魔法剣士の劣等生~劔神と呼ばれし14番目の戦略級魔法師~   作:桜華乱舞

6 / 13
5話 下宿先

 

 

 

 

 

ピンポーン

 

『ハーイ、どちら様ですか?』

 

「都城鼎です」

 

「鼎くん?ちょっと待ってて今開けるから~」

 

それから数十秒後、扉があき女性が中から出てきた。

 

「いらっしゃ~い、鼎くん。さぁさぁ中に入って入って」

 

「失礼します」

 

鼎は、家の主たる女性から中に入るよう諭され、緊張した面持ちで家の中に入る。鼎はリビングのソファーに座った。

 

 

 

「鼎くん、お茶でいいかなぁ~」

 

「あ、は、はい。あ、ありがとうございます」

 

相変わらず緊張した面持ちの鼎に対し少し面白かったのか微笑みながら鼎の前にお茶を置き、自分も対面に座った

 

「……フフフ。そう、緊張しなくても大丈夫よぉ~。これからここが鼎くんのお家なんだからぁ~」

 

「い、いえよろしくお願いします。あ、これ母からです」

 

「これはこれはご丁寧に。ありがと。でもここではなんだから、見た目によらず史華も律儀よねぇ~。親友同士なんだから気にしなくてもいいのにね。それにしても鼎くんも大きくなったわねぇ~あんなにちっちゃかった鼎くんが今じゃあの第一高校の生徒さんになるなんてね。母親譲りかしら」

 

「そ、そんなことないですよ。確かに受かったですけど、二科生ですし。そ、それに僕みたいな欠陥品が受かっただけでも奇跡ですよ」

 

「そんなことないわよ。この世に奇跡なんて存在しない。鼎くんが努力した結果なのよ。偶然は必然って言うでしょ。それに、鼎くんにもちゃんと剣術の才能があるじゃない。確かに一般的な魔法は使えなくても、鼎くんにしか出来ない魔法師としての才能がちゃんとあるじゃない。私は魔法の事はさっぱり分からないけど、でもこれだけは自信を持って言えるわ。鼎くんは凄い。だって私の一番の親友の息子だもの。凄くないわけないじゃない」

 

「……」

 

鼎はこの言葉に驚き目を見開くも直ぐに嬉しくなり、そして目から涙が零れた。欠陥品だと自分で決めつけていた鼎にとって初めて家族以外のものからの言葉だった。初めて自分の事を認めてくれる人が今目の前にいるのだ。これが、この事実が嬉しくないわけがないのだ。

 

紹介が遅れたが、今鼎の対面に座っている女性は水原千恵子といい、鼎の母である都城史華とは小学生からの付き合いで、千恵子は魔法師ではない為高校、大学と一般の学校と離れ離れとなってしまったが、それでも今でもこうして付き合いがある。魔法師と一般人住む世界が違う二人だが、今でも固い絆で結ばれているのである。

 

では何故鼎が今日千恵子の家にいるのかというと今日からここで居候させてもらうからである。実のところ鼎の実家は茨城にあり、第一高校のある東京まで毎日通うのは困難なため、結婚し東京へ移り住んでいる千恵子に史華が頼み、親友からの頼みとあって快く引き受けたのである。今現在この家にいるのは千恵子と娘の二人だけで少し寂しさもあり引き受けたのだ。旦那とは数年前に離婚し、祖父は既に他界しており、祖母は現在病院に入院したままであるからである。

 

「もう少しで千鶴も帰ってくるだろうし、そしたら少し早いけど晩御飯にしましょ。今日は鼎くんの入学祝いだから腕によりをかけて作ったから楽しみにしていてね」

 

「………は、はい」

 

鼎は俯きながら返事をする。

 

千鶴とは、千恵子の娘であり、現在は都内の大学に通いながら、女優であった祖母に憧れ女優になるため勉強中である。鼎にとって千鶴はかけがえのない存在でもある。そんな人とこれから少なくとも3年間生活するのである。緊張の反面、嬉しさもある鼎であった。

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか

「彼女お借りします」の水原千鶴ちゃんをどうにかして登場させたいと思い今回このような話を出させていただきました。

次回千鶴ちゃん登場します。

ただ、魔法科高校の劣等生の設定上一ノ瀬という苗字が使えない為、千鶴ちゃんが使っていた水原を今回本名として使わせていただきました。また作中で両親の記載が見つからなかったため、水原家の設定はオリジナルとなっています。

感想よろしければお願いします

それでは次回またお会いしましょう

さようなら
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。