それでは…「青薔薇の姫君と蒼き竜騎士」スタートです!
season0 出会い別れ…そして再会
……
…………
………………
「姫ー!!何処におられるのです!姫……!姫ーー!!」
灼熱の業火に包まれた城内を走り回る蒼き鎧を身につけた1人の竜騎士がいた。
「姫君よ、私の命に変えても救い出して見せる……姫ーー!!」
「ここです!誰か!誰か助けてー!!」
大広間から聞き覚えのある声が聞こえた。…そこにいるのか!
「姫君!ご無事でしたか!」
大広間にたどり着いたその先に逃げ場を失ったとばかりに5人の姫君がその場で立ち往生していた。
「あぁ、私達を助けに来てくださったのですね竜騎士様!」
「逃げる先々に瓦礫や炎に行く手を塞がれてしまい、お父様達とはぐれてしまって…」
「大広間まできたまで良かったんですが…」
「炎がたちまち激しくなって私達5人ここに取り残されてしまったのです!」
「アコ達全員、ここで焼け死んじゃうの!?そんなの嫌だよぉ!」
すっかりパニック状態に陥ってしまったようだ。
「落ち着いて下さい。私の命に変えても、姫達をお助けします!」
「あ、ありがとうございます、竜騎士様……」
ガラガラガラガラ!!
更に炎が激しく燃え盛り、竜騎士がきた道までもが瓦礫で塞がれてしまった。
「くっ!ここまで来たと言うのに…誰も救えないというのか!?」
「竜騎士様……」
くっ……!こうなったら…
「竜騎士様……?」
立ち上がった竜騎士を期待と訝しげさが混ざった表情で彼女達は見た。
「私は、そなたたちと過ごした時間…決して忘れない。」
「それって……!」
「いけません!竜騎士様!」
「竜騎士様!」
竜騎士の言葉を察した彼女達は必死にそれを止めようとする。
「顕現せよ!大切な者を守るため在るべき姿に!!」
そう叫ぶと竜騎士の身体が蒼白く輝き始めた。
「おやめください!竜騎士様!」
「やめて!竜騎士様!」
陛下…王姫…どうかご無事で……
「同志よ……今向かう………はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
姫君……今までありがとう……
「やめてーーーーー!!」
彼女がそう叫ぶと同時に辺り一面に蒼白い光が放たれたーーーーー
…………………………
……………………
………………
「起きろーー!!騎龍!!」
バシィ!!
「うぎゃぁ!?」
教科書で叩かれた俺は余りの激痛で謎の奇声をあげた。
「竜騎士…私の授業で居眠りするとはいい度胸してるな。」
え?へ?俺……寝てたの?
「その顔は自分の罪を認めない気だな。ますます気に入った!放課後生徒指導室に来い!」
そう告げられた俺を見て、クラスメイト全員笑い転げた。
キーン、コーン、カーン、コーン……
「失礼しました〜。」
「おつかれ蒼司〜!どうだった?はじめて居眠りでお縄についた気分はよォ!」
やっと解放されたのを待ってましたと言わんばかりに同じクラスメイトであり幼なじみの優馬が煽り地味た口調で話しかけてきた。
「優馬……生徒指導常習犯でもあるお前にそんな事言われるとわな…」
「ハハッ…寝る子は育つって言うからな!」
「ほ〜、じゃあなんでテスト全部赤点なんだ?」
「あぁぁぁ!!それを言わないでくれよぉ〜」
ハハハハハハッ……
俺と優馬とは小学校からの付き合いで何時も同じようなくだりで互いに笑い合う。そんな当たり前の日常が今日で終わるなんて知る由もなかった。……
…………………………
………………
…………
「CIRCLE」というライヴハウスの横にあるカフェテラスで俺は一休みしてから帰宅する。今日もいつも通りCIRCLEのカフェテラスへと足を運んだ。
「ガトーショコラ1つとブラックのアイス1杯」
「ありがとうございます。……ごゆっくりどうぞ〜」
ガトーショコラとアイスコーヒーを手に取り俺はカウンターから見て右奥の席に座った。
「それにしても……」
授業中に見た夢……一体何だったんだ?
口の中に残ったガトーショコラの甘さをコーヒーで洗い流し俺は今日の授業中に見た夢について考えた。
まず気になるのはあの後どうなったがだ。全ての真相はあの蒼白い光の中にきえてったから……正直続きを見たいくらいだ。そしてもうひとつ、青い薔薇のドレスを着ていた5人の姫達だ。あの5人だけは妙に見慣れた感じがあると言うより、既視感があるというか……
「考えれば考える程謎が深まるばかりだな……てかもう無くなっちまったや…。」
いつの間にかガトーショコラを完食し、コーヒーを飲み干していた。
ほんと時間って進むのがはやいのな……
そうしみじみ思いながらCIRCLEを後にしようとした瞬間ーー
ドンッ!!
「うあっ!?」
「きゃぁ!?」
余程急いでいたのだろう。蒼司は体を仰け反らせ体勢を崩しかけた。一方ぶつかった方は尻餅をついていた。
「す、すみません!怪我とかありませんか!?」
怪我をさせるつもりなどなかったが尻餅をついていた程だ。蒼司自身軽傷1つくらい出来ていてもいい程だ思ってきいたのである。
「だ、大丈夫よ…ごめんなさい、急いでたもので。」
外見からみて歳は同い年くらいだろう。髪型は白のロング。多少小柄寄りな体型だが、黄色い瞳から宿る光が彼女がどんな人物なのかを物語っていた。
「……っ」
「……?どうかしたの?」
「あっ!?いえ、何でも……」
……この感じ、あの夢と同じだ。
「ごめんなさい、私急いでるの。」
タッタッタッ……
そういうなり、彼女はCIRCLEの中へと姿を消した。
「彼女、バンドやるんだ……ん?これって…」
青い薔薇の髪飾り…彼女のだろうか?もしライヴに必要な物なら今頃探してるはずだ。
「渡しに行くか……」
そう呟き、蒼司もCIRCLEへと入って行くのだった。ーーーーー
……………………
…………
「あぁ、友希那ちゃんならあそこの通路行って右側の一番奥の控え室に居るよ。」
「ありがとうございます。」
スタッフの方が言うには、彼女の名前は湊友希那。Roseliaというガールズバンドのボーカルをやってるとの事だ。
「確か…ここ…だよな?」
道中視線が多少痛かった。それもそのはず、ここはガールズバンドの聖地。男性がいる事自体不思議なことだ。
「うう…いざってなると抵抗あるな。」
「けど、ただ髪飾りを渡すだけだ!何時までもこのままじゃらちがあかない!さっさと済ませよう。」
そう言い聞かせたはずだった。
コンコンコンコンッ
「どうぞ〜」
なんの疑いもなく明るい入室許可の変事がかえってきた。
「すみません、湊友希那さんに用があってきたんですが……っ!?」
「あっ……貴方、さっきの」
そこには、あの夢に出てきた青薔薇の姫達と姿、服装共によく似た彼女ら5人が蒼司の目の前に立っていたのだった。ーーーーー
〜to be continuous〜
どうも!記念すべきseason0 出会い別れ…そして再会はどうでしたか!「青薔薇の姫君と蒼き竜騎士」の最初のストーリーを無事に投稿出来て嬉しい限りです!
感想、質問、リクエスト等ございましたら是非宜しくお願いします!
またTwitterもやっています!Twitterにコメントしたい方は@IBIDLtUaJob0IRSをフォローし、コメントお願いします。(DM解放忘れず)
それではまた次回お会いしましょう!
紗夜編後投稿して欲しいストーリー
-
リサ編
-
あこ編