青薔薇の姫君と蒼き竜騎士   作:ka-主

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今年最後の投稿は我が相棒、D・MAKERさんとのコラボです!
初コラボにして2021年最後の投稿……頑張るぞい!!
それでは……どうぞ!!


番外編:コラボ回 蒼き竜騎士と漆黒の竜王

「…………(仁王立ち)」

「…………(正座)」

 

俺、騎龍蒼司は自分のPCを目の前に1人の……恐らく俺と同じ歳の男を正座させていた。

 

「……今から俺が怒ってる理由を3つ言う。1つ、どうやったかは知らないが俺のPC画面から飛び出てきてくれた貴方のお陰で俺の大事なデータが消し飛んでしまった。

2つ、作業所とも言える俺の編集部屋の周りの機材ら諸共派手に壊れた。

そして3つ、偶然にも底に立て掛けて置いた俺のmyギター『Blue lightning』が真っ二つ……いいか?『真っ二つ』だ」

「ホントに悪かった!!壊したもの、飛んだデータ全て俺が何とかするから……!!」

「何とか……出来るのか?」

 

正直、信じられないと思った。ギターや機材らは兎も角飛んだデータだ。確かにバックアップは幸いしてあるからなんとかなるが……

 

「バックアップのデータでさえ大方飛んでるんだ……不可能だろ」

「ふっふっふ……俺を舐めて貰っちゃ困るぜ!」

「大した自信だな……そう言えば……名前は?」

「竜騎。辰巳竜騎だ!」

「辰巳竜騎……確かプロデュエリストでありながら凄腕の発明家であり……ハッカー(・・・・)でもあるとか?」

 

それを聞いた彼……辰巳竜騎は驚いた表情をしていた。

 

「俺が『ハッカー』だってのは隠してたんだけどな……」

「ハッカー達程じゃないけどプログラミングや情報収集力は自慢じゃないけどそこらの一般人よりかは出来るって自負してる」

「ほぉ……少し、PC見せてよ」

「ん?いいけど……」

 

「壊すなよ」と取り敢えず念を押して俺は竜騎にPCの画面を立ち上げ見せた。そして竜騎は懐からとあるUSBを差し込み何かの画面を立ち上げた。そして間もなくキーボードを叩き始めて数分後……「見つけた」と呟いてとある画面を映し出して指を止めた。

 

「恐らく……君の最も大事にしてるデータは今此処にある」

「なんだって……!?」

 

画面には複数に枝分かれしたコンピューターの回路や様々なデータにアクセスする為の回線……そして竜騎が指さした場所は大きく『Trade data base』と書かれた……恐らくネットワークだった。

 

「あのネットワークは色んな情報屋やハッカー達がそこでしか手に入らない貴重なデータを自分の持ってるデータと交換して手に入れる場所なんだ。そこに……君の恐らく最も大事にしてるデータが保管されてる」

 

「更に……」と言って竜騎はそのネットワークを開いてカーソルを下へ下へと送った。そして画面にの1番下に『new』と書かれた俺のデータファイルがあった。しかも横に『SSS』と書かれている。よく見ると他のデータにもAだのB+とかAAA+などと書かれていた。

 

「これは一体……」

「そのデータの総合的な取り引き価値だよ……まずいな……普通新しく此処に来たデータでもSSSはごく稀。余程貴重なデータなんだろうな、ここのネットワークからしたら」

「そんな……」

 

それを聞いた俺は一気に不安になった。恐らく……そのデータは俺の個人情報を初めとした彼女らRoseliaと過ごした日々など……俺にとって金なんかよりも、自分の命よりも大切な……所謂『俺だけのマザーデータ』だ。そんなのが他の情報屋やハッカーなどにわたったら……考えただけで狂いそうだった。

 

「安心してくれよ。俺は凄腕のハッカーなんだ……所で蒼司」

「なんだ?」

「もう1台……PCはあるかい?」

「自分の部屋にノートPCなら……何をするんだ?」

 

「言ったろ?飛んだデータも俺が何とかするって。……あのデータを回収する為に……君の力をかしてくれ」

 

竜騎は静かに……そして妖しく舌なめずりをしてそう言った。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「……よし、準備はいいか?」

「ああ。手筈通り……何時でもいいぜ!」

「それじゃあいくぞ……サイバー・ハッキング・ツールON!!」

 

そう言うと竜騎はTrade data baseのネットワークサーバーにハッキングをし始めた。そして俺は予め竜騎に送られたファイルにプログラムを入力し始める。

彼の提案した作戦はこうだ。

・竜騎がTrade data baseのネットワークサーバーにハッキングをすると同時にそこのネットワークサーバーのセキュリティプログラムが作動する時間を稼ぐ。

・その間に俺は予め送られたファイルからTrade data baseのネットワークサーバーへの抜け道のプログラムを最短ルート(・・・・)で作成する。

・抜け道プログラムが完成し次第、ハッキングによって回収した例のデータを持ち出し抜け道プログラムを用いてもう1つのファイルへそのデータを転送し回線を遮断する。

この作戦の要はなんと言っても俺の抜け道プログラムの作成スピードにあると俺は踏んだ。幾ら竜騎のハッキングスキルが優れていたとしても俺がてをこまねていたら全てが水の泡だ。

 

「因みに……データ回収完了と時間稼ぎはどれくらい掛かるんだ?」

「回収自体は5分と掛からない。時間稼ぎだが……何も無かったとしてもせいぜい5分から10分程かかる」

「そうか……」

「ん?怖気付いたのか?」

「まさか。俺の大事なデータ救出の為だ……5分で終わらせる」

「そうこなくっちゃな!」

 

そう言って俺達は作戦を続行した。

 

(あのデータには……俺達6人の大切なデータがある。それだけじゃない。あのデータには……今日のーー)

 

「データ回収完了。これよりセキュリティプログラム開始の時間稼ぎに移る」

「早いな……俺も負けてられない!」

 

流石……凄腕のハッカーなだけあるな。だけど俺も一流と自負していい程のプログラマーだ。その名にかけて……プログラムを完成させる!

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「……くっ、思った以上にセキュリティ側の特定速度が早いな……!こっちは持ってあと1分程だ!それ迄に完成させてくれ!」

「大丈夫だ!1分有ればそれで充分!プログラマー舐めるなよ……!」

 

作戦を開始してからもうすぐ5分が経つ。どうやらセキュリティ側のプログラムもそれなりの性能を有してるらしく、こちらの特定も時間の問題だと竜騎は言った。

 

(だが、俺はプログラマーだ。完成させると言ったら完成させ、時間内に完成させると言ったら何がなんでも間に合わせる!)

 

「俺に……出来ないプログラムなんて存在しない!!」

 

そう言って俺はEnterキーを押した。

 

「最短抜け道プログラム、完成だ。何時でもいいぜ!」

「よし、ハッキングツール……及び回収データを保存先のファイルへ転送!!」

「データ転送完了まで50……70……90……100%転送完了!!」

「ふっ……上出来だ!サイバー・ハッキング・ツール、Trade data baseとの回線切断!!切断完了まで60……80……100%!!」

 

そしてーー

 

『ミッション・コンプリート!!』

 

俺と竜騎がそう叫び、竜騎は回線を完全に切断したのだった……。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

〜数時間後〜

 

ピーンポーン♪

 

「待たせたわね、蒼司♪」

「お待たせ……しました、蒼司さん♪」

「友希那、燐子。全然待ってない……むしろ時間通りだよ。ほら、寒いから上がった上がった♪」

 

インターホンが鳴り、扉を開けると友希那と燐子が嬉しそうな表情で家に来た。

 

「友希那ーー!!」

「りんりん〜〜!!」

「はぁ、はぁ、……や、やっと追い付きました……」

「おい3人とも……お隣さんとかいるんだからベランダ走るなよ。危ないだろ?」

 

そしてすぐ奥からリサ、あこ、紗夜と駆け足でこちらに来た。それを見た俺は冗談交じりで彼女らに注意した。

 

「そうよ3人とも。転んだり誰かとぶつかったりしたら危ないじゃない」

「そうです……私達の蒼司さんを……困らせないでください……」

 

『2人が言えたことじゃないよねぇ(ですよ!?)!!??』

 

『ナニカイッタカシラ?(イイマシタカ?)』

 

『ヒィッッッ!!??』

 

「はぁ……いつも通り……なんだろうな」

 

5人のやり取りを見ながら俺はヤレヤレとため息を付きながら中へと入っていった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「あら?蒼司……これって……」

「遊戯王のカード……ですね?どうしたんですか?蒼司さん……」

「ああコレ?実はさっきまで客人が来ててさ、とても気前が良くて……『良ければ友情の印に』……ってな。デッキを貰ったんだ」

 

リビングでくつろいでいると手に持っている遊戯王のデッキをみて友希那と燐子が聞いてきた。

 

数時間前ーー

 

「もう行くのか?これからRoseliaの皆と此処でパーティーしようと思ったんだけど、今回の礼も兼ねてゆっくりしてけば良いのに」

「悪いな……此処へ来るプログラムの仕様上、4時間しか居ることが出来ないからさ……コレでお別れだ」

「そうか……お前とは色々と分かり合えると思ったんだけど、無理強いは出来ないよな」

「俺もだよ。君みたいな凄腕なプログラマーと出会えて……このプログラムを開発した甲斐があったってものだよ。だけど……」

 

「……これは?」

「遊戯王OCGのデッキだ。俺と君の友情の証……って奴だな♪」

「そう言えば……『音楽の王』、『デュエルの王』になるんだっけな?」

「ああ……『真の竜王』になる……それが俺の野望だからな」

 

「そっか……頑張れよ。そして、改めて今日はありがとう竜騎!!」

「ああ、また何処かであおうな!蒼司!!」

 

そう言って竜騎はPCの画面の中へと消えていった……ーー

 

 

 

 

「蒼司〜♪準備出来たよ〜♪」

「湊さん達も、そろそろ席に着いてください」

「りんりん〜早く早く〜!!」

 

気づくと、リサと紗夜、あこがテーブルに料理を並べて俺達3人が来るのを今か今かと待っていた。

 

「分かった。すぐに行くよ」

「ふふっ♡蒼司が準備した出し物……たのしみだわ」

「そうですね……きっと素晴らしいものだと……思います♡」

「あ、そう言えばそうだった……」

 

2人に言われるまで俺は竜騎とあったあの数時間の出来事を振り返っていた。そのためあの出し物の存在を忘れてしまった。だから俺は「準備してくる」と言って、自室へもどった。

 

「お待たせ……準備できたよ」

「お、待ってました〜♪」

「蒼兄!早く〜♪」

 

そう言って俺はとあるUSBを差し込み、PCを起動させ例のデータが入ったファイルを呼び出す。そしてーー

 

「驚くなよ……これがこの日のために用意した俺の皆へのサプライズだ!!サイバー・サプライズ・プレゼント起動!!」

 

俺がそう叫んでEnterキーを押した。するとーー

 

『わぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!!』

 

彼女達5人の目の前に、小さな小人が姿を表した。

 

「皆のデータを元に作ったホログラムAIだ。それぞれの端末にそのデータを送ったから何時でも会話とかできるぞ」

 

「可愛い〜♪アタシにそっくり!」

「そうですね……ホログラムなだけあって、凄いリアリティを感じます」

「凄い凄い!超〜凄いよ蒼兄〜!!」

 

リサ、紗夜、あこの3人は嬉しそうにホログラムAIと会話していた。

 

「流石蒼司♡とっても嬉しいわ///ウットリ♡」

「はい……♡とても……大切にしますね///ウットリ♡」

「ありがとう。喜んでくれて嬉しいよ」

 

そしてこの2人……友希那と燐子も3人以上に喜んでくれた。

 

「それじゃあ蒼司からのプレゼントも貰った事だし!」

「そうだな……年末パーティーを始めるか!」

 

『おーーーーーー!!!!』

 

(ありがとうな竜騎……お前のお陰で、楽しいパーティーにが出来たよ!)

 

俺はワイワイとパーティーを楽しむ5人をみて、そう呟くのだった。

 

 

 

 

〜END〜




以下がでしたか?この場を借りて……相棒の紹介をさせていただきます。
作者名:D・MAKER
代表作は『バンドリ!ー漆黒の竜王ー』。遊戯王とバンドリのクロスオーバー作品であり、デュエルシーン初めとしとても迫力のある作品を投稿してます!
今回登場した辰巳竜騎君は上記の作品の主人公です!都合上キャラ設定を少し施しました。(本人の了解は得てます)

今回のコラボ相手:D・MAKERさんのリンク
https://syosetu.org/user/289283/
『バンドリー漆黒の竜王ー』
https://syosetu.org/novel/268722/

改めて、D・MAKERさん!否……相棒!コラボありがとう!他の作品でのコラボも予定してますの乞うご期待!!

感想、高評価……そして相棒ことD・MAKERさんの作品の閲覧もよろしくお願い致します!!

紗夜編後投稿して欲しいストーリー

  • リサ編
  • あこ編
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