遊戯王GXの世界を拾ったカードで戦い抜く! 作:kajoker
なんやかんやで結局書かずにいたのですが、思い切って書いてみました!
それでは、本編をどうぞ!
※小説のタイトルが間違っていたので訂正しました。
突然だが、皆さんは『カードは拾った』というセリフをご存知だろうか?
遊戯王5Dsの主人公、不動遊星が言い放ったこのセリフはデュエリストの中では有名であり、某シーホースの人の動画等で知った人は多いのではないだろうか。
何故、急にそんなことを言い出したのかというと―――――
「これで、40枚目!」
拾ったカード シーホース
「シーホース…これで3枚目なんだけど…俺ってば、某シーホースの人じゃないんですが…」
現在、俺はそれと類似した事態に陥っているからだ。
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「…なぁにこれ…いやいや、まだ諦めるな!割と良いカードも拾えたし、いけるいける!」
そう独り言を口にしつつ、さきほど組み上がったデッキを確認する。
デッキ内容
モンスター 27枚
ブラックマジシャン×1
暗黒騎士ガイア×1
カースオブドラゴン×1
光をもたらすものルシファー×1
モリンフェン×3
シーホース×3
雲魔物−スモークボール×3
海月−ジェリーフィッシュ×3
シルバーフォング×1
岩石の巨兵×1
水霊使いエリア×1
憑依装着エリア×1
隼の騎士×1
ゴブリンドバーグ×1
コマンダー×2
クリボー×1
レベルウォーリアー×1
シールドウィング×1
魔法カード 5枚
黒・魔・導×1
千本ナイフ×1
ワン・フォー・ワン×1
財宝への隠し通路×1
緊急テレポート×1
罠カード 8枚
リビングデッドの呼び声×1
強欲な瓶×2
砂塵の大竜巻×1
城壁×1
ホワイトホール×1
避雷針×1
攻撃の無力化×1
「う、うーん…これは…いける?まぁ、勝ち筋はあるし…いや、でもキツイな」
俺の名は紡軌希望(つむきのぞみ)、どこにでも居るような遊戯王好きなごく普通の高校生だったのだが、気づけば遊戯王GXの世界へと来てしまっていた。
死んだ覚えはないから、おそらく転移させられたってことなんだとは思うけど……そして、カードを拾えるという謎の能力と生活に必要なものが与えられた。
意味がわからないだろ?だが、現実だ。
本当にマジでなんなんだよー!なんか筆記試験は受けたことになってて、明日実技試験を受けることになったし…何の目的で俺をこの世界に飛ばしたのかもわからないし。
…もう帰りたいよ…ガチで泣きそうだよ。
「って…しっかりしろ!いつまでも俯いてばかりもいられないだろ!やるしかないんだ!」
ともかくまずは明日の試験だ…すべてはそれからだ。
一応、カードを拾いながら海馬ランドまでの道のりは確認したし、大丈夫なはずだ。
「今日はご飯を食べて、風呂入って寝よう…明日、遅刻しないようにしないといけないし」
そうして、俺の異世界での初めての1日は過ぎていった。
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―――翌日、海馬ランドにて
「受験番号51番、紡軌希望です!よろしくお願いします!」
「うむ。ではさっそく始めよう。」
「はい!」
「「デュエル!!」」
希望 LP4000
VS
試験官 LP4000
「先攻は受験生からと決まっている。さぁ、全力で来なさい」
「はい!では、俺のターン、ドロー!」
手札5→6
さて、どうしようかな…このデッキはできることがそこまで多くないしな…とりあえず、まずは様子見といこう。
「俺は、モンスターを1体セット…カードを2枚伏せてターンエンドです」
希望 LP4000
手札3
場 セットモンスター
伏せ2
試験官 LP4000
手札5
場なし
伏せなし
「私のターン、ドロー…まずは、手札から魔法カード、《シールドクラッシュ》を発動!このカードの効果により、君のセットモンスターを破壊する!」
「ぐっ…《岩石の巨兵》が」
「《岩石の巨兵》か…まずは、守備力の高いモンスターを召喚し、私の出方を見たということか…先攻の基本的な動きは抑えているようだな。この調子で君の実力を見せてくれ」
「もちろんです!」
「うむ、元気の良い返事だ…では、私のターンを続ける。さらに、私は手札から《ブラッド・ヴォルス》を召喚!」
ブラッド・ヴォルス レベル4 攻撃表示(ATK1900)
「そして、装備魔法、《デーモンの斧》を装備!」
ブラッド・ヴォルス(ATK1900→2900)
「バトル!ブラッド・ヴォルスでダイレクトアタック!」
「ぐぅぅ…!!」
希望 LP4000→1100
「カードを1枚伏せ、私はこれでターンエンドだ」
「この瞬間、罠発動!《強欲な瓶》!!このカードの効果で俺はデッキからカードを1枚ドロー!」
希望 LP1100
手札3→4
場なし
伏せ1
試験官 LP4000
手札2
場 ブラッド・ヴォルス 攻撃表示(ATK1900→2900)
伏せ2(内1枚 デーモンの斧)
「俺のターン、ドロー!」
手札4→5
ライフが大分削られたな……それにしても、ソリッドビジョンってこんなにリアルなんだな、なんかテンション上がってきた!
「俺は手札から魔法カード、《ワン・フォー・ワン》を発動!手札からモンスター1体を墓地へ送り、デッキからレベル1モンスターを特殊召喚!来い!《雲魔物−スモークボール》!」
雲魔物−スモークボール レベル1 攻撃表示(ATK200)
スモークボールがフィールドに出た瞬間、デュエルを見ていた周りの人間から嘲笑が聞こえてくる。
そういえば、GXの世界は攻撃力重視みたいな考え方が多かったっけ…まぁ、言いたいやつには言わせておこう…俺は俺のデュエルをするだけだ。
「さらに、リバースカードオープン!《リビングデッドの呼び声》!!このカードの効果により、俺は墓地に眠る伝説のモンスターを呼び出す!」
「伝説のモンスターだと…?」
「現れろ!《ブラック・マジシャン》!!」
俺のフィールドに、伝説の黒魔術師が現れる…画面越しでしか見たことのないモンスターが目の前に現れたことに感動を覚えながら、俺はその光景を見ていた。
ブラック・マジシャン レベル7 攻撃表示(ATK2500)
「《ブラック・マジシャン》!?キングオブデュエリスト、武藤遊戯のエースモンスターか!!」
試験官の人がそんな驚きの声を上げる。それに、周りの人も騒々しい声を上げている。
さすがは、ブラック・マジシャン…皆から大人気だな。
かくいう俺もテンションが上がっている…カッコよすぎでしょ!ブラック・マジシャン!
「まだまだ!手札から魔法カード、《黒・魔・導》!!このカードは《ブラック・マジシャン》が存在する時に発動できる!相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する!」
「くっ…!デーモンの斧とミラーフォースが…!」
「さらに、魔法カード!《千本ナイフ》!!このカードの効果で、相手フィールド上のモンスター1体を選んで破壊する!俺はブラッド・ヴォルスを破壊!」
「これが、ブラック・マジシャンの力か!」
「そして、俺は手札から《水霊使いエリア》を召喚!そして、《水霊使いエリア》と《雲魔物−スモークボール》を墓地に送り、デッキから《憑依装着−エリア》を特殊召喚!」
憑依装着−エリア レベル4 攻撃表示(ATK1850)
「憑依装着エリアは自分フィールドの水霊使いエリアと水属性モンスターを墓地に送ることで手札・デッキから特殊召喚できるのさ!さぁ、これで決める!!エリアとブラック・マジシャンでダイレクトアタック!!」
試験官 LP4000→−350
エリアと、ブラック・マジシャンの攻撃が直撃し、試験官のライフは0になった。
「ありがとうございました!」
「こちらこそ、良いものを見させてもらったよ。ありがとう!結果な後日郵送する。楽しみにしていてくれ」
そう口にする試験官の人に一礼をして、俺はデュエルエリアを後にした。
その後、他の受験生のデュエルを見ていき、最後に十代とクロノス先生のデュエルを見届けてから俺は試験場を後にした。
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「はぁ〜…今日は疲れたな…」
まだ結果はわからないけど、合格したらいよいよデュエルアカデミアでの生活が始まるのか…ちょっと楽しみだな。
正直、いまいち状況はわからないけど、希望を持ってこの世界を生き抜こう!
今の俺にはそれしかできないんだから。
「さーて、そろそろ寝るか…お休み…」
そうして、俺は眠りについた。
といった感じの本編でした!
拾ったカードのデッキを考えるのは難しいですね…あまりにも都合の良すぎるカードを拾いすぎてもダメですし、かといってある程度戦えるカードでなければデュエルにならないという…
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!