「ハガネのヒーローアカデミア ~ FULLMETAL ALCHEMIST HERO~」   作:レッドファイル

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17話 vs爆豪(2) 「厨二の憧れは特異体質?」

OMBOM!!BOMBOMBOM!!!

 

爆豪の猛攻は止まらない。しかしその猛攻全てに鋼野は返し技で対応する。そうなってくると不利なのは爆豪。ただいたずらに自分のスタミナが削られるからだ。

 

「もう当たんねぇよ!!」

 

お前の力は通用しない、そう言うように放つ鋼野。しかしその内心は言葉と異なる。

(なかなか手を緩めねぇな爆豪。ちなみに胡蝶を使うことで俺のスタミナが切れることはない。だって9割がた相手の力だし。それにしてもタフだな。こいつコンクリで殴られてんだぞ?胡蝶の弱点に気づきそうだなぁ)

 

「っちぃ!!くらっ、え!!」

BOM!!!

右腕を大きく振りながら爆破を乗せる、爆豪の得意技。しかしそれも

 

「誰がくらうか!!」ガキンッ!!

 

威力を利用され鋼野に返される。

 

 

「グッ!」BOM!!

 

何とか鋼野のカウンターにカウンターを合わせ直撃は回避する。さすがの爆豪も渾身の一撃を利用されるのには冷や汗をかく。と同時にいら立つ。

 

「てめェ…!」

 

「お前、威力上げるとき少し気張るもんな。だから剣の密度も上げさせてもらったぞ」

(それより重くなった剣での完璧なカウンターをとっさに爆破ではじくお前が怖いわ、こりゃ面倒…(´・ω・)ん?距離をとったか?さすがに攻めあぐねてんな。なら)

「こっちからいくぞ!」

 

距離をとった爆豪に詰めより上段から叩き切るフェイントを入れる

 

「調子にノンナや!!」

 

(よし、この爆破をカウンターを合わせ…あれ爆発しない?)

 

「ばーか!!」

 

BOMBOM!

 

【おおっと!ここで爆豪の一発が鋼野の後頭部に入る!大丈夫かぁ!!】

 

(クッソ気づきやがった、胡蝶の弱点!)

 

「てめェのその技、フェイントに弱えだろ」

 

【爆豪が爆破で目つぶししながら背後に回り込んだ。さすがの使い方だな】

 

【おいおい、鋼野は反射神経もいいし感知できるんじゃねのか】

 

【いや、アイツの感知は生物以外の物質のみ。普通は服で相手の位置などを感知しているのだろう。しかしカウンターをするには正確な位置が見えないといけない。しかも爆豪は素手での攻撃。そりゃやりにくいはずだ】

 

「おらぁ!!くたばんじゃねぇぞ!死ねぇぇぇっ!」

 

「どっちだよ!!!つーか誰が刀でガードするって言ったよ?!」

 

目つぶしフェイントが聞くと確定し波に乗る爆豪。そのままもう一度鋼野に突っ込む。しかし鋼野も同じ手を食うほど間抜けではない。剣でのカウンターはフェイントに弱いが彼自身がフェイントに弱いわけではない。

 

BOM!!

 

「……グハッ」

 

が、爆破は気持ちのいいくらいキレイに顔面に入る。

 

「気づいてねぇと思ったか?てめぇ、顔面へのガードがおせぇんだよ。」

 

(やべっガッツリ入った。こいつ、マジで人の嫌なところ見つける天才だな…天性のバトルセンスってか…?けど俺だって………あと少し………)

 

「ぶっ潰す!!」

 

BOM!BOMBOMB!!!!

BOMBOMBOM!!!!

 

【こ、これはぁ!!!爆豪一方的!まるで爆撃だ!!】

 

「やっぱりかっちゃん、気づいたんだ…」

 

会場から応援している緑谷がつぶやく。それに飯田が食いつく。

 

「む、緑谷君、どういうことだ」

 

「鋼野君はガードするとき壁を地面から作り出すよね?」

 

「うむ」

 

「そうするとやっぱり顔や上半身のガードがどうしても遅れるんだ」

 

「なるほど」

 

「それを補うための刀なんだろうけど刀で防御できない相手だとどうしてもきつくなる。」

 

「なるほど、彼の個性は万能と思っていたがそんな弱点が…」

 

「うん…」

 

 

「おらおらおらおら!!」

 

(ちょっと…黙れ!!) ボゴォ!!!

 

爆豪の好き勝手な攻撃に業を煮やしたかのように反撃に出る。しかしその反撃もむなしく散る。  

 

「っは!!どうしたぁ?そんなへぼい攻撃で俺が倒せるとでも思ってんのか?!」

 

「ハッ…ハッ…」

 

息も絶え絶えとなり疲弊したように見える鋼野に好機を見出す爆豪。その好機とは一発KO。

(ここを逃すわけにゃいかねぇ!)

「最大火力でぶっ殺す!!」

 

だが、息を吐きながらニヤリとする鋼野。

(大丈夫、もう十分わかった)

 

「くらえやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

【爆豪最大かりょ….ありゃ…】

【どういうことだ?】

 

(爆破、しねぇ!!!!)

 

「どうした?出してみろよ。爆破してみろよ。ぶっ殺してみろよ」ニヤァ

 

その笑みは英雄を目指すものがしてはダメな部類の笑みだった。

「てめぇ…なにしやがった?!?!」

 

【なんだぁ!?急に爆豪が止まったぞ!?】

【鋼野、まさか…】

 

「お前の爆発は手からニトロみてぇなもんを出して爆破させる、だろ。なら、その汗を、分解するだけだ」

 

(と言っても言うほど簡単じゃない。汗が出るタイミングやそもそもの汗の成分、なんとなくわかってたけど速く分解するにはさらに詳しく知らないといけない。だからこそさっきは完全に受けに回った。直接爆豪に触れるために)

「何とか間に合ったよ」

 

「くそがぁ!!」

 

さすがの爆豪も冷静を欠き無策で突っ込む。

 

「残念」

そんな爆豪に仕返しと言わんばかりの一発を入れる

 

 

「うぐっ!」

(完全に個性が使えねぇ!いったん距離を)

 

「とるだろ?」

(あとは仕上げだ)

 

決めに行くかのように爆豪の足場を固めに行く。

 

「くっ!!」

BOM!

 

【爆豪空中に飛ぶ!!】

(ここからなら分解野郎の個性領域に入んねぇ!!)

 

「これで!シネや!!」

 

一瞬で鋼野への対応策を考え、そして大技を構える。それを察した鋼野は待ってましたと準備する。

 

「あいにく俺も負けらんねぇんだよ!!!!」ダンッ

 

思い出すは試合前半。鋼野は爆豪の攻撃を返すことに力を注いでいた。それは、自分の火力不足を補うため。両の手を地面につき錬成する。錬成物は円柱。ただし、その際は特別製!

(会場の構造に感謝するぜ!!コンクリ、全部圧縮して!!)

 

 

「榴弾砲着弾・ハウザーインパクト!!」

 

「うおおおおおおおおおお!!!」

 

 

BOOOOOOOOMMM!!!!!!

 

 

 

 

【コンクリの破片が飛び散るぅぅぅぅぅぅぅぅぅてゆーか観客席アブねぇ!!!!!!!結果はどうなった!!!???】

【煙が晴れてきたな】

 

立っているのは1人。その勝者は、

 

「勝者………………鋼野君!!」

 

「げほっげほっ!ダイナマイトかよ…」

【爆豪は…会場まで吹っ飛んでんぞ!!】

試合が終了し、結果の考察に至る仲良しデク、飯田、麗日。

 

「最後、爆豪君から攻撃したのになぜ爆豪君が会場席まで吹っ飛んだんだ?」

 

「それは鋼野君のコンクリートのせいだよ。」

 

「む?まあ、それはそうだが」

 

「会場にはセメントスのためにコンクリートが大量に用意されている。それをすべて圧縮してかっちゃんの爆発にぶつけたんだ。ものすごい密度のコンクリートに爆破が勝てなくてその爆風が全部かっちゃんに返ってきたんだ」

 

「そっかー。それで爆豪君が吹っ飛んじゃったんだね…よく見たら鋼野君。自分の足固定しとるし…」

 

「その辺のしたたかさというか、念の入れようが鋼野君のすごさだよ。もともと火力自体はあんまりらしいし。」

 

「彼の個性は周りの物体に左右されるからな。今回はハマったということか」

 

「どちらかというと無理やりはめたんじゃないかな。それに一番恐ろしいのはかっちゃんの個性を無効化したことだよ」

 

「確かに発動系個性は彼の餌食になることが多そうだ。おれのエンジンならば影響はないか…」

 

「そうかもしれない。だけど決勝で鋼野君と戦うのは僕だよ。」

 

「俺も負けられないんだ。インゲニウムの弟として」

 

鋼野side

 

「チユーーーーーーーーーー」

 

「ふう…」

俺の初チュー…いや、これはチユ!セーフ…よく考えたらUSJでの件ですでにくらってたんだっけ…はぁ…

 

俺と爆豪は医務室でリカバリーガールからの治療を受けていた。幸い爆豪は気絶しているから、試合の直後喧嘩、とはならずに済みそうだ。

 

「あんたのけがも決して軽くないんだけどねぇ。なんでそこまで体力が残ってんだい」

 

「若さゆえの…ですかね☆ミ(ゞω・)」

 

「ばか言うんじゃないよ。ほれ、さっさといきなさい。」

 

「うーーい。治療あざっした。」ガラガラ

 

「…修子…まだ教えてないのかい…」

 




回復力パネェっす、鋼野さん
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