行動するのだ。
敵意を向けていれば最後、“テレポート”からのきゅうしょへ全サイコパワーを乗せた“サイコインパクト”(サイコキネシス+ギガインパクト)で頭部と胴体はお別れすることだろう。
実際襲ってきたストライクが眼前で、瞬きの間もなく首が引きちぎられたのを見たことがあるから間違いない。
あの時は流石にズボンを漏らしそうになったのは自然なことだと思う。
その後にも複数のロケット団が襲ってきたが、真正面から叩き潰した。
警察に突き出そうとも考えたが流石にまだ仮免許トレーナーである自分の身分を聞かれると面倒だった。なのでその場で放置したがいつか心優しい人が見つけてくれるだろう。
「ここがタマムシジムかぁ…」
「サナー…」
「フィー…」
軽い襲撃はあったものの無事に目的地に到着したが、ジムの大きさに感嘆する。
てっきり学校の体育館程度の大きさなんじゃないかと考えていたのだが、よくよく考えれば複数のジムトレーナーと戦える場所だけでなく、挑戦者を選別するためのギミックが各々存在しているはずのジムが体育館程度の大きさなはずがない。
比較するならば野球ドームなんじゃないかという大きさだった(当社比)。
「にひひ。このジムはええ!おんなのこばっかしじゃ!!」
ジムの窓から内部の女性たちを眺めて気持ち悪く笑うおじさんがいたのだが、おそらく日常茶飯事なのだろう。
関係者らしき人物は覗き魔に対して何も言わず、それどころか存在を認識しない様にしているようだ。
うわぁ…と思いながらもジムに入る。
その瞬間外で眺めてた覗き魔の気持ちも少しわかった気がした。
(レベルたっけぇ…)
ジム入口前にいた解説役の人が男子禁制のジムで、すごく人気だという話をしていたのだがわかった。
顔がすばらしいとかそういうのではない…いや嘘をついた。そこもレベルが高い。
だがそれ以上にジム内部に感動を覚えた。
植えられている木々や花々。そして芝生にもしっかりと手入れが行き届いており、ほんのりと甘い香りが鼻腔をくすぐる。
ただただ建物内部に土を敷いて育てているわけではなく、床の一部にタイルを埋め込んでいるがそれ以外の地面は元々存在した自然の状態なのだろう。
水も山から流れてくる川を建物で覆う様にして内部へ通し、木々への恵みになっているのだ。その証拠にトサキントやクラブなどのポケモンもジム内で自然に住み着いている。
もしかしたら放し飼いされているポケモンの中には誰の手も借りていない野生のポケモンも混じっているのかもしれない。
日の光も入れれるように天井も一部開放されているようで、息苦しくも全く感じない。
ジムトレーナーではないだろう女性職員のレベルも正直高かった。
おとなのおねえさんであったが、モデルでもしているのかと二度見した。
すぐに
しゃーないねん。植物を触る仕事のはずなのにタイトスカートから見える脚線美が綺麗だったんだもの。
後悔はしていない(がんじょうな意思)。
「到着いたしました。こちらの部屋にジムリーダーがいらっしゃいます」
「あ、あぁ。案内をありがとうございました」
そうしてガイドさんから案内され、目的の場所に到着する。
バッグの中にしまっていた書類に不備がないかを確認した後、断りを入れて扉を開ける。
その扉の先には…
「本日はご足労頂きありがとうございます。ご存知でしょうが、このタマムシジムのジムリーダーをさせていただいております。エリカと申します」
女神がいらっしゃった。
もう悔いなく、逝けそうだ。
そんな感情を感じ取った
・ロケット団したっぱ達
主人公に絡んでしまった結果、叩き潰されて文字通り埋められてしまった人達。
数日後に衰弱した状態で発見されて入院したのではないかな。
後日近付いてくるポケモンにトラウマを持ったとかなんとか。
「俺の傍に近寄るなァーーーー!!」
・タマムシジム
勝手に設定捏造筆頭
建築してビオトープを形成したのではなく、元々あった自然に囲いをつけて作り上げたジムという設定。
川もそのまま引いているので偶にクラブやベロリンガなどのポケモンも入りこんでくるとか。
そういう時はよくジム内のポケモンが集まっていることがあるらしいが、入ってきたポケモンの痕跡は気づけば無くなっているらしい。
・おとなのおねえさん(23)
通りかかる男性を誘惑しているビt…おねえさん。
偶にジムに挑戦する少年トレーナーがジムチャレンジ中に姿を消す理由を知っていそう。
使用ポケモンはパラセクト。
・エリカ(18)
本作ヒロイン
黒髪着物美少女 is GOD
詳しくは次回以降に。