それでは……どうぞ!
…………………………
………………
…………
〜燐子side〜
私はまたあの夢を見ていた。しかしいつも見るお城……じゃなく所々青薔薇が咲く綺麗な城下町だった。
「竜騎士様……こ、ここは?」
「ここは王都ブルーローズ。ここならリンコ殿が変われるキッカケが見つかるのではないかと思いまして……」
とても綺麗な町……確かリンコは私と同じ人混み嫌いで、それを直そうと竜騎士さんが動いてくれた……んだっけ?
「お気ずかいありがとうございます……ですが…お父様に相談されてないので……もし見つかったら……」
「大丈夫ですよ。陛下いわくリンコ殿達にも外の事は知るべきだと仰られておりましたから」
「そ、そうなんですね……そ、それでは…竜騎士様…ご案内お願い致します……」
「はい!僭越ながら竜騎士としてリンコ殿を王都ブルーローズの内部をご案内致します」
そう言うと竜騎士さんはリンコの手をとり、王都内へ進んでいった……
…………………………
………………
…………
「……また…あの夢……」
今回見た夢はまるで……この間のデートみたいだった。
「デートと言えば……この間、蒼司さんが料理を教えてくれるから……家に泊まりに来るんだっけ?」
そう言いながら私はスマホのカレンダーを開く。どうやら今日がその日のようだ。
「楽しみ…だな……蒼司さんが……私に料理を教えてくれるなんて……夢見たい(๑⃙⃘♥‿♥๑⃙⃘)」
私はそう言って学校の支度をした。
…………………………
………………
…………
「燐子。次の生徒総会の資料はこんな具合で大丈夫か?」
「そう…ですね……いいと思います。その資料職員室にいる生徒会顧問の先生に提出して貰っても…いいですか?」
「了解、赤羽先生……だったけ?」
「はい…赤羽先生に提出お願いします……」
私がそう言うと蒼司さんは生徒会室を後にした。
彼が代理の服生徒会長となってから、生徒会の仕事がスムーズに進んだ。
(彼の重荷にならなければいいのだけれど……)
「あの〜燐子先輩?」
「!ど、どうしたんですか?市ヶ谷さん」
私がそう考えていると生徒会書記の市ヶ谷さんが話しかけて来た。
「最近…その騎龍先輩と仲がいいなって思うんですけど……もしかして付き合ってます……あっ!いえ別に…付き合ってるからどうと言う訳ではないんですけど……!」
「え、えっと……蒼司さんと…付き合ってます…よ?」
「そ、そうだったんですね!何か先輩が男子生徒と付き合う何て意外だな〜って」
どうやら市ヶ谷さんには私が恋愛関係に関わる事が意外に思えたらしい。
それもそうだ。市ヶ谷さんもバンドをやっている。技術面からしたら私達よりかは劣るが……何処と無くお客さんを引きつける魅力がある……そう私は思っている。
同じバイトをやってる者からすれば私が恋愛関係に関わるのは意外に思えるのも無理はない……そう思った。
「彼は……とてもいい人…です。私のピアノ……キーボードの腕前を誰よりも認めてくれて評価してくれます。私だけじゃく……Roseliaの皆の評価も同じように認めて…指摘してくれるんです」
「そうなんですね……もしかしてデートとかも…されたりしたんですか?」
「は、はい……この間の休日NSJで……付き合う前デートに行きました……その時の蒼司さんかっこよかった…ですよ?例えば……」
私は市ヶ谷さんにあの日のデートの蒼司さんの魅力を思う存分話し始めた……
その後熱が入りすぎたと感じて顔を赤くしたのは内緒だ。
…………………………
………………
…………
〜蒼司side〜
「失礼しました……」
赤羽先生に書類を提出した俺は職員室を出た。先生に書類を渡すだけのつもりが、ついつい世間話という名の雑談に花を咲かせてしまった。
(さて、燐子が待ってる……早く戻るか……)
そう思った俺は生徒会室へと歩き出した……
「あら?騎龍さん?」
「!…氷川さん」
直後、正直言って会うのが気まずい人に声をかけられた。
「……奇遇ですね?氷川さんも職員室に?」
「いえ……私は委員会活動でたまたまここを通りかかっただけです……しかし……」
氷川さんはそう言って言葉を詰まらせた……
「少し……話をしませんか?」
……かと思いきや、いきなりの発言に俺は戸惑った。
「えっと……まだ生徒会の仕事があるので……」
「直ぐに終わります……着いて来てください」
そう言われ俺は氷川さんと共に屋上へ向かった。
…………………………
………………
「騎龍さん……」
「氷川さん……」
「「…………」」
なかなか……本題に入れなかった。
「……あの時の返事……まだでしたね」
「!!……そうでしたね。……それで、騎龍さんは私を選んでくれるのでしょうか?」
痺れを切らした俺はこれが本題であろう言葉を口にした。案の定、氷川さんはあの時の告白の返事を待っていたのだ。
「……ごめんなさい。俺は燐子と付き合う事になりました。……氷川さんを選ぶ事は……出来ません」
「!!……そ、そうですか……」
「はい……」
「「…………」」
再び沈黙が流れる。しかしさっきとは比べ物にならないくらい重い。
「その……ごめんなさい…氷川さんを選べ無くて……」
「大丈夫です……こうなる事は……あら方予想が出来てましたので…後悔はしてません」
「……き、嫌いに…ならないんですか?」
「何故です?私は確かに振られましたが……別に私のギターを見て貰えなくなった訳じゃ認められなくなった訳じゃ無いので……それだけで十分です……」
(……嘘だな。だって氷川さん……)
氷川さんの顔は……氷川さんの瞳からは今にも涙が零れそうだったからだ……
「あの……騎龍さん。……一つ…一つだけでいいです。私の我儘を聞いて下さい」
「我儘……?」
「はい……私と……友達になってくれませんか?」
「え……?」
友達になって欲しい……それが…氷川さんの我儘……なんと言うか意外すぎた。空いた口が塞がらない。
「へ、変でしょうか?振られたからって私は貴方との関係を崩す事はしません。なので……少し親密な関係になっても罰は当たらない……違いますか?」
「い、いえ……少しばかり意外だなって……しかし、それでいいなら……そうだ!」
「どうしたんですか?」
「少し……じっとしていて下さいね」
そう言って俺は氷川さんの右手首にある物を付けた。
……それは蒼色と緑色で編まれたミサンガだった。
「こ、これは……ミサンガ…?」
「はい。これからはRoseliaの一員として……だけじゃなく、友達としてよろしくお願いしますね?
「!!…い、今名前で……!」
「俺と紗夜さんはもう友達です。出来れば俺の事も名前で呼んで下さい」
そう言うと俺は紗夜さんに背を向け歩き出した。
「そ、蒼司さん!!…大事にしますね!」
去り際にそう聞こえ、それに答えるように俺は歩きながら手を振って屋上を去った。
…………………………
〜紗夜side〜
「……行ってしまいましたね……」
蒼司さんが屋上から去るのを見届けた私はそういった。
「……っ…何ででしょう?涙が……止まらない……」
私はいつの間にか、涙を流していた。
「……分かっていましたよ……私は彼と結ばれない事くらい……白金さんおあの日電話したあの日から……分かっていました……!」
「だから……私は……彼と友達でいようと……そう割り切ったはずなのに……なのに……」
遂に私はその場に泣き崩れてしまった。
「蒼司さん……必ず……白金さんを幸せにして下さいね?……出ないとホントに……許しませんから……!」
私わそう言って涙を拭き、立ち上がり……教室へと戻っていった。
…………………………
………………
…………
〜蒼司side〜
「…………」
俺は屋上を出て……トイレにいた。
(……そろそろいいか……っ!?)
「…ッウプ!?…ゴハァァッ!?…ゲホッゲホッゲホッ……!!」
びちゃびちゃびちゃぁ……!
俺は男子トイレの洗面所で血混じりのゲロを吐いた。
……どうやら身体の方はもう隠しきれないと悲鳴を上げ始めてるらしい。
「はぁ…はぁ……」
薬を飲んで落ち着いたものの、身体の至る所(主に内蔵部分)が少しづつだが、痛み始めて来たのが分かった。
「はぁ…はぁ…はぁ……」
不意に、俺はペンダントを握り締めていた。
「こ、こんな所で……終われない」
俺はそう言ってトイレをでたのだった。
…………………………
………………
…………
「ふぅ〜やっと終わった〜!」
「お疲れ様です!蒼司さん」
今日の授業も難なく終わり……俺達生徒会メンバーは、次の生徒総会の打ち合わせを赤羽先生と行ってたった今終わった所だ。
「皆お疲れ様!次の生徒総会はざっとこんな感じで進めるからよろしくね!…じゃあ遅くなる前に皆気お付けて下校してね!」
『お疲れ様でしたー!』
そう言って俺達は帰り支度を行い、生徒会室を出た。
「蒼司さん!」
「ん?どうした燐子?…ってうぉ!?」
燐子が俺の腕に抱きついて来た。……もう一度言おう。燐子が俺の腕に抱きついて来たのだ。
「蒼司さん!?」
「燐子先輩!?」
「り、燐子落ち着け!周りに人いるから!」
「はっ!?……プシュー(/ω\)」
自分が何をしているのか気付いたのか、赤くなりながら俺から離れた。
「す、すみません……!きょ、今日蒼司さんに料理を教えて貰えるからって…私……」
「いいんだよ。俺も燐子に早く教えたいって思っていても経っても居られなかったのは事実だし…ただ、イキナリだったからビックリしたんだ」
「ふふっ…2人とも……お似合いですよ?」
「そうですね紗夜先輩」
2人はそう言って俺たちの会話を見ていた。
「すみません、私……バンドの練習あるので…これで失礼します」
「私も……日菜と買い物の約束があるのでこれで失礼します」
俺達を気遣ったのか、2人は先に帰って行った。
「お、俺達もそろそろ行こっか?」
「そ、そうですね……」
「まずは……買い物だな」
そう言って俺は今日の夕食の材料を買いに燐子とスーパーへ向かった。
…………………………
………………
…………
「そう言えば燐子は料理はどれくらいできるんだ?」
「え、えっと……添える程度だったり…トースターとかを使う位だけで……」
「なるほど……となると今日は和食メインだな」
スーパーに着くなり俺は燐子の燐子経験を確認した。以外にも未経験に近かった。
「どうして……和食なんですか?」
「和食は家庭科の基本が詰まってるからな。料理始めるならまずは和食からだ」
「そ、そうなんですね!」
「ああ、……さて…味噌汁は作るとして……燐子は和食の中で何が好きなんだ?」
「え?えっと……卵焼き…とか…です。基本和食は
「OK…となると即席漬けで……おっ?セロリがあるな……」
そう言って俺がセロリに手を伸ばそうとすると……
ガシイッ!
燐子がそれを膨れた顔で制した。
「燐子!?」
「せ、セロリは……ダメ…です!」
「あっ……(察し)」
どうやらセロリが苦手らしい。
「わ、分かった……セロリ漬けはまた今度として……キュウリの浅漬けにするか」
「はい!」
(セロリ漬け……以外と卵焼きとかにあうんだけどな……)
俺はセロリから手を引き、その隣のキュウリを手に取りカゴに入れた。
「後は大根としらすかな……」
「しらす…私が取ってきますね……」
「ありがとう。お願い」
そう言って燐子はしらすを取りにいった。その間に俺は大根……そして近くにあるひじきをカゴに入れ燐子と合流した。
「蒼司さん……ひじきは…何につかうんですか?」
「サラダ考えてなくてな。だからひじきサラダでも作ろうかなって」
「い、いいと思います……野菜類があると……全体的に彩りが良く見える…と思います!」
と言った話をしながら俺達は会計を済ませ、スーパーをでた。
…………………………
………………
…………
「ここで…少し寛いでいて…ください」
「了解」
燐子の家に招待され、燐子は荷物を降ろしに自室へと向かった。
「……懐かしいな…何時ぶりだろう?…ここにきたの……」
ちょっとした過去を思い出しながら俺はリビングを見渡した。
(あの時はまだ…小学生の頃だったな『あの人』は……中学3年だったっけ?よく受験勉強中だから静かにっていわれてたな)
「……悲しいな…。いくら過去を振り返っても……あの人は戻って来やしないのに……っ!?」
そう呟いていると俺は1つの写真立てに目がいった。見た感じ……
(どうして……あの人が居ないんだ!?あの人は……
「あの……蒼司さん?」
「!?……燐子?」
振り向くとそこには燐子がいた。
「どうかしたんですか?」
「あっ!?い、いや!何でもない!…ただ、この写真に写ってる燐子可愛いな…って。いつ頃撮ったんだ?」
「そ、そんな…可愛いなんて……///…えっと、確か中学1年の夏頃…だった気がします……」
「そっか……っと、そろそろ料理始めるか!」
「はい!」
俺はそう言って燐子と台所へと向かった。
(……中学1年の夏頃……あの日と同じ時期……っていけないな、今は燐子と料理するんだ!暗いこと考えるな!俺!)
そう言って俺は気持ちを燐子と料理する方へ集中する事にした。
…………………………
………………
…………
「蒼司さん。最初は何を作るんですか……?」
「そうだな…まずはひじきサラダのひじきを作ろう。燐子はそこの人参をイチョウ型に切ってくれ」
「分かりました……」
燐子に人参を切らせてるうちに俺はひじきを水に晒し、油揚げを湯煎し煮込む準備を始めた。
「蒼司さん。…人参はこんな感じに切れば…いいですか?」
「うん、そんな感じ。人参は半分切っとけば大丈夫かな?それ終わったら油揚げを1枚縦に半分切ってから幅1mm位にきってくれる?」
「わ、分かりました……」
(とりあえずひじきサラダは大丈夫そうだな……あとは)
ひじきサラダの下準備が思ったより早く終わったため、俺は卵焼きの下準備にはいる。
「まずは添え置きのしらす大根おろしだな……燐子、おろし器はこれでいい?」
「は、はい……それで大丈夫……イタッ!」
「大丈夫か!?」
「だ、大丈夫です…少し包丁で指を……」
「見せてみろ」
「あっ……///」
どうやら切り口は浅いようだ。
(これなら絆創膏で十分だな確か……)
「待ってて、今絆創膏とってくる」
俺はそう言って作業を一次中断し、自分の鞄から絆創膏をとって戻る。
「まず水洗いして……ティッシュで軽く止血して……これでよしっと」
「あ、ありがとう…ございます……ごめんなさい。私がよそ見してたから……」
燐子の顔は今にも泣き出しそうな悲しい顔をしていた。
「大丈夫だよ。料理に怪我は付き物だから……そうだな……」
俺は燐子の進み具合を見る。丁度油揚げを切り終える所だった。
「それなら燐子小さめの鍋で人参、ひじき、油揚げの順で煮込んでくれ」
「わ、分かり…ました!」
そう言って料理を再開した。
…………………………
………………
「これで盛り付けて……完成だ」
「思ったより…早く出来ましたね……」
「燐子が手際良かったお陰だよ」
「蒼司さんも…料理ホントに得意なんですね」
思ったより早く夕飯が出来上がった。燐子がほとんど未経験だと言う割に手際が良く飲み込みが早かったお陰だ。
「じゃあ、冷めない内に食べちゃうか」
「そう…ですね……」
そう言って俺達は料理をリビングへ運んだ。
「それじゃあ……」
「「いただきます」」
(……美味しい!燐子にほとんどの行程をやらせたけど……ホントに初めてなのか?)
「美味しい……!♡さすが蒼司さんですね…!」
「俺はほとんど手伝っただけで実際は全部燐子がつくったんだよ?……うん、この卵焼きもいい具合に焼けてる。美味しいよ」
「そ、そんな…!蒼司さんがいてくれたから出来たんす!教えてくれて…ありがとうございます!\(❁´∀`❁)/」
(か、可愛い……)
俺はそう思うと同時に、この笑顔を守ってやりたいと思った。
「「ご馳走様でした」」
「食器片付けるよ」
「私も……」
「燐子はやすんでてよ。その手…早く治って欲しいし」
「わ、分かりました……」
燐子は少し落ち込んだ表情で答えた。すると
「なら私…お風呂沸かして来ますね……!」
「え?」
「蒼司さん……泊まってくんじゃなかったんですか?( ・᷄-・᷅ )」
「ぐふっ!?」
(わ、忘れてた……てか燐子のその顔…反則や……)
「そ、そうだった……ならお願い」
「はい……!」
2人はそれぞれ行動に移った。
…………………………
「お風呂……沸きましたよ」
「あっじゃあ燐子先に入りなよ」
「い、いえ!蒼司さん先に入って下さい!私は……蒼司さんの寝間着とか……用意するので」
「あ、ありがとう……それじゃあお言葉に甘えて……あっ寝間着は大丈夫だよ?一応持ってきてるから」
「わ、分かりました……!」
そう言って燐子は自室へと姿を消した。
「……入るか」
俺も燐子に言われた通りに風呂に入ることにした。
…………………………
………………
コンコンッ
「どうぞ……」
「燐子、お風呂空いたよ?」
「分かりました……湯加減はどうでしたか?」
「うん、良かったよ。お陰でゆっくりできた」
「そうですか…なら私入りますね……私の部屋で待ってて下さい」
そう言って燐子は扉を開け風呂場へと向かった。
「凄いな……これが女子高生の部屋かよ……」
改めて出た感想がこれだった。それもそのはず……燐子の部屋は1階のリビングと何ら変わらないほどの広さで、目の前にはデスクトップパソコンが置いてある机とその隣…正確には左側大半をグランドピアノが占めていた。
「これで……Roseliaの曲を練習してるのか……」
俺は無意識に燐子のピアノの蓋をあけ、椅子に腰掛け……
〜♪〜♪〜♪〜
気づいたら俺はRoseliaの曲を伴奏していた。
…………………………
………………
「蒼司さん……」
「!!」
我に返り、振り向くと燐子がいた。どうやら燐子が風呂から出るまで伴奏していたらしい。
「す、すまん燐子!つい…興味本意で……」
「だ、大丈夫ですよ……それより…ピアノ上手ですね」
「たまたまだよ……燐子のキーボードのパートの部分が耳に残っててさ、それを再現しただけだよ」
「それでも……やっぱり上手です…さすが……Roseliaのマネージャーですね(*'▽'*)♪」
「そ、そうかな……」
そう言われると少し…恥ずかしい。
「そう言えば燐子……」
「どうしました?」
「その……俺の寝る所って」
「!…………」
「燐子?」
何故か燐子は黙り込んでしまった。
「そ、蒼司さん」
「どうした?」
「私は前に……自分を変えたいって……そう言いましたよね?」
「うん。それが生徒会長になった理由でもあったんだよね?」
「はい……」
それが……寝る場所となんの関係が……
「私……もっと自分を変えたくて……」
「燐子?」
燐子はそう言いながら俺に近ずいてきた。そして距離がゼロになる直前まで近づくと……
「り、りん…!?」
「んちゅ♡……」
俺は燐子に…キスをされた。もう一度言おう……キスをされた。
……しばらくこの状態が続き、ようやく唇が離れた。
燐子の顔は……キスをしたからなのか、少し蕩けていた。
「私……蒼司さんの彼女として……もっと自分を変えたい…です!」
「燐子……非常に聞づらいんだけど……寝間着の
「はい……///」
つまり……そう言うことだ。
「もしかして…料理教えて欲しくて泊まって欲しいって言ったのは…」
「それは…違います…。蒼司さんに料理教えて欲しかったのは本当なんです……今の私のこの
恥ずかしながらもそう応えた。
「……いいのか?俺で?あまり期待に答えられないと思うけど……」
「それでも……私は変わりたい……ダメ…ですか?」
「……分かった……ただし」
「んむ!?」
「んちゅ♡…レロレロ……♡」
俺は覚悟を決めた証拠(?)として燐子にキスをする。それも舌を絡ませる『ディープキス』というやつだ。
「……後悔…するなよ?」
「……はい♡」
ここから先は想像に任せる事にしよう……。
燐子の方はこの時を機に色々な意味で変われた。対する俺は……
燐子の変わり様に追いつけなくなり…果ててしまったのだった……
〜END〜
《次回予告》
「どうして……俺は正座をさせられてるんでしょうか?」
「うっさいこの変態!」
「蒼司…最低」
「蒼司さん……貴方がそんなことをするなんて……」
「蒼兄酷いよ……!」
「必ず私が……蒼司さんの無罪を証明してみせます!」
次回、『名探偵白金燐子?』!お楽しみに!
大変お待たせしました!もう1話編集完了次第投稿します!
高評価、感想等お待ちしております!
紗夜編後投稿して欲しいストーリー
-
リサ編
-
あこ編