魔法剣士の劣等生~劔神と呼ばれし14番目の戦略級魔法師~ 作:桜華乱舞
入学式が終わり千葉エリカは帰宅し、自分の部屋にいた。今日の入学式で、持ち前のコミュニケーション能力の高さを生かし4人の友達が出来た。現代では珍しい眼鏡をかけた巨乳で天然が入った柴田美月、長身で高一とは思えない大人びた雰囲気のある司波達也、達也の妹であり今年の新入生総代を務めた司波深雪。そして一見女の子と見間違える見た目をした少年、都城鼎と出会う。
(都城鼎……都城…やっぱりあの人の……)
とエリカは自分の机の上に飾ってある今では珍しい写真立てには小学2年の時のエリカと着物姿の女性が写っていた。その女性の手には日本刀が握られており、8年位前だが、その女性は何処と無く鼎にそっくりであった。黒の腰位まで伸びた長髪で、どこか子供っぽさを醸し出した女性であった。エリカにとってこの女性―都城史華―は命の恩人であり、憧れの女性であった。
エリカが小学生2年の時、下校中に一度だけ誘拐させそうになった事件があった。百家本流の一つで、自己加速、自己加重魔法を用い白兵戦技で有名な名家の次女であるエリカだが、今まで誘拐といったこととは縁がなかったが、あるテロ組織に誘拐されかけた。そうされかけたのだ。10数名からなるテロ組織は対魔法師用の銃とキャストジャミングを全員携帯し万全な状態とも云えた。エリカの誘拐し身代金として大金をせしめ、その大金を元手に更なる戦力アップと悠々自適な生活をと意気揚々と計画した筈だった。しかし、一人の女性の乱入によって全ての瓦解した。銃を乱射するも一発も当たらず、対魔法の最強の切り札とも云えるキャストジャミングも意味を成さない。一人また一人と倒れていく仲間を見ていくリーダーの男は、後にこう呟く一切の魔法もなく物の数分で全滅した。夢でも見ているかのようだった。いや夢であってくれと、何故こんなこと計画したのかと、絶望した表情で語った。そう、彼女は一切魔法を使わず己の剣技と反射神経のみで10数名めいのテロ組織を数分で制圧したのだ。幼いながらもエリカの目には史華の剣はまるで、舞を舞っているかのように美しく優雅に見えた。普通なら誘拐されそうになり、ましてや車の物陰に隠れてたとはいえ銃弾が飛び交うと言ういつ流れ弾が当たってしまうかもと言うそんな危険な状況でトラウマになっても仕方ない出来事の中、エリカはそんな事態だと言うことも忘れ見いってしまったのだ。その後、エリカは史華に保護され、一緒に警察署まで行き、両親とようやく再会でき、別れ際にエリカは、史華と写真を撮ったのであった。
エリカは写真を見つめながらあの出来事を思い出すのであった。あの出来事はエリカにとって怖い思い出でもある一方、史華とのかけがえのない出会いの思い出でもある。エリカにとってあの出来事があったからこそ剣の道に進むことが出来た。剣を続けていればまた会えるかもしれない。そして、史華に一歩でも近づきたい。史華の強さに憧れ、魅了され、また会ったときこんなに強くなったのだと認めて貰いたいそして願わくば剣を交わしたいそれがエリカの原動力であり、夢であり、それが叶うためならどんなことでもする。それがエリカの覚悟である。
そして今日鼎と出会ったことでそれが更に強く願うようになった。
(鼎くんが、史華さんの関係者……?……いや悩むんだったら確かめればいいだけよね。)
そして決意するのであった。鼎が何者なのか。何故史華さんとにているのか、エリカはただただそれが知りたい。知りたいならば聞けばいい、もし拒むなら、そのときは……
エリカは今までになくやる気に満ち溢れた表情で道場に向かう。
近い内答えを聞けると確信している。例えそれが望まぬ結果であってもエリカは前に進み続けるだろう。それがエリカの剣を振る意義であるから。いつの日か彼女と出会う日まで。それがどんな形であっても剣を振るい続けるのだ。
いかがだったでしょうか。
エリカメインか回でした。
というか、鼎出ていない……
では次回お会いしましょう。
さようなら。