さて、しめっぽい話?はさておき、それでは……どうぞ!
10月17日……俺の彼女こと白金燐子が産まれた日。誕生日の数週間前から俺は密かに誕生日の日どうするか計画を練っていた。しかしその様子を気にかけてた紗夜さんが「水臭いですよ。こういう時こそ友達を頼るものです」と半ら説教?地味だ口調で2人で誕生日の計画を寝ることにした。
しかし……どうしたものか。紗夜さんが加わったと言うものの進捗の方は滞ったまま。寧ろ燐子の彼氏、俺の友達が揃えば難なく計画が練れる。さらに言えば日々俺と燐子2人きりで過ごしてる日々は多いのだからそれに習って紗夜さんと2人で話し合い案を出せばそれで計画は完成する。そう思っていたのだが……
「中々……決まらないものですね……」
「互いに理想が高いのでしょう。さっきまで互いに出し合った計画も全てハードルが高過ぎましたね……」
「燐子の誕生日なのだから、それくらいは必要経費だと考えて居ましたが……やはり妥協すべき所はすべきなのですかね?」
そう……滞りの大まかな理由は互いの理想だ。それのハードルが高過ぎる為か成功させるにはリスクやらなんやらが絡み、所謂現実的では無いのだ。
妥協も先程考えて見たが……燐子こと俺の彼女の誕生日にそんな事はしたくない。互いのプライドがそれを許さないのだ。
「しかし蒼司さん……せっかくの白金さんの、彼女の誕生日なのです。貴方の友人としてもその日は何としても白金さんには至福の一時を過ごして欲しいと私はおもってます」
「それは同意見……なのですが、それがこの滞りを作ってる原因なのでそれをどうにかしない限り、完成の兆しすらみえないんです……」
「そうですよね……一体、どうすれば……」
『ん〜〜〜〜…………』
今日もお手上げ。互いに唸りつつおれはそう言って此処花咲川の公園にて行われていた話し合いをお開きにしようとした時だった。
「2人とも〜?何そんなに悩んでるの〜?」
『今井さん……!』
そんな中……俺のもう1人の友人、今井さんが俺と紗夜さんの飲み物(缶コーヒー)を持ってきながら話しかけてきた。
俺達2人は意図して発した訳ではないだろうに、面白い程タイミングが重なった。所謂意識はしてなかったが考えてた事は一緒だったってやつだ。
「丁度良かった、今井さん!」
「貴女の意見を聞かせて下さい!」
「うぇ!?ちょ、ちょっと2人共?話が全然見えないんだけど……?」
一方今井さんはなんの事かさっぱりと言わんばかり困惑していた。そこで俺達は今井さんが持ってきたコーヒーを飲んで一息ついて、状況を説明し改めて意見……元いアドバイスを貰ったのだった……。
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「……って感じで、今に至ると」
そして迎えた誕生日当日。俺は自宅にてコーヒーを呑みながら燐子の誕生日1週間前までの出来事をプレイバックしていた所だ。
当の本人こと、本日の主役の燐子は……今はRoseliaのメンバーと誕生日パーティーを堪能しているはずだ。
「燐子……喜んでくれるといいな……」
コーヒーを飲み終えて、そう呟きながら時計を見る。19時丁度ーーーー今井さんの情報が正しければ、Roselia内での誕生日パーティーはこれにて幕引きのはず。
計画は大まかにこうだ。
・17時頃、今井さん宅にて燐子の誕生日パーティーを行う。
・19時頃……正確にはそれより早めに誕生日パーティーを切り上げ、同じく今井さん宅にて今井さんが直々に燐子をおめかしするそうだ。
・紗夜さんからワン切りの連絡が入り次第、俺は家を出てそれとほぼ同時刻に送られてくるであろう今井さんから所定の位置が記されたメッセージを確認し、その場所でスタンバイ
「そして……『後のことはアタシと紗夜に任せて蒼司は燐子に上げるプレゼントの事だけ考えててね♪』……か」
脳内で本日の計画をまとめ終えて、最後今井さんが言ってた言葉を復唱した。その意味深な言葉が、変に俺を不安がらせた。
「けど……今井さんと紗夜さんを信じよう。今日は燐子の誕生日なんだ。燐子さんの祝福の一時を無にするなんて万死に値する事は絶対にしないはずだ。なんせ……俺の数少ない友達、なのだから」
「だから2人を信じよう」……そう言い聞かせて俺は携帯の電源を入れたーーーー丁度その時だった。
ピロリロリンッ♪……ッーーーー。
……ピロリンッ♪
「よし、行くか」
待っていましたと言わんばかりに、紗夜さんからワン切りコールが入り、今井さんから所定の場所の位置が記されたメッセージを受け取った。
それらを確認してすぐに、俺は椅子にかけて置いた黒のジャケットを羽織り、その所定の場所ーーーー「花咲川噴水広場」へとむかったのだった。
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「蒼司さん……///」
「…………」
只今……俺、騎龍蒼司は思考が停止していた。目的地「花咲川噴水広場」に俺が着くよりも早く燐子が今井さんと紗夜さんの2人でスタンバイしていたのだ。しかしそれで思考が停止していた訳ではない。2人と共にスタンバイしていた燐子の姿、
まずは服装。10月ーーーー秋に見合った紅葉をイメージした紅のロングスカート。白のワイシャツの上に、夜ということもあり茶色のコートを羽織っている。
髪は団子上に纏めており、薄ピンクのリップによって塗られた唇が広場の街頭によってほんのりと潤さを強調していた。
そして、彼女の頬がーーーーなぜかは知らないが遠目から見ても分かるように紅く火照っていた。
「ごめんね蒼司?
「謝罪の割には悪びれた様子がないんだが……まあそういう事にしとこう」
「申し訳ないです蒼司さん。ですが2人の時間を邪魔する事はしませんので……私達はこれにて失礼しますね?」
そう言って2人はニッコリと妖しい笑み(?)を浮かべ広場を後にした。
時間はもうすぐ20時になるというのもあり、今この場にいるのは俺と燐子……2人のみ。
そう、ここからは2人だけの時間。
「蒼司さん……!///」
「燐子……!?」
突如、2人切りになったと同時に燐子が俺を抱き締めた。ほんのりと甘い香水の匂いと共に、微かにだが……
もしかしてーーーー
「燐子……ここに来る前に何か飲んだのか?」
「ふぇ……?何も飲んでませんよ……?///ただ、2人から頂いた
「な、なるほど……」
燐子の顔が紅く火照っていた理由ーーーー元い2人が急遽この場にいた理由が分かった。
恐らく酒入りのチョコ……バッカスか何かを2人に良いように言われ俺が此処に来る前に食べたのだろう。
そして予想外にも酔ってしまった燐子をみて、介抱ついでに2人が付き添ったといったかんじかなと、俺はそう思った。
「それよりも蒼司さん……どうですか?今井さんがコーディネートしてくれた服……似合ってますか?」
「あ、ああ。とってもよく似合ってるよ……ッ!?///」
「……ふふふ♡蒼司さん……ふふふ♡」
俺がそう答えるやいなや、未だに俺に抱き着いている燐子が自分の体に実っている大きな果実を俺の体に押し付けてきた。それにより、俺の思考はまたしても停止した。
「蒼司さん……♡今日この時はいっぱい甘えさせて下さいね……?誕生日の日なのに今日1日蒼司さんに会えないまま……1日が終わってしまうんじゃないかって……心配来たんですからね?……とても……寂しかったんですよ?だから……ふふふ♡いっぱい、いっぱい……甘えさせて下さいね……?♡」
「わ、わかった。わかったから……とにかく一旦あそこのベンチにすわろ?甘えるのは、その後でもいいんじゃないkーーーー」
「ダメですよ……♡今すぐ、此処で私は蒼司さんに甘えたいんです……♡それとも……こんな可愛い彼女に甘えさせられるのは……嫌、ですか……?」
「いや、だからそういう訳じゃなくて、お互いに落ち着く為にも一旦彼処のベンチhーーーーンムッ!?」
何とかして燐子を落ち着かせようと(自分も含め)説得させようと思ったのだが……俺の言葉を遮るように、燐子が突如として俺の唇を自分の唇で塞いで、ディープキスをしてきた。
(り、燐子って酔いが回るとこんな魔性な娘になるのか!?)
かれこれ数十分……漸く互いの唇が離れ、少し色っぽい呼吸をしながら燐子が話し始めた。
「蒼司さん……こうしても……ダメなんですか?///」
「……わかった、ごめんな燐子。君の想いに応えれなくて……甘えてもいいから、彼処のベンチに行こ?」
「うぅ……分かりました……( ・᷄-・᷅ )///」
何とか納得はしてくれたが……燐子はしょんぼりしてしまった。
互いの為とは言え、少し申し訳なかったかもしれない。しれないけどその顔は勘弁してくれ、ただでさえ思考停止しかけてるのに持たなくなる、色々と。
「それじゃあ蒼司さん……///お膝、借りますね……///」
「うん……」
「蒼司さんの膝枕……とてもいいです……♡」
「それはどうも……」
只今……燐子に膝枕をして上げてるのだが、一言で言おう。
ーーーー何も考えられない。
いやもうね?恐らく燐子だからだな。うん、こんな美人な彼女が自分の膝の上に頭を預け横になられたら誰だって思考のひとつやふたつ停止するに決まってる。
オマケにほのかに甘い香水の匂いを漂わせてるものだからほんとに、色々持たない。
「此処で子守唄……は確実に風邪引いちゃうだろうから、頭撫でるだけで勘弁ね?」
「ふふ……///♡いいですよ?他の所を触っても……///」
「色々と引っかかる為却下で」
「少しくらい……悪ノリしてもいいのに……( ・᷄-・᷅ )///」
お願いします。だれかこの魔性な娘と化した彼女をどうにかしてください……
……いや、正直うれしいんだけどね?ほんとに色々持たないのよ!?
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「んッ♡……あんッ♡……ッふぅ〜……ありがとうございます蒼司さん……///とても気持ち良かったです……♡」
「それはとても良かったけど……その、引っかかる様な声を控えて欲しかった……」
「もぅ……何時からそんなに堅くなったんですか?……///」
「めたいけどほんとにもうこれ以上やめてください燐子さん!?ほんとに……此処が公共の場でなきゃ危なかった所なんですよ……!?」
「ふふふ♡……冗談です♡……///」
あれからかれこれ数十分経った後……膝枕から肩のマッサージをしたのだが……いや、
兎にも角にも、マッサージでも今の燐子さんの魔性っぷりは健在で、さっきも言ったが……色々と持ちそうになかった。
「でも……自分でやるよりもほんとに……気持ち良かったです。ありがとうございます……///」
「そっか。また凝りとかが気になったら声かけてよ」
「はい……喜んで⸜(◍ ´꒳` ◍)⸝///」
ほんと……付き合ってから暫く経つけど、更に良い顔する様になったな燐子は……
そう思いながら、おれは「そろそろか……」と呟き燐子が隣へ座るのと同時に、彼女の名前を呼んだ。
「どうしたんですか……蒼司さん……?」
「
「はい……?」
そう言って、燐子が両手を俺の方へ差し出してきた。
それを見た俺は鞄から燐子のプレゼントが入った箱を取り出し、それを燐子の両手の上に載せた。
「改めて、誕生日おめでとう燐子。これからもRoseliaのキーボード担当として、生徒会長として……そして、俺の彼女としてこれからも胸張って生きてくれよ」
「開けてみて」っと俺は燐子に言った。燐子は丁寧に包みを外すと、目を見開いて驚いていた。包みからは横長な小箱が顔をだした。箱のサイズ、デザインを見て驚いたのだろう。小箱を開けて、燐子は「これって……」と言いながら俺に問い掛けてきた。
「……!!ロケット……ペンダント……しかもこれ、地元じゃ結構有名な所のですよね……!?た、高かったんじゃ……」
「まぁ、特注で作って貰ったからね。それなりの額はしたけど、燐子の為ならって思って買ったから後悔はしてない」
「ありがとうございます……中身は……ッ!!??」
燐子はお礼を言いながら、今度は中を開けてみた。
直後、さっきよりも目を見開いて、驚いていた。そればかりかーーーー
「ッ、うぅ……ッ!お姉ちゃん……ッ!」
「幼い頃に3人で撮った写真があってね……これで何時でもそばにいれるだろ?」
そう、ロケットペンダントの中には幼い頃燐子の姉愛子さんと3人で撮った写真が入っていたのだ。その写真をみて燐子は思わず感極まったという訳だ。
「ありがとうございます……ッ、絶対に、大事にしますね……ッ!そして、蒼司さんに相応しい彼女としてこれからも胸張って生きて行きます……!」
「うん、これからもよろしくな燐子……」
「はい……蒼司さん……」
感謝の意を込めて、燐子が自分の唇を俺の唇に重ねた。
それと同時に、中央の噴水が高らかに吹き上がった。
まるで、彼女の誕生日を一緒に祝うかのように……。
「……ん、///お礼を……しなければいけないですね……♡」
「?お礼って……さっきのキスじゃ……」
「近くに……
「……仰せのままに」
また、その後……明日の休み丸一日まで、近くのホテルで1晩と言わず1泊、2人きりの時間を過ごしたのは……別の話だ。
〜END〜
大変長らくおまたせしました。最近家庭の事情で執筆が滞ってしまい、完全がかなり遅くなってしまいました。
兎にも角にも……改めて、燐子、誕生日おめでとう!
これを気に、本編の方の執筆を来月辺りから再開する予定です!お楽しみに!
高評価、感想等お待ちしております!
紗夜編後投稿して欲しいストーリー
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リサ編
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あこ編