ザァァァァーー…………
「…………」
雨が降り始めた……今日は降らない筈……もしかして俺、雨男?
そう思いながら俺はただ宛もなく歩き続けた。
「……あの日も……雨降ってたっけ……?」
…………………………
パパ!……ママ!!誰か!パパとママを助けて!!
……ああああああああ……!!
ザァァァァーー……
どうして……どうしてこんな事に……
いっその事……死んでやりたー……
『ダメ!!』
!?
『そんな事しても……お父さんとお母さんは喜ばない!』
『私が……君の大切な人になるから……』
…………………………
「…………」
……いつの間にか……とある霊園にいた……
「…………」
ザァァァァーー……
気づいたら、『白金愛子 ここに眠る』と書かれた墓石の前に立っていた。
ザァァァァーー……
「……俺は…………」
(愛子さん……)
今は亡き、この墓の持ち主の名前を心の中で呟く。
俺はいつ買ったか自分でもよく分からない白色とピンク色の胡蝶蘭の花束をその墓に備えた。
「花言葉は……『純粋』、『あなたを愛します』……」
「愛子さん……俺は……何年経っても貴女を忘れる事はできない……」
「……世界は……こんなにも……残酷なんだから…………」
俺は墓石の前で膝を降り、そう呟きながら彼女の魂がこれからも安らかに眠る事を祈っていた……
「俺は……救いようのない罪人だ……」
ザァァァァーー……
…………………………
………………
…………
〜燐子side〜
「…………」
……救えなかった……
『今日限りでRoseliaを辞める。
……短い間だが世話になった』
「……どうして……」
……ずっとその言葉が呪いの様に頭から離れなかった。
『待っていて下さい!私が…必ず…蒼司さんの無実を……証明してみせます……!』
「……証明出来ても……救えなかったら……意味がない……」
後悔という名の見えない傷が、私の心を容赦なく抉る。
「蒼司さん……戻って来て…下さい……」
救えなかったその人の名前を……私は呟き目を閉じた。
……しかし涙は一向に止まなかった。
…………………………
………………
…………
〜紗夜side〜
ポツッ……ポツッ……ザァァァァーー……
「……雨……」
1人家に向かって商店街を歩いていると、雨が降り始めた。
次第に強くなる雨……まるで今の私に罰でも与えてるみたいに思えた。
「……これで償えでもしたら……どれだけ私は幸せ者なのか……」
…………………………
「最近蒼司と燐子の距離近すぎじゃない?」
「いきなりどうしたんですか?」
「そうね……このまま私達の事を厳かにするなんて事も……」
「!!…そ、蒼司さんはそんな事しません!」
「でも紗夜もそう思わない?アタシ達だけどうして……って?」
「そ、それは……」
「図星ね……紗夜。貴女も今の燐子見たく自分を見て欲しいって思ってる筈よ」
「確かに……そうですけど……私は信じます。蒼司さんは、そんな事しないです」
…………………………
『わ、私達は…し、白金さんが前よりも蒼司さんに評価されている事に嫉妬……してしまったんです!それで…どうにかして……』
『Roseliaだから庇う気持ちは…よく分かります……!私も氷川さんなら…そうしたかもしれない……けど…氷川さんは蒼司さんの友達ではなかったんですか!?友達で有りながら……どうして2人を止めなかったんですか!?』
「……私は……最低だ……」
友達を傷つけるだけじゃ飽き足らず……今回の犯行に目を瞑ってしまった……
「あの時……蒼司さんをもっと信じていれば……2人を止めていれば……」
『今日限りでRoseliaを辞める。
……短い間だが世話になった』
その言葉が……私の心を強く締め付けていた……
「蒼司さん……ごめんなさい……」
いつの間にか私は……瞳から涙を流していた……
…………………………
………………
…………
〜友希那、リサ、あこside〜
ザァァァァーー……
「あっ!友希那さん!リサ姉!」
「あこ!どう?見つかった?」
「ごめんなさい……見つからなかったよ〜……」
「そっか……アタシの方も全然……もしかしたらと思って電話もかけて見たけど繋がらなかったよ」
蒼兄がお店を出ていった後……
りんりんは泣きながらお店をでいき、それに続く形で紗夜さんもお店を出ていった……
残ったアタシと友希那、あこは蒼司に謝る事にし。お店を出て蒼司を探す事にした。
しかし……いくら探しても見つからなかった……きづいたら雨が降り始め、私達は合流する事にした。
「私の……せいだわ……」
「友希那……」
「友希那さん……」
私は……彼を探してる最中ずっと自分を責め続けた。
…………………………
『最近蒼司と燐子くっつき過ぎじゃない?』
『リサ……いきなり何を言い出すの?』
『だってさ、いくら付き合ってるからって今はバンドの練習中。そこはちゃんとわきまえないと』
『確かにそうね……でも、燐子のキーボードの腕は落ちて無いわ。寧ろ急上昇中よ?私はバンドの練習に支障が出て無ければそれでいいと思ってるわ?』
『友希那は……それでいいの?このままだと私達……蒼司に見捨てられちゃうよ……』
『!!そ、それは……ダメ!』
『……だからさ、アタシに考えがあるの♪』
…………………………
「友希那は悪くないよ!アタシが……友希那にあんな事言わなければ……」
「いいえ……あの時……私も怖かった。リサの言ってる事が本当に来るんじゃないのかって……」
私は……怖かった。もしも蒼司が私達4人を捨てて、燐子とどこかへ行って消えてしまうという事が……私の歌声を理解してくれる人がいなくなる事が怖かった……。
「蒼兄は……蒼兄は全然悪くないのに……悪いのはあこ達なのに……!」
『今日限りでRoseliaを辞める。
……短い間だが世話になった』
蒼兄のこの言葉が……あこ達の心を容赦なく締め付ける。
「蒼司……燐子…紗夜……ごめんなさい……!」
「蒼司……貴方がいなければ……Roseliaは……!」
「蒼兄……!戻って来て!」
あこ達3人は、そう呟きもう一度探し始めた。
…………………………
………………
…………
「そろそろ帰るか……」
雨も強くなり、これ以上の長居は
「愛子さん……俺は……どうしたらいい……?
俺はほんとに……彼女を幸せにできるのか……?」
……返事は帰って来ない。激しい雨の音が聞こえるだけだった……。
(俺は……どうしたらいいんだ……)
そう悩みながら霊園を出ると……
ドクンッ!!
「ング!?ッ……ガハァッ!!!」
びちゃびちゃ……ッ!!……どしゃ!!
いきなり身体に激痛が走り、俺はそれに耐えきれず血反吐を吐き倒れた。
「や、やばい……薬……ッングハア!?」
薬を取り出すよりも早く、更なる激痛が走る。
「愛子さん……みんな……ングッ……!!」
ドクンッ!!!
「!!??……ッハァ!?」
「燐……子……」
最後に彼女の名前を呟き、俺は意識を手放した……
〜END〜
《次回予告》
「蒼司さん!!……ヤダ……死なないで……下さい!!」
「蒼兄!!」
「蒼司さん……死なないで下さい!」
「蒼司!!」
「蒼司……死なないで!」
(……ありがとう、みんな……)
次回『さよならの
感想、高評価等よろしくお願いします!
紗夜編後投稿して欲しいストーリー
-
リサ編
-
あこ編