暇潰し程度にどうぞ!
士道side
少女が剣を振りかぶると、その軌跡はぼんやりとした輝きが描かれた。
そして__
『士道君!よけて!』
「い.....ッ!?」
少女が、剣を俺に向かって、横にって来る。真冬の声でとっさに避けようとしたとたん。
ガクン_と、俺の体を支えていた腕から、力が抜ける。
「_な」
そして、今の今まで俺の頭があった場所を刃が通り抜けて行く。剣は、避けられた。
そう、思っていたが_
「.....は_」
目を見開き後ろに振り替える。しかしそこに、あった光景は、俺の後ろにあった家や店、街路樹や道路標識などが、すべて一瞬で同じ高さに切り揃えられていた。
そして遅れてとてつもない爆音が響く。
「ひ.....!?」
意味がわからなかった。
ただ理解出来たのは、さっきの真冬の声にとっさに反応出来なければ、今頃俺自身も後ろの光景と同じように、切られていたと言うことだけである。
「じょ、冗談じゃねぇ.....っ!」
俺は抜けた腰を無理やり引っ張るようにして後ずさった。早く!早く、ここから逃げなければ!!
だが。
「おまえも.....か」
「....っ!?」
ひどく疲れたような声が、頭の上から響いてきた。俺の視覚が、遅れて思考に追い付く。目の前に先ほどまで存在していなかった。少女が居たのである。その少女は先ほどまでクレーターの真ん中にいた少女であった。
「あ_」
声が、口から漏れ出る。歳は俺と同じか、少し下のように見える。膝まであろうかという黒髪に、愛らしさと凛々しさを兼ね備えている顔。そしてその顔の中心には、水晶のように色の光を多方向から当てているような、不思議な輝きを放つ目がある。そのドレスは奇妙なデザインだった。布のような金属のようなよくわからない素材に、不思議な光の膜で構成されている。まるでお姫様かのようだった。そしてその手には少女の身長ほどはある巨大な剣が握られている。
そして今のこの状況の異常さ。風貌奇異さ。存在の特異さ。そのすべてが俺の目を引くにはあまりにも十分すぎた。
しかし俺が目を奪われた理由にそんなものは、含まれてはいなかった。
「_、_」
その一瞬、死への恐怖も、呼吸すらも忘れ、目が少女に釘付けになる。それくらいに少女は、暴力的までに_美しかった。
「君、は_」
俺は唖然と、声を発していた。そして俺の言葉に答えるように少女もこちらに視線をゆっくり下ろしながら言葉を発する。
「....名、か」
心地のよい声が空気を震わせる。
しかし。
「そんなものは、ない」
その少女はどこか悲しそうに、そう言った。
そしてその時、俺の目が初めて少女と合う。だが、それと同時にその表情は、今にも、泣き出してしまいそうな表情だった。そしてその顔のままカチャリと、音をならし剣を握り直す。
「ちょ....、待った待った!」
俺は必死に声を上げる。しかし少女は、そんな俺に不思議そうな目を向ける。
「....なんだ?」
「一体何をする気なんだよ...!?」
「それはもちろん、早めに殺しておこうと」
『...っ!士道君逃げましょう!本気で言っていますよ!』
「な、何で俺を殺そうとするんだよ!?」
「なぜ?だと、当然ではないか」
________________________________________「だってお前を私を、殺すために来たんだろう?」
「は_?」
『っ!』
「そんなこと、するわけないだろ」
「何?」
そう発言した瞬間に、少女は驚きと猜疑と困惑の入り交じる目で、俺を見る。
だが、すぐに少女は眉を潜めると、俺から視線を外し、空に向ける。
つられて俺も目を空へと向けると。
「んな.......!?」
これ以上ないというほどに目を大きく見開き、いきを詰まらせる。
それもそのはず空には可笑しな格好をした人が数人飛んでいて、しかも手に持つ武器から、俺たち目掛けてミサイルらしきものを沢山発射してきているのだから。
「ぅ、わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」
思わず、叫ぶ。
しかし数秒待っていてもミサイルは当たらなかった。
「え...?」
思わず声を上げる。それもそのはず。ミサイルは少女の数メートル前で止まっていたからだ。
そして少女はそのミサイルに目を向けてはぁ、と息をはく。
「....このようなものは無駄と、なぜ、学習しない」
そう言い少女は、剣を持っていない方の腕を上にし、グッと握る。
そうするとミサイルは、圧縮されるようにへしゃげて、爆発する。その爆発も小さく、威力が内へと引っ張られているかのようである。
空を飛ぶ人たちが狼狽えるの何となくだがわかる。しかし攻撃は、やめず次々にミサイルを発射する。
「_ふん」
少女は小さく息をはくと、先ほど同じような、まるで泣き出しそうな顔になる。
「_っ」
心臓が跳ねるのを感じた。
奇妙な光景だった。少女も、上空の人たちも何者かは、分からない。だが、この少女は上空の人たちよりも強大な力を持っていることは、何となくだが理解できる。
しかし、しかしなぜ、そんな強大な力を持っているのに、こんな泣き出しそうな顔をするのだろう。
「....消えろ、消えろ。一切、合切....消えてしまえ.....!」
そう、言葉にしながら。
少女が剣を一振りする。その瞬間に風が、嘶いた。
「.....っ、うわ.....!」
凄まじき衝撃破が辺りを襲う。その一振りの剣の斬撃が上空の人たちに向かい飛ぶ。上空の人たちは、慌てて斬撃を回避し、その場から、離脱して行く。だが、一人だけ斬撃を避けた瞬間、即座に少女に向かって、高出力の光線を放つ。
「うぁ...!」
『まぶしっ!』
思わず俺と目を覆う。真冬も、眩しかったようだ。その目を覆うほどの光を放っていた光線は、ミサイルと同じように、少女の目の前で止まり、掻き消える。その際弾けと踏んだ光線が花火のように煌めきながら散ってゆく。だが、その掻きえた。光線に続くようにして、俺の後方に何者かが舞い降りる。
「さっきから、何なんだよ次々と!」
『士道君、あの人って!』
「え?...っな!」
その降り立った人を見て、俺は体を硬直させる。
全身見慣れないボディスーツを見にまとい、背中には大きなスラスターが装着されていて、手にはゴルフバッグのような形の武器を持っていた。だが、それを見にまとっている人物が問題だったのだ。その少女は、先ほど学校にいたクラスメイトの、
「鳶一...折紙..?」
『鳶一さん...!』
真冬と一緒に驚く、その人物は今朝真冬に説明してもらった鳶一折紙だったのだ。鳶一はやたらメカニックな格好をしていた。
そして俺をちらっと見て一瞥する。
「五河士道......?」
俺への返答のように俺の名前を口にする。表情はピクリとも変えず、だがほんの少し怪訝そうな色を声にのせている。
「な、なあその格好...」
自分でも間抜けな質問と自覚しているがつい、そんな言葉を口に出す。一変にいろんなことが起こりすぎていて、何処から気にすればいいのかわからなかった。そう考えている内に鳶一は俺から視線を外してドレスの少女に向ける。それも、そうだろう。
「ふん」
何せそのドレスの少女が手にしていた剣を鳶一に向かって、振り抜いたのだから。だが、鳶一もそれに答えるように即座に地面を蹴り、剣を避け、いつの間にか手にしていた武器から光の刃を出現させ、少女に向かって降り下ろす。
だが、少女は微かに眉根を寄せ、剣で受け止める。その瞬間__凄まじい衝撃破が発せられ俺を吹き飛ばそうとする。
『士道君!身体を丸めてください!!』
「っ!」
真冬の言ったように即座に身体をを丸めてどうにかやり過ごす。
毎回、中途半端に終わってしまいますね...すみません。
そういえば昨日やっと蓮ディストピアを予約できました!予定より遅くなってしまったんですが、無事予約できて良かったです!デート・ア・ライブ好きの皆さんはもう予約しましたか?もう直ぐ発売だと思うとワクワクしますね!
では今回もありがとうございました。
次回は遅くなると思いますが気長にお待ち下さい。では!