青薔薇の姫君と蒼き竜騎士   作:ka-主

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2話の続きです!


season1 紗夜編:3話 放って置けなくて

「それで……学校無断欠席したって本当かしら?」

「その説は本当に申し訳ない。壊れた家具とか遊具の修繕にしゃかりきりになっちまって」

「全く……修繕なら私の部下たちがどうにかするって言ったじゃない。貴方の素性(・・)を隠すのに手間かけてるってのに……叔母様や子供達に見せる顔が無いじゃない」

「本当に申し訳ない……反省してる」

 

夕方……Roseliaの皆と出会う何て予想すらして無かった俺は紗夜と白金さんに無断欠席の事を問い詰められ、他の3人には連絡無しで練習をサボった事を問い詰められ精神共々疲れた俺は、今……追い討ちをかけるようにユキに説教されていた。

 

「まあでも……貴方が紗夜ちゃんと知り合いだったなんて……あの娘()とはしばらく接せれて無かったから、元気そうで何よりよ」

「まあ……そりゃどうも」

 

俺は照れ隠しで庭の方に目をやった。

そして夕食の時彼女達に問い詰められた出来事をプレイバックしたーー。

 

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「蒼兄」

「蒼司さん……」

「どうして今日は」

「バンドの練習と……」

「学校を無断で休まれたのでしょうか?」

 

子供達の事はユキに任せて……此処、『青薔薇孤児院』に来た彼女達を別室へ案内し、俺は1対5で彼女達に事情聴取をされている。

 

「本当にごめん……子供達の為にって施設の壊れた箇所の修繕してたら……本当は午前中に終わらすつもりだったんだが……なんせ壊れた箇所全て(・・)に手をつけてたもので……全部終わって時計見たらもう子供達の帰ってくる時間でな……そこから夕食の買い出しやら子供達の面倒やらで……」

「学校に行くのも愚か……バンドの練習にも来れなかったのはそのためね?」

「済まない……お前達と練習できるの……楽しみにしてたんだけどな……子供達が心配で……」

「そうだったんですね」

 

紗夜と友希那が理解してくれて、それに続いて他の3人も理解してくれた。

 

「あの……騎龍さん?1つ気になったんですが……ユキさんとはどのような関係で?」

「……」

「蒼司?言い方は悪いけれど……貴方は私達に隠し事をした……理由はどうあれRoseliaでこれからもいたければ隠し事はタブーよ」

「そう…だよな。わかった……彼女との関係……俺がここで子供達の面倒を見てる理由を話すよ」

 

そして俺は子供の頃(・・・・)からの過去を踏まえて彼女達に訳を話した。

 

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俺は三人兄妹の長男として生まれた……いや、厳密には俺が生まれて直ぐに母親は離婚して、親父は双子の姉妹を連れた女と再婚した。生まれた日が俺の方が早いという事もあり、俺は長男(・・)として妹達を可愛がろう……そう思った。

 

しかし俺は妹達に話しかけたり、可愛がることすら許して貰えなかった。何をされたか?……簡単に言えば母親からの虐待や依怙贔屓……その他諸々不遇な扱いをされた。俺に優しかった親父はいつの日か行方不明となって姿を消した。とうの妹達は……母親に習って俺を罵り貶す事を覚えた。本当は逆(・・・・)なのに何時しか『兄より貴女達2人の方が優秀なのだ』と教育され不遇な扱いは激しさをました。

 

そして俺は遂に……捨てられた。

 

幼稚園年長の頃だっただろうか?母親が何処かの事務所の上層部の男と再婚をし、家族で遊園地に行った時だった。お昼ご飯の後俺は激しい腹痛に襲われトイレへ駆け込んだ。その間に両親と妹達は俺をおいて帰ってしまったのだ。

 

そして俺は捨てられたのだと悟った。……泣かなかった。我慢していた訳じゃない。悟ったから……何時か捨てられると予知していたから。

 

途方に暮れていた俺は警察に保護され……此処の孤児院として暮らすことになった。その時から『此処が俺の新しい居場所』そう思っていた。……思っていたかった。

 

時が流れて小学6年年の頃だ。出会ってしまった……あの姉妹に。そして俺は残りわずかな小学校生活めいいっぱい虐められた。主にあの姉妹にだが……それが悪い形に拡がりクラス全員も俺を虐め出した。先生は見て見ぬふり……。

 

後悔した……もう会わないかと思ったのに……会わないから死んだのかと勝手に思い込んだ自分を悔やんだ。そりゃそうだ。『自分の手で殺さなきゃ意味が無いんだから』

 

どうしてそう思ったかは分からない。ただ……『あんな奴ら……何時か早死するだろう。いやして欲しい』そう思い願っていたのは確かだ。

 

その時……1度も出したことが無かった感情が爆発した。怒り、憎しみ、悲しみ……その他諸々の負の感情が……それらが目の前を真っ赤に染めた時には……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

両親を殺していた……

 

その時偶然金目当ての強盗が来ていて……そこをたまたま巡回していた警察に見つかり……俺は強盗諸共取り押さえられて少年院送りにされた。まあその時俺は凶器にぎってたから当たり前だったけど。

 

少年院生活を送り始めて3年……俺は釈放された。理由は公安を名乗る人達の調べで俺が両親達から不遇な扱いをされていた過去がわかったかららしい。俺はその人達の監視の元という条件で釈放されたが行く宛がなくまたもや途方に暮れた。

 

そんなな中おれを拾ってくれたのが彼女、小山ユキだった。

 

彼女は俺に当時住んでいたマンション……今の俺の家を提供してくれて勉強とか教えてくれた。彼女と過ごす中で俺は彼女に「自分の罪でまみれた過去を清算したい」と頼んだら彼女に「私がお手伝いしている孤児院の手伝いをして」と提案してくれた。それが……此処だった。

 

まさか戻って来るとは思いもしなかった俺は半分抵抗があった。しかし俺は彼女と、此処の孤児院の院長に暖かく受け入れられた。それから俺は彼女と一緒に過ごしながら歳で身体が思うように動かせれない院長の手伝いをしながら終わることの無い過去の清算をしていたんだ。

 

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……余り人前には明かしたくなかった自分の過去……。打ち明けたとたん何かが身体から抜けて軽くなった気分になったと同時に……やはり話すべきでは無かったと後悔した。

 

「「「「「…………………………」」」」」

 

だって……俺の話の途中で彼女達は顔が真っ青になっていた。それもそうだ。あの話をしたのだから……それに、恐らく俺をそんな事をするやつじゃないって思い込んでいたのだろう。

 

「これが……俺の過去……小山さんとの関係とここにいる訳だ」

「…………」

「幻滅……したよな……俺がこんな事をする奴じゃないって思ってたんだから……そんな奴が有名なバンドの一員だなんて……迷惑ーー」

 

「「そんな事無いです(無いわ)」」

 

「!?」

 

……何をされてるのか一瞬分からなかったが、俺は今紗夜と友希那に抱きしめられていると悟った。

 

「紗夜……友希那……何してるんだ?」

「騎龍さん……とても……辛かった……ですよね?ずっとずっと……1人で……ほんとに……ごめんなさい」

「1人で……辛かったわよね?……ごめんなさい……貴方のそばに居てあげられなくて」

 

「2人……とも……ッ!」

 

何だ?……なんで俺は泣いてるんだ?どうして2人が?

いや……そんな事どうでもいいくらい……暖かい。

 

「騎龍さん……私達が着いています……もう何も……背負い込んで生きなくていいんです」

「そうよ蒼司。私達は……Roselia。互いに助け合ってこその仲間よ」

 

「「だから……もう過去と向き合わないで、私達とこれこらを行きましょう(生きて頂戴)」」

 

何だ……なんなんだ……この暖かさ……

俺は……俺は……ッ!

 

「俺は……皆に過去を知られたくなかった……!知られたら……もう俺はRoseliaじゃなくなるんじゃないかって……ッ!」

 

紗夜(大切な人)を……愛せなくなるんじゃないかって……

 

「水臭いな〜蒼司。アタシ達は仲間……もう友達なんだよ?困った時は……何時でも相談に乗っても……助けを求めてもいいんだよ?」

「そうです……だ、誰にだって……知られたくない過去くらいあります……」

「だからあこたちのこと……沢山頼ってよ!蒼兄!」

 

リサに続いて……燐子、あこと俺の周りに近寄り俺に語りかけてくれた。

 

「皆……ありがとう!」

 

「「!!」」

 

何時ぶりだろうか……自分でも自覚有るくらい砕けた笑顔を皆に見せた。すると紗夜を友希那が顔を赤くしてその場を離れた。

 

「で、ですから明日からは学校と練習来てくださいよね!///」

「そ、そうよ!また連絡寄越さずに無断で休んだら……そ、その……承知しないからね!///」

「ああ……善処するよ」

 

「2人とも……可愛いな〜♪ボソッ」

 

「「何か言ったかしら??」」

 

「べっつに〜?ほら、アタシ達そろそろ帰るよ〜……蒼司」

「ん?」

「頑張ってね♪色々と♪ボソッ」

「??」

 

そう言ってリサは孤児院を出ていった。それに続いて紗夜達4人も出ていった。

 

「何を頑張ればいいんだ?」

 

さっきリサに言われた事が理解出来ないまま……おれはユキに任せっきりの子供達の面倒を見る事にした。

 

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「それにしても……いいのか?紗夜と話さなくて。彼女も色々聞き出そうな顔をしてたが……」

その時(・・・)が来たらね……今は別の仕事が忙しくてそれどころじゃないのよ」

 

「貴方の監視もあるし」と言葉を付け加えてユキは面倒臭そうにそういった。

 

「その様子だと……何か面倒事か?」

「……『郷田の龍』が彷徨いてると言う情報を耳にしたの」

「なんだって?」

 

郷田の龍……これまた面倒な奴が現れたもんだ……俺はそう思いまた庭の方を見た。

 

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〜友希那side〜

 

「……///」

 

……びっくりしたわ……彼、あんな笑顔をみせるのね。

 

「まだ……心臓がバクバクいってるわ///」

 

こうなってしまった以上……私は……ーー

 

「貴女もきっと……そうよね?」

 

〜紗夜side〜

 

「お姉ちゃんおかえり〜♪今日は遅かったねーどうしたの?」

「ただいま……少し練習が長引いてしまったの。あとユキさんと帰りにあったのよ」

「ほんとに!?いいな〜私もユキさんに会いたいな〜……ねぇねぇ!ユキさんと何話したの?」

「ただの世間話よ……あと最近一緒に居てられなくてごめんなさいって」

 

私は家に帰るなり日向に遅かった理由を聞かれた。まあ……ユキさんとあったのは事実だから……いいわよね?

 

「ご飯まだでしょ?直ぐに用意するから……待っていて頂戴」

「うん!あ、でもでも……!私早く帰ってきたから私ご飯作るよ!お姉ちゃん今帰ってきたばっかだし☆」

「ありがとう……なら部屋で休んでるわ」

「は〜い!☆」

 

私はそう言って自室へと向かった。

 

「……」

 

……なんなのかしら……この感じ?騎龍さんのあの笑顔をみてからずっと心臓の鼓動が早くなりっぱなしです///

 

「もしかしたら……」

 

もし、そうであれば私は……

 

「きっと……貴女もそうですよね?」

 

私はそう呟きながら夕食ができるのを待ちました。

 

 

 

 

〜END〜




少し重い回になりました……次回から色々話が展開していきます!お楽しみに!
感想、高評価等お待ちしております!

紗夜編後投稿して欲しいストーリー

  • リサ編
  • あこ編
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