魔法剣士の劣等生~劔神と呼ばれし14番目の戦略級魔法師~   作:桜華乱舞

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3話 講堂にて

「…ん?どうかしたか?」

 

「え?あ、な、何でもない、ごめんね」

 

(……え?嘘でしょ、この子が二科生って!?この学校の判断基準ってどうなってるんだろ…というか、危ない危ない驚きのあまり声で出ちゃったよ…気を付けないと、危ない子だと思われる)

 

一科生だと思っていた少年が二科生であると言う現実に驚き、思わず声を出してしまい、焦る鼎であった。

 

「…そうか、ならいい。そうだ自己紹介がまだだったな。俺は司波達也だ。よろしく」

 

「僕は都城鼎です。よろしくお願いします」

 

「敬語はいい。俺ら同級生なんだからな。俺のことは達也と呼んでくれ、俺も鼎と呼ぶけどいいか?」

 

「…う、うん、分かったよ。達也くん、よろしくね」

 

「あぁ、よろしく」

 

「あ、達也くん朝講堂の前で話していた子って妹さん?」

 

「あぁ、妹だ。鼎もあの場にいたのか?」

 

「あ…うん偶々ね達也くんが妹さんと話しているのが見えたから…仲良いんだね?」

 

「そうか?普通じゃないか?」

 

(達也くん絶対シスコンだよ、あれが普通のわけない。というか妹さん絶対ブラコンだ。100パーブラコンだ。)

 

鼎さんそれはブーメランのように自分に帰ってきますよ。

 

「すみません。隣空いていますか?」

 

「あぁ、どうぞ」

 

「ありがとうございます」

 

鼎と達也が会話をしていると眼鏡をかけた女子生徒と赤髪の女子生徒が達也の隣座った。

 

(眼鏡か)

 

魔法技術、現代技術、医療技術の発展に伴い眼鏡を使用する人口が減ってきたせいもあり現在では希少である。まぁ、一部を除いてではある。

 

(……霊子放射線過敏症。)

 

鼎は、現代では珍しい眼鏡をかけた女子生徒を横目で見ていた。

 

「私、柴田美月って言います。よろしくお願いします」

 

「司波達也です。こちらこそよろしく」

 

「あ、あたし千葉エリカよろしく!エリカで良いよ」

 

(またナンバーズ、しかも千葉か……)

 

ナンバーズとは、名前に数字が付いた優秀な魔法師を生む名家のことであり、特に一から十までの数字の付いた名前は十師族と言い、日本の魔法社会を代表している10の名家である。師補二十八家と言うのもあり、これは、十師族に選ばれなかった他の一から十の数字を冠する家のことである。鼎が千葉で、反応した理由はまた別のところにある。それは、千葉家が剣術に秀でた一族であることだ。エリカの実家も剣術道場をやっており、たくさんの門下生がいる。実のところ都城家も千葉家程ではないが、代々優秀な剣士を輩出している一族であるが、近年は門下生を取っておらず、規模自体も縮小していき都城家のことを知っている人など親戚等を除けば皆無に等しいであろう。もし知っている人がいるのならば、その人は余程の剣術オタクに違いない。

 

「達也くん隣にいる可愛い女の子は誰?ひょっとして達也くんの彼女?達也くんも入学式から彼女と一緒だなんて羨ましぃ~」

 

「エリカ、それは誤解だ。それに鼎は男だよ」

 

「…え!?嘘!?ごめんねぇ。こんなに可愛いからてっきり女の子に見えたから…」

 

「う、ううん。気にしないで大丈夫です。慣れてますから」

 

エリカは、達也の隣にいる鼎に気付きからかうように達也に言うも当の達也は冷静に返す。鼎が男だと言われエリカは驚きながらも謝罪する。エリカの隣で聞いていた美月も声には出していないが驚いていた。実のところ鼎の容姿が小柄で童顔で、女の子と勘違いされやすい出で立ちの為昔から女の子と間違われる。というか、初見で間違われない方が珍しいのだ。以上からエリカや美月の反応こそある意味正常なのであり、逆に言えば、初見で男だと気付いた達也、今朝会った真由美の方が異常なのである。

 

「……あ、ぼ、僕はみやしにょ、都城鼎です。よろしくお願いします。」

 

「…………都城?」

 

「……ん?」

 

「…あ、何でもない。エリカって呼んで、あたしも鼎って呼んでいいかな?」

 

「…う、うん」

 

エリカは都城と言う名にどこか引っ掛かりを覚えた。しかし、すぐに切り替え鼎に意識を向ける。

 

「それでは、国立魔法大学附属第一高校の入学式を始める」

 

そうこうしていると、入学式の開始のアナウンスが流れた。

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか。

ようやくここまで来ました。

それでは次回お会いしましょう。

さようなら。
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