青薔薇の姫君と蒼き竜騎士   作:ka-主

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投稿遅くなりました……!燐子編デート回後編です!最終回はまだ先なので御付き合い宜しくお願いします!
それでは……どうぞ!


season1 燐子編:6話 女ウィザードと男魔族のマルチプレイ!(デート回!)(後編)

「やっぱ人混みすげぇ……」

 

受付で入場券を2枚購入し、館内パスポートを手に俺と燐子はNSJの大広間に来ていた。ある程度人混みが多い事は予想がついていたが…想像以上だった。

 

「こりゃあ計画建てて行動しないとまずいかもな……なあ燐…子?」

「はぅぅぅ……ひ、人混み…凄すぎ……プシュー(/ω\)」

「だ、大丈夫か!?と、とりあえずベンチへむかおう?」

「は、はい……」

 

当の燐子はパニック寸前で目眩を起こしていた為、俺達はひとまずベンチで今後の計画を建てるついでに少し休む事にした。

 

…………………………

 

「燐子。コーラだけど大丈夫か?」

「あ、ありがとう…ございます。い、いただきます」

 

燐子が落ち着いた所で俺は予定通り今後の計画を考える事にした。

 

(と言っても……これはデートだ。燐子の意見を尊重しつつ人混みとかに極力巻き込まれない風に考えんとな)

 

「燐子。この人混み様だ……俺的にある程度の計画を建てて館内をまわろうと思ってるんだけど……燐子はどう思う?」

「は、はい……そう…ですね……」

 

燐子は一旦言葉を区切り見取り図が載ってるパンフレットを開いて考え始めた。

 

「わ、私……蒼司さんとせっかくのデートなので……その…NFO関連のアトラクション巡りをしたい……です」

 

(確か……今期間限定でNFO関連のアトラクションとかが半額で楽しめるんだっけな?)

 

今回のイベント等は事前に下調べ済みだ。確か半額以外でNFOのコスプレとかも楽しめたはず……

……そこで俺は頭の中である程度の計画が建った。

 

「よし、それじゃあNFO巡りをしよう。そろそろ昼だけど……NFOのコスプレが楽しめる『職業の館』に最初行くってのはどうだ?」

「いい…と思います!」

「よ〜し!そうと決まれば……Let's…っと、その前に」

 

俺はある事を思い出し、燐子の元へと近寄った。

 

「ほらッ!これならはぐれたりしないだろ?」

「!!……はい!」

「よ〜し!気を取り直して……」

 

「「Let'sGoーー!!」」

 

「「!!??」」

 

「そ、それじゃあ行こうか///」

「は、はい……///プシュー(/ω\)」

 

俺と燐子は共に赤くなりながらも、手を繋いで『職業の館』へと向かった……。

 

…………………………

………………

…………

 

「こ、ここが職業の館……」

「NFOの防具屋をモチーフにしてるんだな」

 

大広間から数分程歩いて俺達はNFOエリアの『職業の館』へたどり着いた。外装はNFOの防具屋をモチーフに造られている。ここではNFO内の職業専用装備コスチュームをレンタルできる施設だ。(ちなみにコスチュームが気に入れば購入できると言うファンには嬉しい場所でもある)

 

「じゃあ早速レンタルしに行こーぜ燐子!」

「は、ハイ!」

 

俺はそう言って燐子と一緒に施設の中へ入っていった。

 

「いらっしゃいませ〜!本日はNFOエリア『職業の館』に御来店ありがとうございます!本店ではNFOに登場する職業専用装備コスチュームを時間制でレンタルしています!更に!お客様が選んだコスチュームが気にればレンタル後ご購入も可能です!」

 

中に入るなりNFOの受け付け嬢姿の女職員が出迎えてくれた。ちなみに男性はギルドナイト姿である。

 

「じゃあ俺は魔族の装備で」

「わ、私は…ウィザードで…お願いします」

「かしこまりました!只今衣装の方お持ち致しますね!」

 

そう言って女職員は衣装を持ちに奥の方へと姿を消した。

 

「あ、あの…蒼司さん……」

「ん?どうした?」

「もうすぐお昼…なのにどうして…ここへ?」

 

燐子は恐らくレンタルの衣装を汚したらまずいと思ったのだろう。

 

「大丈夫だよ。俺も考えなしでここに来たわけじゃないからさ。今は衣装が来るのを待と?」

「蒼司さんがそう言うのであれば……」

 

燐子は半信半疑の感じでそう答えた。俺が昼前にここに来たのには確かな理由があった。しかしそれは実際例の衣装を来てみない事には分からない。

 

「お待たせしました!女性用のウィザードの衣装、男性用の魔族の衣装です!あちらの試着室の方でお召かえ下さいませ!」

 

「「ありがとうございます」」

 

女職員に礼を言って俺達は衣装を持って試着室へと向かった。

 

…………………………

………………

 

「凄いな……細かい所まで再現してある……」

 

魔族の衣装に着替えた俺はそう呟きながら試着室を出た。俺の魔族の衣装は初期の頃に入手し易いウィザードによく似た衣装だ。しかしウィザードの衣装とくらべたら恐らく魔族の方が武装感を漂わせるデザインとなっている。

 

「さて……肝心の燐子だが……着替えおえたかい?燐子」

「は、ハイ…い、いま出ますね……///」

 

(ん?燐子の声……少し恥ずかしめに聞こえたけど……)

 

そう感じた俺を他所に燐子が入っていった試着室の扉が開かれた。

そして俺は燐子の衣装を見て思わず釘付け冗談になった。

 

「oh……」

 

予想通り?燐子の衣装も初期の頃に入手可能な物だ。ならどうて釘付けになったのか……それはモチーフになったのは露出度(・・・)の高い装備だったからだ。そう……つまり……

 

「あ、あの……蒼司さん…あ、あまりこちらを見ないで…下さい…は、恥ずかしい…です……」

「す、済まない!その…モチーフの衣装がそれだとは思いもしなかったもので……」

 

例の女ウィザードの衣装は特に胸元が空いている。他の露出度もそれなりだが、胸元の方は特にそうだ。燐子の身体付きでこの衣装……男性諸君にはいい意味で『目の保養』悪い意味で『目に毒』だった……。

 

「そ、その……燐子?もしあれなら他のでも……」

「だ、大丈夫です!その…私、こ、この衣装…か、可愛いと思います!なので、蒼司さんは気にしないで下さい!」

「お、おう……」

 

恥ずかしながらも燐子はそう言った。彼女が良ければ……いいだろう。

 

(いや、いいのか!?)

 

「そうだ燐子!あそこでお昼にしよう!」

 

そう言って俺は燐子と手を繋いで『職業の館』の隣に建ってる『こんがり食堂』を目指した。

 

…………………………

………………

 

〜燐子side〜

私は今、蒼司さんとお昼ご飯を食べにここ『こんがり食堂』来ていた。

 

「ん〜腹減ったな〜!燐子は何食べたい?」

 

蒼司さんはそう言ってカウンターに張り付いてるメニューを私に見せながらそういった。

 

「そうですね……私は…?これは……あの、すみません…。この『カップル限定ドキドキ♡ペアセット』っというのは?」

 

メニューにはNFOで様々な補助効果などを付与してくれる料理やドリンクを採用した和〜洋食の料理、飲み物が書かれていた。その中にNFO内では見たことの無い『カップル限定ドキドキ♡ペアセット』という料理があった。

 

(……確かカップル要素はシーズンイベントのゲリラで出現するクエストくらいしか知らないな……と言うよりそれしか無かったような……)

 

そう思っていると店員の人が説明し始めた。

 

「『カップル限定ドキドキ♡ペアセット』ではNFO内の恋愛イベント要素を是非料理で堪能したいと言うファンのお声から出来たメニューです!男女ペアであればご注文は可能ですよ?」

「そ、そうなんですね…。じゃあこの『カップル限定ドキドキ♡ペアセット』がいい…です///」

「り、燐子!?」

「ご、ごめんなさい!…でも私…蒼司さんと食べて見ないな……っと思いまして…ダメ…ですか?( ・᷄-・᷅ )」

「ぐふっ!?」

 

私が蒼司さんにそう言うと蒼司さんは吐血…した!?

 

「だ、大丈夫ですか!?」

「だ、大丈夫…燐子がそれがいいなら…」

「あ、ありがとうございます!それじゃあ…すみません。『カップル限定ドキドキ♡ペアセット』1つお願い…します」

「かしこまりました!会計は2000円です!」

「2000円…これでお願いします」

「2000円丁度お預かりします!」

「い、いいんですか蒼司さん?」

 

支払いをしようとした私より先に蒼司さんが店員に2000円を渡した。

 

「大丈夫大丈夫。これくらい払わせてよ」

「は、はい…///」

 

(なんだか…申し訳ないな……)

 

「それではお客様。奥の10番テーブルでお待ち下さい!」

「それじゃあ行こうか」

「はい」

 

私達は店員に言われた通りに10番テーブルへ移動した。

 

…………………………

 

〜蒼司side〜

 

「すまん燐子。ちょっとトイレ行ってくる」

「大丈夫ですよ…私はここで待ってますね」

「済まないな。行ってくる」

 

席に着くなり、尿意を覚えた俺は燐子に一言断って席を離れた。

 

…………………………

………………

 

「ふ〜…しかし、『カップル限定』……か確かにデートに来た訳だが…少し恥ずかしいな」

 

そう思いながらトイレからでると……

 

「い、いい加減にしてください!」

 

(ん?今の声は燐子?)

 

声がした方を向くとそこにはいかにもチャラそうな男2人に絡まれてる燐子がいた。

 

「燐子…!」

 

俺は急ぎ足で燐子の元へと戻った。

 

…………………………

………………

 

〜燐子side〜

 

「ねぇねぇ、君、可愛いねぇ〜!」

「!!」

 

彼を待っていると、いかつい男の人2人が私に絡んできた。

 

「な、何ですか……」

「君〜?1人ぃ?」

「俺達と遊ばない?」

「ご、ごめんなさい……私連れの人待ってるので……」

「え〜?なんだ連れの子いたのかよ〜」

「でも良いじゃねぇかよ〜!そいつ来るまで俺らと遊ぼうぜ?」

 

(この人達……話聞いて無かったの……?)

 

「そ、その…その人今トイレ言ってるので……直ぐに戻って来るので」

「まあそぉ言わずにさ〜ほら!」

「きゃあ!?」

 

何とかして追い払おうとしたが、無理矢理にでも連れていく気か……私の腕を掴んだ。

 

「待ってる時間退屈だろ?俺達が遊んでやるってんだよ!」

「や、やめて下さい!わ、そ、蒼…彼が来たら貴方達なんてただじゃ済まされ無いんです!他を当たって下さい!」

 

この人達に嫌気が刺し、私は少し強めの口調でそう言った。

 

「っ!言わせて置けばこの女!いいから来い!トイレ如きで女待たせるやつなんてほっとけばいいんだよ!」

「そーだぜ!そんな奴、トイレ口実にお前より可愛い女探しに行ったに決まってらァ!」

「っ!!……いい加減にしてください!!」

 

(この人達……蒼司さんの悪口を!蒼司さんはそんな人じゃない!)

 

「いいから離して下さい!人呼びますよ!?」

「っ!この!大人しくついて来いって!」

「い、痛い!!」

 

(こ、このままじゃっ!?…そ、蒼司さん!助けて!!)

 

ガシィ!!…ボキボキボキボキボキボキッ!!

 

「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!?」

 

私の腕を掴んでいた男の腕から何かに捕まれ異様な音を起て、男は痛みに耐えかねず転がり回った。

 

「あ、ああ……」

「お前ら……俺の『彼女』に何してるんだ?」

 

私を助けてくれたのは……私だけの…王子様…いえ、竜騎士様(・・・・)

「そ、蒼司さん……」

 

…………………………

 

〜蒼司side〜

 

「蒼司さん……」

「燐子……」

 

燐子の顔を見ると燐子の瞳から涙が零れ落ちていた。

 

(燐子燐子ごめん……トイレに行ってたとはいえ、怖い目に合わせちまって……)

 

「おい……俺の燐子に何してくれてんだよお前ら」

 

燐子をこんな目に合わせたこの2人を生かしておく訳にはいかない……

 

「はっ!なんだお前?ナイト気取りか?ええ!?」

「うぐ…っ!よくも俺の腕を!!」

「は?何言ってるんだ?お前らが俺の『彼女』に怖い目合わせたのが悪いんだろ?当然の報いだ」

「このやろぉ!!」

「危ない!!」

 

腕を折られてない男が俺に向かって殴りかかってきた。

 

ガシィ!!

 

「はぁ…このまま尻尾まいて逃げてればいいものを」

「な!?何をォ!!……ぐふっ!?」

 

ドカッ!!

 

殴りかかってきた男の溝落ちに思い切り拳をめり込ませる。そして男はその場にの蹲った。

 

「さて……おいお前。もう片方使い物にされたく無ければそいつ連れてとっとと失せな」

「っ!?……お、覚えてやがれ!!」

 

そう言って男達2人は逃げるように店から出ていった。

 

「燐子!!」

 

俺は燐子の方を振り向いて燐子の無事をもう一度確認する。

 

「大丈夫か!ケガとか……してないか?」

「は、ハイ…け、けど……」

 

「……す、凄く…怖かったです……とても…早く…来て欲しかった…」

 

そう言って燐子は泣き出した。よっぽど怖かったんだろう。

 

「ごめんな燐子。俺が戻るのが遅かったが為に……ほんとにごめん」

 

そう言って俺は燐子にハンカチを渡した。

 

「ほ…ほんとに悪いと思ってるんなら……この後私の乗りたいアトラクション全部付き合って下さい!」

 

涙を拭いながら燐子はそう言った。

 

「そ、それで許してくれるなら……」

「ほんとですね?言質とりましたよ?」

「ああ、ほんとにほんとだ」

「蒼司さん……ありがとうございます」

「どういたしまして」

 

思いもよらぬハプニングから何とか立ち直れた燐子を見て俺は胸を撫で下ろした。

 

「お待たせしました!カップル限定ドキドキ♡ペアセットです!」

 

席に着いたと同時に店員が例の料理を持ってきてくれた……のだが

 

「えっと……」

「こ、これは……///」

 

届いた料理は、2人前並の大きさのチキンオムライス、そしてカクテルドリンク……確かピンクのモーツァルト…だった気がした…それが1つ

 

……そしてオムライス用のスプーンが1本、ストローがハート型に作られたものがドリンクに刺さっていた。まさにカップル限定の料理という訳だ。

 

(こ、これって……もしかして『あ~ん』ってするやつか!?)

 

「そ、蒼司さん……///」

「り、燐子……///」

 

「「いただくか(いただきましょう)」」

 

周りからの視線に顔を赤らめながらも2人は『カップル限定ドキドキ♡ペアセット』を頂いた。

……ちなみにあとから来たフルーツパフェも仕様によりロングスプーン1本だけしか来なかった……。

 

…………………………

………………

…………

 

昼飯を終えた俺達はもう一度『職業の館』へ行き、元の私服に着替えた。そして俺は

 

「すみません。さっきまでレンタルさせて貰ったウィザードと魔族の衣装……彼女も気に入ったみたいなので購入したいです」

「かしこまりました!2着で1万円になります!」

「……これでお願いします」

「ハイ!丁度お僅かり致します!ありがとうございました!」

 

俺は早めに着替えて例の衣装を購入したのだった。

 

…………………………

 

「蒼司さん……」

「ん?」

 

私服に着替えた燐子が俺の両手に持つ衣装を見て驚いていた。

 

「もしかして……買ったんですか?」

「ああ、燐子……凄い喜んでたから」

 

そう言って俺は燐子にウィザードの衣装を渡した。

 

「あ、ありがとうございます!\(❁´∀`❁)/」

「うぐっ…そ、そうだ燐子。次どこ行きたい?」

 

例の約束を思い出した俺はそう問いかける。

 

「ふふっ…そうですね……」

 

……その後俺は燐子の乗りたいというアトラクションの数々に想像以上の疲労を覚えるのだった……

 

…………………………

………………

…………

 

「つ、疲れた〜……」

 

(燐子……容赦無かったな……あんなたくさん乗ることになるなんて)

 

俺は燐子に連れられるがままに数々のアトラクションを乗った。流石にヘトヘトだった……

 

「お、お疲れ様です……蒼司さん」

「あ、ありがとう燐子……」

 

燐子からコーラをもらい感謝をのべた。……そして時間はそろそろ16時を刺す所だった。

 

「……時間的にあと1つ乗れるけど……何に乗りたい?」

「……実は……『最後』に乗ってみたいものがあるんです……」

 

俺は燐子と一緒にその乗り物の場所まで行った……。

 

…………………………

 

燐子が乗りたかったもの……それは観覧車だった…。

 

「蒼司さん、見て下さい!…NSJの敷地…ここから見ると綺麗です」

「そうだな……最後にはいい場所だな」

 

幸い、観覧車は空いていたため早く乗れた。燐子の言う通り、ここから見える景色は絶景だった。

 

「最後……じゃないですよ……」

「燐子?」

 

最後じゃない……確かにそう聞こえた……どういう事だ?

 

〜燐子side〜

 

「最後……じゃないですよ……」

「燐子?」

 

観覧車の中では私と蒼司さんが向かい合うように座っている。そして私はそう言って席を立ち、蒼司さんの隣へ座った。そして私はそっと蒼司さんの右手を握った。今日のデートで、私を先導してくれた右手…お昼の時にいかつい男2人から守ってくれた右手……その手を優しく、握った。

 

「……」

「……」

 

一時の沈黙が流れた。そしてその沈黙が私の背中を押してくれた……ように感じた。

 

「蒼司さん。あの…私……」

「燐子……」

「私……ここで見た景色を…蒼司さんと見たこの景色を忘れません。いえ…ここで見た景色を最後…ではなく始まりの景色にしたいです。蒼司さんと見たこの景色と同じ場所へ蒼司さんと一緒に眺めてたい。蒼司さんとでしか感じられないこのときめきを蒼司さんと共有したい……」

「それって……えっと……つまり…?」

 

私は一息置いて蒼司さんの顔を見た。蒼い髪。蒼い瞳……その瞳に宿る力強くて、優しい光……それを引き立てるようなスっとした顔つき……

 

「私、蒼司さんの事が好きです」

「!!」

「練習の時、蒼司さんからのアドバイスを聞いてた時……自分のキーボード…ピアノの腕をRoseliaの皆以外から認められたと感じた時……心のそこが暑く、締め付けられました…それ以降蒼司さんと会話してる度に同じ感覚に囚われて…それが恋だと初めて気づかされた時……自分が蒼司さんの事が好き…なのだと初めて実感しました……こんな気持ち…経験は…初めてでした」

「燐子……」

 

気づいたら観覧車は天辺まで上がっていた。そして丁度夕日が私と蒼司さんを優しく照らしていた……。

 

「そして……今日、このデートを通して、この景色を見て決心しました!…蒼司さんの傍にいたい!蒼司さんに私のキーボード、ピアノの腕をもっと認めて欲しい、感じて欲しい!この景色をまたどこかで蒼司さんの隣で見てみたいって!…だから!」

 

「こ、…こんな私ですけど……人前で上がりガチな…誰よりも内気な私ですけど……付き合って下さい!」

 

(つ、伝えらた……!私の気持ち!そのまま蒼司さんの心に……届いて!)

 

〜蒼司side〜

 

「…誰よりも内気な私ですけど……付き合って下さい!」

 

直後、俺達の乗ってる観覧車が下へと降り始めた……俺は燐子の瞳を見る……初めてあった時はオドオドしていて…些細な事でも泣き出しそうな彼女瞳……けど今は違う。彼女の今の瞳には明らかにそんな自分を変えたい、俺と共に歩みたいとうったえかけている……そんな目をしていた……。

 

……今度は俺が燐子に想いを伝える番。

 

「燐子……俺もお前が好きだ!」

「!!」

「俺さ……実は、観覧車乗る前まで……ずっと悩んでた」

 

「けど俺……決めたんだ…燐子の時折見せる『笑顔』をみて…この笑顔を守りたい!ずっと傍に居て燐子をもっと笑顔にしてやりたいって!」

 

「だから……この俺で良ければ……付き……んむ!?」

 

気が付くと俺は燐子に唇を奪われていた……

 

「んちゅ♡チュッ♡チュッ♡レロレロ♡……」

「んん♡レロレロ♡チュッ♡チュッ♡……」

 

どれくらい……キスをしていたのだろう……観覧車はそろそろ1周し終える所だった。

 

「燐子……」

「蒼司さん……」

 

燐子の顔はリンゴ見たく赤くなっていた。恐らく……俺も赤くなってるんだろうな。……俺はそっと、首にさげていたペンダントを握った。

 

(これで……良かったんだよな?)

 

あの人(・・・)からは何も返って来なかった……その代わり、答えは別の人物から返ってきた。

 

「蒼司さん……わ、私で良ければ……」

 

燐子は自分を落ち着かせるかのように一呼吸置いて……

 

「よろしくお願いします」

 

 

 

 

「こちらこそ」

 

今日この瞬間……俺と燐子は恋人同士となった……

 

……だが、何故だろう……

 

 

嬉しい筈なのに……

 

 

 

心の底から……『嬉しい』とは思えなかった……。

 

 

 

 

 

〜END〜




《次回予告》
「紗夜さん……実は」
「!!っ……そうですか……」
「おねーちゃん……」

「蒼司さん……実はですね……」

次回、『内気な生徒会長は変わりたいpart2』!お楽しみに!

投稿遅くなりました!早くも燐子と結ばれましたが今後はどうなるのやら……。
高評価、感想等よろしくお願いします!

紗夜編後投稿して欲しいストーリー

  • リサ編
  • あこ編
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