「ハガネのヒーローアカデミア ~ FULLMETAL ALCHEMIST HERO~」   作:レッドファイル

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体育祭編 終了


21話 vs緑谷 「掲げろピースサイン」

「緑谷ァ。みんながみてる前での勝負は初めてだなぁ。」

 

「うん、そうだね。訓練では僕が勝ち越してるよ?」二ヤッ

 

「うるっせ!手加減してたんじゃい。いっとくがな、今日勝った方が総合的に勝ちだぞ?」

 

「それはずるくない?!」

 

そう、実は対人訓練での緑谷と鋼野は緑谷の方が良い成績を収めていた。

(っち、やっぱり苦手なんだよ、身体強化。分解するものないし。だからこそ、このプレッシャーがかかる大舞台で勝つことに意味があるんだ)

「簡単には勝たせねぇぞ」

 

「わかってるよ。」

 

(まず、緑谷は絶対に距離を詰めてくる。その前に…)

 

(鋼野君は僕が距離を詰めてくると踏んでるはず。だからまずは…)

 

【体育祭もいよいよフィナーレ!決勝はなんと騎馬戦で共に戦った仲間だ!昨日の友は今日の敵ってか?!緑谷vs鋼野!!これで最後だ!全部出しきれ!試合開始!!!!!】

 

「くらえ!!!」

(やっぱりコンクリ!!)

「5%デトロイトスマッシュ!!!」

 

ドガッバキッガキ!!!

 

先手必勝と言わんばかり鋼野の遠距離攻撃。しかしそのかいむなしく全ての攻撃は破壊される。

 

(なっ!!??壊された?!いや、そこじゃない、壊すほどの力を無傷で?!この威力ならあいつの個性だったら痛めるくらいの力がいるはずだぞ!!)

 

(よかった、うまくいく!!足と手の同時使用!若干痛いけど問題ない!)

 

【考えたな。緑谷。手だけでなく足にも個性を使うことで推進力を加えてパンチの威力を上げたな】

【なんでそんなことわかんだ?!イレイザー!】

【足の動きが微妙に違うだろ】

【いや…この距離でよくわかったな】

 

(なるほど…足か。同時に使うって言ってもまだ完璧じゃないはずだ。とにかくそこをつく!!)

 

またも鋼野は地面から攻撃を伸ばす。先ほどと威力は同等に、さらにはスピードも加える。

 

ズガガガッガガガガガ!!

 

(また来た!さっきよりもスピードがある。けど)

 

「範囲が狭くなってる!!」ダッ

(足だけに使うのなら慣れてきた。此処で距離を詰める)

 

個性の扱いにも慣れ落ち着いてきた緑谷。自らの間合いにするべく鋼野に近づく。もちろんそれをボーとみている鋼野でもない。

「近づかせるか!黒龍!!」

 

「ふっ」バキッ!

 

「なっ、そんな簡単に壊す!?」

 

「君のその技は距離が近ければ近いほど、遠心力が小さくなって、威力が低くなる!!!」

 

(まじかよ!!そうなの!?俺知らなかったんだけど!?だってそもそも)

「わざわざ刀にちかづいてくる奴があるかよ!!」

 

「そうしなきゃ、勝てねぇだろ!!!」

 

(口調変わってんじゃねぇか!!)

 

「5%デトロイト…」

 

「なめんなよ。」

 

緑谷のスマッシュに対しコンクリートを張って防御を試みる鋼野。

 

(これが破られたところを胡蝶で…)

 

「させないよ、デラウェア!」

 

(しまっ!!!????)

 

「スマッシュ!!!!」

 

学年でもトップクラスのパワーから繰り出されるデコピン。デコピンであるにも拘わらず周りのものすべてを吹き飛ばすそれは、当てが外れた鋼野にとって悪夢の一撃だった。

 

(鋼野君ならガードしたうえでカウンターの準備をすると思った。顔面を守るためのガードだから必然的に顔が隠れて視界が閉ざされる。だから感知に集中してフェイントと気づかない!指一本と引き換えに大ダメージを与えれた、はず…)

 

【これはぁ!!鋼野は場外まで吹っ飛んだぞ!?決まってしまったのか!!??】

【馬鹿、よく見てみろ】

【ん?んん??んんん???!!!!】

 

「いまのは…人に撃っていいのか?….おえっ」

 

「….鋼野君なら耐えられると思ったよ。」

 

(吹っ飛ばされる直前、コンクリをつかんであえてコンクリを引き延ばした。斜めの方向に。そのまま暴風に流されるままコンクリを伸ばし続けた。だからかなり遠くまでふっとんだけど足は地面についてない、から場外にはならない。けど…)

 

「全部のダメージ流せたわけじゃないんだよ…がはっ」

 

「もう少しダメージを与えられると…つっ」

 

「それなりに大きい代償だよなぁ。お互い。」

 

「くっ」

 

痛みに顔が引きつる緑谷を容赦なく鋼野の剣が襲う。

「黒龍」

 

(しまった!?距離がある!手足に)ドカッ!!

「ぐあっ!!」

 

【今度は鋼野の剣撃が当たる!!左腕にいいのがはいったぁ!!】

 

「多分だけど集中しねぇと手足同時調整はできないんだろ?指が折れた状態でそんなkンたんに集中できてたまるかよ!。」

 

(しまった!??完全に頭から調整のことが抜けてた!!)

 

「勝ち急いだな、緑谷、今度は…俺のターンだ」ボゴッッ

 

先ほどまでの細い刀身とは打って変わって西洋剣を彷彿とさせる大剣を造る。

 

「黒龍」

 

「くっ!!」

 

個性を足に使い跳躍する緑谷。

 

「そう、跳ぶしかねぇよな、けどお前には爆豪と違って空中移動の方法がねぇ!!」

 

決めに行くかのように多数の棘が緑谷に向かう。

 

「っ!!デラウェアスマッシュ!!」

 

【鋼野のコンクリがはじかれる!!】

 

「まだまだ材料はあんだぞ!!」

 

「ぐううぅ!!!」SMASH!SMASH!ビュン!!

 

「なっ!?」

 

(二発目を上に向けて風圧で無理やり降りた!?けど)

 

「痛くてまともに動けねぇだろ?」

 

「………」ハアッハアッハア

 

「たのしかったぜ、緑谷」ゴゴゴゴゴゴ

 

【お、おいなんか試合会場の方、揺れてねぇか】

【あ、ああ】

 

「地震、津波、隕石、全部ひっくるめた俺の最終奥義だ。くらえ!!!天災《カタストロフ》」

 

【し、試合会場が大きく揺れる!そこにコンクリートの津波と隕石!!や、やりすぎだろぉ!!!!!】

 

「う……………………ううううおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

 

SMAAAAAAAAAAAASSSSSSHHHH

 

鋼野の持つ最高の技は緑谷の拳によって打ち砕かれる。威力は緑谷に軍配は上がり、残圧が鋼野に来る。

「がはっ!!うっそだろ……巨人の拳《リーゼ・ファウスト》よりも威力たけぇんだぞ!」

 

「僕は、君に勝って、一番になりたい…期待にこたえたい…こたえなきゃ…ならなきゃいけないんだ!!」

 

(その執念はもう狂気だよ緑谷。俺はお前と戦えたことだけでもう満足してる。だから気持ちでは負けてんのかもしんねぇ。だけど、なんでだろう。俺の中の誰かが負けたらいけないって言ってくる)

 

「、オレは、俺も、負けらんねぇんだよ!!」

 

(冷静に状況を見ろ!緑谷は左手は完全に使えない。右手での攻撃にだけ気を付ければいい)

「黒龍!」

 

距離をとり安全策で勝ちにいく鋼野。しかし安全策とは相手は普通の人間のときにこそ発揮される。

「」ビュン  ドゴッ!!

 

狂人を相手取るときには安全策などないのだ。

「…かはっ。なんで、なんで!」

 

(手足に使えてんだよ!!個性を!!)

 

「僕は、なりたいんだ、オールマイトみたいな最高のヒーローに!!!」

 

折れた指を握りしめ折れた腕を掲げる本物の狂人。その狂気に圧倒される。

(気持ちで何とかしてんのかよ…さすがだよ、緑谷。)

 

「デラウェアスマッシュ!!」

 

(コンクリが少ない!?ガードが!圧縮するしかねぇ!!)

 

パァン!!

 

「え?」

 

(う、打ち消せた?ん?なんで?今俺はコンクリを圧縮しようとして、限界までしたけど間に合わなくて思わず解除した…もしかして!)

 

「これで最後だ、鋼野君」

 

(迷ってる暇はねぇ…か)

 

「ああ、終わらせよう」

 

(周りのコンクリ、全部俺の腕に集めて。そう、イメージは緑谷。全てを腕に集める感じで…)

 

【おおっと!鋼野は轟戦で見せた技かぁ?!しかしかなり小さいぞ!!】

 

(僕のありったけをぶち込む!!足と、手に、100%。なるべく近くで!そして!!)

 

(そして限界まで圧縮!!!!)ギュンッ

 

近くにあるコンクリート全てを右腕にまとい圧縮させる鋼野。対する緑谷は右足左足、右腕そして左腕(・・)全てにワンフォーオールを起動する。

 

「100%デトロイトォ!!!!!」

 

「地獄の《ホール》!!!!!」

 

「スマッシュ!!!!!」

 

「番人《ヴェヒター》!!!!!」

 

ズガガァァァァァァァンンン

 

 

【さ、さっきよりもやべぇじゃねぇか!!!!!!!!今年の1年A組どうなってんだよ!!!!】

【知らん】

【今回も煙が、というか、コンクリの雨だぜ…んん?ステージに誰もいねぇぞ?引き分け

なのか?いや…】ヒューン ドサッ!!

 

【なんてこった!!!空からステージに降りてきたのは…】

 

ボロボロになった体。全てを出し切った彼は歯を食いしばり立ち上がり手を掲げる。

そこには勝利のピースサインがあった。

 

【緑谷出久だぁ!!!!!!第XX回雄英高校体育祭覇者は 緑谷出久に決定だぁ!!】

 

 

 

 

 

 




優勝しちゃったよデク…こっから大きく彼の人生は変わる…のか?
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