魔法剣士の劣等生~劔神と呼ばれし14番目の戦略級魔法師~ 作:桜華乱舞
ブランシュ日本支部を壊滅させた鼎は第一高校の正門前まで来ると一人の女性がいることに気付く。その女性も鼎に気付くと大きく手を振りながら駆け寄ってくる。
「・・・あ、鼎ようやく戻ってきた。全くいいっつも遅いんだからぁ~」
「‼ふ、冬華姉さん‼なんでここにいるの?」
「・・・(^ー^* )フフ♪そりゃ、私の可愛い可愛い妹を見に来たのよ」
「って!妹じゃないよ。いっつも言ってるでしょ!」
「・・・www」
「・・・って、笑いながら頬擦りするのやめてよ」
「いいじゃない、偶にしか会えないんだもの。少しくらい減るものじゃないでしょ」
「減るとかそんな話じゃなくて、恥ずかしいってこと!」
「・・・そんなに恥ずかしがることじゃないでしょ。姉弟なんだし。コミュニケーションよ。コミュニケーション」
「ホントに止めてよ。怒るよ」
「・・・もぉ~仕方ないわね。恥ずかしがることじゃないのにぃ~」
冬華は不満げに鼎から離れた。
「・・・ㇵぁ。それで本当の用って何なの?」
鼎は真剣な表情で冬華に問う。
「嘘じゃないわよ」
「それなら電話でも出来るよね。態々こんな遠くまで来なくても、しかもこんな日のこんな時間に都合よく」
「・・・まったく、鋭いんだか、鈍いのだかわかんないわよねぇ~。まぁあ、半分は正解、半分はハズレよ」
「・・・半分?」
「・・・そ。こういういざこざに興味がなかった鼎がなんで動いたのか気になったからよ。本来これは鼎が解しないといけないものでもなかったでしょ。何がそこまで鼎を動かしたの?」
「・・・そもそも今回のこと誰から聞いたの?」
「母さんよ。まぁ、母さんもあの女から聞いたんだろうけど・・・それで何が貴方を突き動かしたのかしら?」
「・・・別にそこまで深い理由はないよ。ただ、僕の大切な友人を傷付けたから、その代償を支払わせただけ」
「・・・そう。鼎にもそんな友人ができたわけ?」
「馬鹿にしてるの?」
「馬鹿になんかしていないわよ」
「・・・」
ほんとかよっとジト目で冬華を見つめる。
「・・・ホントよ。それに人見知りの鼎にそんな友人が出来て嬉しいのよ」
「・・・ㇵぁ」
鼎はため息を吐きながら冬華を見つめる
「・・・でも鼎。今回のことでもう後戻りは出来ないわよ。それでも良いの?」
「・・・・・・多分これは僕の我儘で、傲慢さなんだと思う。その子たち全然僕より強いし守られる側の人間じゃない。それでも僕がやることで少しでも楽しく、幸せに過ごせるのなら・・・僕は僕の傲慢さを、肯定するし。例え嫌われても、僕から離れていったとしても僕は僕の傲慢さを貫くよ」
「・・・そう、でもそれって本当にキツイわよ。個が全を救えるほど世の中甘くないし、そんなの理想でしかない。それでもやるの?」
「そんなこと最初からわかってるよ。だけどそれが僕の傲慢さだから」
「・・・そ、なら頑張りなさい」
冬華は優し気な笑みを浮かべ、鼎の頭に手を置く
「・・・・・・ありがと」
鼎は俯き顔を少し赤らめながら小さく言った。
「・・・じゃ、私も家に戻らないとだから本当は本当はもっと鼎と居たいけどそろそろ帰るわね。体気を付けるのよ。無理しないでね。分かった?」
「・・・うん」
「じゃあね」
「・・・うん。じゃあ」
そう言って駅のほうへ歩き出した冬華の背中を少し寂し気に見つめる鼎であった。なんだかんだ、鼎のシスコン具合も大概である。
いかがっだったでしょうか
ほんとに久しぶりの投稿となりました。
なかなか続きが思い浮かばず、パソコンも壊れ気付いたら2年以上投稿が開いてましたw
なかなか仕事が忙しく暇がないのですが、頑張って続けていきたいと思います。
よろしくお願いします。
今回で入学式編は終了となります。
1話閑話は挟む予定で、九校戦に移りたいと思います。
ただ、鼎九校戦どうしようか迷い中です(´;ω;`)
よろしくお願いいたします。