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あれは遡ること一週間前のこと……
「失礼します。3ーAの騎龍蒼司です。」
「どうぞ。」
Roseliaの反省会が終わった後…。学校から特に用がなければこれから来て欲しいと言う連絡を受けた。俺自身特に用はないし何やら急を要する感じだったため、私服のまま学校へむかったのだ。(ちなみに私服で来る許可はおりている。)
「急で済まないね。適当にかけてくれ。」
呼ばれた先は応接室。中には既に4人席についていた。真ん中に校長先生。両サイドに教頭先生。そして学年主任の先生がすわっていた。
そしてもう1人…クラスメイトではないが女子生徒が1人先生達と向かい合う形で座っていた。そして俺は彼女の隣に腰を掛けた。
「さて、突然だが…2人は『地域交換留学』について何処まで知っていますか?」
この質問に対して
「花咲川、羽丘、花羽の3校が交流と」
「学力向上を目的としてやるんですよね?」
そう互いに答えると
「その通りです。今回〇〇さんには羽丘女子学園へ、蒼司君には…」
中々留学先を話さない校長先生を見て俺はさとってしまった。
「花咲川に行くんですよね?いいですよ。」
予想外の答えだったのだろう。ここにいる俺以外全員が驚いていた。
「いいのかい?君は男子生徒。分かっていると思うが花咲川は女子学園。女子生徒しか居ないのですよ?」
「心配に及びません校長先生。俺は花羽の生徒として恥ずかしくないよう花咲川の生徒と関わるつもりです。」
「校長先生、ここは蒼司君に任せて見てはどうでしょう。」
「〇〇先生……。」
「確かに蒼司君は女子生徒とあまり接したことが無いと言えるでしょう。しかし、それを補うカリスマ性が彼にはあります。私はそのカリスマ性にかけてもよいかと思います。」
うえぇ…先生俺のこと盛るねぇ。なんか怖い。
「……分かりました。では2人の留学先は先程述べた通りで宜しいですね?」
「はい。」
「あ、あと……留学期間ですが、2学期いっぱいとさせて貰います。よろしいですね?」
二学期いっぱい?地味に長いぞ……でも、覚悟はできてる。
「はい。」
「それでは本校の留学生徒はこの2人にきまりました。宜しくお願いしますよ。」
こうして俺は花咲川へ交換留学することになった。……
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「皆さんご存知かと思いますが交換留学により私達のクラスの○○さんが花羽へ二学期いっぱい留学することになりました。それと同時に花羽からも1人今日からウチのクラスで過ごして貰う生徒が来ました。紹介します……入って来なさい」
交換留学当日。俺は花咲川の3ーAの担任にそういわれ教室に入る。
「初めまして。花羽から来ました、騎龍蒼司です。よろしくお願いします」
そう言って俺は辺りを見渡す。分かってはいたが、女子ばっかだ。そして俺はとある『女子生徒2人』をみて驚いた。
「騎龍君はあそこの白金さんの隣に座って貰います。あと、白金さんと氷川さんは騎龍君に我が校について色々教えてやって下さい」
「は、はい……」
「分かりました……」
そう、Roseliaの白金燐子と氷川紗夜がいたのだった……
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授業中、周りの女子生徒からの視線がすごかったが……何とか昼休みまで頑張る事が出来た。
……さて、俺は今遭遇した事の無い事態にまきこまれとーてーも困っている。……それは一体何かと言うと……
「ねーね〜騎龍君!私達と一緒にご飯食べない?」
「私達とご飯食べよ〜騎龍君!」
「えー!私達と食べよ〜!ね?騎龍君!」
「私達と食べなさいよ騎龍君!」
四時限目が終わった瞬間にこれだ……クラスのとある女子グループや他クラスの女子グループそれらが総出で俺れに押しかけて昼飯相手の取り合いをしている。そう……困っている事と言うのは今まさに執り行われてるこの状況。花羽なら優馬や他の友人、クラスメイトらで飯を食えてたが……いくら交換留学で男子生徒1人女子学園で飯を食うっていってもそんな困らない……そう思ってたが、早計だった。
(羨ましい?モテるな〜?そう思った奴ら……今すぐ変わるか?)
「皆さん!静かに!!騎龍蒼司さん!私達と一緒に今すぐ生徒会室に来て下さい!!」
何かとどう乗り切るか考えていたら彼女……氷川紗夜が俺の周りにいる女子グループ共にそう一喝した。
……そして彼女の謎の威圧?によって彼女らはサイドにどかされる。そして出来た道を氷川さんは歩いて俺に近くと……
「話があるのでお弁当を持って何も言わずに来て下さい」
「は、はぁ……」
……俺は今日、初めて自由にメシを食えない悲しさを体験した……。
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「失礼します……」
氷川さんに生徒会室に連れてこられた俺は一言掛け氷川さんの後に続く形で入室した。
「ごめんなさい……蒼司さん。留学初日に……大変な目に合わせてしまって……」
「白金さん……いえ、氷川さんが助けてくれた(?)のでどうと言うことは無いんですけど……それよりもどうして白金さんがここに?」
生徒会室には白金さんがいて、顔を見るなり俺に謝ってきた。それに対して俺は大丈夫だと答えた。そして俺はどうして白金さんがここに居るのかが気になり質問した。
「あ……言ってなかったですね……ならこの場を借りて……自己紹介をさせて下さい……」
「そうですね、『今後の事』にも関わりますのでそうするべきですね」
そう言って氷川さんは白金さんの隣に来て俺の方を向く。
「それでは……改めて……花咲川の生徒会長の白金燐子です」
「風紀委員長の氷川紗夜です。騎龍さんにお願いがあります」
「お、お願いですか?」
一応学校案内のパンフ等をみたことがあるため白金さんの事は知っていた……しかし氷川さんに関しては初耳だった。そしてそう驚いてる間もなく氷川さんが俺に話しかける。
「は、はい……私達のクラスの○○さん……彼女は副会長だったんです」
「そうらしいですね」
「副会長と言えど生徒会のメンバーが1人不在になる事は余り我が校に関しては芳しくない事態です」
(大袈裟だろうが……花羽の彼女も生徒会のメンバーだったからわかる気がするな)
「そ、そこで……騎龍さんには……代理として副会長に今日から……なっていただきます」
(まあ話の内容からしてそうなるわな……)
「話は先生方に既に通してあります。……了承も得ているので後は騎龍さんの返答次第です」
「……こんな短時間に……周到ですね」
つまり今の俺にこの話を蹴ることは出来ない……そういうことらしい。
「……まあ答えは既にきまってますが」
俺はそう言って彼女……白金さんの方を見る。彼女は見てわかるように内気な性格だ。他の人物なら断ってた……そういう訳では無いが……俺は首にぶら下げていたペンダントを制服越しに握り締める。
『……妹を、燐子の事をお願いね蒼司君。君にしか出来ない事だから』
(そう……俺は『彼女と約束』したんだ。この話……断る訳にはいかない)
「……分かりました。微力ながらも白金さんのサポートに務めましょう」
「!あ、……ありがとう…ございます……!ではお弁当を食べながら…説明しますね……」
こうして俺は二学期いっぱいまでの代理副会長となった。
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キーンコーンカーンコーン♪
白金さんと氷川さんから説明を受けながら昼飯を食べてる内に5限目の予鈴がなった。
「い、以上が花咲川生徒会の活動内容です……」
「ありがとうございます、指摘とかあったら遠慮なく言ってください」
「分かりました。……そろそろ5限目が始まりますね…そういえば騎龍さん、応接室は分かりますか?」
「?分かりますけど……どうかしましたか?」
(これはまた唐突な質問だな……)
「えっと……つ、次の授業……体育なんです……」
「あっ……(察し)」
道理で弁当の他に体操着のカバンまで持ってきたわけだ。
「しまった……体育着教室だ……」
おそらく今頃皆教室で着替えてるはずだ。このまま戻るのはまずすぎる。(色んな意味で)
「時間割見てなかったんですね……分かりました。私が持ってきますので、先に応接室に行ってて下さい」
「あ、ありがとうございます……」
5限目の体育の授業は……氷川さんのおかげで何とかギリギリ間に合った……
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今日はバレーボールらしい。何チームかに別れて試合をする事になった。(ちなみに俺は白金さんと同じチームだ)
そして俺達のチームは氷川さんのチームに当たった。
「えっと……騎龍さんはバレーボールの経験は?」
「未経験っていったら嘘になるけど……一般レベルかな?自分で言うのもなんだけど運動はそれなりにできるよ?」
それを聞いた白金さん初めとする周りの女子が安堵した。
「じゃあいざと言う時は頼りにしてるよ騎龍君!」
「い、一緒に頑張りましょう……騎龍さん」
(まあ頑張ってやってみますか)
ピーーーーッ!!
そう思ってると試合開始の笛がなった。先行は俺達のチームでサーブは俺だ。
(……周りの視線が相変わらずすごい…)
やれやれとため息を着いて俺は氷川さんチームに向かってサーブを放つ。
「「!?」」
きゃぁぁぁぁぁ……!!
気づいたら周りは歓声が上がっていた。……
〜紗夜&燐子side〜
「「!?」」
(え!?何?今の……サーブ)
(は、早すぎじゃないですか!?)
気づいたらボールは壁にあたりバウンドしながら転がっていた……
コートを見てみるとアウトラインより少し内側にボールの擦れた跡が微かに見える『白い煙』と共に残っていた……
「騎龍君すご〜い!」
「これならコールド勝ちもあるんじゃない!?」
「す……凄かったです……騎龍さん……!」
当然だけど…驚きを隠せずには居られなかった……。
「ヒィ!?」
「きゃぁぁ!?」
「……」
私達のチームからはさっきから悲鳴が飛び交っていた……。
「そ、そろそろ私にサーブ権譲って貰ってもいいんじゃないんですか!?」
「そ、そーだよ!あんな球……絶対返せないよ!」
「せ、せめてサーブする人変えてよ!」
私らしからぬ発言を気に騎龍さんへのクレームが殺到した。
(少し加減するべきだったのか……?)
「まあそうなるわな……確か次は白金さんだっけ?ほらっ」
「ひゃ!?あ、ありがとうございます……」
騎龍さんは彼女達(紗夜チーム)のクレームに応えました……。
〜蒼司side〜
「そ、それじゃあ……行きます!」
ポーン!
白金さんの下打ちサーブによって後半戦が始まった。
「○○さん!レシーブ!」
「OK!」
さっきまでの悲鳴が嘘のような連携の取り方だった。
「白金さん!行ったよ!」
「は、はい!」
俺達のチームも負けずと連携でボールを返す。
……そして
「○○さん!上げてください!!」
「はい!氷川さん!今です!」
○○さんの上げたボールを見るなり氷川さんは助走を付け高くジャンプをして……
「はぁ!!」
氷川さんのスマッシュが『炸裂』した。そしてその先には……
「白金さん危ない!?」
「避けて!白金さん!?」
「まずい!?」
「きゃぁぁぁ!?」
このままでは当たって怪我をしてしまう!
「!?うぐっ……うわぁぁぁ!?」
「騎龍さん!?」
……俺は氷川さんのスマッシュボールをレシーブで返そうとしたが……
ドッターん!!
きゃぁぁぁぁぁ……!!!?
氷川さんの剛速球を捉えきれず……顔面に直撃して派手に飛ばされ気絶してしまったのだった……
…………これが俺が保健室へ運ばれた理由の回想だ。
〜END〜
《次回予告》
「りんりん!サポートお願い!」
「ブルーアイズさん!今です!」
「防御は任せてください!」
「よし!いっちょやってやるか!」
次回、『青薔薇の騎士団始動!』!お楽しみに!
次回はNFO回です!お楽しみに!高評価、感想等お待ちしております!
紗夜編後投稿して欲しいストーリー
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