「ハガネのヒーローアカデミア ~ FULLMETAL ALCHEMIST HERO~」 作:レッドファイル
「怖いよぉ…」
少年はおびえる。それもそのはず。自らの命が危機にさらされ不安にならない3歳などいない。
目の前にいるのは屈強な男たち。目的は少年の誘拐。
「大丈夫さ…!ヒーローが来てくれる。来なくても俺が…なんとかする!!」
金髪の少年はおびえる子を励ましながら男たちををにらむ。強がりが半分。しかしもう半分は本気だった。先日発現した彼の個性ならばいかなる相手でも戦闘不能にすることのできる代物だった。
「うん…」
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ことが終わって2、3分でヒーローが到着する。さすがヒーロー飽和社会。その速さはいつかの警察だけで正義を回していたころとは比べ物にならない。しかし同じところもある。それは、ことが起こってからしか動けない。
到着したヒーローは部屋を見て驚く。4歳児がただ泣きながらうずくまっていた。これだけならまだよかったのかもしれない。その少年は手から肩にかけて血まみれだった。
「な、なんですかこの状況…」
「あとは任せた。わしは奴らを追う。久しぶり奴がしっぽを出したんじゃ」
「ちょっ…わかりました。この子は…」
「まずは病院に…道中に話でも聞いてやるんじゃ」ダッ
と言って瞬間消える。男のヒーロー。残った女性のヒーローが尋ねる。
「…ぼく?大丈夫?どこか痛くない?」
(体を確認した感じは外傷はない。となるとこれは誘拐された子の血?)
「俺が…俺が…?オレが…」
そう言って少年は倒れる。
「ちょっと!?大丈夫?!息はある…早く病院に!!」
もう誰も覚えていない、悲しい真実。
誰かの中で眠る魂。
今あるのはただの憎悪。そしてそれを隠す仮面。
少年は奪われたものを取り戻そうとはしない。ただ壊すのみ
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「困るなぁ君たち…この子個性がないじゃないかぁ。それにもう死ぬ寸前じゃないか」
「す、すみません。兄弟どっちかだけでいいかなって」
少年をさらった男たちひどくおびえた様子である。
「ああ、もういいよ。そういえば君は面白い個性だったよねぇ」
「ひ、ひぃ」
「大丈夫、殺しはしない。痛くもない。ただ、君が何者でもなくなるだけだよ…」
「やめっ」
ネタリ、とした喋り方の男に触れられた男は気を失う。
「あ、ああ…」
「君のは…一応ストックっしとくか…」
そうめんどくさそうに呟くとまたも男を気絶させる。
「さて…君はどうしようか…そうだ…いいこと思いついた。弔。ドクターを呼んでくれ」
「わかったよ、先生」
「ふふふ…ヒーローに仇なす敵は、何人いてもいいからねぇ」
巨悪は不気味に口角を挙げる。
当作品を読んでいただきありがとうございます!
子供の頃ベン10 ってアニメ見ていた人はいませんか?
今ベン10 ×ヒロアカも書いているので良かったらぜひ!