記憶喪失の転生少年は一人では戦えない 作:業烈
どうも、遊知だ。
現在は空から落ちている
「どうしてこんなことに・・・」
あれこれ考える暇などない、落ちるだけ速度も上がる
仕方ない、アイツを使うか
アプリからデッキを選択し、実体化させる
「俺は手札から≪ドラゴンメイドのお心づくし≫*1を発動!効果により手札から≪ドラゴンメイド・エルデ≫*2を特殊召喚!その後お心づくしの処理でデッキからドラゴンメイド・ナサリー*3を墓地に!」
エルデの背中に乗り、周りを見渡す
「何もない・・・いや、あれはライブ会場・・?燃えているじゃないか!?エルデ!行けるかあそこまで!」
エルデは首を上下に動かし、早く飛ぶ
「すまない、エルデ・・・少し重いかもしれないが我慢してくれよ」
エルデの頭を撫でながらライブ会場の上にたどり着く
(なんだ・・?あの化物・・・っ!あれがノイズとかいうやつか・・!本当に人を炭素に変えてやがるっ・・!)
その光景はまさに地獄だ、俺はデッキを触り下りようとするが、歌を歌っていたであろうアイドル二人が変な恰好になりノイズを倒していく
(なんだ、アレ・・アレか?!ドラゴンメイドと同じで変身するのか?!)
俺はその光景をしばらく見ていた、なぜか?いやなんか大丈夫そうだったし。エルデからはさっきから尻尾で頭たたかれてるけど・・・早く助けに行けって意味だと思う
「エルデ、もう少しだけ見させて欲しい」
エルデはあきらめたのかたたくことはなくなった、それと同時に爆発が近くで起き。瓦礫が落ちる
その瞬間エルデが鳴いた
「エルデ!どうしたんだ!」
エルデは俺を乗せたままライブ会場に降りる
「こいつは・・即死ではないがこのままじゃ死ぬじゃないか!」
瓦礫に挟まれ血が止まらない少女
その後ろから驚いたように俺を見る二人の少女
「お前は何者ッ!?」
青い髪の少女が刀を俺に向けてそう問う
「答えによってはノイズをぶっ倒した後お前も倒させてもらう」
赤?色の少女は槍を俺に向ける
「俺は小野賀遊知・・・ただの
「は?決闘者・・?」
赤色の少女は理解できていない様子だった
「っ!奏!後ろ!」
「なっ!?」
俺との会話に気が取られていたのか、奏という少女はノイズの攻撃を喰らってしまう
「奏ぇ!!!!!」
「ツバサ、大丈夫だよ・・・にしても数が多すぎる」
ノイズという化物は周りに大量にいた、もちろん俺の周りにも
「手伝うよ、俺も」
俺は奏たちの後ろで立ち上がりデッキを持つ
「戦う・・?相手はノイズだぞ!お前じゃ死ぬぞ!」
「死ぬ?ありえない、だって俺は決闘者だ!決闘者が死ぬ時はデュエルの時のみ!」
「何言ってんだよ!」
奏は遊知の言う言葉に理解を示さず声を荒げる
「奏!そんな人はもうほっといて早く倒さないと!あの少女が!」
「・・・・ああ、そうだな。ツバサ・・・」
何かを決心した奏
奏はツバサに向かって言う
「なぁ、ツバサ。アタシ一回さ歌いたかったんだよね」
「何を・・・奏・・?」
「ツバサは一人でも大丈夫」
奏は歌う、奏者の最終兵器
≪絶唱≫を
「っ・・!これは・・!?」
俺のポケットに入っていたスマホが光り、取り出す
そしてアプリ≪遊戯王ニューロン≫を開く
そこには≪絶唱≫と書かれたカード
「絶唱・・・それが今の奏っていうヤツの状態か・・効果は?」
≪絶唱≫
装備魔法
このカードの①の効果はデュエル中1度しか使用できない、奏者モンスターにのみ装備可能
①このカードを墓地に送って発動する、相手の場のカード全てを墓地に送る。
処理後装備元のモンスターを墓地に送る
②1ターンに一度このカードをデッキに戻すことによりデッキから≪イグナイト≫と名のついたカード、または≪XD≫と名のついた装備魔法をモンスターに装備することができる
「装備魔法・・??ってか①の効果やばくないか!?つまり絶唱を使用したら・・・あの奏っていう人が死ぬ・・!」
俺は慌てて盤面を確認する
(現在、俺のデッキはドラゴンメイド・・・多分奏にとっての相手モンスターはノイズだろう。さてどうするべきか・・・)
「奏!奏ぇ!!!!いや!使わないで!絶唱を!やめてぇぇぇ!」
翼が泣き叫ぶ
絶唱を使わない・・・まてよ?使わない・・?
俺は気づいた、テキストに
①の処理後に装備元のモンスターを墓地の送る
つまりは絶唱発動時点ではまだ場にいるということになる。
「見つかった!奏を助けれる!」
翼は俺の言葉に対して唖然とした
「助けれる・・?どうやって!無理なのよ!返してよ!奏を!」
翼に襟を持たれるが俺は言う
「大丈夫、必ず助けるから」
「・・・本当に?」
「ああ、俺は嘘つかないさ」
「・・・・救えなかったら貴方を恨むわ・・」
「そうしてくれ」
俺は翼を離して、奏の近くに
「さて、やるか・・・俺はカードを1枚セット!ターンエンド!」
これが希望のカード、逆転のカード!
「・・・・・・♪」
奏が歌う、絶唱を
今だっ!
「俺は永続罠≪ドラゴンメイドのお片付け≫*4を発動!①の効果により俺の場の≪ドラゴンメイド・エルデ≫と相手・・つまり俺にとっての間は≪奏≫!2体を手札に!」
「何っ!?これは・・!?」
奏から絶唱が消えていく、と同時に翼の近くに奏は戻ってくる
「奏・・!奏ぇ・・!」
翼は戻ってきた奏に泣きつき
「アタシ一体・・なんで・??」
「俺が戻したんだよ」
「あんたいったい!?」
「さっきも言っただろ?俺はただの決闘者だって」
「ありがとう・・ありがとう・・・」
翼はただ泣きながらお礼を言う
「っ!そういえばあの瓦礫にいた女の子は!」
奏がふと気づいて
「俺も忘れてた!」
瓦礫に挟まれている少女を見る
「奏・・・これはもう・・」
「まだ!行ける!おい!生きるのを諦めるな!」
二人は最後の力で瓦礫をどかして少女を助けるが息がない
「・・・あまり使いたくなかったが使うか」
俺はカードリストを開いてあるカードを取りだして、その少女の手に持たせる
「魔法発動、≪治療の神 ディアン・ケト≫*5」
治療の神ディアン・ケトが実体化し、少女の傷を治していく
「ディアン・ケト、この子息していないんだ」
俺が言うとディアン・ケトは少女にマウス・トゥー・マウスを始める
「・・・俺は死んでもやられたくないな」
「アタシも・・」
「・・・私も」
数分後、ディアン・ケトは消滅し、少女の息が戻る
そして俺は二課という組織に拾われて
闘いの渦にその身を落としていく
長いし、戦闘とか下手で申し訳ございません。
頑張って直したい!というか直すんでよろしくお願いいたします!